作品集214

Last-modified: 2017-08-19 (土) 14:54:12
リメイン・オブ・ジ・アッシュ  Cabernet氏

【作品集】214
【タイトル】リメイン・オブ・ジ・アッシュ   【書いた人】Cabernet
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1483356091
【あらすじ&感想】
なにもかもが終わってしまった後の幻想郷、そこで天子はいまだ生きていた。
萃香に会い彼女から地底に誘わて、衣玖を訪ねて彼女の望みを聞く。
もはや天にも地にも人の姿はない。
それでも彼女は最後までこの空と大地を見つめていくのだった。

 

Cabernet氏の静かで暗く、どこかディストピアの影を感じる幻想郷は個人的には結構好き
そのままだと気分が悪くなるようなものを良くない物のままなのに綺麗に感じるように書いてくれる作家さん
この作品ももう滅ぶ寸前の幻想郷が舞台という人によっては眉を顰めるような設定でありながら
綺麗な終わりと、その先にある優しさが予感できる
坦々と静かに進んでいく作品なので夜の寝る前なんかに読んでもいいかもしれない作品

水底に沈む正体不明  雨朔いめ氏

【作品集】214
【タイトル】水底に沈む正体不明   【書いた人】雨朔いめ
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1483171045
【あらすじ&感想】
夏のある日、ぬえが倒れた。
正体不明である彼女を揺るがす噂が里に広がったためだ。
この危機をなんとかするために彼女の友人である二ッ岩マミゾウをはじめ命蓮寺の住人たちは必死に考える。
方法はわかっている。彼女をまた正体不明に戻せばいいのだ。しかしどういった方法で。

 

彼女の葬式をあげよう。

 

ぬえの危機を中心に「鵺」の正体について語られた作品
もっとも話の部分もあるし、作品そのものの長さもそれほど長くはないので考察メインということもない
ぬえ自身でさえ自分のことのわからない苦しみと、それでもと支えてくれる仲間の関係の良さは読んでいて穏やかな気持ちになった
『鵺』の正体がなんであれ幻想郷の封獣ぬえには仲間がきちんといる

さようなら、アン・シャーリー  カワセミ氏

【作品集】214
【タイトル】さようなら、アン・シャーリー   【書いた人】カワセミ 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1483966190
【あらすじ&感想】
フランはいつも読書に耽っていた。もう外に出ようともしなくなっていた。けれど、姉であるレミリアが体調不良で寝込んでしまい、パチュリーに強制され永遠亭にお使いに行くことに。さまざまな経験を得て薬を持ち帰ったフランのおかげでレミリアも回復。その外出はフランに確かな変化を与えた。そして彼女は姉からある頼み事を任される。

 

出不精だったフランが外出する話
最後の文もしっかりしていて当然いいけど、事態を解決したのちに交わされるフランとレミリアの会話、そしてその章の締めの部分が個人的に一番響いた
23KBと量も多くなく、どちらかというと会話主体で、キャラクターに違和感も覚えなかったので読みやすいと思う
穏やかな読後感と、彼女を応援したくなるような温かさがある。ぜひ多くの人に読んで欲しい作品です

『碧玉の夢 ~LoveLoveLove~』  床間たろひ氏

【作品集】214
【タイトル】『碧玉の夢 ~LoveLoveLove~』   【書いた人】床間たろひ 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1483616818
【あらすじ&感想】
 年明けで忙しい四季映姫の元に「結婚してください」と飛び込んでくる小野塚小町。何事かと驚いて彼女を蹴っ飛ばす映姫に、小町は慌てて事情を説明する。閻魔に求婚したのは小町ではなく、彼女が連れてきた一匹の魂だった。

 

映姫様に憧れた漢の生き様の話
オリジナルの主人公ということで読んでいる途中でブラウザバックしてしまう人もいたかもしれない
でも是非最後まで読んでほしい。彼の直向きさを感じてほしい
自分は、最初はなんとなくでぼんやり読んでいたけど、読了してすぐに最初から読み直した
文章も12kbで軽いノリから始まるし、構成も読みやすいと思う。熱くなり、読み終わってすっとする、そんな作品でした

