スマブラ個人小説/Shaillの小説/スマブラキャラの毎日 2

Last-modified: 2015-08-18 (火) 00:45:00

続き

マスター「いやはや、大変な目に遭った」
クレイジー「ご苦労様」
マスター「修学旅行が長すぎたかな」
クレイジー「予定より大分延長したみたいだ」
マスター「Partなんぼぐらい続くかな?」
クレイジー「さあ?」
マスター「・・・」
クレイジー「・・・」
まだ未定です by作者
マスター「なんか・・・話題がないね」
クレイジー「では、第5話からどうぞ」
ゆっくりしていってね by作者

オリジナルキャラクター

名前:???
日本の妖怪である「座敷わらし」の女の子。名前はない
姿を消したり正体を眩ませられるなど、便利な特性がある
ただし戦いは得意じゃないらしい
解明しているのは一部だけで、まだ謎は多いようだ
愛用浴衣を着用しているが、使い古していてかなりボロい

 

第5話 リンクの休日

マリオ「何だよこのタイトルは!」
マルス「ゼルダキャラしかでなさそうだろ!」
うるさいな!
この企画はな、めちゃくちゃ面白くないものが出来上がるかもしれない、綱渡りなんだぞ!
マリオ「じゃあやんなよ!」
と、言うわけでリンク
この小説2の運命は君に懸かっている
リンク「任された」




ハイラル国 ハイラル城
この城には、ハイラルを治めるゼルダ姫が、
設計した
リンク「え?いや、違」
なので結構ヘンテコな外見をしている
リンク「おい!嘘付くな!読者様は写真ねえから、真偽か分かんないんだよ!」
いや、これた真だ
リンク「偽だ」
真だ
リンク「偽だ」
真だ
リンク「偽だ」
真だ
リンク「ぎ・・・しつこい!」
さっきはお城の説明したけど、(リンク「何の説明にもなってないがな」)
実は今城下町にいます
あ。今の駄洒落出来たね。今いますって
リンク「どうでもいい」
連れないなー
リンク「ふむ、今は町の偵察をしているのだ。騎士の大切な務めだ」
遊びで来ているわけじゃない。邪魔するなら叩っ斬る
と、言いたいんだろ
リンク「分かってんなら言わせんな」
へーい

 

ところで、偵察ってどうやるんだ?
リンク「怪しい人物がいないか、探し回るだけだ」
単純なんだな
リンク「この仕事を侮ってはいけない。ハイラルの治安も、これがあってこそだ」
あ!怪しい人物発見
リンク「どんな奴だ?」
えっと、赤髪に仏みたいなの付けてて、筋骨隆々で凄い防具付けてる人
リンク「めちゃくちゃ怪しいな。え~と赤髪の・・・」
あとホッピング
リンク「って」
オオォイヤア!
リンク「ガノンドロフじゃねえか!」

 

リンク「あんな奴どうでもいいんだよ!」
でも怪しいだろ
リンク「世界を手中に収めることしか能のない奴だ」
めちゃくちゃ舐めてんな
リンク「・・・殺す価値もないだけだ」
・・・
リンク「おっと。もうこんな時間か」
どうした?
リンク「お呼ばれだ」




兵士A「リンク殿を確認。門を開け」
リンク「・・・」
なあ
リンク「なんだ」
今日は休日じゃなかったのか?
リンク「スマブラは休みだそうだが、騎士に休みはない。いつ敵に襲われるか判らんからな」
敵って?
リンク「ヒゲとかアイクとか」
・・・ないと思います
リンク「分からんぞ?世界は動いているからな」
そうかなあ?
兵士A「門が開きました。どうぞ中へ」

 

ハイラル城内
リンク「・・・」
なんか・・・国会議事堂みたいだな
リンク「みたい、ではないのだがな、実際」
すげーな
リンク「作者が何を云うか。君なら今すぐに、この城を崩壊させることだって出来るのだろう?」
まぁ、そりゃそうなんだが・・・
リンク「おっと。ちょっと待っててくれるかな」

リンク「君、○○殿はどちらに?」
兵士B「ああ、あの御方は研究室に隠りっ放しで。ずっとお仕事をされてなさる」
リンク「物好きな方だ。いや、熱心なのは良いことなのですがね・・・」
兵士C「そういやリンク殿。姫様が貴方をお呼びでしたよ」
リンク「姫様が?これまたどうして?」
兵士C「さあ・・・」
どうしたんだ?
リンク「用事が出来た。これは忙しくなるな」
どんな用事だ?
リンク「・・・私語は慎んだ方が良いぞ。でないと多分・・・」
多分なに?
リンク「・・・多分、心折れるぞ」

 

王室
リンク「ただ今戻りました」
ゼルダ「久しぶりね、リンク」
リンク「・・・申し訳次第もありません」
ゼルダ「責めてるんじゃないのよ。気にしないで」
リンク「・・・。ところで、私をお呼びするとは、何かあったのですか?」
ゼルダ「・・・実は民衆から依頼があったの」
リンク「クエストですか」
ゼルダ「ええ。子供が迷いの森に行ったきりだ、って」
リンク「っ・・・。たかが幼児の捜索に、私を遣わせますか」
ゼルダ「既に何人か派遣したのだけれど、場所が場所なだけに・・・」
リンク「・・・」
ゼルダ「行って、リンク。あの森で育った貴方なら、きっと見つけられる筈」
リンク「・・・仰せのままに」




迷いの森
リンク「よく舞台が変わるな」
君があっちゃこっちゃ飛び回るからだ
リンク「今日は少し特別だからな」
クエストとかいう奴か?
リンク「ああ。民間の依頼が城に報告され、それを我ら騎士隊がこなす。場合によっては金も廻るさ」
今回のは?
リンク「これは簡単な依頼、無償で引き受けている。まず姫様の頼みとあっちゃあ、断れないしな」
少女の救出、か
リンク「ああ。君に掛かれば、私の目の前にワープさせることも可能だろう」
出来るよ?不自然だけど
リンク「・・・頼む、やらないでくれ」
面白くなくなるしな

 

深いな・・・
リンク「・・・」
ずんずん進んでってるけど、宛てはあるのか?
リンク「いや無い。片っ端から探すだけだ」
でも同じ道とか通るだろうし、目印とかは付けた方が良いんじゃ?
迷いの森なんだし
リンク「・・・迷いの森だから、必要無い」
そうだ。ゼルダが言ってた、ここで育った、って?
リンク「・・・っ!」
厭なら言わなくてもいいけど
リンク「・・・そうだな。また、いずれ話す時が来るだろう」
そっか・・・
リンク「・・・」
・・・
あ!
リンク「どうした?」
さて、ここで耳寄りな情報です
リンク「急に何だ」
お約束の展開だね
リンク「・・・臭うな」
臭うよ
リンク「十年経ってもまだ生き残ってたか、こいつらは」
十年・・・?
あ。状況を一言で説明すると、魔物(ゼル伝Ver)に囲まれたということだ
俺は実況モードに入ります(リンク「構わん」)
リンク「容赦はしない。覚悟はいいな、雑種」
剣を鞘から抜くと同時に、居合い斬りを放つ
リンク「まずは一匹目だ」
次は飛び掛かってきた敵の攻撃を弾き、鋭い突きを見舞う
リンク「二匹目だ」
矢を射ってくる敵には、盾で防いでからブーメランを投げる
リンク「つまんねえ実況すんじゃねえぞ」
と、ボラ吹きながら敵と向き合う
リンク「・・・」
地面には剣戟の痕が、生生しく残っている
それが土を柔らかくしていたのだろうか
油断していたわけではない
リンクが敵の攻撃を防いだその時、ふわふわに盛り返った土に足を捕られ、
リンク「!」
後ろ向きに転ぶ。不運にも、剣と盾をも離してしまった
敵からすれば、願ってもない好機である
リンク(マズい・・・!)
敵の剣が降り下ろされた
リンク「届けッ!」
バチィィン!
・・・届いた
敵の剣が・・・ではない
相手の攻撃は、すんでのところで止められた
リンクは空いた両手で、間一髪の白羽取りを決めたのだ
リンク「・・・!」
素早く体を起こすと、マスターソード・・・は奪われている
リンク「仕方無いな・・・」
彼は、近くに落ちていた木の枝を2本手に取った
リンク「双剣は得意ではないが、長い枝が見つからなくてね」
木の棒だけでやる気だぞ
リンク「推して参る・・・!」

