自分で作った船をリスポーンシップとして使用する方法を解説します。
作成したリスポーンシップMODはワークショップでサブスクライブしたMODと同様にワールドに設定して使用でき、勿論ワークショップに投稿することもできます。
リスポーンシップMODの作成
船のsbcファイルを出力する
出力したい船を照準し、「Ctrl+Alt+E」を押すと、デスクトップのSpaceEngineers_ExportedModelsフォルダの中に船のファイルなどが入ったzipファイルを含む、船の名前のフォルダが生成されます。
C:\Users\ユーザーアカウント名\Desktop\SpaceEngineers_ExportedModels\船名 |
クリエイティブモードでは、船をクリップボードにコピーし、「F11キー」でDebag drawメニューを開いて「Export clipboard to file」をクリックすると、Exportフォルダに船のsbcファイルだけがエクスポートされます。
C:\Users\ユーザーアカウント名\AppData\Roaming\SpaceEngineers\Export\船名.sbc |
自作MODのフォルダを作成する
Modsフォルダの中に、任意の名前で作成するMOD用のフォルダ(以下「自作MOD」)を作り、さらにそのMODに必要な船や設定ファイルを置く「Data」フォルダをその直下に作ります。
C:\Users\ユーザーアカウント名\AppData\Roaming\SpaceEngineers\Mods\自作MOD\Data |
- このフォルダ名はMOD設定画面やワークショップで表示される名前になります。
必要なファイルを自作MODフォルダに用意する
船のファイルを追加する
最初にCtrl+Alt+Eで出力したフォルダの内容物のうち、「船名.zip」ファイルの中にある「船名.sbc」が船のファイルです。MODに同梱したい船の「船名.sbc」ファイルを、先ほど作った自作MODフォルダ内のDataフォルダに移動します。
船のファイルが多い場合などは、ゲームのDataフォルダと同様に、Dataフォルダの直下に「Prefabs」フォルダを作ってそこに入れても良いでしょう。
Export clipboard to fileでExportフォルダにsbcファイルのみ出力した場合は、MODに同梱したい船のsbcファイルを、Exportフォルダから先ほど作った自作MODフォルダ内のDataフォルダに移動します。
リスポーン船を設定するファイルを準備する
次に、自作船をリスポーンシップの選択肢に入れるためのファイルを作るために、改造元として本来のリスポーンシップリストのコピーを用意します。以下のフォルダから「RespawnShips.sbc」をコピーし、先ほどの自作MODフォルダ内のDataフォルダに入れます。
C:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\SpaceEngineers\Content\Data |
船のsbcファイルからサブタイプIDを確認する
船のsbcファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き、サブタイプIDを確認します。書かれている場所は下記です。
<Prefabs> <Prefab xsi:type="MyObjectBuilder_PrefabDefinition"> <Id Type="MyObjectBuilder_PrefabDefinition" Subtype="★船のサブタイプID★" /> <CubeGrids> <CubeGrid> <SubtypeName />
下のほうにある「<DisplayName>船名</DisplayName>」はゲーム中だとTerminal/Infoで設定できる船名の部分です。こちらは任意の名前に書き換えても大丈夫です。
リスポーンシップのリストを編集する
自作MODのDataフォルダに置いたコピーの「RespawnShips.sbc」をテキストエディタで開き、リスポーン船1隻ごとの設定である「<Ship>から</Ship>」の部分を1セット分残して削除し、MOD用に編集します。
<RespawnShips> <Ship> <Id> <TypeId>RespawnShipDefinition</TypeId> <SubtypeId>★任意の名称(一意)★</SubtypeId> </Id> <DisplayName>★リスポーン先選択画面での表示名(任意)★</DisplayName> <Icon>Textures\GUI\Icons\Fake.dds</Icon> <CooldownSeconds>★クールダウン時間★</CooldownSeconds> <Prefab>★船のサブタイプID★</Prefab> </Ship> </RespawnShips>
- SubtypeId
- RespawnShips.sbc内での識別用なので、他のリスポーン船と被らないようにする必要があります。
- DisplayName
- リスポーン先選択画面での表示名で、任意に設定できます。
- CooldownSeconds
- クールダウン時間です。元ファイルを見れば分かるように、バニラの物はRespawn ShipやAtmospheric Lander mk.1は900秒、機能が少ないものはより短い時間という傾向になっています。
- Prefab(プレハブファイルの指定)
- どの船を使うかを指定します。前記の船のsbcファイルの内容から確認してください。
- 複数の船を同梱する場合は、元のファイルのように<RespawnShips>から</RespawnShips>の中に<Ship>から</Ship>を必要な数だけ並べてそれぞれ適切に設定すればOKです。
この設定が終われば自作のリスポーンシップMODが完成です。
ワールド設定のModsメニューから他のMODと同様に設定できるので、サバイバルモードのワールドを用意してテストしておきましょう。
オプション
サムネイル画像の追加
「thumb.png」を自作MODフォルダ直下に入れることでワークショップ用のサムネイルを付けることができます。
サイズなどはワークショップ/投稿も参照してください。
フォルダ構成は以下のようになります。
- 自作MODフォルダ
- thumb.png
- Dataフォルダ
- 船のファイル.sbc
- RespawnShips.sbc
ワークショップへの投稿
- 詳細はワークショップ/投稿を参照してください。
- リスポーンシップだけならMODカテゴリはRespawn Shipを選びましょう。
資料
- 公式動画:Space Engineers - Spherical gravity generator, Modding for prefab and respawn ships
- Steamユーザーガイド:How to Create a Custom Respawn Ship Mod