作品集205

Last-modified: 2017-07-16 (日) 19:29:38
謫仙の鳴らす鈴  烏口泣鳴氏

【作品集】205
【タイトル】謫仙の鳴らす鈴   【書いた人】烏口泣鳴氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430068745
【あらすじ&感想】
鈴仙は言われた事はしっかりこなし、努力家で着実に成長し、永遠亭の平和を常日頃から願い、己の過去とも向き合いつつ、日日懸命に生きている。
それは永遠亭の中の共通認識だ。
しかし、調子づきやすく、少し褒められると周りが見えなくなり、良かれと思った事が裏目に出たり、何かと詰めが甘い。一度失敗すると後を引き、ちょっとの失敗で塞ぎこむ。
それもまた永遠亭の中の鈴仙に対する共通認識だ。

不安だ。

鈴仙を見つめる全員が、同時にそう思った。

 

新作自機物の時事ネタ作品
鈴仙が心配されまくって、落ち込みまくって、励まされて、頑張って、調子に乗るだけのお話
やたら過保護というかおまえどっからそんなもの持ってきたんだよ的な永琳や、
かなりしっかりお姫様で主してた輝夜が印象強い作品だった

っていうか写真撮影だけでどんだけ緊張して、心配して、慰めてるのよ

未来のわたし  えりあし氏

【作品集】205
【タイトル】未来のわたし   【書いた人】えりあし氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430304299
【あらすじ&感想】
彼女に声をかけられたのはメリーがいつものように大学のカフェで蓮子を待っていた時のことだった。
なんでも彼女は蓮子がこちらの大学に来る前に、蓮子がオカルト探しをしていた時の相方だったそうだ。
メリーのように蓮子とあちこちを周り、蓮子の遅刻にうんざりさせられ、蓮子と笑い合う。
けっきょく蓮子に会わずに彼女は去って行ったが、蓮子が来たときにメリーはついつい聞いてしまう。

「今と昔、どっちの方が楽しかった?」
「そりゃあね、今までも結構色々やってきたけど……でも、過去は過去。今は今よ。今の私には、メリーと過ごすこの時間が一番楽しいかなー、なんて」

 

秘封の日常の一コマ
なんていうかこういう「置いて行かれる」役は蓮子が担当の印象が強かっただけに新鮮だった
自分にとって特別に感じる相手は、はたして自分のことを特別に感じる相手に思ってくれてるだろうかというのはよくある悩み
メリーには特別な目があるとはいえ、この作品の蓮子はそれがなくてもきっとオカルト探しはしていただろう
「未来のわたし」がオリキャラさんのようになってるか、それともまだ蓮子の隣にいるか
それはメリーの頑張り次第だろう

ルーティーン  ゆらり氏

【作品集】205
【タイトル】ルーティーン   【書いた人】ゆらり氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430667067
【あらすじ&感想】
博麗霊夢には毎朝のルーティーンがある。
それは萃香が起こしにきても絶対に起きないことだ。
意識はとうに覚醒している、別にまだ寝たりないわけではない、それでも起きるわけにはいかない。
この後もいくつもの試練が待っているが我慢だ。
それもこれもあの一瞬を迎えるためのもの。

 

博麗神社のある朝のいつも通りの様子。
いつものように寝たふりをして、いつものように我慢し、いつものように幸せな一瞬を迎える。
そんな日常とそれを愛する自分が好きな霊夢がとてもかわいかった。
あと霊夢の面倒を見るお母さんな萃香もかわいかった。

がんばれウドンゲ ぶらっく研修 ~君がドクターになった理由~  肥溜め落ち太郎氏
一言で言えば月兎たる鈴仙が地上で医者を目指そうとする話、及びそれを見守るてゐが自身の孤独を癒したい話。

【作品集】205
【タイトル】がんばれウドンゲ ぶらっく研修 ~君がドクターになった理由~   【書いた人】肥溜め落ち太郎氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430825092
【あらすじ&感想】
医者になる。奪ったよりも多くの命を、救ってみせる。
それは地上の穏やかな生活が、月の兎に見せた夢。
概要より

