スマブラ個人小説/Shaillの小説/スマブラキャラの毎日 13

Last-modified: 2013-10-20 (日) 15:48:42

始めに

ゥう゛ぁー、風邪ひいらー
マスター「カレー挽いた?」
言ってねーよ!
俺は咳より、鼻から垂れるブツが嫌り
クレイジー「鼻声だなー。なんだキラリって」
色「私は、喉が痛いです・・・」
マスター「熱からか?作者のが染ったか」
どうやって染るんだよ
色「私は喉痛い時期が一番嫌いですっ!」
クレイジー「だよなー」
マスター「分かるわー」
オメーら喉ねぇだろ


オリジナルキャラクター

第43話 機械人形

17人目・・・


スッと自然なままで、杖を滑らせた
ちょうど骨と骨の隙間
彼に背中から抱きついた私には、杖の先端が顔を覗かせているのが分かる
血色に変化したそれを引き抜くと、対象は地面に崩れた
まさか彼もここで終わるなんて思ってなかったでしょうに
心臓を突き破った杖を掃除し終えると、一振り
「クリムゾンフレイム」
それは瞬く間に炎に覆われる
証拠は隠滅しておかなくちゃいけない
最近その結論に至った私である

 

 

ガイアナ「教会の執行官?」
マスター「ああ。以前、買い物に行く途中に出会ってな」
リュカ「アハハ・・・」
ラトビア「ふーん・・・教会の連中は情報とか開かさないから」
ガイアナ「執行官やら、と言われたところで誰なのか分からない」
マリオ「確かね・・・メリカって名前らしいけど?」
ラオス「アメリカ?」
マリオ「何だよそれ!」
スネーク「アメリカ知らないのか・・・」
ガイアナ「名前を出されても私はなにも知らない」
マスター「むぅ・・・犯人の手掛かりが掴めると思ったんだが・・・
ガイアナ「へぇ、そいつはどうも気の毒だったな」
スリナム「つーかもうキョーカイも動きを見せたんだろ?俺らが関わる必要なんかねぇじゃん」
マリオ「動きって言っても今は調査してるだけだ。まだ余地はあるだろ」
スリナム「無理矢理にでも反論してくるな。なんだお前」
ラトビア「ねぇ、フィージーは教会について・・・あれ?いない?」
ガイアナ「何で気付いてないんだ」
ラトビア「いつも一緒だから!」
クレイジー「青春だね」
リンク「ふん。こんな大切な話をしているのに、何をしているんだ?彼奴は」
アイク「自室に閉じ隠ってんじゃねぇか」
フィジー「ここ、隣」
アイク「うわ!いきなり現れんじゃねえよ!」
フィジー「いきなり現れたつもりはない」
ラトビア「ねぇフィージー、教会について何か知らない?」
リンク「・・・」
フィジー「・・・どうして、そんな事聞くの」
ガイアナ「教会の執行官が殺人犯を捜してたらしい。それで奴らを辿れば、手掛かりが見つかるのではないかと」
フィジー「・・・ッ」
マスター「?」
ガイアナ「どうした?」
フィジー「・・・なにが」
ガイアナ「む・・・まぁいい。それで、君は物知りだろう。何かー」
フィジー「知らないわ」
マルス「即答だぁ」
フィジー「教会なんて大っ嫌い」
ガイアナ「さすが生粋の魔術士だ。教会とは仲悪いからな」
マリオ「そういやそんなこと言ってたな」
フィジー「彼奴らの事なんて、知りたくもない」
レッド「ちょっと言いすぎじゃあ・・・」
マスター「ま、知らぬが仏、かな」
アイク「はぁ?」
マスター「なんだよ!」

 

 

フィジー「~~~っ!」
ついに動き始めたか・・・
あと二人残っているのに、雲行きが怪しくなってきた
フィジー「メリカ・・・か」
今の教会のことなど知らない
こんなことなら一緒に調べておけば良かった
フィジー「これは、もう時間との戦いね・・・・」
見つかる前にはなんとしてでも殺し尽くさないと
後はどうなってもいい
奴らをさっさと自殺に追い込まねば・・・
フィジー「・・・」
携帯電話を開く
もう一度、送ってやる・・・

 

『Re:
やっぱり今からもう一回捕まえにいきます
誰とは言いませんが、貴方の友人なのは確かです
いつになったら彼らは助かるんでしょうか?
少なくとも、貴方が死ぬまでは続きます
彼らは、貴方のせいで殺されたんです』

 

フィジー「送信、と」
内容の反面、携帯電話は間の抜けた音をたてる
リンク「・・・今夜も行くのか」
フィジー「・・・」
リンク「それは馬鹿のやることだ。見つかりたくなければ身を潜めるべきだと、俺は思うが?」
フィジー「・・・私には時間が無いの。後のことなんて考えてない。目的さえ達成すれば、それで良い」
リンク「ふむ・・・。そうか・・・なら好きにしろ」
フィジー「・・・」
リンク「そのかわりーーー」
フィジー「え・・・?」

 

 

終点町
メリカ「さて、と。この仕事もこれで終わりね」
ヘッドフォンに手を翳すと
メリカ「はい。町内は全て捜しました。手掛は依然何も・・・はい・・・え?隣町も捜せ!?ちょっと無茶言わないでください」
虚空に向けて喋る
彼女のヘッドフォンの機能の一つに、電波の受信と送信がある
電話としか使っていないが、これはまだ細やかな一部に過ぎない
メリカ「終点町って広かったんですよ?全部の店も家も渡り歩くのに一日も懸かったんです」
それなら大丈夫だ、と向こうは返す
メリカ「ちっ・・・なら、こちらも条件を提示します」

 

今夜、暇を取らせてください

 

 

色「なんだか、頭がボーッとします・・・」
マリオ「熱でもあるのか?」
色の額に手を当てた
色「ひゃっ・・・!」///
マリオ「あー・・・熱っぽいな。顔も赤くなってるし」
ピーチ「・・・マリオなにも分かってないわね」
マリオ「は?」
色「マリオさん、もうちょっとそのままでいてください・・・」///
マリオ「?別にいいけど・・・」
色「 」ぽやー
マリオ「ますますボーっとしてる気がするが・・・あとで保健室行こうな」
色「・・・ぁぃ」

 

アイク「おい、マルス」
マルス「嫌な予感しかしないけど、なに?」
アイク「これ、やるよ」
マルス「飴の包み紙はいらないよ」
アイク「ちげーって!ちゃんと金で買ったもんだ」
マルス「え?」
アイク「ほらよ。ルイージの半分だ」
マルス「えぇ!?」
渡されたのは
以前、引きちぎったルイージのフィギュアの片方だった・・・

 

