水雷戦

Last-modified: 2018-08-29 (水) 19:40:29

What is 水雷戦?

水雷戦とは、潜水艦や駆逐艦のメインの武装ともいえる魚雷を使用した戦闘のこと。
小型艦の砲弾と比較すると、60~70knotと速度は遅いものの(それでも艦船の速度の2~3倍)、
威力は格段に強力(駆逐艦クラスの砲弾の8~10倍)なため、数発命中すれば戦艦ですら沈められる威力を持っている。
砲撃をかいくぐって突進してくる駆逐艦や、海中に潜み姿なく近寄ってくる潜水艦は、
大型艦、特に空母・戦艦等にとっては、魚雷の威力も含めて恐怖の対象となっている。

 

上記の特徴に「速度が遅い」ことが挙げられるが、ここは欠点でもあり、使いようによっては利点にもなる。
発射から弾着までのタイムラグが砲撃とは比べ物にならないほど大きいので、
必中を目指すのであれば砲撃以上に相手の速度・進路・未来位置を予想・検討して射出しないと、
全て敵艦のはるか後方を素通り…ということになりかねない。
更に最大射程付近から狙うなどは、まぐれ当たりを期待するつもりでなければ、あまり意味が無いとなるが、
ここで「遅い」ことの利点として相手への威嚇牽制としての活用方法がある。
自艦に向かってくる魚雷は見張り員が自動で発見して報告してくれるシステムだが、
その魚雷が自分に命中する進路をとっているかは、自分の目で確認して、
必要に応じて操艦しなければならない。魚雷が自艦の周囲に近づいている間は、
常に気にしていなければならないため、相手の接近・攻撃タイミングを遅らせることが可能となる。
その隙を突いて反撃・退避や味方艦からの援護射撃につなげることができれば、有効といえる。

 

相手に確実に被害を与えるのが目的であるのならば、やはりある程度の距離に接近してからということになる。
魚雷の安全距離は300m前後(金魚雷は250前後)の設定なので、そこよりさらに接近する必要は無い。
あまり接近しすぎると、相手が自分の方に進路を向けてきて、安全距離に踏み込まれてしまい「ゴン!」と
不発にされてしまう恐れもあるので注意。

水上艦での水雷戦

水上艦の魚雷発射管は、艦により角度の大小はあるものの、舷側方向にしか射出できないため、
発射時には相手に側面を大きく見せることとなる。敵からの反撃ももらい易くなるため、
敵に的を絞らせない細やかな操艦が重要となる。島影や煙幕などを活用して相手の懐に飛び込もう。

潜水艦での水雷戦

潜水艦の魚雷発射管は、艦首に装備されていて(艦尾に装備する艦も有り)旋回はできず、
狭い範囲の進路調整しかできないので、敵艦を狙うには、まず艦首をそちらに向ける必要がある。
速力の面ではかなり遅く、鈍足戦艦相手でも追撃戦は無理があるため、
基本的に相手が近づいてくるのを迎え撃つ形になることが多い。敵の予想進路に先回りして身を潜め、
攻撃の機会をうかがおう。厄介なのが、駆逐艦・軽巡洋艦が相手の戦闘である。
爆雷を装備した相手は、こちらを沈める気満々で接近してくるため、
懐に入られてしまっては手も足も出なくなってしまい、かなり分が悪いことになる。
接近される前に魚雷でカタを付けるか、早々に退散し、味方艦の援護射撃を祈るしかない。

注意点

魚雷は非常に強力な兵装だが、その強力さ故に味方への被害が大きくなることもある。
特に、乱戦になった際、射線上や周囲に味方艦がいる、
もしくは近づいていて、流れ弾、ならぬ流れ魚雷に被弾…となれば、
その威力により味方を沈めてしまうことになりかねない。
実際、TK(チームキル=味方殺し)のほとんどが、潜水艦や駆逐艦の魚雷によるものとなっていることから、
魚雷の使用は状況を十分に確認・判断してからにしよう。万が一、味方に当たってしまった際はきちんと謝ること。


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