 

リンク「ハァ・・・ハァ・・・。俺の、勝ちだ」
息荒くそう宣言すると、枝を投げ捨て、地面に突き刺さったマスターソードを引っこ抜いた
リンク「二双は何年ぶりだったろうな。懐かしい。」
よっと
リンク「・・・お喋りモードか」
いやー見事だったな
ランスロット以来じゃないか?敵を木棒で打ち破るって
リンク「誰だ?それ」
あ、いや。こっちの話ー
それより探しに行かないと、女の子
リンク「そうだな」




出来たんだな、白羽取り
リンク「当たり前だ。あんな見切りやすい攻撃はないぞ」
じゃあ、案外ピンチでもなかったんじゃないか?
リンク「それは・・・作者がいたら無敵だし」
そりゃそうなんだが・・・
リンク「お、洞窟があるな。しかも、中から泣き声が聞こえるぞ」
洞窟っつーかガマだけどな。入ってみようか
ずんずんずん
リンク「・・・あっ!」
いた!
ガマの奥に、うずくまりながら泣きベソを掻いている
リンクが近づくと、今度は悲鳴を上げた(リンク「なに実況してんだよ」)
少女「きゃあああー!」
リンク「心配するな。国の救助だ」
と、宥めてはみたものの、なかなか信用してくれない
リンク「時間を取らせるな。多少乱暴に扱うが、我慢しろ」
リンクが少女の背中を打つと
少女「!」
すると、突然土の中に倒れ込んでしまった
おい・・・
リンク「安心しな。気絶させただけだ」
そう言いながらお姫様だっこをする
手慣れてるな
リンク「だっこの方か?それなら、姫様と一緒の時はいつもしていたからな」
騎士の礼って奴か?
リンク「いや、それとは異なるが・・・ん、まぁよい。行くぞ」
?・・・そうだな




城下町
トントン
母「はーい?」
リンク「城の者だ」
母「代物?」
リンク「し ろ の も の だ」
母「城の物?骨董品かしら?」
母さんボケまくりだな
リンク「娘さんを連れ戻しにきた」
母「・・・え?」
やっと理解したようだな
リンク「洞窟の中で寝ていたから、そのまま運んできた。では」
母「ちょっと!お名前は?お礼に食事でも」
リンク「名乗る程の者じゃない・・・」
そう言って速やかに去りましたとさ

 

嘘ついてたな
リンク「・・・」
寝てたからって・・・気絶させたのは別に悪いことじゃない
リンク「・・・そっちかよ」
あ、いや。それに敵襲だってあっただろ
リンク「・・・」
ははーん、なるほど
母親に心配はさせたくないと
リンク「え?いや、違」
だから真実を話さなかったと!
そーゆーことですね
リンク「だから違うって・・・!」
城ではカチカチのくせに案外優しいんじゃねえかよ!
リンク「だーかーらー!」
ニヤニヤ
リンク「く・・・!」
ニヤニヤ
リンク「・・・自分の娘を、一人で迷いの森に行かせる母親の顔も見てみたかったが・・・」
あんなボケまくりだと、頷けるな
リンク「ああ」
じゃあ、城に戻って報告しようか
リンク「ああ!」



こうして
リンクの内面を、少しだけ覗くことの出来た作者であった


マリオ「やっぱり出番なかったー!」
まあまあ
次は全員登場させるように頑張るから
リンク「頼んだ」

第6話 学力診断テスト

終点 中庭
マスター「今日はみんなに、楽しい作業をしてもらいたい」
ピット「何?」
皆乱闘をした後、どんな感じだ?
アイク「は?」
CF「いい汗掻いたなー。って感じ?」
そうだな・・・
汗、は正解だな
スネーク「・・・疲れてる?」
大正解だ
では、その疲れをとるにはどうしたらいい?
アイク「・・・食事」
そうだ
つまり、今日の作業は

 

畑作だーー!!

 

「「えええええー!?」」




レッド「よし、こんなもんでいいか」
メタナイト「これが備中ぐわか。よくこんな物があったな」
クレイジー「ここの用具室はカオスだからな」
マスター「土を耕すのはもういいだろ。じゃあ、次は種植えだな」
リンク「なに植えるんだ?」
マスター「分からん。なんか適当に。そこらへんの種」
マリオ「大丈夫かよ・・・」
???「マリオさーん。花壇の面積は、縦3m、横2mの6m’でした」
マリオ「・・・そうか・・・」
マスター「種は50粒だ。これらを等間隔に埋める。さて、間をいくら空けたらいいかな?」
マリオ「えっと・・・2÷50で・・・えーあー・・・」
・・・?
マリオ「あ!4cmか?」
違うな
マリオ「なんで?だって・・・」
考え方は合ってるが、数が違う
マリオ「2÷50でいいだろ?」
いや、2÷51だ。最後の間隔が含まれていない
しかも、得体の知れない種を植えるのだから、もっと空けた方がいい
マリオ「?」
縦に1mずつ、2列に並べればいい。なら、(2÷26)×2で済む
マリオ「つまり?」
1/13m空けたのを二列作る
だいたい7cmか。あんま変わらんな
マスター「そーだなー。マリオ」
マリオ「なんだ」
マスター「9×7は何になる?」
マリオ「・・・」
ルイージ「・・・」
ワリオ「・・・」
マスター「そうか・・・」
((ゴクリ・・・))
「診断テストじゃー!!!」





「「えええええー!?」」




マスター「こんな簡単な問題すら解けないお前らの学力を調査する。テストだ!」
マリオ「何言ってんだよ。畑仕事するんだろ」
マスター「やらん」
フォックス「乱闘に学力は要らんだろ」
マスター「要らん。けど、やる」
クレイジー「最低でも九九くらいは覚えないとな」
マリオ「・・・」
マスター「今日はもう解散だ!テスト作っておくから、勉強しておけ」
リンク「範囲は?」
マスター「決めてない」
リンク「じゃあ何を勉強したらいいんだよ」
マスター「数学と国語の漢字だけだ」
リンク「狭ッ!」
マスター「お前らがどれほど出来ないのか、平均点を出すからな。平均以下の奴は・・・」
赤点。なんか罰しようか
マスター「そうだな。じゃあ内容はまた考えておく。では、解散」


マリオ「とんだ災難だな」
???「ところで、テストって、何ですか?」
マリオ「テストって・・・製品が正しく作動するか、チェックすることじゃないか?」
???「それじゃあ変ですよね・・・」
マリオ「そうだよな・・・」
さあ。こんな調子で大丈夫なのか




で、テスト当日
マルス「はあーぁ、全然勉強してないなー」
アイク「俺も」
リンク「俺も」
メタナイト「私も」
トゥーン「僕も」
ファルコ「剣士全滅かよ。ま、俺もやってねえけどな」
ピーチ「罰って結局何になったのかしらね?」
サムス「さぁ?」
マスター「よーしみんな準備出来てるか!」
レッド「うん・・・まあね」
テストを受ける体勢だけは万全だな。脳内は最悪だが
クレイジー「よーし、全部配り終えたな」
マスター「じゃあ始め!」