夕方 食堂
アイク「よし、食うぜ。肉は?」
リンク「ある」
スリナム「トマトジュースは?」
リンク「ある」
ラトビア「メロンは!?」
リンク「ある」
マリオ「・・・じゃあマスターのゴマドレッシング和えは?」
リンク「ある」
マリオ「嘘つけ!もういろいろ嘘つけ!」
フィジー「変な料理・・・」
ラオス「マスタードの誉レシーブ和え?」
ラトビア「なにレシーブ和えて!?」
ラオス「誉れとレシーブを掛けた」
マリオ「もういいよワケ分かんねぇこと言ってんじゃねえ!」
ガイアナ「あんただ」
アイク「そういや、色が居ないぞ」
マリオ「色なら保健室で寝込んでる。ちょっと様態悪いみたいだから。後でお粥でも持ってくぞ、リンク」
リンク「無理だ」
アイク「・・・やっぱ頑なだな」
リンク「姫様にでも頼めば治癒の魔法を掛けてくれるだろう。それなら一晩で治る」
マリオ「・・・そういやそうだな」
ラトビア「それなら私もやる!」
アイク「ゼルダ・・・姫も頑なか?」
リンク「まぁ、姫様は色を気に入られているからな。恐らく大丈夫だろう」
アイク「お前は、どうなんだ?」
リンク「・・・・・さぁな」

 

 

18人目・・・


夜の市街地は、昼と対極に人通りがほとんどない
そのくせ建物との死角が多いから絶好の狩り場となる
事件のこともあり、人が行き来するのはまずないだろう
フィジー「・・・」
あのメール・・・
私の今の獲物は、元教会の残りじゃない
奴の知り合い。友人にあたる人間だ
直接殺害しに行くより、こちらの方が手間は掛かるが安全な策略だ
それはただ、脅迫を過ぎたメールを送り続けることと・・・
『一日に一人ずつ殺す。通報などしたら友人をまた一人殺す。助けたかったらお前が死ね』
思いついたのはお泊まり会のときだ
あれから8日経ったから、元教会も含めて18人殺したという単純な計算だ
大事な杖は汚れてしまうが、
フィジー「このまま続ければ、いずれ・・・」
???「そぅうまくいくかなぁ?」
フィジー「!」
しまった・・・!
???「やっぱりね、網張っておいて良かったよ。まぁ待ってるのが退屈だったけど」
フィジー「・・・誰?」
???「あのさ。人殺して迷惑なのは被害者だけだって思ってる?私からすればとばっちりよ、こんなの」
フィジー「誰だと聞いている」
???「あーあー、テステス。いや、目を覚ましてください。ターゲット補足しました。処理は・・・はあ、そうですか。では」
フィジー「人の話を聞け・・・!」
???「へいへい。私は聖堂教会の執行官、メリカなんて申します。さっき本部から、即刻処分、と命令されたので」
フィジー「っ!」
メリカ「始末します」
フィジーが杖を構えた
同時に、メリカのあちこちから金属音が立つ
肩、肘、膝、踵から二対の曲刃が飛び出していた
フィジー「カメレオン・・・」
メリカ「知ってるの?驚いた。魔術士のくせに」
フィジー「・・・」
メリカ「なら、これは知ってるかな!」
駆け出しながら、何かを取り出そうとする
距離は10mほど
魔術の詠唱なら間に合う
しかし
フィジー「!」
髪の間から垣間見えた、彼女の右顔半分
それに驚き、つい詠唱が遅れる
フィジー「ロボット・・・!?」
メリカ「・・・なんだと?」
両者立ち止まる
鉄に覆われた顔面
右目には五角形の物が取り付けられていた
メリカ「ロボットだと?そう言ったな・・・」
フィジー「な・・・」
メリカ「ふざけるな、あたしはロボットなんかじゃない!生身の人間だ!」
何を、叫んでいる
金属製の顔なんて、生身である筈がない
メリカ「ー・・・私は未来の死人に興味は無いし、何も語るまでもない。でもこれだけは言っておく。あたしをロボットだと罵った奴は容赦なくブチ殺してる」
八つの刃が閃いた
フィジー「snow・storm」
メリカ「っ」
迫り来る吹雪に対して、再び何かを取り出した
それは、
フィジー「!」
雪の嵐を受け止めた
メリカ「あれ・・・その程度なんだ?」
悠長に語る
フィジー「・・・何をした」
メリカ「防御プロテクタ」
右目に付いていた五角形
メリカ「これ、私愛用の盾。一枚に見えるけど、守るときは何枚も出てくるから」
それを外した部分は目も当てられない
そして難なく元の位置に填め直す
フィジー「そんな物で、私の魔術を・・・」
メリカ「大半の魔術士は科学の力だけでどれほどの事が出来るのか、正しく認識していない。それに、伊達に肉体改造してないから」
フィジー「肉体改造・・・?」
メリカ「じゃあ、サクッと死んでね」
いきなり踵が振り上げられた
フィジー「っ!」
今のは、頬をいった
話の最中に奇襲を突くなんて、
フィジー「随分と無粋な真似するのね・・・」
メリカ「あーもしもし?すいません何回も。一個聞き忘れたんですけど、通報とかって・・・あっ、警察は情報を漏らすから駄目?そうですか。すいませんねわざわざ、はいー」
フィジー「・・・」
分かった。こいつ、人の話を全く聞かないんだ
自分がやられるなんて、微塵も思っていない
メリカ「さてと。そろそろ本気で掛かろうか」
フィジー「・・・私もそう思ってたところ」
メリカ「あら、案外気が合うのね」
フィジー「それはどうも」
ジジジジ、という音がする
メリカ「刀剣、追加ー」
今度は腿足にも二本の長剣が露出した
さらに、両手にも武器を持つ
フィジー「カタールか・・・」
メリカ「それ間違った呼び方。本当の名はジャマダハル。じゃあ、いくよ」
彼女足が地を蹴った
フィジー「え・・・!」
速い。それもかなり
比喩抜きで、コンマ1秒も懸からず一歩で距離を詰めてきた
メリカ「そらっ」
フィジー「ice・wall」
メリカの十二の刃から繰り出される斬撃に、氷の壁を張って切り抜ける
フィジー「レーヴァティン」
メリカ「砕けろ!」
フィジーの創り出した氷剣は、メリカの一撃によって壊される
フィジー「な、バカな・・・」
メリカ「本気出してる?殺人鬼も大したことないのね。こんなのにやられちゃったの?前の教会のやつらさぁッ!」
ジャマダハルが数カ所、深々と突き刺さった
フィジー「ッ!!」
激痛に襲われる
メリカ「それじゃあね、いつかあの世で会いましょう」
フィジー「っ!!」
メリカ「あ・・・!?」

 

「貴様・・・誰に手を出してると思っている?」

 

 

