作品集199

Last-modified: 2015-06-23 (火) 01:18:18
こころころころ  ばかのひ氏

【作品集】199
【タイトル】こころころころ
【書いた人】ばかのひ氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/199/1407424810
【あらすじ&感想】
タイトル通りこころがころころするお話。
オチも特別驚くわけではないけどいい話。なるほどな、と思ってしまう。
コメントでもあるように童話のような絵本のようなそんなお話。
とてもやさしくて穏やかな気持になれるのでおすすめ。
今作品集はいいスタートだなと感じた作品
【五段階評価】
★★★★☆
こういう不思議な感覚に落ち入れる作品がもっと見てみたい。
全然関係ないけどコメントにわらってしまった

新幻想郷縁起  星鍛冶鴉氏

【作品集】199
【タイトル】新幻想郷縁起   【書いた人】星鍛冶鴉氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/199/1408618473
【あらすじ&感想】
面白い(インタレスティング)
幻想郷の過去を取り扱う、人物の過去を取り扱う話は多い。
これは「阿求」が生まれるまでのとても狭い話だった。
☆4 小説の書体だったら☆5だったなぁ。

お姉様が風邪をひきました  アルトリア氏

【作品集】199
【タイトル】お姉様が風邪をひきました   【書いた人】アルトリア氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/199/1407665439
【あらすじ&感想】
古き良きレミフラ。文章は稚拙。フラン一人称だからまだ読める。
☆3

僕ドザえもんです  水上 歩氏

【作品集】199
【タイトル】僕ドザえもんです   【書いた人】水上 歩氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/199/1407782461
【あらすじ&感想】
ショートショートにしてはちょっと余計な描写が多い印象。
ただ、カッチリしたネタ振りとオチ、単純だけど含みもあり、
質でいえば上等なショートショートに思えた。
☆4.5

朝焼けの星  inuatama氏
「人を食う妖怪のために、人が人を解体する」というのを題材にしている。

【作品集】199
【タイトル】朝焼けの星 【書いた人】inuatama氏
【分類タグ】咲夜 魔理沙
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/199/1407417695
【POINT】約4000 (2014/09/20時点) 【容量】15.25KB
【感想】
 「人を食う妖怪のために、人が人を解体する」というのを題材にしている。
 新鮮な気持ちで読めた、というのは題材が新鮮だからではない。新鮮さ・インパクトでいうなら、こんな同人誌がある。

 同人①:妊娠した咲夜が、生まれてくる子供が女なら共に紅魔館に仕え、男なら主に調理して差し出すと述べる。そして、出産直後に赤子を見て一言。「レシピを持ってきてちょうだい」
 同人②:早苗が神奈子と諏訪子に並ぶ神格を得るために、供物として捧げられる人里の子供の肉を食べる。

 題材で言うなら上記のものには及ばないながら、なぜ新鮮な気持ちで読めたのかといえば、題材の調理の仕方が卓越していたからだと考える。
 人が人を解体するというのは禁忌であり、インパクトがある? そんなことはないだろう。医学生たちは人体を解剖するし、江戸時代の死刑執行役・山田浅右衛門家は死体を試し切り用として売ったり、また人間の肝臓や脳を原料とした丸薬を販売していたりして多くの収入を得た。中国の「人肉カプセル」というのもある。
 しかし、そう考えて納得してしまったのでは、SSは生まれない。

 咲夜は長年紅魔館に仕えている以上、人間を解体・調理することを受け入れている。
 では、どうやってドラマを起こすのかというと、魔理沙という咲夜とは異なる価値観を持つ存在が到来させられるわけだ。
 「受け入れてない」存在が、それまで調和していた咲夜の世界に、不和を起こす。魔理沙に「どう見られるか」が咲夜の心を乱す。

 同人①の場合、誰がどう見ても明らかな禁忌なので、作中人物の葛藤は必要ない。読者は十分心乱される。
 同人②の場合、冒頭から早苗は霊夢や慧音などのもとへ、生贄の理不尽さを訴えに奔走する。

 魔理沙の「受け入れがたさ」をより強調する演出も施してある。バラバラになった遺体を見せるどころか、解体する様を見せつける、だけで終わるのではない。魔理沙本人に解体を強要し、しかもその対象が同年代の少女。

 同人②の場合、生贄にされた児童は生きた状態で桶の中に入っており、早苗は中からすすり泣く声で親を呼ぶ声を聞いてしまう。さらに、桶の継ぎ目から漏れる尿に気づいてしまう。

 話が「転」を経て「結」に至った後も、単に落ち着かせて終わりでなく、工夫が凝らしてある。
 涙や煙草や内心とは異なる台詞など表現の妙も面白い。

 エロティックを感じたというコメントがあったが、そりゃむべなるかなだろう。
 自分の隠された部分を受け入れてほしいと願うが、拒否されて、泣く。しかし、葛藤の後に受け入れた魔理沙は咲夜のもとに戻る。これってラブストーリーそのものだもの。
 ラストが互いの煙草の先を合わせるというのは、まさに「二人は幸せなキスをして終了」
 やっぱ百合じゃないか!(歓喜)な読者は多くて当然だろう。

構成の上手さが光る。キャラの掘り下げが光る。

作品集199
『朝焼けの星』 作:inuatama氏
構成の上手さが光る。キャラの掘り下げが光る。
咲夜がレミリアの食事のため人を手にかけるというネタは古典と言っていいが、そこを深く突いた作品は少ない。
突けば不快な話になるからだが、この作品では魔理沙と咲夜の関係性にテーマを持ってくることによって、それを巧妙に回避している。
この手の話でレミリアが一切登場しないと言うのは相当珍しい。
人を辞められない魔理沙/辛うじて人の内に留まろうとする咲夜という対比も上手い。
作品の評価とは別にして、天然咲夜はどこに行ったとは思うけど。

レミリア、妹にお茶に誘われる。  ピノ吉氏

【作品集】199
【タイトル】レミリア、妹にお茶に誘われる。【書いた人】ピノ吉氏
【URL】
【あらすじ&感想】
「お姉様、テラスで一緒にお茶でもいかが? 素敵な月が出ているわ」

 むっひょー!
 あ、ありのまま、今起こった事を話すぜ!!
 おちなしやまなしの回顧録と言った感じ。俺は階段を登っていたと思ったら
 いつのまにか降りていた
 (中略)百合だとかキマシタワーだとかちゃちなもんじゃ断じてねえ
 もっと健全で重堅なイチャラブと姉妹愛と血のつながった者たちの熱い絆の片鱗を味わったぜ…
 な、なにを言っているのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった
 頭がどうにかなりそうだった! とにかく紅茶。ほんのり。
 注意は特にないが文体に疲れを感じるなら読まない方がいいかも。レミフラ好きは満足できないかもしれないが
 それは知らない。私は「支持」した!!
【五段階評価】
 ★★★★★