 

一言で言えば月兎たる鈴仙が地上で医者を目指そうとする話、及びそれを見守るてゐが自身の孤独を癒したい話
非常に重厚な肉付けがなされているために読後何が何だかわからなくなってしまう人がいるかもしれないので

少し未来の幻想郷
永遠亭の持つ先進的な医療技術に対する各勢力からのアプローチの結果、妖怪の山と人里にそれぞれ協定が結ばれている設定
月での過酷な経験から医者を志すようになった鈴仙の手術は27件中27件の失敗という結果に終わっていた
患者を助けたいと休暇を返上して勉強に勤しむ鈴仙と、それ故にかつての遊び仲間という関係から遠ざかってしまう事に恐れを抱くてゐ
二人は薬草採取に出かけた先で狼の妖獣に襲われている兎の野良妖怪を見つける
妖獣は追い払ったものの、傷付いた妖怪をちゃんと治療すべきと言う鈴仙と里との協定を理由に何もせず立ち去るべきと言うてゐは対立する
結局鈴仙が意見を押し通す形となり、てゐも渋々それを受け入れる
しかし妖怪は最近竹林の獣に流行っているとある奇病に感染しており助からない状態であった
瞬く間に発症し病床に伏す妖怪、鈴仙はどうにか助かる方法を見つけたと言い出し、それは成功したかに思えたが・・・

ネタバレやや含み感想
まず作者はガチガチの理系だと思う
文中にはっきりと書かれていない事柄はいくつかあるが伏線はちゃんと張られているのでわかるはず
セイタカさん(恐らく)や狂犬病が駆逐された行き先もやはり幻想郷になってしまうのか・・・と感慨を覚えた
夢時空のキャラクターが出張してきているがまさに科学と言った役柄で生き生きとして見える

医者を目指す鈴仙は失敗続きで患者を助けられずにいる。あるとき負傷した野良の妖獣に遭遇した彼女は今度こそと治療に乗り出しそれは見事に成功した、かに思えたが……。

『がんばれウドンゲ ぶらっく研修 ~君がドクターになった理由~』 肥溜め落ち太郎氏
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430825092
Q,がんばれゴエモン?
A,語呂が最高に気持ち良いけど、内容はまったく無関係であり、究極のスポーツセップクもなければヤエちゃん相当のお色気もない。どういうことなの。
Q,どんな話?
A,医者を目指す鈴仙は失敗続きで患者を助けられずにいる。あるとき負傷した野良の妖獣に遭遇した彼女は今度こそと治療に乗り出しそれは見事に成功した、かに思えたが……。
Q,医療モノのSFなの?
A,むしろてゐとの友情モノであり鈴仙の成長譚だ!正直知識不足で楽しみ方を間違ってるかもしれないけど、僕はそこに魅力を感じたんだ。つまり、医療の方面に明るくなくても、てゐちゃんの健気さと母性に抱かれることもできるし、鈴仙の能力の異端さを理解することもできる。
Q,で、面白いの?
A,作者さんの「くらえ、これが俺の幻想郷だ!」と言わんばかりの独自解釈増し増しストーリーはこれぞSSといえるような爽快感がある!洒落っ気たっぷりの会話の端からそうした豊富な設定を覗かせることで醸し出す背景は圧倒的な奥行きを生み出し、読み手の想像を最大限に掻き立てるのだ!