今にも泣き出しそうな空だった。もう深夜も真っ直中だろうか
建物に挟まれた此処には月明かりすら入らない
メリカ「・・・つまらない。つまらないわ、こういうの」
ただ一人で嘆く。ただの独り言
フィジー「あなた・・・」
リンク「何で来た、なんて当たり前の言葉は言ってくれるなよ。器が知れるからな」
フィジー「な・・・何で・・・」
メリカ「何で来たのよ。私の仕事、邪魔したいの?」
リンク「それは大きく心外だな。貴様の事情なんぞ知るか」
メリカ「ならさっさとそいつを渡しなさい」
リンク「悪いが、それは出来ない。こちらの都合もあるのでな」
メリカ「なら実力行使で奪い盗る」
リンク「いいだろう。掛かって来い」
メリカ「っ加速する・・・!」
姿勢を低めてリンクへと跳躍する
メリカ「はぁ!」
リンク「硬化」
飛び蹴りを放つ。打撃よりも斬撃に近いそれを、リンクは素手で受け止めた
リンク「結構重たいな」
メリカ「・・・まだ全然力入れてないけど」
リンク「なんだと・・・?」
そのままの体勢で連続斬りを繰り出す
銀の軌跡を残す刃に対し、同じように片手を振りかざして受け流す
互角か・・・いや、否だ
リンク「ちっ、腕がイッてしまったか・・・」
フィジー「え・・・!」
リンクの右腕が垂れ下がった
リンク「驚いた。硬化魔術を貫通するとはな」
メリカ「そんな曖昧なもの、簡単に破れるわよ」
リンク「・・・」
これは少しやられたな・・・。教会の執行官、かなりの使い手のようだ
メリカ「人ってのは相手に構造を悟られるから不便だよねー」
リンク「・・・なるほど。尺測手恨屈筋、短、長掌筋を切ったか。それで握力がなくなったわけだ。速くて強力な上に、正確なんだな、お前の刃は」
メリカ「まだ出力50%だけど?」
リンク「戯言だな」
メリカ「まぁいいわ。冥土の土産に一つ教えたげる」
リンク「何だ、さっさと言え」
彼女の姿が揺らいだ気がした
メリカ「・・・人間ってさぁ、自己主張しか出来ないんだよね」
リンク「貴様が言えたことか・・・?」
メリカ「私だから言えるのよ」
フィジー「・・・」
メリカ「さぁ、言いたい事は言ったわ。再開よ」
リンク「身勝手な奴だ!」
突然駆けだした
神速状態のメリカにとって、10mも1cmも一歩に変わりない
リンク「投影、速射」
急いで創った不出来な剣を数本、彼女に迸らせる
メリカ「リール」
走りながら瞬時に取り出したワイヤーで、
全ての剣を絡めて投げ飛ばす
華蘭、と音を立てて地面に落とされた
リンク「なんだと・・・?」
リンクの顔に戦慄が走る
近接戦に持ち込むなら左手で八極拳を・・・
メリカ「っはい、お仕舞い♪」
その頃には
メリカの刃物は、リンクの頸を捉えていた・・・
フィジー「そんな・・・!」
リンク「ちっ・・・」
・・・・・惨敗だった。しかもリンクが
メリカ「ん?信じてなかったの?こんなもんだよ、80%は」
リンク「・・・」
メリカ「私の標的はあなたじゃない。そいつさえ渡せば見逃したげる。まぁ、そうしなかったらこのまま斬るけど?」
リンク「ふん・・・済まんな」
リンクが左手を挙げた。右手は挙がらない
メリカ「ふふん。じゃあ、任務達成で・・・」
フィジー「っ・・・」
リンク「なに、心配は無用だ。貴様の無念はいずれ我が晴らしてやるさ」
メリカ「?」
リンク「何でもない。気にするな」
メリカ「そうね。ふぅー、ちょっと使いすぎたかな。おしっこしたくなってきた」
フィジー「な・・・!?」
メリカ「今すぐその口を閉じたげるね」
断罪の刀が振り上げられた

 

ついに空が泣いた。何かに哀れむかのように
それも今日に限って多量に
実質は何でもないものだが、彼女に対して最大の驚異となる
それは、空から降ってくる
メリカ「・・・」
リンク「どうした?」
刀は、下ろされない
メリカ「あ・・・雨が」
リンク「雨がどうした。ただの塩水だろう」
雨は地面に斑点を付けた。徐々に勢いが増していく
メリカ「く、そんな!こんなのがあって堪るかよ、これじゃあまるで・・・ああ!もう!!」
・・・なんだ、こいつは
両耳を塞いで叫びだした
ヘッドフォンを必死に取ろうとするが、どういうわけか全然外れない
メリカ「ダメ・・・!駄目よ!降らないで、お願いだから!!」
リンク「・・・」
眉に皺を寄せてじっと見つめている
フィジー「・・・」
リンク「理由、分かるか?」
フィジー「・・・だいたい」
もはや濡れることも頭にない
ただ目の前の光景を目に収めるのにいっぱいだ
フィジー「ロボットは・・・特に塩水に弱いらしいから」
メリカ「もう嫌だ・・・!あれを受けるのは!」
ついに土砂降りになった
ビルの側面に隠れる場所などない
雨は服の中へ浸透していき、電気回路を崩壊させる
メリカ「きゃああああァァ!!!」
導線が一斉に漏電を起こし、電気を放出させる
感電する、というより、内部から炙られ焼かれていく感触
それはとても人が耐えきれるものじゃない
メリカ「・・・・痛い・・・熱い、助けて、誰か・・・ー!」
電流が体内で暴れる。こんな拷問、聞いたこともない
メリカ「ああ・・・もう嫌だ!もうこうなるなら、消えてしまいたい・・・!」
リンク「・・・」
とうとう膝を地面についた
メリカ『ぐっ・・・!』
手をついて支えることも出来ず、うつ伏せに倒れる
そこで彼女の意識は事切れた
メリカ『ッー・・・』
フィジー「・・・」
リンク「呆気のない幕切れだな。所詮、自然には敵わないということか」
フィジー「死んだの・・・?」
リンク「あんなの喰らったら俺でも耐えられん」
フィジー「そう・・・」
リンク「さて、長居は無用だ。早く帰るぞ」
フィジー「あいつは・・・どうするの?」
リンク「無論、放置だ。我は何もしていないからな」
フィジー「じゃあ・・・」
リンク「やつは俺たちにやれたんじゃない。世界がメリカという生物を殺したんだ。であれば、わざわざ手を煩わせる必要が見当たらないぞ」
フィジー「・・・あ?」
リンク「・・・?」
帰りたいが、身体が動かない
切り込みを入れられた節々が軌みをあげている
リンク「なんだ・・・これくらいで情けない。殺人鬼は随分と打たれ弱いんだな」
フィジー「な、何だと、あなただって右腕が動ーー」
ひょい
身体が唐突に浮き上がった
リンク「よく吼える。やはり貴様はそうでなくてはな」
フィジー「え・・・!?」
この体勢は・・・
リンク「姫様以外の牝を抱くのは抵抗があるが。これも何かの縁だ」
左手だけでお姫様抱子をする。というより、お姫様抱子と逆にへの字形に曲がっているのだが
リンク「我慢しろ。まぁ、左手だけで持つのも別に苦ではないがな」
フィジー「待って」
リンク「なんだ」
フィジー「ラトビア程じゃないけど、治癒の魔術」
リンク「放っとけば自然と治る」
フィジー「放っておくよりすぐに治る。それに、私が不安定」
リンク「・・・満更でもないのか」
フィジー「うるさい」
リンク「いいねぇ、気の強い女は嫌いじゃない」
フィジー「ーーー!」
さっさと詠唱を終えると、そっぽを向いてしまった
リンク「恥じらいを見せるか。可愛い鬼子だな」
フィジー「な、かわ・・・!?」
リンク「フハハッ、冗談ってやつだ」
フィジー「・・・」
リンク「・・・」
リンクは無言で、右手を付け足した

 

