覚悟のススメ

Last-modified: 2020-11-23 (月) 13:09:18

覚悟のススメ語録

別に基準無し。 目に付いたものを挙げたなり。

 

完全版 第壱巻

三年に及んだ地殻変動は多くの生命と秩序を破壊した!
絶望の底から希望を紡ぎ、新東京の民は強く生きようとする!
だがその芽を摘み蹂躙する化物どもが跳梁跋扈!
窮地に立たされた人々の前に現れしは黒鉄のヒーロー!!
瞬着!覚悟完了!! 人類の剣となれ葉隠覚悟!!!
当方に迎撃の用意あり
覚悟完了
零式防衛術は己のための剣にあらず
牙を持たぬ人の剣なり
ゆえに剣を抜くのは決して己ではなく
牙を持たぬ人の祈りなり
少年の名は覚悟! 穏やかな瞳に秘めた運命・必勝!
鎧の名は零! 物言わぬ鋼に込めた悲願・七生!
牙を持たぬ人の血が流される時、
少年と鎧は一つに重なる!
その時は只今! 只今がその時なり!
ふさわしい場所に堕ちよ現人鬼!
死線の彼方に見えるは因果!
負けることは恥ではない!
戦わぬことが恥なのだ!
真剣勝負を制するものは
技術でも体格でもない
葉隠一族信条
一、われらのとるべき道は 平常心にて死にゆくことでなく 非常心にて生き抜くことである
一、われらのとるべき道は 理不尽に決起することでなく 理不尽に忍耐することである
一、われらのとるべき道は 理不尽に忍耐することでなく 理不尽に必勝することである
別に仔細なし 胸据わって進むなり
怒りを胸に沈めてはならぬ
怒りは両足に込めて
己を支える礎とせよ
雑草などという草はない!
俺の人生に愛は要らない
心をつないだ鎧があるから
俺の人生に夢は要らない
肉体に刻んだ運命があるから

完全版 第弐巻

たとえ行く手に死神が待ち受けようと
それが避けられぬ運命ならば
望んでいたと微笑む魂 それが覚悟!
一歩も退くな! 一歩も振り向くな! 拳が届くところまで!
口に入れる物を料理いたす場所に
尻や足を乗せるとは何事か! 猛省せよ
作法なき誘惑に揺れる心 一切無し
献愛は時に苦痛を伴うもの だがおまえの胸にあるのは
手を差し伸べることの優越感のみ!
何というりりしい瞳 決意の口元
誰がこの少年を止められよう
行くがいい! 君は学徒である前に軍人だ!
忠義より重きものがある! 大義!
あたしの王さまはあたしだもん
零式防衛術は相手を殺す技でなく 己を殺す技!
敵を憎んではならぬ 憎むべきは敵を恐れる己の心
零式防衛術は認識(こころ)の技 己が身を滅ぼす
愛憎怨怒を滅殺する技術なり

完全版第三巻

人の世に安らぎをもたらさんと思わば
おまえは進んで弾丸飛雨の
真只中に身を置くべし
善い事とは苦痛を
堪える事である
腕一本目一つなろうと問題なし!
われら葉隠一族は七度生まれ変わるなり!
神武の超鋼よ 我を守り給え!
無限の英霊よ 我を砕き給え!
たとえ行手に死神が待ち受けようと
それが避けられぬ運命ならば 望んでいたぞ!
不甲斐ないぞキサマら 斬られるだけなら 犬でもできる!
突いてこい 斬ってこい 骨のある奴出てこい
これが覚悟だ
取られた首が見苦しくならぬよう
紅を引いて拙者を迎えるか小僧…
「返礼いたす」
鞘を捨てるのは俺を必勝できぬ相手と知ればこそ…
両雄の心はひとつ!
負けぬこと許されぬこの身成れど
勝つばかりとは限らぬ!
この光沢は展性チタン 零と同じ!!
「さよう 拙者の着装いしは強化外骨格!」
強化外骨格!?
「笑止や!ボルト」
強化外骨格は魂を持つ鎧!
超鋼の内部に戦士の霊魂宿りし鎧!
「だがキサマの着装いしは魂なきただの抜け殻
何が強化外骨格!」
ぶち砕く!
不憫なり葉隠覚悟 おまえの眼はただ見るだけか!
 
