判定の方法

Last-modified: 2014-04-26 (土) 10:31:58

判定の方法

 キャラクターが取った行動が成功するか否かを自明に判断できるような状況を除き、行動の成否はダイスを用いた判定によって決定する。
判定の成功率は、キャラクターの特性値やスキル、行おうとする行動の難易度によって左右される。

判定の手順

 判定の手順は以下の通りとなる(この通りでなければならない、というわけではない。状況によって柔軟に対応すること)。

  • GMが判定に使用する特性値やスキルを決め、判定を行うプレイヤーに伝える。
    特性値やスキルはルールで指定されている場合もある。
  • GMが目標値を決定する。目標値は秘匿してもよい。
  • GMが状況を考慮して判定値への修正を決める。
  • プレイヤーが判定値を計算する。
  • プレイヤーがダイスを振り、達成値を計算する。GMの判断で、状況によって達成値を修正する。
  • GMは達成値と目標値を比べ、どのように状況が変化するかを裁定し、プレイヤーに伝える。

 GMが判定を行う場合は、これらの手順をプレイヤーに明示せずに行ってもよいし、「どのような判定を行っているか」「ダイスの目がいくつだったか」などをGMの判断に応じて公開してもよい。また、プレイヤーの代わりにGMがPCの判定を行う事もあり得る。

判定に使用する特性値およびスキルの指定と判定値の算出:
 行為判定を行う場合、行動に応じて、GMは特性値とスキルを指定する。
例えば、空から人里を見下ろして、目標のキャラクターがいるかどうか探すような場合、「{感覚}+〈感知/視覚〉を用いて判定する」というような指定を行う。
 能力の発動判定では、基本的にスキルは使わず、該当する能力のレベルを用いる。戦闘に関連した行動は、戦闘の章でより詳細なルールが決まっている。


標値の決定
 続けて、GM は判定の難易度を示す目標値を設定する。この目標値は判定に先立ってプレイヤーに伝えてもよいし、秘匿していてもよい。(目標値を秘匿するか否かの指針は、「目標値の秘匿」の項を参照。)
修正値の決定
 GMは状況による修正を指定してもよい。先ほどの判定を夕闇が迫っている時刻に行うならば、暗さのために発見し辛いとして、判定値にマイナスの修正が加わる。逆に、探す目標のキャラクターが特に派手な服装をしていたり、探すキャラクターを予期して身振りで合図をしているならば、発見しやすいとして判定値にプラスの修正を加えてよい。
 また、ルールに従って修正値が決まっている状況もある。原則として、これらはそのまま適用し、必要であればさらにGMが修正値を定める。
判定値の決定
 「{特性値}+〈スキル〉Lv」判定基本値「{特性値}+〈スキル〉Lv+修正値」判定値と呼ぶ。
判定を行う場合、プレイヤーは判定値を求め、これにダイスを振った結果を加えてGMに申告し、判定の結果を待つ事になる。
達成値の決定
 戦闘以外の状況では、判定を行うキャラクターのプレイヤー、またはGMは、3D(6面ダイス3つの和)を実際にダイスを振って求め、「{特性値}+〈スキル〉Lv+(状況による修正)+3D」を計算してGMに伝える。
この値を達成値と呼ぶ。一部のスペルなど、場合によっては、達成値にさらにボーナスを加える場合もある。
判定結果の裁定
 達成値が目標値以上であれば行動は成功したと見なし、GMはキャラクターの置かれた状況を進めること。達成値が目標値未満であれば行動は失敗し、結果に基づいて状況が進行する。

戦闘時の判定について

戦闘時の判定については、6章「戦闘」を参照のこと。戦闘ではダイスプールを消費した分だけダイスを振ることができ(但し、一部の行動は判定ダイス数に上限がある)、「{特性値}+〈スキル〉Lv+(状況による修正)+「判定ダイス数」D」を計算して達成値とする。

判定値の指定に関して補足

 特性値とスキルの組み合わせを指定する際、GMは状況に応じて複数の組み合わせを指定しても構わない。
例えば、部屋の中から物を探す場合、{感覚}+〈感知〉と{知性}+〈探索〉のどちらかを用いてよい、という形で指定することもできる。
 行う判定によっては、「探す」という目的のために取った行動が異なる場合もある。この例の場合、前者であれば、ぱっと見た目で判断したことになり、後者であればきちんと整理して探したことになる、といった裁定が考えられる。

 行動によって目標値や修正が異なる状況も多い。
かなり部屋が散らかっているのであれば、{感覚}+〈感知/視覚〉で見た目だけで探すのならば所要時間が短い代わりに目標値が高く、{知性}+〈探索〉で探すのならば時間はかかるが目標値は低い判定となる。
もちろん、こうした個々の詳細な行動毎に独立に判定を行ってもよい。

 また、正しくはないが近い分野のスキルを用いた場合や、他の行動でも挑戦できるが特に目的に適したスキルを使用する場合など、使用するスキルによって適宜修正を加えてもよい。