メリカ「・・・」

第44話 義鋼体

それは、つい翌日のこと
ゼルダ「はい。これで大丈夫でしょう」
色「ありがとうございます。スッカリ良くなりました」
アイク「熱一日で治すとか・・・」
マリオ「ゼルダ姫の治癒の魔法だと、どれくらい治せるんだ?」
ゼルダ「そうねぇ・・・確証はあまりないけど、死体くらい蘇らせれるんじゃないかしら?」
マジかよ!
ゼルダ「嘘ですけど」
なんだよっ
ゼルダ「本当は・・・死亡ギリギリだけど生きてる、くらいかな。ご先祖は死体も復活させれたみたいですが」
ラトビア「それくらい出来れば、授業で余裕にS取れるのにねー」
マスター「S?」
ガイアナ「巧さのランクだよ。ちなみに攻撃魔術では、ラトビアはEを連発していた」
ラトビア「それは違うわ!私はEしか取ったことがないの」
駄目だろ
フィジー「私はSを連発していたわ」
ガイアナ「-」
ラトビア「・・・そういやフィージー?そのほっぺたの傷は?」
フィジー「・・・コケた」
メタナイト「鈍臭いな」
リンク「・・・」
色「ところでマリオさん!」
マリオ「な・・・なに?」
アイク「おっ」
色「え、と、今から一緒にふた二人でちま町にい行きませんか?」
噛みすぎ
マリオ「ちま町?そんな所があるのか」
色「いえ!町というのは市街地という所で・・・!」
全然違うだろ
ゼルダ「二人で・・・へぇー」
メタナイト「一緒か。なるほどなるほど」
色「!」
大胆になってきたな、色も
アイク「俺のがうつったか」
マリオ「ああ、いいぜ。今から行こうか。なにするか分かんねぇんだけど」
色「ぁ、はい!」

 

色って最近変わってきてないか?
アイク「そうか?たとえば?」
たとえば、あのガチャガチャの日だって無理して付いてったじゃん
マスター「目眩したってやつか」
昨日も熱出してたし・・・
彼奴、何か隠してんじゃねーか
メタナイト「思いこみすぎだ」
ゼルダ「同意」
なんだよオメーら!
フィジー「・・・」
リンク「あれは完全に死んだ筈だ。そんな心配は必要がない」
フィジー「でも・・・」
リンク「気が強いくせに心配性だな、貴様は」
フィジー「・・・」
あれは目の前で死んだ
なのに、胸の中の不安は収まらない

 

 

市街地
マリオ「やっぱ昼の市街地は人が多いなー」
色「迷子になったらいけないので、手を繋ぎませんか?」
マリオ「はぐれるほどは多くないだろ」
色「ぅ・・・」
マリオ「で、何しに来たんだ?俺は何処でも付いてくけど」
マリオのムード無し発言に色は狼狽えた
色(マリオさん・・・鈍すぎです・・・)
マリオ「?」
色「あ!えっと、今日はですね・・・実はまだプランは・・・。ん?」
マリオ「どした?」
色が鼻をひくつかせた
色「なんか・・・焦げ臭くないですか?」
マリオ「んー・・・そうかぁ?そういや、色は鼻がいいんだったな」
色「マリオさんだって立派な鼻を持ってるのに?」
マリオ「デカさ関係無いだろ!」
色「くんくん・・・うん、こっちです!」
匂いを嗅ぎながら走り出した
マリオ「警察犬か、お前は!」

 

猫のように路地を抜け、角を曲がった。そのままカニ歩きで先へ進む
マリオ「なんだってこんな所、通らなくても・・・」
色「何処でも付いて行くって言ってたじゃないですか」
マリオ「それとはワケが違うだろ!」
昨夜の大雨で点々と在る水溜まりを踏みながら、目的の場所へ辿り着いた
色「あ!ありました!あの人ですよ!」
色が指さした先には
マリオ「あれは・・・一昨日の子じゃないか!」
確か、玩具屋の壁をぶっ壊した・・・
色「メリカさん、ですよね」
マリオ「ああ」
色「死んでるんですか・・・?」
マリオ「判らない。確かめる」
目立った外傷はない
マリオがうつ伏せの彼女をひっくり返した
するとそこには・・・
色「ひ・・・!?」
マリオ「なんだ、これは・・・」
まず驚くのは顔
鉄に半分は占められたそこに、人間らしい目はついていない
マリオ「機械・・・ロボットだったのか・・・」
色「・・・マリオさん、手袋を」
大きすぎる手袋をはめ、色が左胸に手を当ててみた
マリオ「・・・どうだ?」
色「これは・・・・動いてない、ですね」
マリオ「じゃ、じゃあ呼吸はどうだ!?」
色「心臓が止まってたら呼吸は・・・・あれ?心臓は止まってる筈なのに、息は微かにありますよ?」
それはおかしい
マリオ「謎だらけだな。こんなときはマスターに報告だ。色、連れて帰るぞ」
色「・・・周りの人に見られませんか?」
マリオ「構うか!人が一人死ぬかもしれないんだ。おんぶしてでも俺は行く」
色「おんぶ・・・は!」
メリカ『ー・・・ー』

 

 

終点 保健室
マリオ「おーい!マスタァ!」
アイク「なんだよ、ずいぶん早いじゃねぇか」
色「アイクさんこそ保健室でずっと立ち話ですか」
マリオ「それどころじゃないだろ!」
ゼルダ「何か、あったのですか?」
マリオ「診てくれよ、こいつ!」
ごろん、と背中の荷物をベッドに下ろした
フィジー「・・・!」
マスター「この子はあのときの・・・」
アイク「死んでるのか?」
マリオ「それが判らないんだ。心臓は止まっているけど息はある」
リンク「おかしな奴だ。生ける亡者、といったところか。さも悔いが残るようだな」
アイク「言ってる場合か!」
ゼルダ「・・・この人、ロボットなんですか?」
色「多分・・・」
ゼルダ「なら私の管轄外ね。治癒で治せるのは人体だけだし」
マリオ「そんな・・・」
マスター「これは私の手にも余る。誰か機械に詳しい奴はいないのか?」
アイク「・・・す、スネークならどうだ?」
リンク「彼奴はダメだ」
アイク「なんでだよ!」
リンク「ダメ人間だからだ」
アイク「どういう意味だッ・・・・ダメ人間?」
リンク「は?」
アイクの記憶がぐるぐると巡る
ダメ人間。その究極形は・・・
アイク「マリオ」
マリオ「あ?俺?」
アイク「違ェよ。いや、でもお前も来い。この子は預からせてもらうぜ」
マスター「何処へ行くんだ?」
アイク「いやちょっと。それは引き隠りに聞いてくれ」
マスター「はぁ?」

 

マリオ「おい!何処へ行くつもりなんだよ!」
荷物持ちにされたマリオが、先を行くアイクに問い詰める
アイク「・・・何処へなりとも」
マリオ「ちゃんと言えよ!」
不意に足を止めた。どうやら目的地に着いたようだが・・・
マリオ「終点の周りで・・・何がしたいんだ?」
アイク「ココだな。彼奴と逢ったのは」
マリオ「彼奴?誰・・・」
それは・・・
アイク「俺たちにはいるだろ、頼れないクソダメ人間が!!!!!!」
マリオ「!?」
めちゃくちゃ大きな声を出しやがった
『誰が頼れないクソダメ人間だ!』
するとどこからともなく、その声は聞こえた
マリオ「な、アキュリスか!?」
アキュリス『あっ。しまった、つい出てきてしまった・・・』
アイク「逃げんじゃねえよ。お前に初仕事をしてもらおうってのに」
逃げようとした偵察ロボを、右手で鷲掴みにする
アイク「さぁ・・・このロボットをぶっ壊されたくなけりゃあ、お前の部屋へ案内しな」
アキュリス『え、えぇ~!?』
アイク「刃向かったらどうなるか・・・分かってんだろうなぁ?」
マリオ「・・・怖いぞ」
アキュリス「わ、わわわ分かったわよ!その代わり絶対にズングリ手袋には言うなよ!」
球体から発される大声に、アイクの手はさらに力が籠った