テストの内容をちょっとお見せしよう
数学
1×1=


9×7=


6÷2=


a÷a=


2a+(-3a)=


(6a+b)(6a-b)=


縦2m、横3mの長方形の面積を求めよ


yはxの一次関数で、点(-6,5)を通り、直線y=3x-1に平行な直線の式を求めろ


マリオ君は、111円の鉛筆と、198円のボールペンを合わせて12本買い、2028円支払いました。
マリオ君は鉛筆とボールペンをそれぞれ何本買いましたか。


お解りいただけただろうか




漢字
ヒゲのマリオ


カメのクッパ


キシのリンク


ハラぺこカービィ


テンシのピット


ヤキトリはファルコ


キツネは英語でフォックス


オオカミは英語でウルフ


オウキのピーチ


チンチャクなメタナイト


シッコクのゲムヲ


お解りいただけただろうか




マリオ「・・・」
クッパ「・・・」
ファルコ「・・・」
ウルフ「・・・」
ピット「・・・」
メタナイト「・・・」
ピーチ「・・・」
GW「・・・」
マスター「ハイやめーテストしゅーりょー」
・・・
マリオ「・・・なんだこのテスト」




後日
マスター「今日は以前やったテストを返却する」
マリオ「出た」
マスター「じゃあ番号順に返していく。まずアイク」
アイク「うぃ」
マスター「・・・すげえな」
アイク「おう」
マスター「100点だ」
マリオ「Σええ!?マジか!あのアイクが!?」
アイク「当たり前だろ」
マスター「これで、強制的に赤点は回避できたわけだ」
マリオ「いーなー」
マスター「次の奴、ウルフ」
ウルフ「どうしたどうした?」
フォックス「・・・早く行けよ」
マスター「30点だ」
ウルフ「うわ!マジか!?」
マスター「マジだ。それに用紙を破るんじゃない」
ウルフ「てへぺろ」
マスター「・・・次、オリマー」
オリマー「・・・」
ピクミン「(((・・;)))」
マスター「80点だ」
オリマー「おおー・・・」
ピクミン「(;=3=)=3」
マスター「意外だな」
オリマー「会社の就職試験とかあったから」
マスター「へぇ。じゃあ次、ガノンドロフ」
ガノンドロフ「・・・」
マスター「・・・10点だ」
ガノンドロフ「む・・・」
マスター「安心しな。もっと低い奴いるから。次、カービィ」
カービィ「ぽよ?」
マスター「仕方がないと言うとそうなんだが」
カービィ「?」
マスター「回答欄に絵を描くか?0点だ」
カービィ「?」
マリオ「テストのことすら分かってないからだろ」
マスター「クッパ」
クッパ「我が輩か」
マスター「0点だ」
クッパ「ガハハハハハハ!!」
マリオ「笑い事じゃねえだろ」
クッパ「よい!最低とは、こうもスッキリするものなのな!」
マリオ「キツイわー」
マスター「ディディー」
ディディー「・・・」
マスター「お前は論外だ」
ディディー「やっぱしな」
マスター「お前は結構頭が良さげだったが・・・何だこの字は!」
マスターが、ディディーの解答用紙を見せつけた
マリオ「んん?何だその字は?」
それは・・・
ディディー「・・・猿語です」
マスター「なんだそれは!!」
マリオ「そんなものがあるのか!」
ディディー「あります。一応」
マリオ「漢字も猿語で書いてたら意味ねえだろ!」
マスター「0点だ」
ディディー「ガックシ」
マスター「デデデ」
デデデ「・・・」
マスター「4点だ」
デデデ「・・・チッ」
マリオ「舌打ちしなかったか?」
デデデ「え、してないゾイ?」
マスター「?次、トゥーンリンク」
トゥーン「ハーイ!」
マスター「20点だ」
トゥーン「うわー!デデデに勝ったー!」
マリオ「逆なでさせるなよ・・・」
デデデ「・・・!」
マスター「あれ?順番間違えてるな?」
クレイジー「サムスのがトゥーンの下にあったぞ」
マスター「すまんな。じゃあ、サムス」
サムス「はい」
マスター「お前・・・これ図ったか?」
サムス「なにが?」
マスター「36点だ。惜しいな、スがあったらサムスだったのに」
マリオ「スなんてねえだろ。点数低いし」
サムス「死ね」
マリオ「・・・」
マスター「次、スネーク」
スネーク「(よくも)待たせたな」
マスター「待たせたなぁ。98点だ」
スネーク「何が間違いだ?」
マスター「えーっとだな・・・漢字の問題、全部だ」
マリオ「それでー2点だと!?」
マスター「スネークの場合、例えばヒゲのマリオの問題だとする」
マリオ「うん。からかってるだろ」
マスター「この場合の正解は[髭]だが、スネークの解答は[卑下]、卑下のマリオだ。他の問題も卑下のマリオと同じようになっていた。卑下のマリオも間違いではないが、卑下のマリオは完璧な答えではない」
スネーク「卑下のマリオはうっかりミスだな」
卑下のマリオ「・・・うっかりじゃねえだろ」
マスター「次、ゼルダ姫」
卑下のマリオ「・・・シカト」
マスター「80点だ」
ゼルダ「オリマーさんと一緒ですか」
マスター「ソニック」
ソニック「0点だ」
マスター「何で判った」
ソニック「何でも」
マスター「・・・書けよ」
ソニック「・・・」
マスター「なんか答え書けよ!名前だけ書いて白紙で出す奴がいるか!?」
ソニック「一番早く終わるじゃん」
マスター「脚だけじゃなくて、テスト終えるのも早いんだな!お前赤点決定だぞ!?」
ソニック「逃げきれるからいい」
卑下のマリオ「埒が明かねえな」
マスタ「もういいよ・・・次、ドンキー」
ドンキー「ウホ」
マスター「お前も論外だ」
ドンキー「ウホ?」
マスター「何だ?この字は」
ドンキー「・・・ゴリラ語ウホ」
マスター「0点だ」
ドンキー「ウホーー!」ドコドコドコ
マスター「?次。ナナ」
ナナ「はい?」
マスター「77点だ」
ナナ「おおー!やった!」
マスター「奇跡だ・・・」
マリオ「よくそんな点取れたな」
マスター「次、ネス」
ネス「来たか」
マスター「95点だ」
ネス「・・・そっか」
マスター「次、ファルコ」
ファルコ「・・・」
マスター「98点だ」
ファルコ「やっぱしな」
マスター「自分の問題を、黒く塗りつぶすのは辞めような?」
卑下のマリオ「焼き鳥か・・・惜しいなぁ」
焼き鳥ファルコ「Σ・・・」
マスター「つぎー、フォックス」
フォックス「・・・」
マスター「ハイ、0点だ」
卑下のマリオ「えぇ?あのフォックスが?」
フォックス「………だ…」
卑下のマリオ「え?」
フォックス「…狐語だ…」
卑下のマリオ「あ・・・そ・・・」
マスター「なんでファルコとウルフは書けるんだろうな。次、ピット」
ピット「・・・」
マスター「10点だ。次、ピーチ」
ピット「・・・なんか時間くれないの?」
マスター「なんだよ!」
ピット「・・・やっぱりなんでもない」
マスター「?30点だ」
ピーチ「あら、低ぅ」
マスター「ポポ」
ポポ「ゴクリ・・・」
マスター「50点だ」
ポポ「おぉー・・・ふ、普通・・・」
マスター「ポポは数学25点、国語25点。ぴったしである意味すごい」
卑下のマリオ「普通・・・だな」
マスター「卑下のマリオ。ついに来たな」
卑下のマリオ「おう」
マスター「……………」
卑下のマリオ「………ゴク…」
マスター「・・・・・・0点だ」
卑下のマリオ「うわー!マジかー!!!」
マスター「まぁ、卑下にふさわしい結果だな」
卑下のマリオ「いつになったらこれ取れるんだよ!?」
取ってやろうか?
卑下のマリオ「頼む」
はい取ったー!
マリオ「直った・・・」
???「私・・・0点って初めて見ました」
マリオ「カルチャーショックか?すげえだろ」
???「すごい、ですね。確かに・・・」
マスター「何の会話だよ。次、マルス」
マルス「皆、見ていてくれ」
マスター「100点だ」
マリオ「・・・その点数くれよ」
マルス「やだよ!」
マスター「お、連続だな。メタナイト」
メタナイト「・・・」
マスター「100点だ」
メタナイト「・・・」
マリオ「お前ら頭良いなー」
メタナイト「私も一応、騎士の一人だからな」
マルス「皇子だし」
マスター「次ー。ヨッシー・・・は受けてないから、リュカ」
リュカ「ハーイハーイハーイ!」
マスター「元気だな。でも0点だ」
リュカ「へぇ・・・」
マスター「次、リンク」
リンク「・・・」
マスター「100点だ」
リンク「・・・」
マリオ「勉強してねえって言ってたくせにー」
リンク「この程度なら、勉強に励む必要もないからな」
マリオ「っ!」
マスター「サクサクいくぞ。ルイージ、0点だ」
ルイージ「え、僕まだ(ryマスター「ルカリオ」
ルカリオ「私の番か」
ルイージ「・・・」
マスター「60点だ」
ルカリオ「む・・・波導は我にあ・・・る、かな?」
マスター「ないな。次、レッド」
レッド「ハイ」
マスター「43点だ」
レッド「まあ・・・仕方ないか・・・」
マスター「次、ロボット」
ロボット「It’s my turn」
マスター「100点だ」
ロボット「Wow.Ar・・・」
マリオ「反則だよな。ロボットとか」
ロボット「Hahaha」
マリオ「笑って誤魔化すな」
クレイジー「機能か何かを使われたらな」
ロボット「Oh!Joke!It’s jo・・・」
マスター「次、ワリオ」
ワリオ「・・・」
マスター「0点だ」
ワリオ「・・・」
マスター「次いくぞ次、GW」
GW「・・・・・・」
マスター「・・・20点だ」
マリオ「へえ、以外だな」
GW「・・・・・・」
マリオ「・・・お前ら何か喋れよな」
マスター「最後だ、CF」
CF「Come on!」
マスター「お前が来い」
CF「はい」
マスター「・・・0点だ」
CF「マジか」
マスター「マジだ。と言うわけで、最後に平均点を発表する」
・・・
マスター「それは今から計算する」
クレイジー「・・・だよな」