「散さま まことに長い長いお眠りでございましたな…」
「まだ夜ではないか」
 
人間に流れる血液に種類などない
全て赤い血だ!
 
こんな生物兵器があり得るのか!?
外側だけではなく内側も燃えているとは!
「思い知ったか!燃えているのは…
 散さまへの 愛 なのだ!」
「なめるなよ!腑露舞!
燃えているのはおまえだけではない!」
「んだとーっ!?」
「俺のこの胸には」

覚悟上下の制服を脱ぐ(注:覚悟は下着を着装しておりませぬ。尚このシーンに1頁まるまる使っております)

「な 何だいきなり
ヘンタイか覚悟―」
「ムム 全裸!」
脱いでどうする!ある程度防熱効果があったあの服を…
「零式鉄球在庫なし! 自ら圧倒的な窮地に!」
「何だか知らんが とにかくよし!」
 
当方に人間の尊厳有り
燃えるものか!道を外れた主君に向ける愛などに
この肉体が負けるものか!
 
超 越 善 悪
人間よりも気高く尊く咲いて散る魂!
現人鬼!
 
人の上に咲く花などはこの世になし!
我らを人も通わぬ山奥に
咲いた紅葉の心意気!
捨 身 成 仁

完全版 第肆巻

一撃必滅!
地球を賭けし兄弟死合、開戦!
「シグルイ」山口貴由が放つ
驚愕至極のヒーロー大作!!
魂を奪われた強化外骨格・零。
零式鉄球は全弾打ちつくし…
身一つとなれ地獄門に立つ覚悟!
大いなる父の意志と
人々のくじけない心を胸に、
今、散のもとへ……!
人間が真剣になるとはいかなる意味であろうか?
真剣になるとは、真剣と化すという意味である!
真剣と化すとは、心技体が真剣の如く
武器化している状態である!
覚悟も散も真剣そのものであった!
「二人を止めれるのは俺だけだ!」
「無謀すぎる!二体の強化外骨格を
 一体で鎮圧するなど…」
「できる!できるとも
 父上と兄上と俺は同じ星を見つめ合った
 家族なのだから!」
「家庭崩壊だな覚悟!」
「否!」
雨が降って地面が固まるように
この争いが終わったら俺達はより強く…
「なぜ離れた?覚悟!
 あの体勢から馬乗りに持ち込めば
 勝機は充分であったぞ!」
だって 鬼となった兄上の肉体は
氷のように冷たくて固いかと思ったら
全然違ったんだ!
「ただの女の肉体だ!落ち着け!揺れるな!」
牙を持たぬ人のため地価百尺の捨石とならん!
この一念この年齢まで言い聞かせたるこの身なれば
首の落ちたるとて死ぬ筈はなし!
正しいから死なない!
「どうしても人の上に咲くのか!
 野に咲く花に笑われようぞ!」
「ご心配なく!そのような花などは
 一掃してしまいますゆえ!」
何があっても父上は山のようにそびえ立つ!
そびえ立つんだ!
一線を超える!
ふふふ 元を辿れば… 
ライもボルトも私を討つためにここへ来た人類の勇将!
だが、散の燃える口づけを受けて人間ではいられなくなったのだ!
美しさは兵器
長く愛される花は
儚く終わることが肝要
         BY 散
鎮まれ! 鎮まれ覚悟!
怒りと哀しみに囚われた認識では
因果は撃てぬ!
大邪心を堕としめるには
澄んだ心を持つ者のみ!
滅殺せよ!心を濁らせる愛憎怨怒!
殺せない たとえ零式防衛術でも堀江さんは殺せない!
君がいなくなってしまったら 誰がこの世界を救うんだい?
血涙島に何が待ち受けていようとも
我らの他にこの任を果たし得る戦士なく 引き返し得る道理なし!
機いよいよ熟せり! これ運命なりしなり!
牙を持たぬ人のため 人の皮を着た鬼を討つ!
我これより特攻作戦に赴かん! されど真の闘いはその後にあり!
「昇華」
我が生涯に唯一の君よ!
「爆芯 加速」
明日よりの長き日々を如何に耐え 如何に忍び給うや
「赤熱化」
長き生きる難苦 我が忍耐を遥かに凌ぐ大試練なり!
我を待ち受けしはただ数刻の修羅! 我は幸福なり!
我一人 安楽な道に進むことを許し給え!
血を分けた兄弟なれど
正調零式防衛術 葉隠覚悟
意志を持つ超鋼 強化外骨格「零」
果てしなく牙を持たぬ人のために!
天上天下零式防衛術 散
地獄に咲く黒い薔薇 霞
物言わぬ土と緑と動くもののために!
どちらが正義なのだ? どちらが真実なのだ?
誰に答えることが出来よう? 誰に答えることが出来よう?
たった一つだけ分かっていることがある!
数刻の後に どちらかが果つるというこ!
死合う運命の両戦士!
ここは只の闘技場の遺跡に非ず!
最終格闘技零式防衛術発祥の地!
爪先から込み上げる歴史は
忌まわしき殺人術の生体実験! 研究という名の大虐殺!
人間が悪魔であることを証明したこの地で!
覚悟よ! お前は尚も人間を讃える詩を歌うか! 歌えるか!
歌う! 歌うとも!
俺も零も 人間を愛している!
愚弟!
鬼!
参れ!
応!
一撃必滅