 

二人は終点の一つの扉の前に着いた
アイク「ここか」
アキュリス『・・・うん』
マリオ「じゃ、入るぞ。・・・アイク開けてくれ」
アイク「お前いつの間にドアも開けられなくなったんだ?」
マリオ「俺は両手塞がってるだろーが!」
ガラッ
アキュリス『・・・来たね』
手元と前方から声が届き、エコーが掛かったようだ
部屋の中は、パソコンが一つと段ボール箱が数箱、あとは軽食の袋が散らばっている。それ以外には何もない
マリオ「思った通りだな」
アキュリス「どうでもいいじゃない!で、用件は何なの?」
マリオ「この子を診てくれないか」
マリオが背中を見せた
アキュリス「そんなの私の」
アイク「管轄外、はなしだぜ」
アキュリス「・・・じゃあ床に下ろして」
メリカ「・・・」
アキュリス「さて、と・・・まずは」
まずは、メリカの服を脱がせた
アイク「!?」
マリオ「何してんだお前!」
男二人は慌てて目を背ける
アキュリス「何って・・・まずは身体診なきゃ。ほら、見てみなよ。これがこの人の正体。大丈夫だって、ブラは付いてるから」
マリオ「・・・」
彼女の肌は、所々に大きな切り傷が入っている
マリオ「すごい怪我だな・・・」
アイク「間違いない。これは戦場の傷だ。いや、それよりも・・・」
もっと目を張る物がある
アイク「体からコードが出てら・・・」
お腹の辺りを中心に、何十本もの管が飛び出している
アキュリス「この人、義鋼体なんだね」
マリオ「義鋼体?」
アキュリス「そ。簡単に言えば、人間に機械を組み入れた身体。少なくともロボットじゃない」
そう言いながら体を裏返した
義鋼体の背中には、黒い大きな機械が半分だけ埋まっている
アイク「なんじゃこりゃ・・・!」
見るもおぞましい物体に、あからさまに引く
アキュリス「これ・・・・燃料電池だね」
マリオ「何それ?」
アキュリス「水素と酸素を反応させるときにエネルギーが出来る。それを応用したのがこれ。で・・・これは三つに分かれてる」
アイク「分かり易く説明してくれ」
アキュリスは、黒色の両側二つを指さした
アキュリス「これが水素を貯める所。で、」
真ん中上半分を指さした
アキュリス「これが酸素・・・空気を貯めるところ。上に管が出てるでしょ?襟元から出てきて空気を吸ってるの。最後に、」
真ん中下半分に指をさす
アキュリス「ここが重要。水素と酸素を反応させて電気を作り、貯蓄し、全身へ送り込む大本よ。ん?ここからもコードが通ってるわね。尻の少し上、多分膀胱だから、反応して出来た水を排泄してるんでしょうね」
マリオ「話に付いていけん」
アキュリス「さっきのを要約すると、電気を作るほどおしっこが近くなるってわけ」
アイク「要約しすぎだろ!」
アキュリス「問題は電気の利用価値か・・・これはちょっと、あれするしかないか・・・」
マリオ「あれ?あれって何だ?」
アキュリス「解剖よ。見てもいいけど、多分見たくないだろうから出てって」

 

ピシャン
アイク「・・・」
マリオ「・・・何だ、彼奴」
アイク「水を得た魚」
マリオ「・・・」
アイク「・・・」
マリオ「・・・お前、どう思うよ?」
アイク「・・・なにがだ?」
マリオ「義鋼体」
アイク「まぁ・・・グロテスクだわな」
マリオ「そりゃそうだわな・・・」
人間に機械を組み入れたものだと、彼女は言った
メリカは本当は人間だったのか。ならどうして義鋼体なんかになったんだ・・・
普通なら受け入れる筈がない
アイク「マリオ、怖い顔すんな」
マリオ「・・・俺、そんなに怖い顔してたか?」
アイク「ああ、してた。いろいろ考える事があるだろうが、今は彼奴次第だ。待ってやれ」
マリオ「・・・・だからこうして待ってるんだ」

 

四時間後

 

ガラッ
アキュリス「終わったよ」
マリオ&アイク「遅すぎだわ!!」
アキュリス「仕方無いじゃん。構造把握してから解明したんだから」
アイク「あー途中経過は省け。結果だけ言ってくれ」
アキュリス「じゃあ遠慮なく言わせてもらうわ」
マリオ「・・・」
アキュリス「燃料電池は、これ。ヘッドフォンと一つにつながってる」
アイク「ん?どうなってんだ?」
アキュリス「ついでに頭も調べたんだけど・・・作られた電気は、ヘッドフォンのコードで送られてる。まず電池からコードが始まって、胸に貫通してポケットから出てくる、そして二つに分かれてヘッドフォンを通って、耳も通って頭へ貫通、そしてもう片方の耳から出てきて、また胸、電池、って一周してる。送った電気は、コードが体内に入ったときに無数の管につながってて、いろんな役割をしてる機器に電気を供給してる」
マリオ「なんだと!?」
極端な人体改造
そんなの、もうヒトと呼べない
アキュリス「体重計で量ってみたら、三桁切ったよ」
マリオ「その・・・いろんな役割をしてる機器って?」
アキュリス「ほとんどは筋肉だった。あとは五臓六腑にコンパクトな人工物を足して活動量を倍にしたり。心臓代わりにペースメーカーがあったし、耳の役割する物もあったわ」
それが鼓動がなかった理由か
アキュリス「彼女の本当の心臓は、確かここね」
アイク「なに・・・!?」
そこは、背中の右腰あたりだった・・・
臓器の位置が、変えられている
アキュリス「余分な腎臓を摘出されてる。腎臓って二つあるけど、一個でも生きてられるから」
心臓の役割を担う物が二つあって、
その容量を賄うために臓器を減らす
アイク「なんだよ・・・それ・・・!」
酷い・・・あまりにも
アキュリス「脳にも導線がつながってたよ。思考力、判断力その他諸々、強化されてるみたい」
マリオ「・・・一つ聞くぞ」
アキュリス「?」
マリオ「お前、何でそんなに分かるんだ」
アキュリス「・・・は?」
マリオ「は?じゃねえだろ!」
アイク「天才か!」
アキュリス「でもねー、これ、線がやられちゃってるみたい」
マリオ「どういうことだ?」
アキュリス「コードが壊れてるの。でも機器の部分は丈夫に出来てるから生きてる。電流が流れないと、機械の部分は動かなくなって筋肉の邪魔をするから彼女は動けない、意識は戻っても。漏電、となると・・・やはり昨夜の雨か・・・裏路地にいたから・・・」
アイク「ちょっと待て!」
アキュリス「この人は義鋼体。機械が動かなくても、人の部分が正常だと意識は戻るでしょ。まぁ喋りも出来な・・・あ!」
マリオ「今度はなんだ!」
アキュリス「違うわ。脳にも管が通ってるから、制御もそこでするのね。だから、脳は寝ていて身体が起きてるってところかな」
アイク「????」
アキュリス「雨で漏電したってことは、自身に電気を流したってことで・・・そう。この人すごいね」
マリオ「何がどうすごいのか簡潔に説明しろ」
アキュリス「体内から感電しても、まだ生きてるよ。これはただこの人の素の生命力が異常に強いからかな」
アイク「???もう分からん」
アキュリス「もうちょっと調べてみるよ。あと、線を取り替えて元通り動くようにしてみる。もう一回出てって」
ピシャン
マリオ「・・・」
また閉め出された
マリオ「今の説明で分かる奴なんか居んのかよ」
アイク「淡淡と喋り尽くしてたな」
マリオ「・・・」

