すきま妖怪の式の式「橙」

Last-modified: 2023-06-24 (土) 01:51:27
収録パッケージコストカード種別効果イラスト
東方妖々夢編5勝利点あなたが所有する「マヨヒガ~寂びれた神棚~」1枚につき、1勝利点になる。きつね長官

解説

マヨヒガ(=3勝利点の勝利点カード)を集めれば集める程勝利点が高くなる効果を持つ特殊勝利点
本家ドミニオンでは、公爵(パッケージ:陰謀)が同じ効果を持つ。
マヨヒガとこのカードを集めるには安定して5コインを出し続けなければならず、他のカードの協力が必要不可欠となる。

利用法

紅魔館地下室と同様に、このカードを主体にする場合は白玉楼を集める通常のデッキ作りとは違う戦法を取ることになる。

橙戦法の有用性

勝利点合計マヨヒガの枚数
012345678910
橙の枚数0036912151821242730
10481216202428323640
205101520253035404550
306121824303642485460
407142128354249566370
508162432404856647280
609182736455463728190
70102030405060708090100
80112233445566778899110
注釈
同じ枚数の
マヨヒガ+橙で
勝利点が最も多い
勝利点が…
24~29点
(白玉楼4枚分)
30~35点
(同5枚分)
36~41点
(同6枚分)
42~47点
(同7枚分)
48~53点
(同8枚分)
太字

5コスト3勝利点のマヨヒガと同コストのこのカードを大量に集める橙戦法(橙ルート)は一見効率が悪い。
しかし6枚のマヨヒガを集めてしまえば白玉楼と同じ勝利点カードを5コストで手に入れられるように、マヨヒガを大量に集めることが出来ればかなりの効率で勝利点を稼ぐことが可能な戦法である。
ゲーム終了までに確保できる常識的な範囲であれば、白玉楼ルートのプレイヤーが集めている白玉楼の枚数に対し、マヨヒガと橙を合計で3~4枚程多く獲得すれば同等以上の勝利点になる。*1
例えば白玉楼4枚24点には、マヨヒガ5枚と橙(5点)2枚の計7枚25点で勝つことが出来る。
白玉楼ルートが遅く橙ルートが順調にマヨヒガと橙を集めているような場合、橙ルートが白玉楼より低コストかつ勝利点の高い橙を獲得し続けて一人勝ちということも十分考えられる。

ただし幻想郷場の場合、アタックカード等で幻想郷が集めづらい状況になっていなければ橙戦法は無理筋になることが多い。
これは例えば幻想郷4枚40点を上回るには最低でも10枚、幻想郷6枚60点を上回るには最低でも13枚のマヨヒガと橙が必要になるように、橙ルート対白玉楼ルートの3~4枚差より獲得しないといけない勝利点カードの差が多いためである。

ここからは橙ルート対白玉楼ルートであるとして話を進める。

マヨヒガと橙を何枚集めるか

マヨヒガの枚数=橙の枚数+(2~4)枚になるようマヨヒガと橙を集めると、勝利点カードの枚数に対する勝利点が最も高くなる。
したがって理論上はまずマヨヒガを4枚獲得し、その後に橙とマヨヒガを交互に獲得するのが最も効率の良い集め方となる。

しかし実際はサプライにマヨヒガと橙は8~12枚しか無く、他の橙ルートのプレイヤーや白玉楼ルートのプレイヤーのカットのせいで十分な枚数のマヨヒガを集められないことも考えられる。
そのため、ゲーム途中での勝利点効率を無視してまずはマヨヒガのみを集め続け、他のプレイヤーより多くのマヨヒガを集めることを優先するのも一つの戦術となる。

例えばマヨヒガの山が切れた時点でマヨヒガのみを6枚獲得した場合と、マヨヒガ5枚橙1枚を獲得した場合を考える。

この時点での勝利点はマヨヒガ6枚のみでは18点、マヨヒガ5枚橙1枚では20点と後者の方が高い。

しかしこの後橙を3枚獲得したとすると、マヨヒガ6枚橙3枚で36点、マヨヒガ5枚橙4枚で35点と逆転する。

2人戦でのマヨヒガと橙の奪い合い

2人戦では8枚しかないマヨヒガを互いに奪い合うことになり、この時マヨヒガの分け方が偏るとマヨヒガを多く集めたプレイヤーが有利にゲームを進められることが多い。
そのため、2人戦の橙戦法ではゲームの終了が近い場合を除き、マヨヒガを4枚獲得した後も橙よりマヨヒガの獲得を優先した方が良い。