クラウンピースと焚き火  RingGing氏

【作品集】214
【タイトル】クラウンピースと焚き火   【書いた人】RingGing
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1483553675
【あらすじ&感想】
冬のある日の神社の境内。
魔理沙はクラウンピースに狂気に落とされた霊夢を見つける。
ダウナーなほうへの狂気にも落とせることを知った魔理沙は興味が沸いて説明を受ける。
彼女の力、彼女の考え。
幻想郷、月の都、外の世界の火と闇の違い。

 

クラウンピースと魔理沙の会話がメインの淡々としたお話
外の世界の風刺と採れる内容も妖精らしい軽さで書かれているからあまり嫌味は感じなかった
ただ魔理沙は幻想郷のバランスの良さみたいなを信じてるようだったけど、それだって結構ギリギリじゃないかと思う
あんまりクラウンピースが書かれた作品を読んでいなかったこともあってか、短く淡々としていた割に印象に残る作品だった

富士山量産計画  maro氏

【作品集】214
【タイトル】富士山量産計画  【書いた人】maro 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1484307904
【あらすじ&感想】
 初夢の中で「富士山を作ってください」とドレミーに頼まれる輝夜と妹紅。なんでも一富士二鷹三茄子で使うための富士山を作る工場がトラブルでストップ、このままでは富士山が間に合わないので二人に富士山を作ってほしいという。それに必要なのはなんと蓬莱の薬。荒唐無稽な問答の末にそれを始めることになった二人は、いつも通りに殺し合いながらも富士山を作っていくのだが……?

 

輝夜と妹紅の不思議な夢、そしてその実態の話
小気味良いテンポとすかさず挟まれる二人のいつものやりとり、そしてその夢が持つ意味とキャラクターについて考えさせられた
21KBで文体も読みやすく、すらりと読める中でもちゃんとした一つのテーマがある
微笑ましくなるとともに、穏やかな読後感のある作品でした

ほのおのプリンセス  桜野はる氏

【作品集】214
【タイトル】ほのおのプリンセス  【書いた人】桜野はる 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1484403625
【あらすじ&感想】
 紅魔館の過去話。ある日フランは外出する姉からお守りとしてファイアオパールのブローチを手渡される。必ず帰ると約束して出て行く姉を見送ったフラン、その後起こる不思議な出会いと事件を経て、ついに紅魔館が出来上がる。
 それらを思い返して、フランとレミリアは笑う。そして預かっていたファイアオパールのブローチを、フランはそれが一番似合うだろう姉の胸につけたのだった。

 

ゆるやかに、するりと描かれる紅魔館の過去話
ぜひともファイアオパールという宝石を調べてみてから読んで欲しい。その宝石と紅魔館の彼女たちをイメージすると、より作品を楽しめると思う
10KBで文体もすっきり纏まっているし、ストーリーも詰まりなく構成されている。宝石をキーアイテムにしているところなんかも含めて、童話や絵本のような印象がある
年頃の少女然としたフラン、良き姉として振舞うレミリア、二人のやり取りに魅力がある、多くの人に読んで欲しい作品でした

違ワkaん  松宮つかさ氏

【作品集】214
【タイトル】違ワkaん  【書いた人】松宮つかさ 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1484322674
【あらすじ&感想】
 輝夜が考える永琳との出来事の話。永琳から渡された白いパズルを解き続ける輝夜。それを終え永琳の元へ訪れ「退屈だ、パズルは嫌だ」と告げると、今度は黒いパズルを渡されてしまう。
 やがて輝夜は一連の出来事に疑問を抱き、その疑問は輝夜の頭の中をぐるぐるとまわり始めていく。

 