 

八時間後

 

ガラッ
アキュリス「おわ(ryマリオ&アイク「遅すぎするわ!!」
アキュリス「いやー大変だったよ」
マリオ「待ち時間で半日潰れたわ!」
アキュリス「うん。後でまとめて説明し直すから、今は彼女をみてあげて」
アイク「・・・直ったのか?線は」
アキュリス「まぁ、一応ね。来て。これから起動させる」
マリオ「・・・」
部屋の中は、メリカが依然半裸の状態で寝かされていた
パソコンとコードがつながっており、ディスプレイには夥しい数列が並んでいた
アキュリス「あー、それ彼女の記憶。USBに移し換えたの」
アイク「記憶?」
アキュリス「うん。小脳の管を取り替えて、その管をパソコンに付けたら抜き出せた。だから今は記憶を無くしてる」
アイク「???」
アキュリス「じゃあ電源入れるよ」
燃料電池にあるボタンをカチリと押した

 

 

ある日
目覚めたときは天井があった
あとは自分を覗き込むヒトの顔がいくつか・・・
なんだろう。この変な感じは
「・・・貴方、誰?」
その顔に向けて言った
「此処はどこ?」
取り囲む壁に向けて言った
「・・・私は、なに?」
他でもない、自分に向けて問うた
『お前はロボットだ。わたしたちが造った』
「ロボット?」
その顔は言った
『機械の人形。ただ俺たちの命令に従うだけの物だ』
「へぇ・・・」
つまり私は
この人たちの命令に従ったらいいのか

 

生まれたばかりの私には、メリカという名前が付けられた
これは私自身も気に入っている
メリカは自らを造った教会の仕事・・・戦闘部隊へと派遣され、無敗の業績を成し遂げていた
人の受け売りだが、戦闘用に造られたらしい
ならもっと量産すればいいのに、とメリカは思った
人を殺すのが仕事なんだし、それが私の宿命なのだからどこにも疎う必要はなかった
なのに、任務をこなすうちに段々と奴らは私を「殺戮機械」だと軽蔑するようになっきた
生まれて初めて腹が立った
でも、ただそれだけの話だった

 

ある日
見知らぬ女性が自室を訪ねてきた
メリカの部屋にある物は、指を使えば足りるだろう。あとは武具を適当に散らかしている
その人は、私と同じくらいの背丈で、私の顔を見るなり泣いてしまった。失礼な奴だな
メリカ「貴方、誰?」
もう何回そのセリフを口にしただろうか
彼女は、私の同級生だと言ってきた。知らない人の名前を添えて
メリカ「私は貴方のことなんか知らないし、人間でもない。名前もメリカっていうの、わざわざ部屋に来るくらいなら知ってるでしょ」
当たり前のことを言ってやった
その人はさらに泣いてしまった。何か泣かせるようなこと、言っただろうか?
彼女は、泣きながらも語り出した
無いものと思っていた、私の過去を・・・

 

彼女と私は同学生の親友だった
私はいわゆる体育会系女子で、生まれつき身体も強かった
そして、普通の人間の生活を送っていたらしい
一介の学生に過ぎない私に、戦闘機械になるなんて予想もしなかった
しなかったけど。連れていかれた
メリカ「誰に?」
教会に
メリカ「何で?」
義鋼体の実験体として
メリカ「・・・何のために?」
・・・殺戮機械を作るために
いくつもの失敗作が廃棄され、初めての完成例がメリカだった
記憶は奪われて、間違った事を教え込まれ
今まで、ロボットとして生きてきたのに
素体は人間だったなんて・・・
メリカ「・・・私、貴方の言ってることが理解出来ない。だから信じない。さぁ、早く帰って」
「そんな・・・!思い出してよ!」
メリカ「・・・私を怒らせたら怖いわよ。機嫌悪くなる前にさっさと出て行って」
「イヤよ。まだ・・・!」
メリカ「まだ食い下がるの?分かったわ。すぐにその口を閉じてあげる」
「え・・・?」

 

問答無用で殺ってやった
だけれど、日が経ってもあの言葉がどこか気に掛かった
辻褄は合っている気がする
連中に聞いてみる価値はありそうだ
ある日に
そして言った


メリカ「私って、人間だったの?」


あまり期待しないで言った一言・・・
その言葉を引き金に、私への極端な差別は始まった
『人になりたいと思ったロボット』『欠陥の生じた機械人形うんぬんかんぬん
私の言い分は誰にも聞いてもらえず、一方的に雑言を浴びせられた
こんなことなら、死体に興味など示さなかったらよかったのに
メリカ「人って、こんなものなんだ・・・」
郷に入りては郷に従え
自己主張しかしない人間の間では、自己主張する人間になるしかない
そうして私は性格を変えた・・・

 

ある日
メリカ「ん?何コレ?」
ある書物に目が止まった
それは、過去の実験の結果をまとめたものだった
メリカ「失敗。失敗、失敗、失敗・・・失敗ばっかりじゃないの」
パラパラとめくっていく
成功はないのかと
メリカ「・・・」
そして、見つけた。百ページは超えたそのあたりで
以前、自室の前で殺した人間が言っていた名前と一緒に
メリカ「・・・何よ」
バンッ、と机を叩いた。それだけで亀裂が入る
メリカ「何よ・・・何よ、何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ、なによ!!」
何度も何度も殴り突ける。机は見る間に大破した
なんて、あっけない
こんなにも簡単に真実を見つけるなんて
メリカ「なによ・・・!」
彼奴の言葉が甦る
教会に捕まって、実験体として成功を修めた、
メリカ「・・・そういう人間、だったんだ・・・あたし」
失われた記憶が、少しだけ取り戻された気がした
メリカ「もう、どうしようもないわね・・・」
書類の束をビリビリに破り捨てた
メリカ「過去は抹消する。そうしないとやっていけないわ・・・」

 

これが、彼女の 記憶の断片・・・

 

 