完全版 第伍巻

若先生 珠玉目次録編

  • おでこを全開にしている女は素直なり。深く帽子をかぶっている女はことごとく魔物なり。
  • 瞳が輝いている人っていうのは追いかけている“えもの”が大きい人なんだよ!
  • シャンプーとバスマジックリンを間違えた。ハゲよ! オレはうろたえぬ。
  • 家の前の公園をアベックがうろうろしている。抱き合え! オレは孤独が欲しい
  • 目指すところがわからなくても、走り続けよう。倒れたところが、目指すところだ!!
  • 「やりたい」ではなく、「やる」と言い切った時、胸の奥で、もう一人の自分が目を覚ます!
  • 受けた恨みを返せぬ者は、受けた恩を返すこともできない。復讐は平和の為にある。
  • 休息の時間など欲しくは無い。反省する時間が欲しいのだ。祈る時間が必要なのだ。
  • 何度言えば分かる。おっぱいの大きい女が優しいわけではないのだ。
  • クリスマスに恋人と一緒に過ごしているようなヤツには、俺は絶対に負けん!
  • 唄っている間だけは、かなわない夢がかなっているような…。そうゆう気がします。
  • 見つめ合っている2人より、同じ方角を見つめている2人の方が遥かに強く結ばれている。
  • 年の始めに、いつも思うことは一つ… 誰よりも、勇気にあふれている!
  • 体の傷より、痛む心よ。元気に挨拶できる君。皆が君を好きさ。
  • 涙が出るのは悲しいからじゃない。楽しい夢を見ていたからだ。こらえている君が好きだ。
  • 努力しても夢がかなうとは限らないけど、努力が有効であることは、まぎれもない事実。
  • 100冊の本を読んだヤツより、一冊の本しか知らないヤツのほうが強い。
  • 人間は誕生日を迎えるごとに生まれ変わって0歳になる。何度でもやり直せるよ。
  • いい若いもんが温泉! 温泉! と騒ぐな。温泉は弱った動物が行く場所だ。
  • 会話の無いところに恋愛は生まれる。自分を上手に語れる人ほど魅力がない。
  • 自分が他人にされたくないことを、他人にしてはならない。これがこの世の掟。
  • もしも命中していたら球場を越えたであろう壮大な空振り。それでいいじゃないか、人生。
  • 動物は一度敗れた相手には二度と立ち向かっていかない。それができるのは人間だけだ。
  • 幸せがあるからほほえみが生まれたのではない。ほほえみがあるから幸せが生まれるのだ。
  • くらい部屋の中に一人でいても、聖夜はちゃんと訪れるもの。大丈夫。大丈夫。
  • 過去の思い出も未来の夢も邪念に過ぎぬ。ベストを尽くす。現在(いま)が全てだ。
  • 少年! あけましておめでとう! お年玉全部はたいてもいい! 夢の片道切符を買おうぜ!
  • もう自由なんか欲しくない! メリーはパパの自信に満ちた命令を待っている!
  • くやしいけど、今日はあたしから「おはよう」。そんな今年のメリーにパパの目も釘付け!
  • メリーは今日ロッキーと映画に行くの。想う気持ちと反対を言ってしまいそうで、何だか心配!
  • どこにも行かずマンガを描くだけの毎日だけれど、一日一日が固く結ばれている。
  • 君がいるから絵を描き始めた。俺の値打ちは、君がそこにいること。
  • 最後までついてきてくれて、本当にありがとう! 長生きしろよ! いざさらば!