概要でホラーとある通り、繰り返される物事と輝夜の抱く退屈さ、閉塞感、永琳への疑念と、これまでとこれからの変化から生じる不安、そして永琳の行動から滲み出る狂的な何かが確かな恐怖と幻想を感じさせる
キャラクターは違えど、時間という途方もない概念の元、何かが違えば彼女たちはこうなりえたかもしれないというもしもの歴史を考えずにはいられない
21KBだが文章に癖があるので読むには腰を入れる必要があるかもしれない。けれど是非じっくりと読んでその空気に浸ってみてほしい、そう思える作品でした

名曲「明日があるさ」を聴いて思い浮かんだ易霊夢  トナルド・トラソプ氏

【作品集】214
【タイトル】名曲「明日があるさ」を聴いて思い浮かんだ易霊夢   【書いた人】トナルド・トラソプ氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1486468978
【あらすじ&感想】
霊夢が好きで仕方がない純情妖怪・易者。蟒蛇、抗鬱おじさん、ホフゴブリンといった仲間達に応援されながら
霊夢に告白するまで悪戦苦闘するお話。

「明日があるさ」という曲をモチーフにしつつ、易者が霊夢に惚れるまでの過程を良く描いている。
ネタ程度で語られていた易霊夢というカプに初めて踏み込む、蟒蛇・抗鬱おじさん・ホフゴブリンといった
モブ男キャラ達の優しさ、某大統領をモジった名前にしただけあって新たな領域を突き進む作者は素直に凄い。

いつか朽ちゆくその日まで  通りすがりのタコチュウ氏

【作品集】214
【タイトル】いつか朽ちゆくその日まで
【書いた人】通りすがりのタコチュウ氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1487980645
【あらすじ】
魔理沙が霊夢との弾幕ごっこ中の事故で、記憶を失う。
記憶を失った魔理沙は、以前の魔理沙の不可解な生活に戸惑いつつも、
記憶を蘇らせるきっかけを求めて、霊夢ともに魔理沙の縁深い場所を巡る。
【感想】
らしくなくなってしまった魔理沙に失望する霊夢と
その評価に苦しむ魔理沙がどっちもいい……。
筋書きも難がなくまとまり、文章もすらすら流すところと描写を広げるところとメリハリがついていて気持ちいい。

第一夜  Dr. Viola Mandshurica 氏

【作品集】214
【タイトル】第一夜   【書いた人】Dr. Viola Mandshurica 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1488450121
【あらすじ】
 阿求が死んだ後、阿求の生まれ変わりを小鈴はひたすら待ち続ける。 
 自分が変わってしまっても、周りが変わってしまっても。
 時の荒波の中で、一輪の花と阿求との思い出の本だけを記憶のよすがにして。

【感想】
 想い人の阿求を待ち続ける小鈴の語りは静かで抑制されていて、
 だからこそ痛切に響く。
 ゆっくりと、そして次第に駆け足になるシーンが詩的なイメージに昇華されて、
 ページを閉じた後、余韻がじわりと残る。

お前ら少しは仲良く食べろ!  ポトー 氏

【作品集】214
【タイトル】お前ら少しは仲良く食べろ! 【書いた人】ポトー
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1490839183
【五段階評価】★★★★☆
【あらすじ&感想】
ある日、霖之助(間接的に魔理沙父)に肉をもらった魔理沙。
一人で食べきれる量ではないと、霊夢と早苗を招集し、焼肉女子会を開始するのであった。
ほかの二人よりも多くの肉を食らおうという霊夢と早苗の舌戦に注目です。
3キロもある肉、食べても食べても減らないとは思うのだが……と冷静な突っ込みを入れる魔理沙にクスッときました。
テンポの良い文章で、すいすい読めてしまうこと間違いなしです。漫画を読んでいる感覚に近いかな。
みんなで食べる焼肉、美味しいですね。