リアルタイムで集計中


今集計終わりました(事実です)
マスター「結果は、41点だ(多分)。以下に該当する奴は・・・」
ウルフ、ガノンドロフ、カービィ、クッパ、サムス、ソニック、ディディー、デデデ、トゥーン、ドンキー、フォックス、ピット、ピーチ、マリオ、リュカ、ワリオ、GW、CF 放課後、中庭に集合してもらう
いいな
マリオ「へーい・・・はぁ、憂鬱だぁ」
フォックス「どんな罰を受けさせられるのやら・・・」
マスター「以外の者はもう帰っていい。では、解散!」
ルイージ「あれ・・・?」
???「ルイージさんって・・・私と似てますね」
マリオ「意識してやってるわけじゃ、ないんだろうけど。いや。むしろ、意識してないからかもな」
???「ルイージさんが死んだら私たちの仲間入りに・・・ふ、フフ、フフフフフフフ・・・」
マリオ「え・・・?」




事後後後後後
あれから半年が経った
リンク「後過ぎるな」
メタナイト「ぶっ飛びまくりだな」
と言うのは冗談
アイク「だよな」
・・・と言うと嘘になる
スネーク「わけが解らん」
時を早めて、半年経たせたの
君たちには一週間でも、実際には半年経っているのだよ
オリマー「何てことするんだ」
大丈夫だよ
そういや、マスターに呼ばれたんだって?
ファルコ「そうなんだよ。中庭に来いって」
マスター「おーい!」
アイク「あ、いた」
ネス「何だよ、急に呼び出したりして。まあ、もう慣れたけどね」
クレイジー「ああ。平均以上の奴に見せたいものがあってね」
ロボット「ヘイキンイジョウッテコトハ・・・」
リンク「以下の奴は?」
マスター「以下の奴を使って作り上げた物だ。罰とはそれだ」
リンク「?」
クレイジー「論より証拠。見てみろ、来い」

 

中庭
ゼルダ「これは・・・!」
ガノンドロフ「おう、来たか」
目の前に広がっていたのは・・・
マスター「今回の罰は、農耕。畑仕事の続きをしてもらったよ」
クレイジー「それに、折角だから畑も拡大してね」
そこらかしこに、植物が元気に育っている
土と雑草だけだった中庭は、緑の楽園となっていたのだ
リンク「・・・」
マリオ「罰っていっても、楽しく出来たし。やりごたえあったよ」
フォックス「ただ、問題があってだな」
クレイジー「そう。畑仕事はすぐに終わったんだが、実がつくのはどうしようもないからな・・・」
レッド「だから時を早めたのか・・・」
そういうこと
マスター「じゃあ、さっさと時間早めて新鮮な野菜でも食べようか」
おうよ
リンク「ちょっと待て」
マリオ「ん?どうした?」
何か問題でも?えぇ?
リンク「ふむ・・・。大アリだな。マスター」
マスター「ハイ?」
リンク「先に断っておくが、これは俺の責任じゃない」
マリオ「だから何だよ!?もったいぶるな」
リンク「では、言わせてもらおう。マスター。最後の優しさだから、心して聞け」
マスター「?」
リンク「遠くまで逃げろ」
マスター「は?」
アイク「そうだな。そうしないと、殺されるぞ」
マスター「誰に?」
アイク「それは言えない。いいから早くしろ」
マスター「なんだよ、判ったよ・・・」
マリオ「?」
リンク「・・・さて、マスターも去ったことだし、話の続きをしようか」
アイク「さっき、この植物の種類を調べてみた。すると驚くべき事実が・・・!」
マリオ「なに?」
リンク「これら植物は、水仙、松、杉等々・・・」
アイク「つまり、食べられない植物だけだ。それを確認せずして・・・」
脳裏をよぎる、あの言葉・・・
マスター「分からん。なんか適当に。そこらへんの種」
ゴゴゴゴゴゴ・・・
リンク「と、まあよくあることだが、今回の失敗は痛いな、マスター」
物陰から顔(?)を出しているマスターに向けて言い放った
マスター「!」
「「テメエェェェェッ!!」」
マスター「ギャアアアアアアアァ!!」
リンク「だから言ったのにな」
メタナイト「鬼ゴッコの始まりだな。皆が鬼の」




3日3晩、隠れ続け逃げ続けたマスター
しかし、いずれは見つかる
そのとき、右の手袋の命運は尽きることだろう・・・
マスター「何で、こうなるんだよぉ!」

答え

数学
1×1=1


9×7=63


6÷2=3


1÷1=1
5÷5=1
だから、a÷a=1


2a+(-3)=2a-3


(6a+b)(6a-b)=36a’-b’


2×3=6  6m’


y=3x+1に平行なので、傾きは3
y=3x+bに、x=-6、y=5を代入すると
5=-18+b
23=b
なので、答えはy=3x+23


鉛筆の本数をx、ボールペンの本数をyとすると、
連立方程式
{x+y=12
{111x+198y=2028
これを解くと、
x=4、y=8になる
なので、鉛筆を4本、ボールペンを8本買った




漢字
のマリオ


のクッパ


騎士のリンク


ペこカービィ


天使のピット


焼き鳥はファルコ


は英語でフォックス


は英語でウルフ


王妃のピーチ


沈着なメタナイト


漆黒のゲムヲ

 

何問正解出来たかな?

