ノールックショット

Last-modified: 2012-02-14 (火) 18:35:25

嵐の時など、視界500m以下という状況では、目標を視認しての解析・魚雷発射が困難です。
今回は、視認せず、hydrophoneのみを用いた攻撃方法を解説します。

 

参考資料

 

Cpt.Nautilus氏による「U-Boat Sonar Operator's Manual」(以下USOM)を参考にしました。
pdfと練習用missionが入っています。
http://www.subsim.com/subsim_files/patches05/sound_trainer.zip
今回は、この資料を基に解説を行います。
USOMの内容と多少異なるので、一度目を通しておくといいです。

 

目標の捕捉

 

目標を捕捉しないと話しになりません。
hydrophoneは浮上中は使えないので、潜ります。
モータが回っていると聞きにくいので、スクリューは停止させます。
AIソナー員は割と捕捉が遅いので、艦長自らヘッドセットを着けましょう。
音量は最大に上げておきましょう。
音量は右下のマウスポインタが赤くなる所で上方向に左クリックドラッグで音量が上がります。
(ドラッグでは無くクリックでは?2時位の位置をクリックすると最大音量。反時計周りで4時位が最小音量)

 

目標の大まかな識別

 

SH3では、艦船のスクリューは2種類(4枚羽と5枚羽)あります。
hydrophoneで、この2種類は脈動回数として聞こえ、識別可能です。
初めのシュ音だけアクセントが違います。

 
  • 4枚羽(シュ-シュ-シュ-シュ)

    主に商船

     
  • 5枚羽(シュ-シュ-シュ-シュ-シュ)

    主に戦闘艦

     
    また、目標の規模も単艦か複数艦かの識別もおおよそ可能です。
    複数艦の場合、音源の範囲が広く、場合によっては複数ポイントがあるのでわかります。
     
    今回は、単艦の4枚羽でした。
     

ソナー員へ捕捉させる

 

音源を捉えたら、ノートのチェックマークやfollow nearist shipを実行してみます。
no sound contactと出たら、まだソナー員は捕捉できません。
距離を縮めるため、音源方向に転舵し、低速で進みます。。
時々機関停止してソナー員への捕捉・音源の方向確認および針路調整をしましょう。
ソナー員が捕捉できたら、follow nearist shipをさせましょう。
これで全周スイープ探知から、音源付近の探知に切り替わるため、音源位置の更新が早くなります。

 

速度の解析

 

ソナー員が捕捉可能な距離まで近づいたら、ここで速度解析を試みます。
速度解析方法は、USOM内のInterceptを参照ください。
今回の目標速度解析結果は4ktsでした。

 

スクリュー回転数の解析

 

hydrophoneでスクリュー回転数を測定します。
この周期は、艦型・速度によって違います。
USOMの巻末に、商船の周期一覧表があります。
単位はr/min(回転数/分)なので、1分当たりの回転数を数えます。
4枚羽は1回転あたり4回、5枚羽は1回転あたり5回「シュ音」がするので、「シュ音」総数を羽枚数で割るか、最初のアクセントのある「シュ音」を数えるかして算出します。
目標の速度やAOBにも因りますが、1分数えるのが難しければ、30sec数えて2倍するなどしてもいいと思います。

 

今回は、24r/minでした。

 

目標識別

 

スクリュー回転数と速度が判れば、目視できなくても識別できます。
USOMの巻末の商船の周期一覧表の24r/minで4ktsの船は、2隻ありました。

 

Libertyとsmall merchantです。
これ以上の識別は残念ながらできません。
ただ4ktsで航行していることから、small merchant(max:9kts)の可能性が高そうです。

 

TDC入力

 

嵐で使う魚雷は、個人的には接触信管のほうが、誤爆が少なく感じます。
今回は、接触信管1本・磁気信管1本で攻撃することにしました。
嵐では波が4m以上振幅するので、魚雷深度は4m以上にしましょう。
磁気信管の場合も、出来るだけキール付近に近づけたほうが無難です。
他の設定はUSOMに習い、AOB:0°・BEARING:0°・雷速30ktsにします。(自艦前方に発射)

 

魚雷発射タイミング

 

USOMのBOW SPEED BEARINGS CHARTを見ます。

 

target speedが4ktsなので、Bearingは8°になります。
つまり、自艦正面の8°手前に来たら発射です。
発射タイミングがズレないよう、発射管は開けておきます。
下図は、conning tower内の魚雷発射パネルの様子です。
ここでは発射管の開閉を含め、全てのTDC操作が1画面内で出来るのでお薦めです。

 

ちなみに、これら設定は、AOB90°に位置取りしての発射が前提です。
距離はできるだけ近いほうがいいです。(500mとか)

 

あとは、ソナーの報告を聞きながら8°手前(今回は左舷から目標が来るので、352°)で発射します。
が、350°以降、ソナーの報告がありませんでした。
タイミングを見て発射し、何とか2本とも命中しました。(発射後、ソナーがlostの報告・・・。)
目視してないので、グレイ色の沈没マークになっています。

 

GHG装備していましたが、正面付近はlostし易いです。
ソナーが頼りなので、正面でなく、オフセットして発射した方がよさそうです。

 

航海日誌をみたら、予想通りsmall merchantでした。