八椛鏡ノ改  一条信太氏

【作品集】205
【タイトル】八椛鏡ノ改   【書いた人】一条信太氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430931965/
【あらすじ&感想】

「犬走椛。あなたは地獄行きです」

曰く。
犬走の家のものは、特殊な目を持って生まれるという。
犬走椛には兄がいたそうだ。
椛が生まれる前に若くして亡くなったのだが剣の腕は平凡なれど将棋の才は神の域だったとか。
あまたの挑戦者を退け生涯無敗であったらしい。
そんな兄がいたせいなのか椛も将棋を趣味としており、将棋仲間のにとりに誘われて行った香霖堂で古い将棋盤が目に留まった。
将棋盤がどうしても気になる椛は、霖之助に将棋盤の来歴の調査を依頼するのだが……。

 

話の筋は面白かったし、文章も読めないようなことはなかったけれど、
いわゆる創想話では嫌われるタイプの作品だった
創想話で評価されるぐらいのを作品の最低基準に置いてるといろいろ気になると思う
キャラクターの心情より作品の設定や展開、そういったものを読ませようとしている風に感じるし、
もうちょっと主人公である椛の内面に重点を置いて書いてくれるとよかったなぁって感想

とにかくいろいろと「創想話の風土」と合わない作品
ちなみに「八椛鏡ノ裏」のほうはこの作品の裏設定説明のためにものなので別に読まなくていいと思います

そっと扉に手を掛けて  烏口泣鳴氏

【作品集】205
【タイトル】そっと扉に手を掛けて   【書いた人】烏口泣鳴氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431352925
【あらすじ&感想】
蓮子とメリーは蓮子の母親に頼まれてとある廃屋敷を片付けていた。
なんでも持ち主の遺言で保存を決められており、
期限の切れる今日この日まで誰か住むことも取り壊すこともできずにいたのだそうだ。
しかしそこは不思議を探して歩く二人、なにかしらの発見がないかとメリーの眼を頼りに屋敷を探検し始める。

「ほら、メリー、最後の部屋はここ。どう? 何かある?」
「ある」

最後にたどり着いた書斎で境界を見つけた二人は恐れず足を踏み入れる。
そして気が付くと蓮子は屋敷の廊下に立っていた。
不思議な感覚を伴って……。

 

烏口泣鳴氏の作品でわかりやすいほうのタイプ
深秘録ネタバレが含まれているので注意が必要
この作品内で先人がたどった流れと、それに触れた蓮子がメリーに感じる恐怖と期待は現実になるのか
なんていうか烏口泣鳴氏の作品のわりに明るい感じで終わったのでちょっと驚いた
しかし深秘録によって秘封倶楽部に与えられた新しい刺激への期待を強くさせてくれるいい作品だった

プレゼント・フォー・ユー♪  怪人二十HNさん

【作品集】205
【タイトル】プレゼント・フォー・ユー♪   【書いた人】怪人二十HNさん
【URL】 ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431820017
【あらすじ&感想】
タイトル通り、アリスが魔理沙へあるものをプレゼントするお話。
そのあるものが、物語のキーになっています。
短めの作品ですが、その分、
アリスの魔理沙に対する愛情がギュっと凝縮されていると思いました。

『SUTEKI LIFE 2015』   道楽氏

『SUTEKI LIFE 2015』   道楽氏
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/142983358
Q,どんな話?
A,天運により幸福を約束された輝夜は不幸に憧れ、自らを不運にしてくれるものを探し求めるぞ!
Q,それ面白いの?
A,生まれもった姫様補正でどうあがいても幸福な目にしかあえないのに、それでも不幸にすがろうとする輝夜の姿は、何とも言えないおかしさが込み上がる。早い段階でこの話のお約束が提示されているから笑いどころがわかりやすい、落語の面白さがあると言えるわけだ!
Q,改稿作品らしいじゃん?
A,ごめんね。前のがどんなのかは知らないんだ。
Q,輝夜贔屓しすぎじゃねーか。
A,そこがこの話の面白いところだから仕方ないのだ!姫様だからこそ、このご都合補正が映えるといえる。