第7話 スマブラで第6次聖杯戦争 1幕

時は満ちた
手にした者の願いを叶えると謂われる 聖杯
その杯をめぐり、7人のマスターが繰り広げる生存戦
俗に、聖杯戦争と呼ばれる殺し合いだ


マスター「その聖杯戦争に選ばれた7人のマスターよ。君たちで間違いないな」
タブー「えっ、いや・・・」
リドリー「そんなこと」
デュオン「言われても」
ガレオム「俺たちには」
ポーキー「さっぱり」
パックン「解らない」
レックウザ「んだが」
マスター「要は、願いを叶える願望機をめぐるバトルロイヤルだ」
タブー「願いを叶えるって・・・不老不死とか億万長者とか?」
マスター「そうだ。といっても、私も見たことないんだがな」
レックウザ「お前は何だ?」
マスター「私は、聖杯戦争を監視する監督役だ。不正な行為をシタ場合、ペナルティを科したりする」
パックン「まず、力の差は歴然だろ。俺弱いし、タブー強いし」
マスター「戦うのは君たちではない」
ポーキー「じゃあ誰が?」
マスター「サーヴァントだ」
リドリー「何それ?」
マスター「君たちには、何処かの時代の何処かの国の英雄を召喚してもらう」
ガレオム「どゆこと?」
マスター「偉人や英雄、王様だったり、架空の人物までもを現界させる。それを剣とし、盾とするのだ」
レックウザ「どうやって?」
マスター「それは聖杯の力を借りて行う。魔法陣を描き、呪文を唱える。あとは、どの英雄かの触媒かな」
クレイジー「英雄には7クラスある。それを1体ずつ呼び出すのだ」
リドリー「それでピッタリ7人分か。で、何のクラスがあるんだ?」
マスター「剣使いのセイバー。槍使いランサー。弓兵のアーチャー。騎兵ライダー。魔法使いのキャスター。暗殺者のアサシン。最後は、狂戦士バーサーカー
パックン「何か・・・スゲえな」
ガレオム「で、触媒とは何だ?」
マスター「お答しよう。マントの切れ端だったり剣の鞘だったり、その英雄の残した形見といえる物だ。それを召喚に使い、目当ての英霊を現界させる、という仕組みだ」
ガレオム「よく出来てるな」
マスター「鉄則として、マスター、或いはサーヴァントが消えたら負けだ。ただ、マスターのいなくなったサーヴァントと、その逆のマスターがいた場合、再契約も可能だ」
クレイジー「そのケースはほとんど無いがな」
マスター「あと、サーヴァントにはスキルというものが備わっている」
ポーキー「スキル?」
マスター「2種類あってな。英雄が生前身につけたものと、クラスについたときに与えられるものがある。その辺は、自分達で見つけてくれ」
クレイジー「兄貴、あとは令呪の説明も・・・」
マスター「まだあるのか。令呪、サーヴァントを強制的に従わせる絶対命令権。3度しか使えないから、よく考えてから使用するように。ルール違反以外は自由。以上。質問は?」
タブー「はい」
マスター「なんだよ」
タブー「OFF波動使ったらダメなのか?」
マスター「ダメだ」
タブー「あと一つ」
マスター「しつこいな!」
タブー「何で俺らが選ばれたんだ?」
マスター「・・・」
タブー「理由があるだろ」
マスター「それは・・・お前らが全然出番無いから、聖杯にそう願うのかなーって」
リドリー「当たりだ」
パックン「俺も」
マスター「もう質問はないな?では、今日から君たちは敵同士だ。野暮な事はするなよ」
デュオン「・・・」
マスター「辞めたくなったら、いつでもこの終点に来ると良い。サーヴァントを手放し、聖杯戦争から脱落する」
クレイジー「もっとも、そのような大馬鹿者なぞいないしな」
マスター「今日はここまでだ。最後に、私からのプレゼント」
デュオン「何?」
出された物は
マスター「召還用の触媒だ。これを一つずつ自由に選んでくれ」
赤いマントの切れ端、灰色のバンダナ、青のイヤリング、鍔のついた赤い帽子、袈裟のような布、剣の鞘、髪留め
タブー「迷うな」
パックン「俺は剣の鞘を。強そうだし」
レックウザ「イヤリングと髪留めは・・・女性か?イヤリングにしておこう」
ポーキー「袈裟だとすると・・・キャスターか?一応これで」
デュオン「帽子にしよう。似合うか?」
リドリー「じゃあバンダナ。似合うか?」
ガレオム「じゃあ髪留め。似合うか?」
タブー「あ!迷ってるうちに取られてるじゃねえか!」
クレイジー「マントの切れ端ということで」
マスター「決まりだな。参考程度に言うと、セイバーが最も最優とされている。ただ、ステータスだけでは勝てないがな」
クレイジー「残り物には福がある」
タブー「・・・」
マスター「今日はもう解散だ。召喚の方法は、マニュアルを配っておいたから読んでおくように」




マスター「ふうー疲れた」
クレイジー「ずっと喋りっ放しだったからね」
マスター「ざっと説明するとあんなもんだ。あとは勝手に殺し合ってくれればいい」
クレイジー「ざっと、ねえ・・・」




タブー「魔法陣を描いて・・・よし、抜かりなし」


パックン「聖遺物を置く、と」


デュオン「んで、呪文を唱える。単純だな」


ガレオム「告げる・・・」


ポーキー「汝の剣は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」


リドリー「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」


レックウザ「ん?何これ?」
イヤリングを選んだ貴方には、もう一節挟んでもらいます マスター
レックウザ「・・・されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者・・・?」
その一節は、自分の選んだクラスを当てるには十分だった


タブー「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ・・・!」

 

逆巻く風、光放つ稲妻
魔法陣の中枢から出てきたそれは、人間を卓越した英雄達
眩い閃光を放ちながら、今この現世に具現化される
「問おう。汝が我を招きしマスターか」
彼らは、目映い輝きを放ちながらそう言った




タブー「成功か・・・?」
???「・・・」
魔法陣の中から出た彼は、閉じたままの瞼をゆっくりと開けた
青髪に、肩から足に架けた長い赤マント、太い腕にはぴったりの分厚い剣
???「・・・お前か」
タブー「は?」
???「だから、お前が俺のマスターなのかって聞いてンだよ」
タブー「そ・・・そうだ」
何だ。えらくでかい態度をとるな
マスターってそんなもんなのか?
???「名前は?」
タブー「・・・タブー」
???「あそ」
タブー「お前の名は?」
???「え?俺?そんなの聞いてどうすんだよ」
タブー「だって呼べないじゃないか」
???「俺はセイバーの座に据えられたサーヴァントだ」
タブー「名前は?」
セイバー「名前は最初のうちは明かさない方が良い。敵に知られたら厄介だしな。それに・・・」
タブー「?」
セイバー「・・・記憶が薄れてるみたいだ。多分、召喚の魔力を、マスターから繋げたショックのせいだろうな」
タブー「でも、都合良いんじゃねえか?」
セイバー「それもそうだが」

 

パックン「・・・セイバー、か?」
???「・・・」
整った青髪に蒼いマント、腰に提げた細身の剣
紛う事無き美青年だ。これも人を超えたと云えるのだろうか
???「・・・マスター。で、相違ないな?」
パックン「ああ」
???「僕はランサーの座に据えられ、召喚された。これからよろしく頼むよ」
パックン「ランサー・・・?」
ランサー「ああ。なんか他に代役がいないからって、僕が任されたんだ。剣使うけどね」
そう言いながらウインクしてみせた
パックン「・・・名前、教えてくれるかな?」
ランサー「それは出来ない」
パックン「何で?」
ランサー「召喚が不安定だったせいか・・・記憶が削られている。まあ、そのうち思い出すだろう」
パックン「そっか・・・」
少し残念そうに、呟いた

 

ポーキー「しかし、驚いたな。キャスターだとばかり思っていたが・・・とんだ番狂わせだな」
???「悪かったな、アーチャーで。生憎、魔術の行使には長けていないんだよ」
ポーキー「まぁ、過ぎた事を悔やんでもしょうがない。お前を選んだ以上、アーチャーを使いこなすしかなさそうだわな」
アーチャー「結構だ」
ポーキー「ではさっそくお前について調べさせてもらう。記憶に残ってる分でいい」
アーチャー「なんなりと」
ポーキー「まず、お前のスキルは何だ?」
アーチャー「・・・固有スキルは「単独行動]。マスターからの魔力供給をなくとも、一日は消えずにいられる」
ポーキー「俺は魔力なんて持ってないが」
アーチャー「それはマスター(監督役)の魔力を7等分して送られてる。結局つながりは、その令呪だけだ」
ポーキー「そういや令呪についても、あまり詳しいことは教えてくれなかったな」
アーチャー「全部使うとマスターとしての権利を失う、それくらいか。あとは空間転移とか、まあいずれ使うだろう」
ポーキー「他にスキルは?」
アーチャー「他の固有スキルは[対魔力]。有効なのはキャスターくらいだな」
ポーキー「それはなんとなく分かるわ」
アーチャー「まだ保有スキルがあるが、今は伏せておこうか」
マスター「ところで、お前はアーチャーなわけだ。弓を使うんだろ?」
アーチャー「いかにも」
ポーキー「だったら、やることは一つだろう」
アーチャー「・・・随分気の早いマスターだ。こういうのは慣れいなくて、アサシンの十八番だからな」
ポーキー「さっそく、お前の力量を計らせてもらおうか」