賢いナズーリン。  羊飼い 氏

【作品集】214
【タイトル】賢いナズーリン。 【書いた人】羊飼い氏
【あらすじ&感想】
自らを幻想郷一の賢将だと自称するナズーリン。今日もまた、困った上司の寅丸星が、貸してあげた捕物帳をなくしてしまったという。
全編を通して、賢い賢将ナズーリンによってつらつら滔々と語られる地の文と星との長ったらしく回りくどい台詞の応酬で構成されています。あまり読んだことはないのですが、夜は短し~や、四畳半~などの著者を思い出しました。
好みは分かれるかと思いますが、私はとても好きでした。阿呆阿呆と毒舌に尽くしがたいナズーリンの語り口に見え隠れする(ともすれば読者に向けて発言する)星への
信頼と、後半からの一転攻勢で、星ナズ好きならニヤニヤすること請け合い。百合の描写があるので、苦手な方はご自愛ください。
【五段階評価】
★★★★☆ 文体は人を選ぶと思いますが、数行読めば好き嫌いもすぐにわかると思うのでぜひ。

ビスケット・スカーレット  monochromancier 氏

【作品集】214
【タイトル】ビスケット・スカーレット  【書いた人】 monochromancier
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1490462575
【あらすじ&感想】
レミリアは、なんとなく咲夜に暇を出してみた。
たまには何かしてあげればいいじゃないとパチェが言う。
なんだかんだで一緒にビスケットを作ることに。
終始穏やかな気持ちになる優しい雰囲気が素敵です。
【五段階評価】
★★★★☆

渦の結女  Dr. Viola Mandshurica 氏

【作品集】214
【タイトル】渦の結女  【書いた人】Dr. Viola Mandshurica 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1491875129
【あらすじ】
白無垢を着せたい女と着せられた女の物語。
魔理沙、一輪、村紗の三名は人里の呉服屋に並ぶ白無垢について他愛のない話をしていた。
その際に魔理沙が口にした"幽霊に白無垢など変な話"との揶揄に逆上した一輪は、それが村紗に似合うことを証明せんとする。
【感想】
船幽霊に白無垢という不吉この上ない組み合わせを題材としたSS。
一輪が村紗に対して示す情動はなかなか見ていて切ない気持ちになりました。
血を飲ませたいって描写は相手に身も心も捧げたいということの物質的な表現であるのでしょうが、同時に相手を独占したいという欲求を叶えるための手段に他ならず、そこに愛情特有の独善的な歪さが感じられます。
また、文章についてですが、後半になるにつれて次第に筆が乗ってきたのか徐々に良くなっていく印象を受けました。
ただし筋書が同性愛表現に移行することを慮ると、万人向けとは言い難いです。そっち方面を許容できるか否かで、好き嫌いが明確に別れる作品でしょう。

春夢  2146 氏

【作品集】214
【タイトル】春夢  【書いた人】2146 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1491757056
【あらすじ】
メリーが蓮子に話をしている。
その内容は徒然と、夢に入りて夢に遊んだ、その春夢を語るものであった。
【感想】
眠りに落ちて、幽体離脱して、それら一連の流れをメリーの視点で眺めたSS。
逐次的に彼女の得た感覚が描写されていくのは不思議な心地良さが感じられました。
しれっと夢の続きを要求するメリーの最後の言葉は割りと無茶ですが、たぶん蓮子はそれを受け入れることでしょう。
文量はとても短いので寝る前にでも眺めてみては如何でしょうか。

MONOCLEBAR  henry 氏

【作品集】214
【タイトル】MONOCLEBAR  【書いた人】henry 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1488185193
【あらすじ】
アリスが魔理沙に呈示されたのは四本の棒であった。曰く、その棒は対象物が"必要か否か"を判別するアイテムであるという。
だが"必要"と判断される条件が曖昧で、その前提を見定めるため、魔理沙はある検査法を提案した。
既に不必要と判断された道具が多用されれば、棒は不必の判断を覆すのか、それを試してみようというのだ。
魔理沙はアリスに3つの道具を押し付けた。一週間後にまた棒で照査しなおすとのこと。
律儀なアリスは一週間それらの道具を彼女なりに使ってはみたものの……

【感想】
ものを大切にするということに焦点を当てたSS。
自分に託された道具に対する棒の結果を変えようとして、アリスが七転八倒する様子は可愛らしく、またいじらしいものが感じられます。
文章は素直な文体で、特に難しい表現が多用されることもなくスラスラと読めました。
そしてその結論にはどこか身につまされる感慨を覚えました。ものを大切にするってのは単純なことのようで難しいもんです。