『ほうき星のパラドクス(前編)(後編)』   PNS氏

『ほうき星のパラドクス(前編)(後編)』 PNS氏
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430921598
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1430921756
Q,どんな話?
A,長年こいしにつき従ってきたペットのマリーが死に際に、さとりにある秘密をたくす。それはかつて地底で起きた重大な事件の容疑で捕まり、その後地上に逃亡しようとしたこいしの謎を解く手がかりだというのだが……。
Q,長くね?
A,容量の数字を見て二の足を踏むそこのあなた!試しに前編だけ、いやいや一章だけでも読んでみてください。そうすればもう、あなたの夜は短くなってしまうこと請け合い! 物語が大きく動き出すのは三章からなので余力があるならそこまで読んでから判断してほしい!
Q,面白いんだろうね?
A,基本的にこの作品の一番の魅力はストーリーであり、ネタバレを回避しつつ説明することは困難!よって別の長所について語ると、多様な心象風景でもって描かれる覚りの力、静と動を的確に分けた戦闘描写、こいしの無意識の世界の表現などがあげられる。
Q,ネタバレしてもいいから具体的に言って。
A,そんなに気になるなら早く読みにいくべき。就寝時間を一時間遅くして読書に入るのだ!

『蔵』   みすゞ氏

『蔵』 みすゞ氏
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431264636
Q,どんな話?
A,昔は泣き虫だった霊夢を姉のつもりで守ってきた魔理沙。今となっては泣き虫の片鱗も見られない霊夢がある日、神社の蔵の中にある宝を探すために手伝ってほしいと魔理沙を頼るのだが……。
Q,魔理沙が姉代わり?
A,レイマリは数あれど、その多くは慈悲なき巫女補正により、凛々しく、あるいは美しく、はたまた恐ろしくある霊夢だが、この作品では姉魔理沙と妹霊夢という疑似姉妹のように書かれ、その関係はどこか新鮮!甘え上手の霊夢に勝てない魔理沙は一読の価値がある。
Q,それで面白いの?
A,これは成長ストーリーというより成長したストーリー。大人が振り返り、何も知らなかった子供の頃を思い出す、ノスタルジックの魅力あふれる話である。華々しさはないものの、リリカルな雰囲気に満たされ、添えられたちょっとしたおかしさがまたいい薬味。
Q,レイマリ好きなら読んだ方がいい?
A,霊夢と魔理沙が好きなら読むと楽しめるし、そうでなくても抜群に読みやすい構成だから楽しめるよ。

『古明地514は○○なのか?』   アラツキ氏

『古明地514は○○なのか?』 アラツキ氏
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431598907
Q,どんな話?
A,巷で流行のオカルトが私も欲しいよーと無我夢中で駆けまわった結果『わたし、メリーさん。今あなたの後ろにいるの』のオカルトで流行の最先端に躍り出ようとしたこいし

ちゃん。
Q,面白いの?
A,ふわふわコメディの時間だ!まるで女学生同士の会話の焦点のごとき跳躍力を見せつける作中のこいしのふわっふわ加減に振り回されるお燐ちゃんがとにかく撫でたくなるほど愛らしい。地の文も一見して無駄だらけに見えるようでかなりこなれてる上に、不意打ちのようにドキリとさせる一文が混じっているところが素晴らしい。
Q,挿し絵あるじゃん。
A,古明地姉妹カワイイ!だがこのカワイイが作中のこいしの所作の積み重なりであることは言うまでもないのだ!
Q,去年の同日にも似たようなタイトルの作品があるけど今作はそれの続編?
A,作者さんからの明言がないけど、少なくとも単品で読む分にはまったく問題ない。去年の作品も同様にこいしがランラン気分でステップ刻んでるから読むといいよ。

『SECOND CRY』   野田文七氏

『SECOND CRY』 野田文七氏
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431699440
Q,なんでおすすめできないの?
A,紺珠伝3ボスのネタバレを回避したままではレビューはただひたすらに曖昧な感想文と化す!

『【それじゃあ、また百年後】』   歪な夜の星空観察倶楽部氏

『【それじゃあ、また百年後】』 歪な夜の星空観察倶楽部氏
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431243825
Q,なんでおすすめできないの?
A,プラスチックダイアローグ読みなおしてたら未読の有様!レビューを書く暇があったら読むべきでは?