目覚めたら天井を見上げていた
メリカ「・・・」
夢を見ていた感覚。だが、その中身はちっとも思い出せない
アキュリス「良かった。正常に機能したみたい」
マリオ「おーい、俺たちのこと覚えてるか?」
アキュリス「覚えてるわけないじゃない」
メリカ「・・・貴方、誰?」
上体を起こしながら言った
アキュリス「うん。顎も腕も大丈夫」
メリカ「此処はどこ?」
アイク「オタクの部屋」
メリカ「私は・・・誰?」
マリオ「君は、メリカだ」
メリカ「メリカ・・・?」
アイク「本当に記憶無くなったみたいだな」
アキュリス「実際に移し替えたんだから当たり前」
メリカ「記憶、無くした?私の覚えてない過去があるの・・・?」
アキュリス「うん。まぁ全部無いんだけどね」
アイク「まずなんで記憶なんか取ったんだよ?」
アキュリス「危険だからだよ」
アイク「?」
アキュリス「内に秘めた何らかの衝動で暴れるかもしれない。そうなったら終点がぶっ壊れちゃうわ」
マリオ「マジかよ!」
アキュリス「マジよ。念のために水素も少な目にしてるから、その可能性はほとんどないけど」
メリカ「・・・」
アイク「ほら、立てるか?」
アイクが手を差し伸べる
メリカ「・・・何?」
アイク「は?」
メリカ「それは何の合図なの?」
アイク「いや、合図とかそんなんじゃなくて・・・」
メリカ「・・・」
限りなく空っぽの瞳は、焦点が合わずに虚空を捉えたままだ
アイク「・・・おい。常識が通用しないぜ」
アキュリス「記憶を抜きすぎたかな。もうちょっと足してみようか」
マリオ「どんな仕組みだ」

 

カタカタカター

 

アキュリス「とりあえず、人並みになるようにしといた。まぁ、この人は存在自体が普通じゃないんだけど」
アイク「あって言ってみろ」
メリカ「あ」
マリオ「・・・それは常識でも何でもないだろ」
アキュリス「あと入れたとすると、戦闘技術くらいか」
アイク「おっ。じゃあ試しにやるか」
マリオ「やるなよ!」
アキュリス「部屋が吹っ飛ぶわ」
アイク「ん・・・そもそも、なんで戦闘技術なんか入れたんだ?それこそ危ないだろ」
アキュリス「彼女は、戦闘用に作り替えられた人間。それが途端になくなったら、忽ち義鋼体としての意味を失ってしまう。そうなったら人間、破滅しかないから」
アイク「だからってなぁー」
アキュリス「根本を否定するのは全否定と同義だよ」
アイク「・・・」
メリカ「・・・ねぇ」
マリオ「ん?」
アイク「自分から喋った」
メリカ「・・・私の失った過去について教えて」
マリオ「えっとなー、確か聖(ry アキュリス「あなたは人間よ。人間に機械を混ぜた義鋼体。今まで普通に暮らしてたけど、雨にやられたから私が直した」
メリカ「へぇ・・・」
マリオ「・・・おい。知ってるのか?」
アキュリス「まさか。もちろん嘘よ」
アイク「嘘教えたのか?」
アキュリス「うん。ほら、知らない方がいい過去もあるし。記憶を抜いた意味がなくなるじゃない」
マリオ「・・・」
メリカ「ーちょっと・・・」
アイク「ん?どした」
メリカ「・・・・トイレ」
アキュリス「ありゃ、もう溜まったみたいね」

 

アキュリス「で、これからその子どうするの?」
アイク「あれだろ、教会に帰すんだろ?」
マリオ「そうだな・・・教会の執行官やってるなら、そうだろうな」
メリカ「・・・厭よ」
マリオ「え?」
アキュリス「おかしいな。記憶がないんだから、そんな感情は芽生えない筈なんだけど」
メリカ「ただ、なんとなく嫌なだけ」
アイク「なんとなく・・・」
アキュリス「記憶が無くなるってことは、自分を無くすってこと。それまでの思い出が帳消しになるから。だから拒否することも知らずに、総てを受け入れる筈なんだけど」
マリオ「拒否してるじゃねえか」
アキュリス「ってなると、時をも越える根本からの嫌悪感、なんてのを対教会に身に付けたのかもね。そうなるには、余程の事がないと」
アイク「・・・義鋼体?」
マリオ「あ!」
アキュリス「可能性は高い。教会が彼女を実験に使ったなら、十分トラウマになる」
メリカ「・・・」
アイク「・・・ってかさ、聞かれてるけどいいの?そのヤバい過去を思い出したり・・・」
アキュリス「その可能性は0だよ。根こそぎ抜いたから」
メリカ「戻してよ」
アキュリス「嫌よ」
メリカ「どうして?」
アキュリス「君が、暴れるかもしれないから」
メリカ「・・・だったら」
ジャキ
アイク「ん!?」
半裸のままだが、全身装備を露出させた
マリオ「そんな危ない物引っ込めろよ!」
メリカ「私は自分を取り戻す」
アキュリス「・・・やめといたほうがいいよ」
メリカ「なにがだ!」
アキュリスに向けて踏み込む
アキュリス「まだ情緒が不安定だね。思考も出来上がってない。言ったわよ、水素は少な目だって」
ガクン、とメリカの足は動かなくなった。そのままの勢いで前のめりに倒れる
メリカ「!」
アキュリス「私を殺したら、あなたも動けなくなるわよ」
メリカ「・・・」
喋ることすら出来ないのか・・・
アイク「なぁ、スイソは?」
アキュリス「え?」
アイク「もっとたっぷり入れてやらねぇと」
アキュリス「・・・話聞いてた?」
アイク「聞いても解んねーもん。燃料やら機器やら・・・」
メリカ「・・・」
アイク「そんな細けー御託並べるより、今のことを考えろや!」
マリオ「・・・」
アキュリス「・・・なんでちょっと怒られたんだ」
アイク「なあメリカ。一応このオタクもお前の為を思って記憶を抜いてんだ(半分嘘)。それに応えてやれよ」
メリカ「・・・」
アキュリス「そいつにはなにも聞こえてないよ?耳の役割の機器が動いてないから」
アイク「(・ω・`)」

 

アイク「~~~それには応えてやれ」
メリカ「・・・分かったわ」
マリオ「やっぱり従順だな」
アキュリス「というわけで、記憶は私が預からせてもらいます。何重にもロック掛けとくから」
マリオ「無くすなよ、USBとパソコン」
アキュリス「私がパソコンを無くすときは、私が死んだときしか有り得ない」
アイク「中毒すぎだ」
マリオ「よし、じゃあ用件は済んだし、マスターの所へ報告に行くよ」
アキュリス「呉々も、私が直したとか言うんじゃないわよ!」
アイク「分かってら。さぁ、行くぜメリカ。俺らの仲間を紹介してやるよ!」
メリカ「・・・」
マリオ「みんなにどう説明しようか?」
アキュリス「ワケあって住むことになった義鋼体、でいいんじゃない?適当だけど」
アイク「なんでもいいよ」
マリオ「義鋼体ってことはバラしてもいいのか?」
アキュリス「隠しきれないでしょ」
マリオ「なるほど」
アイク「おしっ、じゃあ付いて来い、メリカ!」
メリカ「了解」

 

 

メリカ「・・・」
記憶が、抜け落ちている。それは自分が無くなったということ
無性にやるせない。消えてしまった穴は、何かで埋めるしか方法はない
過去は知るなと言われたが、知りたくなるのが現状だ
今までの自分は、一体どんな人間だったんだろうか・・・
考えは後を断たない
メリカ「くそ・・・」
義鋼体。それが自分の正体らしい
拒むもなにも、今は隙間を埋めるために吸収するしかしない
メリカ「否定、出来ない」
たった一つ ただ一つの例外を除いて・・・

