人物

Last-modified: 2020-06-11 (木) 06:17:41

・スミレ(ヒロイン兼主人公)

本名は高槻菫。
経歴は陸上自衛隊第1空挺団、SAS、デルタフォース、USGSF。この他、特例として引き抜かれて一時期SEALsにいた。
SASを抜けたのち傭兵として活動していたため登録はしてあるが、身分は正規軍であり身元を隠す必要が無い限り傭兵としての活動はしていない。
自らの意思に関係なく戦場に送られる子供をなくすためにと、兵士達を自らの意思で行動できるように解放するビッグボスの思想に共鳴してビッグボスとともにザンジバーランドへ入った経歴がある。
末端の兵士をまともに使わない上層部へ反発しているため上での評判は良くないが、現場で戦う兵士達からは慕われている。男だらけの軍隊で働く女性の保護にも力を入れていて、女性兵士からの尊敬も集めている。
アフガンゲリラだったこともあり、ゲリラの戦法も心得ているほか拷問の術も学んでいるため必要と判断した場合は容赦なく行動する。
元々は優しい性格だが仲間を守るため、任務のためには重い決断を下すこともあるため自分の中で葛藤することも多く、ストレスの原因になっている。
また怒ると怖いことで有名で、本気で怒らせるとスミレを慕う軍内部の「有志」他スミレ本人による「おしおき」を受けると言われている。
英国軍時代に同僚による強姦未遂事件の被害者になったせいで、セクハラを感じさせるような行為を極度に嫌っていて、そのような行為に走るものを決して許さないタチ(これが軍隊で女性を保護する原点である)。
作戦中に命を助けられたつばきが武装勢力の捕虜になった際には単身敵地へ乗り込んで基地を破壊、救出しておりつばきからお姉さまと呼ばれている所以となった。その慕いっぷりは少々度を越しているが、誰もできないほど近づけるため他からは羨ましがられる。
自衛隊に入隊後、アンダーソン氏を師として教練を受けた後傭兵派遣会社に登録しフリーで活動していたが、ビッグボスにスカウトされザンジバーランドへ合流。その後12歳まで退行してアフガンゲリラに拾われ、18まで成長後英国陸軍からSAS、更に米軍へと渡る。
CQB指導教官を務めた経歴を持つ。
優れた格闘術の素質を持っていて、CQCも短期間でマスターした。並みの兵士はもちろん、訓練された特殊部隊隊員でも敵わないほどの腕前を持つ。
対洗脳を始めとする様々な特殊作戦の訓練を受けている。
アフガンゲリラに助けられた時、ゲリラに混ざっていたビッグボスを崇拝するスペツナズ隊員にロシアで開発中だった細胞死を促す実験用ナノマシンと、精神活動に細胞死の影響が出ないよう抑えつつ細胞の増殖を促す遺伝子を組み込むバイオテクノロジーが生み出したレトロウイルス「ヤヌガレイ」を投与され、細胞死によって死んだ部分を新しい若い細胞が埋めるという現象が起きた結果、身体が10代前半まで退化した(単に若返るのではなく、退化とまで呼べる過剰な若返りは細胞死の方が僅かながらに細胞の増殖を上回ったため、以前の身体の状態を保持するにはエネルギー不足だったせいで新しい細胞が成長しにくかったためと思われる)。
その後ウイルスは免疫作用によって排除、ナノマシンも分解され、何一つ体内には証拠が残らなかった。
この二つは元々前者が暗殺、後者は遺伝子工学の分野で研究されていたが、がんの治療とがんによって失われた身体機能の回復を目指す新しい医薬品としての活路を見出されていた。
動物実験で僅かな量の混合物を与えると一部の組織に退化を促す事が確認されていたものの、大量投与すると再生と死のバランスが制御できず、予測不能な成長を遂げるか死亡するかの結果に終わっており、研究は難航している。
見た目を変えてロシアの追及から逃れさせるためとも言われているが、真相は不明。 不完全ゆえに賭けだったが、障害もなく一応の成功と言える。
年をとる速度も遅く、後から生まれたつばきと同じ速度で年をとっている。
(この事件の影響でパスポートや戸籍などに問題が出始めるのを防ぐためコネを通じて戸籍やパスポート、出身学校などのつじつまを合わせる羽目になった)
大のお酒好きで酒豪。タバコは吸わない。
傭兵から再び米軍に戻ったが、今でも傭兵としてTF20で仕事をする。