 

ガレオム「・・・女、だな・・・」
???「・・・何か不満?」
驚くことはない。髪留めなのだから
???「サーヴァントは男女関係なしに召喚される。それくらい知ってるでしょう?」
ガレオム「まぁ・・・はい」
???「私はライダー、って言っても大した騎乗は出来ないけど」
ガレオム「じゃあ何でライダーなんだよ」
ライダー「他に代役がいなかったんでしょうね。象徴になるのは、武器の鞭だけよ」
ガレオム「ハァ・・・大丈夫か?この先・・・」
ハァと溜め息を吐いた。それが癪に障ったか
ライダー「・・・女というだけで役立たずみたいに言わないでくれる?」
ガレオム「そりゃ、男の方が力あるし・・・」
ライダー「ハァ・・・・・・貴方、何も解ってないわね」
溜め息返しをされた
サムス「ボール、ある?」
ガレオム「何するんだ?」
ライダー「いいから!」
ガレオムは、体からテニスボールを落とした
無造作にそれを片手で掴むと・・・
ライダー「いい?よく見てなさい」
ガレオム「・・・」
グッと手に力を籠めると・・・
ガレオム「!?」
なんと硬質のボールがいとも簡単に形を変えてしまったのだ
ライダー「保有スキル、[怪力]。それに聖杯戦争は力だけじゃ、勝ち抜けない。重要なのは・・・」
ガレオム「・・・」
ライダー「・・・情報よ。私はライダーだけど騎乗は出来ない。その代わり、アサシンのお得意スキルを持っててよ?情報収集はお手の物」
ガレオム「・・・」
初めて理解した
これほどまで聖杯戦争を有利に運んでくれるサーヴァントは、彼女しかいない、と・・・

 

デュオン「・・・子供・・・?」
???「そうだよ」
デュオン「・・・」
???「・・・」
デュオン「・・・・・・ハアアァーーーーとんだ外れクジ引いちまったなぁー・・・」
???「Σな・・・!」
デュオン「もっと強そうな奴だったら・・・」
???「・・・」
デュオン「・・・楽に勝てただろうに・・・」
???「・・・マスター」
デュオン「?」
???「・・・危険が迫っている」
デュオン「え?」
刹那
ガラスの割れる甲高い破壊音
???「危ない!」
咄嗟に、その小さな指を窓からの侵入者に突き立てた
すると・・・
デュオン「・・・」
カラン、と音を立て、床に落ちる一本の矢
青白い光を放つそれは、明らかに別のサーヴァントの物だろう
???「アーチャーの物だな」
デュオン「・・・君は、一体・・・?」
矢にまったく触れずに打ち落とすとは・・・
彼は得意げに
???「僕は、キャスターのサーヴァントだよ」

 

???「・・・」
リドリー「・・・おっさん、だな」
???「・・・」
リドリー「なあ、アサシン
アサシン「・・・何だ?」
リドリー「何か喋れ」
アサシン「あー」
リドリー「・・・まあ、アサシンっぽいっちゃアサシンっぽいがな・・・」
アサシン「・・・何かと音を出すのは嫌でな。俺の仕事の都合だ、勘弁してくれ」
リドリー「仕事?」
アサシン「ああ。だからアサシンの座に選ばれたんだ」
リドリー「アサシンといえば、戦闘が最も苦手だと言われているそうだが・・・」
アサシン「・・・」
リドリー「・・・大丈夫か?この先・・・」

 

???「・・・」
レックウザ「これは・・・」
バーサーカー!
バサカ「■■■■■■!!」
背中に携えた漆黒の剣と盾、黒い衣を全身に纏い、紅い双眸を爛々と光らせている
血眼、と例えると分かりやすいだろう
マスター「凄い奴を引き当てたな」
レックウザ「マスター!何時の間に・・・」
マスター「何を言っている。マスターは君だろう」
バサカ「■■■■■!」
マスター「バーサーカー。知能のほとんどを奪われる代わりに、強大な力を得ている。固有スキル[狂化]がA++ともなれば、制御するのもままならない」
レックウザ「その反面」
マスター「使いこなせば最強のサーヴァントに成りうる」
レックウザ「俺に出来るのか?」
マスター「難しいな。でも、君は伝説のポケモンなんだろう?精を出したまえ」
レックウザ「・・・」
バサカ「■■■■■■!!」




時は満ち足りた
七人のマスターと七体のサーヴァントが出揃うとき
即ち、聖杯戦争の幕開けだ
さぁ、舞台の下、存分に殺し合うが良い






マスター「こんなんして大丈夫か?」
クレイジー「多分、無理」

第8話 スマブラで第6次聖杯戦争 2幕

聖杯戦争は情報戦で大方決まる
敵の真名が掴めれば、弱点や宝具の見当がつく
そこで活躍するのが、アサシンお得意の[気配遮断]スキルだ
誰にも気付かれずに敵の捜索を行える、便利なものだ
他の勝ち方として、漁夫の利を狙うのが有効だ
疲れたサーヴァントを襲うのだから、勝率はグッと上がるだろう

 

レックウザ「宝具って何だ?」
マスター「英霊の原初、象徴とされるものだ。アーサー王が[エクスカリバー]なのは有名だな」
レックウザ「ちっとも有名じゃねえよ」
マスター「しかし・・・宝具の乱用は禁物だぞ」
レックウザ「魔力を沢山喰うから?」
マスター「それだけではない。さっきの通り、宝具は英霊の象徴だ。真名を明かすヒントになってしまう。使うときは、ここぞというときのみだな」
レックウザ「判った。って言ってもだな・・・」
バサカ「■■■■■■■!」
レックウザ「言うこと聞いてくれないからなー!」
マスター「君が一番最初に令呪を使いそうだな」




タブー宅
セイバー「お前、今後はどうするつもりだ?」
タブー「取り敢えず様子見からだ」
セイバー「一応判ってるようだな」
タブー「・・・まあな」
セイバー「そうだ。これは言っておかなければな」
タブー「何?」
セイバー「他の座は、霊体化して高速で移動することが出来る。おまけに魔力の消費も、こうやって姿を保ち続けるよりも少ない。だが・・・」
タブー「セイバーは出来ない、と?」
セイバー「ああ。そこが最優のサーヴァントの最大の欠点だわな」
タブー「今は、事が動き出すまで休むときだ。誰かが争いを始めれば、後で討ち取ればいい」

 

パックン宅
つまり、地下
ランサー「なんだい?此処は」
パックン「私の一番落ち着ける場所でね。すまないが、ここで住むことになるかもしれない」
ランサー「マスターが言うなら、それに従う」
そう言うものの、明らかに引いている。さてどうしたものか
パックン「・・・仕掛けに行くか。外、出るぞ」

 

アーチャー「外したか・・・」
ポーキー「なに、成功など別に期待していないよ」
アーチャー「でも、こっちの攻撃だと悟られただろ。それに射た矢だって、真名を探る手がかりになってしまう」
ポーキー「いいんだよ。まだ初戦だ」
アーチャー「不安だ」

 

