秘密、公開投票

Last-modified: 2009-10-06 (火) 12:12:43

     ●秘密投票(ひみつとうひょう)とは、 投票内容の非公開が保証される投票方法で、
      誰が何に投票したのか明らかにされることがない。現代民主主義の投票制度に
      とって、なくてはならない基本原則である。 この方法を採用した選挙を秘密選挙
      という。秘密投票には、選挙人に対する干渉を防ぐ目的がある。逆に投票の秘密
      が保証されない場合、投票先指図などの脅迫・強要、開票結果による報復、または、
      買収・贈賄につながりかねず、正当な選挙が望めなくなる。

      辞書式投票の秘密投票では候補者(比例選挙の場合は政党名)に他事記載を
      した票を無効票としている。これは、他事記載が有効票扱いとなると、他事記載で
      投票者の峻別が判断できるため、他事記載を強要することによって秘密投票が保証
      されない事態を排除するためである。

     ●公開投票(こうかいとうひょう)とは、投票者が、どう投票したかが公開される投票
      方法のことを指す。起立・拍手・挙手・口頭・記名投票などの方式がある。

      投票者の責任が明確化されることに意義があるとされるが、政治的な圧力などに
      より、投票の自由が侵される危険があるため、現代の民主主義国では、一般的
      には、秘密投票が用いられている。
      日本では、国会での内閣総理大臣の指名投票や議案の表決の際の起立などで
      公開投票の例が見られる。