 

 

マスター「お?治ったのか」
マリオ「うん、直った」
フィジー「・・・!」
リンク「・・・さほどの腕利きがいたようだな」
マリオ「ま、まあな」
メリカ「・・・」
アイク「っつーことで、今日から新しく住むことになった、メリカだ。ちょっとワケありでな。記憶を無くした上に機械が入ってる。ワケは誰も知らないから、探るような真似はすんなよ」
メタナイト「元より、此処にワケのない生物はいない」
ファルコ「だな」
アイク「お前は俺に食われるためにいる」
ファルコ「・・・そろそろ言わせてもらう。ざっけんな!!」
ラトビア「本当に機械が埋まってるの?やっぱりオイルとか飲むの?メロンパンいる?」
メリカ「本当に機械埋まってる。元々は人だからオイルなんて飲まない。メロンパン、いる」
ロボット「ソウナンデスカ・・・」
ガイアナ「ロボットはオイル飲みか」
スリナム「どんな下手物食いだよ!」ゲラゲラ
「お前が言うな!」

 

フィジー「なんて・・・こと」
リンク「意外だな、あれに耐えたとは。どうやら、我を超える強者が現れたようだな」
フィジー「・・・最強ってこと?」
リンク「だろうな」
フィジー「っー」
リンク「まぁ、幸い記憶を無くしたそうだ。相対することはまずないだろう」
フィジー「・・・本当に、そうかな」
リンク「心配性。そのお前、我は嫌いだ」
フィジー「悪かったわね。嫌いで結構」
リンク「・・・」
フィジー「・・・」
リンク「・・・貴様の敵も今は人を失い狼狽しているだろう。さっさと目的を完遂したらどうだ」
フィジー「そうね・・・そういえば、まだ今日はやってなかったわね・・・」

 

リンク「・・・ふん。覚えておけよ、執行官。俺はお前に本気で牙を剥くつもりだ。お前が二人目だ、俺を本気で怒らせたのはな」
いつか、絶対に叩きのめす
ー必ず・・・

特別短編 終点の運動会

マスター「記念作品は?」
またこの次
今回は字数合わせだから




メタナイト「一大イベントを短編に収めるとは・・・」
ウルフ「やるな」
マスター「えー、これより、第三回運動会を行います」
アイク「だから一回もやってねーって!」
パーパラパパーパー
マスター「学校長、挨拶。えー、この度は、」
マリオ「自分で言うなよ!」
挨拶とかどうでもいいだろ
マスター「PTA会長、祝辞。えー、この度は、」
もういいわい!さっさと競技を始めろよ!
リンク「・・・PTA?」

 

50m走
第一レース。ゼロスーツサムス、一位だ
第二レース。CF、一位だ
第三レース。ソニック、まぁブッギリの一位だ
マルス「番狂わせが起きにくいなー」

 

100mリレー
クレイジー「選手紹介~」
紅組
動物代表、ディディー。人間代表、マルス。謂わずと知れた最速アンカー、メリカ
対して白組
動物代表、クッパ。人間代表、ガノンドロフ。謂わずと知れた鈍足アンカー、スネーク
サムス「極端過ぎ」
スリナム「あからさまに区別するんじゃねえ!」
勝ったのは・・・
クレイジー「白組だ」
「「ええええええ!?」」
ラトビア「番狂いすぎ!」
クレイジー「第二走者までは順調だった。ガノンドロフ辺りで二周は抜いた。しかし・・・」
アイク「メリカか?」
クレイジー「ああ。途中で電気が切れた」
メリカ「・・・」
マリオ「やっぱこいつ、重い・・・!」
やあ、マリオに運ばれてるぞ
クレイジー「動かなくなったアンカーは一気に三周抜かされたワケだ」
リンク「速い代わりの代償だな・・・」

 

瓦割り
10枚
レッド「リザードン、かわらわりだ!」
リザードン「リザッ!」
ズバッ
20枚
リンク「裡門頂肘・・・!」
ズバッ
30枚
アイク「おらぁ!」
ゴキン
アイク「いったー!!」
リンク「筋肉馬鹿。重要なのは筋力ではない。己の力をいかに活用するか。使い道だけで大きく変わる」
アイク「?」
クッパ「クッパドロップ!」
バキャン!
クレイジー「失格だ」
クッパ「えぇ!?」

 

雪合戦
ピット「どうやってやるんだ!」
フィジー「snow・storm」
あっと言う間に雪が積もった
ネス「無理矢理だな」
リュカ「わーい雪だ雪だー!!」
ラオス「・・・あれ?そういやロボットがいない」
ガイアナ「そうだな。何処行ったんだろうな」
興味無しか
クレイジー「雪合戦、始め!」
ガイアナ「ソニックブラスト」
フィジー「ice・ball」
氷のつぶてが竜巻に乗って飛んでくる!
色「雪玉じゃなくて氷玉ですか!」
スネーク「当たったら痛いだろ!」
アイク「噴火!」
氷玉を溶かす
レッド「ゼニガメ、みずでっぽうだ!」
炎を消す
フィジー「凍り」
水が凍る
アイク「な、噴火!」
クッパ「クッパブレス!」
ネス「PK fire!」
氷が溶ける
マリオ「ポンプ!」
レッド「みずでっぽう!」
ラトビア「スプラッシュバインド!あっ」
炎が消える。水が暴れる
フィジー「蒼炎」
アイクラ「ブリザード!」
リュカ「PKフリーズ!」
水が凍る
マスター「雪玉を投げろよ!!」
最後に、鉄球が降ってきた
ポフン
粉雪が一面に舞う
マリオ「なんだ、これ・・・」
亜空間爆弾だ
Σマリオ「さらっと言うなよ!?」
さらに、暗雲が辺りを包み込む
マスター「このお約束の展開は、まさか・・・」
レッド「いやおかしいおかしい!」
戦艦ハルバードまで現れる
メタナイト「停船させていた筈なんだが・・・」
GW「・・・」
ピッ、ピッ、ピーーーーー
あっ
マリオ「爆発するっ!」
伏せろ!無駄だろうけど


・・・プシュッ


マリオ「・・・?」
クレイジー「不発・・・?」
リンク「湿ってるな」
アイク「なんだそのつまんねーオチ!」
ナナ「あ!エインシャント郷だ!」
プルルルルルルルル
彼奴また爆弾持ってるぞ
CF「よっ、ロボット。早く降りてこいよ」
郷「Ar...year」
マスター「親しいな。まぁ当然か」
ボフン
それは突然落とされた
CF「な、何するんだ!」
二機のロボットが両側から開放する
アイク「相変わらず2分か・・・」
「「・・・・・・・」」
そして2分後
アイク「なんでみんな黙ってんだよ!!」
また爆発・・・!


ポンッ


・・・
マリオ「・・・ーまた不発か?」
アイク「いや、垂れ幕だ」


-[ 俺たちも混ぜろ ]-


郷「・・・」
マスター「普通に言えよ!!」
アラモス郷「俺たちも参加させろよ」
パッチ「同じく」
ゾロゾロ
おいおい・・・
ってか喋れたのかよ!

 

第三回運動会は、かつてない盛況だったとか・・・
ファルコ「かつてもねーよ」
マスター「学校長、閉会の言葉。えー、この度は、」
もういいっての!


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