ライダー「貴方、今後の目安は?」
ガレオム「お前を使って情報を集める。一通り終わったところで、交戦に向かう」
ライダー「賢明ね。ただ、三代騎士クラスのセイバー、ランサー、アーチャーとか、バーサーカーを相手に、情報だけでは勝てないわ」
ガレオム「じゃあ何なんだよ!」
ライダー「・・・ここは、サーヴァント同士の相性を考える必要があるわね」
ガレオム「相性?」
ライダー「スキルや宝具とか、英霊には個々の特性があるでしょう?だったら、掴んだ情報を元に苦手な奴と戦わせる」
ガレオム「つまり、キャスターやアサシンをうまく誘導して、驚異を取り除いていくわけだな」
ライダー「そういうこと」
ガレオム「で・・・出来るのだろうか?」
ライダー「・・・さぁ」

 

アサシン「今、レックウザ宅に潜入した」
リドリー「了解。今回の目的は、敵の情報収集。見つかったら逃げてくれ」
ー無線機ー
宝具の類にいれていいのか曖昧だが、アサシンの第一の宝具
大して攻撃も出来ないが、隠密を主力戦とするアサシンにとってかなりの優れ物だ

 

レックウザ「うーん・・・全然言うこと聞いてくれないな」
バサカ「・・・」
マスター「まぁ、せいぜい励むが良い。まずはコミュニケーショを取るとこから始めると良いだろう」
レックウザ「そのコミュニケーションすら取れないんだよ!」
マスター「ふむ・・・このバーサーカーのステータス、なかなかどうして悪くないぞ?」
レックウザ「は?」
マスター「[狂化]がかなり強いが、[無窮の武練]も備えているようだな」
レックウザ「何それ?」
マスター「簡単に言うと、狂化してもなお、武芸には長けているということだ。バーサーカーの特徴の筋力の強さと、彼の剣術は、トップクラスだ」
バサカ「・・・」
マスター「いっそのこと、戦いの中にほっ放り出すのも面白いかもな」
レックウザ「使いこなせたらねぇ・・・」
マスター「では、バーサーカーを引いたマスターの付き添いも、今日限りだ。後は一人でなんとかするんだ」
レックウザ「なんか・・・世話になったな」


アサシン「狂化、無窮の武練、か。今日の収穫は上々だな」




アーチャー「む」
ポーキー「どうした?」
アーチャー「・・・サーヴァントの気配がするな」
ポーキー「迎え討つか・・・?」
アーチャー「いいだろう」
二人は人気の無い広場に出た。少し靄が架かっている
そして何もない虚空に向けて叫んだ
アーチャー「出てこい!」
すると
ポーキー「!」
靄の中で目を凝らすと、霊体化を解いた男の姿が浮かび上がった
アーチャー「セイバーか?」
ランサー「・・・」
ポーキー「見たところ、マスターがいないようだが?」
ランサー「我が主は此処にはいない。それにお前たちには見つけられない」
アーチャー「結構な言い草だな。それはやってみないと判らないだろ」
ランサー「無理だ。貴様らの範疇外だ」
アーチャー「どっちでも良いんだよ。お前を倒すのと変わりはない」
ランサー「随分自信があるようだな」
腰の剣に手を伸ばす
それに応じるように、アーチャーも双剣を両手に執る
緊迫した空気が張り詰めた
アーチャー「いざ・・・!」
ランサー「・・・始めようか」




キャスター「ようやく始まったか」
キャスターは、自分の顔ほどある水晶玉を見つめている
デュオン「何だ、それ?」
キャスター「千里眼さ。半径千粁以内ならどこでも見える。魔術の一つだよ」
デュオン「1000kmか!果てしないな」
キャスター「こんなの序の口だよ」
と否定しつつも、どこか満足気なのはまだ子供だからだろうか
デュオン「相手の座は判るか?」
キャスター「いや、剣と双剣。剣はセイバーかもしれないってことくらいかな」
デュオン「やっぱり自分の座は隠してるのか・・・」
キャスター「双剣の方はマスターがいるよ。ポーキーだって」
デュオン「ポーキーの奴・・・厄介そうなの引きやがって・・・」

 

セイバー「始まったか」
タブー「どちらかが倒れた後を狙う。一番効率が良い」
セイバー「効率ねぇ・・・」
タブー「高潔な騎士サマには不向きか?」
セイバー「いや、騎士道とか堅苦しいことは言わねえよ」
タブー「では、我々も出向こうか。支度しろ」
セイバー「戦支度か」

 

レックウザ「ふう・・・何とかコミュニケーションくらいは取れるようになったか」
バサカ「・・・」
レックウザ「しかし、ここまで苦労するとはな」
バサカ「・・・!!」
レックウザ「?どうした、バーサーカー?」
バサカ「■■■■■!!」
突然、窓を蹴り割って飛び出していってしまったのだ
レックウザ「おい!どうした!戻って来い!」
しかし、バーサーカーは聞く耳など持たず、そのまま走り去ってしまった
レックウザ「どうしようか・・・」
マスターに言われた言葉が甦り、選択を迷わせる
しかしバーサーカーである以上、どのような行動をとるか知れたものではない
レックウザ「クソッたれ・・・!」
つい自然と、反吐が出た

 

アサシン「バーサーカーを捕捉しました。レックウザとか言ってましたよ」
リドリー「彼奴か。狂化相手に手こずってるようだな」
アサシン「それはそうと、サーヴァント2体が乱闘を始めたようです」
リドリー「誰と誰だ?」
アサシン「それを確認するのだ、今から」

 

ランサー「貴様・・・何者だ。どこの英雄だ」
アーチャー「それはこちらもだ」
数分間斬り合って、今二人は距離を置いて対峙している
互いが相手の力量を計り、それを身に染み渡らせた
どちらも遅れを取らない。傷一つ付けることも付くこともない
ランサー「・・・百歩譲って、座のみ明かそう。私はランサー。ランサーに据えられ召喚された」
アーチャー「ランサーの曲に剣を使うか」
ランサー「名乗れ!」
アーチャー「では、騎士の礼とやらに乗っ取って、こちらも明かそう。僕はアーチャー。弓兵のサーヴァントだ」
ランサー「弓兵の曲に剣を使うのか」
アーチャー「丁度良い。紛い者同士、全力で殺合おうじゃないか」
アサシン「ランサー、アーチャー、か」

 

キャスター「マスター。早速収穫だ。アーチャーとランサーを捉えた」
デュオン「アーチャーか。そいつのマスターがポーキーなんだな」
キャスター「そのようだ。ん?待てよ・・・」
デュオン「?」
水晶玉の景色が目まぐるしく変わっていく
最後にそこに映ったのは
キャスター「新手のサーヴァントだな」
デュオン「タブーだな」
横にいるのは、剣を持っているのでセイバーだろうか
キャスター「アーチャーたちの方に向かってるみたいだけど・・・これ・・・」
デュオン「どうした?」
キャスター「誰か追ってきてるよ」

 

襲撃は突然やってきた
早々に危険を察知したセイバーが振り向きざまに剣を振るった
激しい火花を散らし、鍔迫り合いの体勢になる
セイバー「バーサーカー、だと?」
バサカ「■■■■■■■!」
見ただけで判る。大気を揺るがすこの叫び
狂化しているとしか考えられない
タブー「応戦しろ!セイバー!」
背後からマスターの声がする。突然の襲撃に狼狽えているのが分かる
セイバー「元よりそのつもりだよ」
軽口を叩くのは良いものの、狂化されて格段に向上する筋力
セイバーの座を以てしても、かなりの剣圧に耐えきれず、横薙に振り払った
少し距離を離すが、さすがバーサーカー。攻めることしか脳にない。すぐに距離を詰め、剣を振りかざしてくる
バサカ「■■■■!」
それを右に弾き、受け流す
次々と繰り出す攻撃も、全て弾く
セイバー「く・・・!」
マズいな。押されている
なんとか打開策を練らねば
セイバー「いけ!」
今度はセイバーが突きを放った
すると・・・
セイバー「!?」
跳んでかわしたバーサーカーが、剣の平らの部分に足を乗っけている
バサカ「・・・」
悠然と立つバーサーカーに見下ろされ、何かが切れた
セイバー「テメエ・・・乗るんじゃねえよ!」
大きく剣を払った。しかし、バック宙で難なく地に降り立つ
セイバー「貴様・・・!」
バサカ「■■■■■!!!」