村村村村村村村占狼狼  銘宮氏

【作品集】205
【タイトル】村村村村村村村占狼狼   【書いた人】銘宮氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431794248/
【あらすじ&感想】
人狼が物部布都を食らい、姿と記憶を乗っ取ったところで声が聞こえた。
『おはようございます。突然ですが、“ゲーム”の開催をお知らせします。
今宵、村に二匹の人狼が侵入しました。また、村人のうち、まだ人狼に喰われていない一人が占い師の能力に目覚めました。
村人の皆様におかれましては、二匹の人狼の正体を突き止め、排除することに全力を尽くしてください。
人狼の皆様におかれましては、村人達を欺き、生き延びるために全力を尽くしてください。
村民の皆様のご健闘を心よりお祈りいたします』

次の日、外に出てみると無残な姿となった十六夜咲夜が見つかる。
村の広場に集まったのは博麗霊夢、霧雨魔理沙、東風谷早苗、本居小鈴、聖白蓮、雲居一輪、豊聡耳神子、蘇我屠自古。
そして物部布都。
こうして狼と村人達のゲームは始まった。

 

人狼ゲームを「モチーフ」にして人狼である物部布都の視点で村人との言葉の戦いや、
人狼同志の家をつなぐ会話機能を通しての一輪との対話、布都となった人狼の心の変化を描いた作品
あくまでモチーフなので細部は違うし、そもそも誰が人狼なのかは最初から読者に公開されている
ルールそのものはシンプルなので人狼ゲームを知識である程度しかしらない自分でも問題なく読むことができた
注意としては好きなキャラが出て喜んでも投票で殺されたり、人狼に殺されたりで見せ場なく終わる可能性もあるので気を付けてほしい
それと人狼ゲームとしての役割の割り振りの関係上、舞台は幻想郷ではないし、関係性もほとんどフラットな状態になっているのも注意
ただタグのキャラ名を確認してもらえば、なるほど東方公式の設定を下地にきちんと置いているというのはある程度納得していただけると思う
とりあえず自分はタグにある三人のために三回読み直した
そこまでしなくてももちろん十分に楽しめる良作なので人狼ゲームを知ってる人も知らない人も読んでもらいたい

メイド長の臨時休業  大崎屋平蔵氏

【作品集】205
【タイトル】メイド長の臨時休業   【書いた人】大崎屋平蔵氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431881935
【あらすじ&感想】
いつものように図書館に本を借りに来た魔理沙。
しかしどうも屋敷の様子が騒がしい。
なにか事件なら恩を売ってやろうと騒ぎの中心に向かった魔理沙がみたのは、
幼い姿になり、記憶も失ってしまった十六夜咲夜の姿だった。

 

咲夜がかわいかった!以上!
そしてこの話はサク×マリなのかマリ×サクなのか
それが一番の問題だ

惑溺のテンプテーション・惑溺のテンプテーションリバース  鳴海ナルミ氏

【作品集】205
【タイトル】惑溺のテンプテーション 
       惑溺のテンプテーションリバース
【書いた人】鳴海ナルミ氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431738018
     ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1431940852
【あらすじ&感想】
里での人形劇を終え、アリスは家に帰る。
彼女のアドバイスのおかげで今日の劇は好評だった。
自称記憶喪失の彼女との共同生活も悪くない。
相手がどうしてほしくて、どうしてほしくないかがわかるかのような気遣いのうまさに、
気が付けばついつい甘えてしまう自分がいる。

「隣にいるよ」
「ずっと居てね」
「ずっと居るよ」
「ウソじゃない?」

 

タイトルとか、本文の内容数行でわかる人にはわかるだろう展開ではある。
アリスと、とても優しいとある同居人のお話。
別にこの話のアリスがよわっちいとかそうは思わない。
誰だって優しくされれば嬉しいし、肯定されれば気持ちがいいものだから。
ただこの作品の問題は補完的な内容の「リバース」のほうにある。
はっきりいってリバースではアリスに関してはほとんど触れられていない。
もちろん作中で同居中だからなにをしているかは出てくるけど、キャラとしてはほとんど眼中にないと言ってもいい。
これのせいでけっきょくこの話は徹頭徹尾アリスの一人相撲で終わったというのがはっきりしてしまっている。
さらにアリスが自身の感情をどういう形であれ処理せずに話が終わってしまっているせいで中途半端な印象がぬぐえない作品だった。

