スマブラ個人小説/リュシオンの小説/作品その2・精霊になった少女/博麗霊夢編

Last-modified: 2008-11-13 (木) 23:58:33

霊夢:私が精霊になるわ!
紫:え?
文:そんな…
萃香:嫌…だよ…
なんと霊夢が精霊になると言い出した
霊夢:タブーを倒すにはクラリッサの力が不可欠で私達が精霊にならなきゃいけないのなら、世界を救う為に必要な力を守るために私は喜んでこの肉体を捧げるわ
フィアース:…それで…いいのか?
霊夢:ええ…そしてこれも巫女の勤めだと思うの
すると三人の少女が泣き出してしまった
文:…霊夢さん…何故あなたが精霊にならなきゃいけないのですか?嫌です…あなたがいなくなったらろくな記事も書けなくなる…
霊夢:文…ううん…私がいなくてもちゃんと記事は書けるから…
萃香:…霊夢がいない幻想郷なんて…
霊夢:…ごめんね…もう私の決意は代わらない…それに私は死ぬ訳じゃない…精霊になって見守って行くだけだから…
最後に泣きじゃくるスキマ妖怪に歩み寄り…
霊夢:紫…今まで本当に…あり
紫:嫌よ…霊夢…行かないで…霊夢…あなたが好きだから…どこにも行かないで…
霊夢:私も紫が好き…だけど…もう…だから…これを…私だと思って…
霊夢は陰明玉を紫に渡した、そして文と萃香にもお払い棒とリボンを渡した
霊夢:二人にも…これを…
文:霊夢さん…大事にします…
萃香:霊夢…そんな…
霊夢の体がだんだんと透けて来た、精霊になりかけているのだろう…最後に霊夢は親友の名を呼んだ…
霊夢:魔理沙…今までありがとう…元気でね…
魔理沙:ああ…お前と友達になれて…すっごい幸せだったぜ…
魔理沙は涙声ながら…それでも笑顔を見せた…
するとラブライナが彼女に近づき、なにか言葉をかけた
霊夢:う…ごめんなさい…死ぬわけじゃなくて精霊になってその役目を果たしたら元に戻るだけなのに…それなのに…涙が止まらない…
霊夢はその言葉に心を打たれ、涙を流した。そして、しばらくして涙を拭うと
霊夢:みんな…今まで本当にありがとう…
そう言い残すと霊夢は静かに光に包まれて消えていった
紫:霊夢…駄目…私は…
マリオ:君達は…もう…
文:はい、もう行かせていただきます…
萃香:この悲しみに…耐えられない…
魔理沙:待てよ!
去ろうとした三人を魔理沙が止めた
魔理沙:霊夢はここでどっかにお前らが行くのを望んではいないぜ…霊夢がいなくなったのは悲しいが…それでも霊夢の分まで戦い抜くべきだろ!
魔理沙の必死の説得に紫達は思い止まることになった
そして…戦いが終わり…
魔理沙:霊夢…遊びに…そうか…霊夢は精霊になっちゃんたんだよな…
アリス:ええ…寂しいけど…もう何処にも霊夢はいない…
紫:あら…来たのね…
霊夢がいなくなった今、博麗神社には紫、萃香、文が移り住んでいる
三人は今でも霊夢を失った悲しみは少しも薄れてはいない
萃香:でも…私達は…霊夢にまた会いたい…
魔理沙:霊夢は…精霊になっただけだ…死んだわけじゃない…今でも…どこかで…私たちを…見守って…
魔理沙は泣き出してしまった
彼女も親友霊夢を失った悲しみをずっと堪えていた
しかし、もう堪えることは出来なかった…
そんな彼女を見てアリス達も涙を流していた
魔理沙:霊夢…また会えるよな…
紫:ええ…彼女は死んでいない…いつかは霊夢と再会して温かい涙を流したい…
少女達はただいつか精霊になった巫女と再会できることを祈りつつ…ただただ涙を流し続けた