ライダー「・・・バーサーカーに、セイバーね」




マスター「これまた、おもしろい展開だな」
クレイジー「アーチャー対ランサー、それを監視するアサシン」
マスター「対して、セイバー対バーサーカー、それを監視するライダー」
クレイジー「そして総てを見張るキャスター。彼は今ー魔術工房ーいわゆる基地を作っている。捜し当てるには骨が折れるな」
マスター「いずれ監視に当たっている二人も対立する。この戦い、このまま進めばキャスターの勝利だな」
クレイジー「簡単に事が進めば、ね」




薄暗い夜の中、剣と剣の捌き合う音が鳴る
どちらも互角
殺れそうだと殺られそうになる
ランサー「このままだと・・・埒が明かねえな」
アーチャー「・・・開示するか?自分の秘術を」
ランサー「そうだな・・・そうなれば、お前も明かすことになろう?」
アーチャー「・・・そうかな?」
ランサーは大きく後ろに跳び退いた
かなりの距離を空け、どうするつもりだ
アーチャー(どう出る・・・)
何にせよ、自分がダメージを受けることはない
何故なら・・・!
ランサー「神剣ファルシオン。今こそお前の力を解き放つ時。万物を刺し貫く・・・」
神剣!
ランサーは上方に剣を持ち上げた
闇の中で剣が光輝く
アーチャー(神の剣には、神の盾・・・)
矛盾という言葉の解答が、実現する
懐に忍ばせた神盾に頼るのだ
ランサー「必殺の一撃。絶対に避けられない」
避けるつもりなどない
アーチャー「来い。正面から、受けてやる」
ランサーの脚が動いた
それを見切ったアーチャーは、隠し持っていた鏡の盾で前方を覆う
ランサー「加速する・・・!」
速い・・・!
音速を越えるスピードでこっちに剣を突き立てている
刹那
剣と盾が交じり合った
条理が荒れ狂い、凄まじい衝撃波が二人を襲う
しかし双方、獲物を放すことはない
アーチャー「く・・・っ!」
剣の接触部にヒビが入った
このままだと割れる
しかし、それは相手も同じこと
ランサー「穿て・・・!シールドブレイカー!」


アサシン「・・・・・・」

 

セイバー「・・・!」
バサカ「■■■■■■!」
未だ終わることのない闘争
固唾を呑んで見守るタブーも、そろそろ痺れを切らす
タブー「セイバー、宝具を使えるか?」
セイバー「・・・無理だ」
戦うのに必死で、振り向く暇もない
セイバーの宝具は予備動作の為の時間を有するらしい
相手がバーサーカーだとそんな猶予はない
セイバー「狂戦士が飽きるまで、終わらねえよ」
肩で息をしながら告げた
タブー「クソ・・・!」
自分のサーヴァントは息が切れかけている
このまま自分は何も出来ないのか
己の無力さに歯噛みしたそのときだった
唐突に転機は訪れた

 

バーサーカーはセイバーと戦っていると知った
レックウザ「勝率は、五分五分か」
いや、違う
狂戦士に知能という文字はない
適当に宝具を連発されては、魔力切れも甚だしい
レックウザ「仕方ない・・・」
迷った挙げ句、手の甲に刻まれた刻印に頼ることにした

 

バサカ「・・・」
セイバー「・・・!?」
突然、獰猛である筈のバーサーカーの動きが止まった
地面と同化したように凝固している。さっきまで荒荒しく剣を振るっていたのに
突然の好機に頭が着いていかなかったが、討ち取れば良い
セイバー「もらった!」
真上に斬り上げた
バーサーカーもろとも引き裂く。筈だったが
セイバー(手堪えが、ない・・・)
愛剣が風を切る音がするだけだ
目を遣ると、空を切る剣の先にいたバーサーカーは忽然と姿を消していた
セイバー「令呪か・・・」
恐らくマスターが、戻れ、と命じたのだろう
因果をねじ曲げ、空間の切り取られたのだ。マスターの下に戻った時間は2秒を切る
ともあれ、窮地を抜けたのは有り難い
タブー「とんだ災難だったな」
セイバー「奇襲に向かうときに奇襲に遭うとは・・・今日はもう疲れた。戻る、そして休む」
タブー「そうだな。それがいい」


ライダー「・・・終わったか」

 

ランサー「・・・」
アーチャー「・・・」
ポーキー「・・・」
残像でしか視認出来なかったランサーの姿は、今かくと確認出来る
アーチャーの背後に位置するランサーは、敵を貫いた体勢のままうずくまっている
アーチャー「防ぎきったぞ、その一斬」
鏡の盾はと云うと、既に粉々に砕け散り、飛散している
アーチャー「・・・こちらも無傷とは言えないがな。見ろ、盾を失ってしまった」
ランサー「・・・鏡の盾、双剣にもなる神弓、天使の翼。これだけあれば、断定はたやすい」
アーチャー「改めて名乗ろう。パルテナ親衛隊隊長、ピットだ。ようやく思い出したよ」
ランサー「こちら側も、色々と晒したからなぁ・・・」
ピット「神剣ファルシオン、必殺の一撃、シールドブレイカー」
ランサー「騎士の礼とやらに乗っ取って、名乗りを挙げよう。アリティア王国の王子、マルスだ。今宵はランサーのクラスで召喚された」
ピット「まさか第一戦で神盾がなくなってしまうなんて・・・流石は王子だな」
マルス「いや、そなたも良い闘争だった。よくぞ我が一撃、凌ぎきった。賞賛に値する」
ピット「そりゃどうも」
マルス「・・・」
ピット「・・・では、真名も開示したことですし・・・」
マルス「まだ続けるのか?」
ピット「それを言うな。興醒めだぞ」
マルス「しかし、お互いの魔力をこれほどまで消耗して、満足にやり合えるとは思わんだろ」
ピット「それを言われると弱いな・・・。どうするマスター?」
ポーキー「そうだな。今日のところはこれで引き揚げるとしようか」
マルス「物分かりの良いマスターで助かったよ」
ピット「一言多いな。またお前と殺合えるのを楽しみにしているよ」
マルス「またの機会があらんことを・・・」
ポゥと実体化を解いたランサーが去ったのを確認すると、後ろのマスターに向かって言った
ピット「やっと終わったよ。正直、苦しい戦いだった」
ポーキー「・・・ご苦労様」


アサシン「今日は豊作だったな」

 

キャスター「マルスに、ピット。これは良い情報源だ」
デュオン「王子に、親衛隊長かよ。こっちはまだ無銘の子供だぞ」
キャスター「無銘で子供なのは否定出来ないけど、それなりにプライドって持ってるから」
デュオン「・・・」
キャスター「それに、手柄だけじゃ強さって計れないんだよ」


コメント

ログ

  • ヤバいもんな。今年 -- オカメインコ? 2014-07-03 (木) 07:26:09
  • 今二人しか出てないし -- Shaill? 2014-07-03 (木) 12:40:04
  • 今二人しか出てないし -- Shaill? 2014-07-03 (木) 12:40:25
  • こっち1人だし最近更新してない(ネタが思い付かない) -- カイザー? 2014-07-03 (木) 17:19:19
  • 少しずつログレスの小説のアイデア書いてるー -- オカメインコ? 2014-07-03 (木) 20:16:56
  • 久々に更新できた・・・ -- カイザー? 2014-07-03 (木) 20:20:05
  • 乙ー。 -- オカメインコ? 2014-07-03 (木) 21:19:48
  • 乙ー。 -- オカメインコ? 2014-07-03 (木) 21:20:48
  • メモ帳に節々だけ書き留めてる。そこを繋いでいく書き方 -- Shaill? 2014-07-03 (木) 21:40:19
  • そーそ。 -- オカメインコ? 2014-07-04 (金) 20:47:31