タンポポに狸寝入り  春日傘氏

【作品集】205
【タイトル】タンポポに狸寝入り
【書いた人】春日傘氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/205/1432133451
【あらすじ&感想】
外の世界でOL(?)だったマミゾウの話。
やっぱ深秘録でスーツ着てたからこういうのが来るのかなって。
何ていうか7.85KBっていうのは短くて物足りない。

ちゆりなパラレル world 0   雨宮和巳氏

【作品集】205
【タイトル】ちゆりなパラレル world 0   【書いた人】雨宮和巳氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1432137127
【あらすじ&感想】
タイトルやタグの時点でわかると思うが、旧作ネタであり、続き物になる予定の第一話。
夢時空の二人が幻想郷に辿り着くまでに旅する平行世界を書いていくらしい。
オリキャラ(今回はその話限りだった)が普通に出てくるのでこれらに注意。

あらすじ
岡崎教授は自身の学説を証明するためちゆりと共に可能性空間移動船を作り上げる。
すでに学会では噂となっており、怪しい動きを察知した彼女らは完成後速やかに飛び立とうとしていた。
ところがいざ出発!という所で同僚の教授(オリキャラ)が訪れる。
そして彼はちゆりを人質に取り、移動船を寄越せと言う……

感想
冒頭は堅い文章に見えるものの内容は軽め。
なんとなく既視感を覚えるノリに首を傾げつつ読んでいたが、感想を見て腑に落ちた。
この作品にはまさに90年代アニメ、漫画の空気が漂っている。
話自体はそんな感じで面白いが、そもそも旧作が神主の他作品へのオマージュを多分に含むということもあり、いわゆる東方らしさは薄め。
他の夢時空キャラがうじゃうじゃ出てくるということなので今後の展開に期待。
あと例のセリフにニヤリとした。

巫女二人でのみ開く  ばつ氏

【作品集】205
【タイトル】巫女二人でのみ開く   【書いた人】ばつ氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net/sosowa/ssw_l/205/1431613510
【あらすじ&感想】

『巫女二人でのみ開く』

そう書かれた紙の貼られた葛の存在を霊夢が思い出したのは、東風谷早苗という友人ができたからだった。
外の世界から来たあか抜けた少女。
魔理沙とは違ったタイプである彼女は霊夢にとって大切な友人だ。
だからこそ、この状況をなんとかしなくてはならない。
こ『妖怪の胃の中で早苗と二人で閉じ込められる』という最悪の状況を。
早苗は私のことを信頼してくれているのだから。

 

短めでさっぱりとしたお話
感想欄で何度も書かれてるが最後は尻切れトンボなイメージがある
ただこの作品の一番のキモは「霊夢の決断」なわけで
物語の後の妖怪がどうなったかとかは別に不要な部分なんだろう
霊夢と早苗の行った行動はある意味まったくの正反対ではあるものの、
同じ気持ちに起因しての行動であったと信じたい
読む人によって霊夢の内面や決断の是非について賛否が分かれるかもしれないけれど、
それを意識して読むとまた面白いかもしれない作品

世にあはしまの  コトワリ氏

【作品集】205
【タイトル】世にあはしまの  【書いた人】 コトワリ 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/205/1432761514

守矢が妙ちきりんなものを売り出した。事から始まる滑稽劇。

登場人物の台詞が一切ない作品。と書くと怪作の類を連想してしまうがさにあらず。
ここできっと魔理沙はこんなことぼやいているんだろうなとか、霊夢はこんんあこと言ってるんだろうなとニヤニヤしながら想像できる。
台詞もない、凝った展開もない、だけれども滑稽劇のポイントはきちんと押さえられてる。
ちりばめられた小ネタも含めて隅々まで行き届いてるなと感じさせてくれる。