隔月刊コミッカーズ96年12月号、特集「覚悟のススメ・マニアックス」 インタビュー抜粋

・『覚悟』のなかには、下品だけでなく、武士道も入っているし、罪子もいる。廃墟の街で、おぞましい怪獣に囲まれている罪子は
 本当に可憐だよ。プリンセスは、お城の中にいるより、ガレキの街にいるほうが目立つんだよね。
・覚悟が重傷を負って、寿命があと2分しかなくなったときに、罪子がエールをおくってくれて4分になるところ、あれ、
 マジで描いているんです。すごく科学的なの、あそこ。そう科学的。ああいうダイナミックだなあっていうようなセリフって
 すごく科学的。俺の中でね。
・(覚悟以前の作品はけっこうあっけなく終わってますよね)いままでのは男だったの。今度は女だった。
・(え?先生が?先生の感情が?)男と女の感情ってすごい違うんだってわかったんだよね。
・(でも『覚悟』始めるときから女だったわけじゃなくて…?)はじめるときは男だったの(笑)ズバっと終わらせるつもりでね。
 さらば、ズバッみたいな終わりしか浮かんでなかった。
・やっぱり散がかわいそうだと思ったのかな。(感情移入しちゃいました?)うん。だからもう殺せなかった。
 (最初は散る予定だったんですよね)美しく散る予定だったの。(でも最後はいい人になっちゃったわけですし)
 人間が変われるってことがわかったの。わかったの。散も一回グレちゃうけどさ。覚悟が、
 散がどうしてグレちゃったのかっていうことを一生懸命理解しようとして、理解してあげたから、散は変われたの。
・残酷なことを見たら残酷なことをまねする、そういう可能性があることは確かだよね。でも俺は、
 両方描くことが大事だと思ってるから。人間のいちばん醜いところ、残虐なところと、人間のいちばんやさしいところ、
 好きなところ、両方描く。
・覚悟するっていう言葉は、短命を予感させて不吉な感じで、ふつうタイトルにしないものかもしれない。
 でも俺が言っている<覚悟>は、命を捨てるっていうことではなく、忘れるっていうことだから。
・<山口貴由一世>じゃなくて<小池一夫二世>になりたい。
・自分は何もとりえなんかなかったけど、誰かにあこがれる気持ちだけはあった。それがあるから、
 ここまで生きてこれたんだと思う。あこがれているものや人がある人は、もう大丈夫だと思うな、どんな世界でもね。
・俺が堀江さんに向ける愛情とか、ちょっとヤバイじゃない?
・大丈夫!世界一おもしろいマンガを描くよ!