霊夢と小傘  henry 氏

【作品集】214
【タイトル】霊夢と小傘  【書いた人】henry 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1490961664
【あらすじ】
『夜な夜な妖怪と会っている子供が居る』と、何やら物騒な噂が里の方で立っていた。
かくも剣呑なる噂を霊夢が見過ごせるはずもなく、ことの真偽を確かめんとして人里の外周を見回ることにした。
やがて夜歩きする人影を見つけ、その後を追った霊夢が見たものは、年端も行かぬ童女と小傘の密会であった。

【感想】
博麗の巫女と唐傘お化けが家庭環境の悪い少女を救おうと頭を悩ませるSS。
幻想郷でもこういう問題が存在するのかと思うと人間の業の深さってやつを感じずにはいられません。
内容が内容だけに取っ付き難さを感じることも無くは無いですが、読んでいて苦にならない文章は物語をサラサラと進めていってくれます。
個人的には最後の小傘のセリフが好きです。一聴して格好良さげで絶妙に泥臭い、そして確かな優しさが伝わってきます。

ホット+クールのあたいを求めなさい  空音 氏

【作品集】214
【タイトル】ホット+クールのあたいを求めなさい  【書いた人】空音 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1492779788
【あらすじ】
一回休みから覚めた時、大妖精の前に現れたチルノは黒くなっていた。
仔細は分からず、その理屈さえも覚束ない中で、妖精達はチルノを羨み憧れる。
やがて大妖精が"日焼け"という理屈を推測したことで、妖精達は太陽へのアプローチを試みることにした。

【感想】
ホットでありクールである氷精と、その仲間達のSS。
幻想郷では、きっと小麦色の肌が妖精達の間で流行することでしょう。
その内容は特に小難しいものではなく、昔話の一節を読んでいるような感慨を得ることができます。
個人的には最後のシーンが好きです。チルノが傍に居てくれたからこそ得られたその光景は、この上ない美しさを伝えています。

八雲紫がお答えします/博麗霊夢の回答は  十六茶 氏

【作品集】214
【タイトル】八雲紫がお答えします/博麗霊夢の回答は【書いた人】十六茶
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1490937907
【あらすじ&感想】
生きる意味とは何なのだろうか。幻想郷に生きる少女たちがそれぞれ、自らの考えを発表しあう。

霊夢とチルノが生きる意味を考えるという難題に挑戦します。
誰でも「意味のある事ってなんだろう」「自分はなぜ生きているのだろう」と考えたことがあるのではないでしょうか。
霊夢、チルノに加え紫と魔理沙のそれぞれの生きる意味が描かれます。
特に霊夢の出した結論には胸を打たれました。
日常を大切にするのは悲しいようにも思えるが素晴らしいことなのだ。

穢ノ対価  泥船ウサギ 氏

【作品集】214
【タイトル】穢ノ対価  【書いた人】泥船ウサギ 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/214/1491436385
【あらすじ】
「神様の肉を、食べてみたくはありませんか?」→「というわけで行って来い」
紫とレミリアの無茶振りによって、神と成った猪の討伐を命じられた美鈴。
同じく討伐の任に当たる白狼の小隊と合流するも、排他的な天狗が彼女を歓迎することは無かった。
ただ一人、監視役として行動を共にする椛だけが、美鈴という存在と真っ向から触れ合っていく。
次第に打ち解けていく二人。その前に立ちはだかる、想像を絶する神の力。
果たして、猪神の肉を得ることは出来るのだろうか。
【感想】
場面の雰囲気を大切に書かれた作品です。文中に現れる神の姿は圧巻。
皆から厄介者扱いされる中、飽くまで飄々としていたり、かと思えば急に格好良かったりする美鈴が魅力に溢れています。そんな彼女に翻弄される椛も大変愛らしい。
討伐の成否も然ることながら、決して友好的ではなかった二人の関係がどう変化していくのか、その行方を見守りたくなります。