マヨヒガ・橙・白玉楼以外の勝利点を無視した場合、マヨヒガを多く集めたプレイヤーがそうではないプレイヤーと同点以上になる橙の枚数は以下のようになる。

マヨヒガの分け方同点以上になる橙の枚数
白玉楼0枚差1枚差2枚差3枚差4枚差5枚差6枚差7枚差8枚差
5-333456678
6-2122345567
7-1001123445
8-0000001233

両者が橙ルートに行き、マヨヒガを5-3で分けた場合、マヨヒガを3枚しか獲得できなかったプレイヤーは勝つために橙を6枚か白玉楼1枚橙5枚を獲得する必要があり、大きく不利となる。

橙ルート対白玉楼ルートとなった場合、橙ルートはマヨヒガ8枚橙3枚あるいはマヨヒガ7枚橙5枚で、例え白玉楼ルートが白玉楼を8枚全て確保したとしても勝つことが出来る。
そのため、白玉楼ルートは橙ルートにマヨヒガを7枚取られる前にマヨヒガを最低でも2枚はカットし、不利な状況を避けるべきだろう。
ミニ八卦炉悪魔の妹「フランドール・スカーレット」等の、マヨヒガを廃棄しつつ有用なカードに変えられる圧縮カードがあればなおよい。

橙戦法に向いているアクションカード

ゲーム終盤まで5コインが出やすくなるよう、金量を維持しつつマヨヒガや橙を集められるアクションカードを使うことになる。
マヨヒガや橙を集め続けるのに適したアクションカードは以下の通り。

霊符「夢想封印」奉納米を獲得しつつ、相手の妨害も行う。
騒霊ヴァイオリニスト「ルナサ・プリズムリバー」奉納米が2コインで、マヨヒガや橙が4コインで購入できるようになる。
幽冥楼閣の亡霊少女「西行寺幽々子」奉納米を獲得し、手札に加える。
美しき緋の衣「永江衣玖」奉納米を獲得しつつ、+1コインの効果も得る。
萃まる夢、幻、そして百鬼夜行「伊吹萃香」マヨヒガや橙を購入した時、奉納米も同時に獲得する。
地上の兎「因幡てゐ」マヨヒガを獲得した時に獲得できる、+2コインを生産するカード。
知識と歴史の半獣「上白沢慧音」手札が5枚ある時に使い、奉納米を手札に残せば5コインを出せる。
幽冥の住人チーム博麗神社を奉納米2枚にし、アタック等で不要なカードを配られた時も代わりに奉納米を獲得できる。
永夜返し手札を2枚捨てる代わりに+1購入3コインが得られるため5コインが出やすく、アタックカードに対するリアクション効果もある。
月の頭脳「八意永琳」後半の効果で直接マヨヒガを獲得でき、+3コインの効果で橙も容易に購入できる。
幻想の結界チーム6コストと重いカードだが、使用すればマヨヒガか橙を獲得できる。
豊かさと稔りの象徴「秋穣子」2ターンに渡って+2コインを生産する。
楽園の最高裁判長「四季映姫・ヤマザナドゥ」+妬符「グリーンアイドモンスター」4コストのカードを廃棄してマヨヒガや橙に変換できる。
怪奇「釣瓶落としの怪」+蓬莱の人の形「藤原妹紅」

基本的に奉納米を獲得するカード、もしくは奉納米以上の生産力を持つカードが橙戦法に向いている。
他にもステロ戦法向けのカードで序盤から5コインを高確率で出すことが出来るもの(特に奉納米を獲得する夢幻の紅魔チーム)も橙戦法を取るのに向いており、白玉楼を狙うプレイヤーが遅れている時は狙うのも良いだろう。

詳細なルール

霧の湖・マヨヒガ・迷いの竹林参照

関連カード

式符「飛翔晴明」橙が担当する他のカード

コメント



*1 ただしマヨヒガと橙の枚数があまりに偏っている場合を除く。