所属 | Royal Navy |
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艦種・艦型 | カレイジャス級大型軽巡洋艦→航空母艦(1928) |
正式名称 | HMS Courageous (50) |
名前の由来 | Courageous 英語で勇気のある、勇ましいという意味 |
愛称 | Outrageous |
起工日 | 1915.3.26 |
進水日 | 1916.2.5 |
就役日(竣工日) | (1916.11.4) |
空母改造日 | 1928.2.21 |
除籍日(除籍理由) | 不明(1939.9.17沈没) |
全長(身長) | 239.8m |
基準排水量(体重) | 19180英t(19488t)→22500英t(22861t) |
出力 | Yarrow式重油専焼缶18基Parsons式蒸気タービン4基4軸 90000shp(91248.3PS) |
最高速度 | 32.0kt(59.26km/h)→30.0kt(55.56km/h)(1928) |
航続距離 | 20.0kt(37.04km/h)/6000海里(11112km) →16.0kt(29.63km/h)/5860海里(10852.7km)(1928) |
乗員 | 842名(改装前) 814名+航空隊員403名(改装後) |
装備(建造時) | 15inch42口径Mk.I連装砲2基4門 4inch40口径Mk.XI三連装砲6基18門 12ポンド45口径高角砲2基2門 21inch魚雷発射管2門 |
装備(1935) | 4.7inch40口径Mk.VIII高角砲16門 2ポンドMk.VIII機関砲x24(3x8) 0.5inch Mk.III機関砲x4(1x4) 艦載機x48 |
装甲 | 舷側:2~3inch 甲板:0.75~3inch 砲塔:7~9inch バーベット:3~7inch 艦橋:10inch 隔壁:1~1.5inch(建造時) →舷側:2~3inch 甲板:0.75~1inch 隔壁:2~3inch(1928) |
建造所 | Vickers-Armstrongs Limited,Elswick,Newcastle upon Tyne (ヴィッカース・アームストロング社ニューキャッスル造船所 イングランド国北東イングランド地域タイン・アンド・ウィア州ニューカッスル・アポン・タイン市エルツィック) |
改造所(空母) | Her Majesty's Naval Base, Devonport,Devon (王立デボンポート海軍基地 イングランド国南西イングランド地域デヴォン州プリマス市デヴォンポート区) |
ゲーム内では巡洋戦艦にカテゴライズされているが、実際はバルト海沿岸からの上陸作戦支援を目的とした特殊な巡洋艦。
大型軽巡洋艦と呼ばれているが、ここでいう軽巡洋艦はロンドン海軍軍縮条約で定義されたいわゆる軽巡ではなく、それ以前の装甲巡洋艦に対する軽装甲巡洋艦のこと。
カレイジャス、グローリアス、フューリアスの3隻はバルト海侵攻作戦のために建造された艦船で、波の穏やかなバルト海で対地砲撃を行うことに特化していたが、作戦を立てたフィッシャー海軍卿がガリポリ上陸作戦失敗の責を取って辞任したため、バルト海侵攻作戦は中止され、航空母艦に改造されていった。
- 近年の研究では、バルト海侵攻作戦は予算獲得のための方便であった可能性が高い。というのも、カレイジャス級は32ktの最高速度、2基の射撃盤など、対地攻撃用としては豪華すぎる性能を持っており、廉価版レナウン級と言ってよい性能を持っていた。フィッシャー海軍卿は巡洋戦艦の整備を強く推進しており、バルト海侵攻作戦の名目で巡洋戦艦建造用の予算を獲得するつもりだったのだろう。
カレイジャスとグローリアスはワシントン軍縮条約で定められた主力艦の転用枠を使って航空母艦に改造され、1928年2月21日に改造を完了した。
航空母艦への改造にあたっては先だって完成したフューリアスを参考にしており、2段の飛行甲板など共通する部分が多いが、格納庫面積やエレベーターが拡大されるなど、フューリアスに比べて搭載機数が増大し、より大型の航空機を運用できるように改正されている。
特に煙突一体型艦橋を採用したところが大きな利点となっており、フューリアスでは煙路を飛行甲板の下に沿って艦尾まで伸ばして排煙していたがために「煙で甲板が見えない」「艦内の気温が上がって居住性が劣悪」といった問題を抱えていたが、これを改善していた。
尤も、艦首の飛行甲板が低い位置にあるので艦内へ浸水する、もともと喫水が浅い船だったため復元性が悪く、荒天時の振動が激しいなど、フューリアスから改正できなかった点もあったが、イラストリアス級空母が完成するまでの間、横索式着艦制動機やカタパルト、夜間着艦指示灯を装備するなど、イギリス空母部隊の中核戦力となるような改装が行われた。
空母となったカレイジャスは、新型空母のアーク・ロイヤルが完成する1938年まで、約10年に渡ってイギリス空母部隊の旗艦として活動していた。
カレイジャス級航空母艦は当時のイギリスが保有する数少ない高速空母として、空母部隊の中核に位置する戦力として活動する。
1935年には、イタリアのエチオピア侵攻に抗議するため、軍事的圧力をかける任務に加わった。タラント港への奇襲攻撃を模した演習はカレイジャス級の活動の中で一番の華と言える。
第二次大戦開戦後もカレイジャスはイギリス本国艦隊に所属し、大西洋や北海で輸送船団を護衛する哨戒任務にあたった。
1939年9月17日、アイルランド沖で対潜哨戒中にドイツ軍の潜水艦U-29の雷撃を受ける。
艦載機を発艦させるために向きを変えた結果、U-29の正面を横切る形となってしまい、左舷に2本の魚雷を被雷。艦内の全電力を喪失し、わずか20分で沈没してしまった。
カレイジャスはイギリス軍が第二次大戦で最初に失った航空母艦となってしまった。