・米軍在籍時の階級は大尉、英国軍在籍時は伍長。

・ミスリルとNERVには「アルバイト」としてちょくちょく顔を出していた。今もその関係は継続中。

・ザンジバーランド騒乱時に購入したM4を愛用しており、一緒に多くの戦場を生き抜いてきたことから様々なカスタマイズが施されたこの銃に愛着を持っている。なので軍を転々とした時も使い慣れたこの銃を持ち込んでいた。
そのほかに支給されるサイドアームとは別にMA911A1を持っていて、これはビッグボスがスネークイーター作戦に持っていったものと同じものを作ってもらった時の1丁で、いざという時の最後の命綱。
ビッグボスが自ら侵入者の排除に赴いた時に、一部の信頼していた部下に渡していた言わば形見で、お守り代わりに持ち歩いている。持たないときは厳重に保管していて、つばきでも殆ど触った事がないほど。
また、スミレと親しいT氏は「御姉様にとって大切なものは私にとっても大切なもの。万が一何かあったときは私がその実行犯をクラスター爆弾ごとソマリアに落して差し上げますわ」とも。

・どんな場所でも寝られるが、どんな場所でも常に素早く行動できるように安眠する事がなくなった。たとえ友軍の基地のベッドでも、小物が落ちる音で目が覚める。無論誰かの目の前で寝る時はかなり睡眠が浅い。
本人は職業病と言っていて、ストレスにもなるため唯一熟睡できる自宅では爆睡して隣の家がガス爆発で吹き飛んでも起きないほど眠りが深い。また誰かと一緒に寝たり誰かの目の前で寝るのは日本にいる時か、一緒にいる相手がつばきの時に限る。

・眼鏡は実は伊達で視力は結構いい。ゲリラから軍に戻った際に目つきを気にして眼鏡をかけるようになったのが始まりで、今は破片の防護など色々な理由でかけ続けている。眼鏡を外すときは顔の印象を変えたい時が多い。

・保有資産は2億円(曰く、貯金してた)。ただしそれは表立って見えるものだけで、組織や国家から依頼される極秘任務の報酬のように正規のルートを通らなかったお金や資産をあわせると実際は100億を下らないとされる巨額の資産を持つ。これはザンジバーランドでの真実、世界中の戦場を渡り歩いた際の機密事項への口止めを図った各国政府からの資金提供、傭兵時代の「仕事」の報酬をあわせたもので、TF20の活動資金となっている。

・日本語はもちろんウルドゥー語、フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語が話せる。ただ書けるのは英語と日本語のみ。他にも高速車両運転技術や空挺降下など様々な特殊技術を叩き込まれている。

・世界中を旅した傭兵だけあって裏事情にも詳しい友人が多い。職業上コネもあり、ある程度政府にも顔が利く。

・体格は華奢だが筋肉はしっかり付いている。戦場で負傷した傷は痕が残らないように治療してもらったため体は綺麗で一言で言えば「ややナイスバディ」。胸のランクはCで度々つばきに狙われる。

・戦場で受けた傷のため2度開腹手術を受けている。

・機密事項取扱資格「セキュリティクリアランス(ファイナルトップシークレット)保持者。

・対外的な年齢は現在24歳。何度か肉体に合わせて年齢を変えている。

・兵士としての資質は非常に優れたものをもっていて、CQCだけでなく狙撃、破壊工作、水中工作など、あらゆる銃器を使ったあらゆる戦闘をこなすプロ中のプロである。特にCQCはビッグボスのすべてを学んだと言われる程。

・ザンジバーランドから逃れたのち、同じように脱出に成功した仲間と連絡を取りながらビッグボスの理想実現のため、自らの身を守るための組織の立ち上げを行っていた。最初に集まった12人がTF12を立ち上げ、現在はSSSとして活動中。


・アンダーソン(俗称。本名不明)

ザンジバーランド騒乱以前からSOP崩壊までずっと現役で戦場に立ち続けた猛者。
数々の戦闘を潜り抜け、多数の傭兵を訓練して世に送り出した傭兵の間では知らぬ者がいない有名人。
傭兵経験のないスミレに傭兵としての生活のイロハと戦闘訓練を施したことがきっかけで知り合った。
スミレが新人の頃の知り合いで今でも連絡が取れるただ1人の人物。
最近は引退して日本のある工場でネズミ捕りスキルマスタリーEXを持つ工場長の下働いているが、時たま訓練所を開いたり戦場で戦っている。
その傭兵生活の長さゆえに裏事情にも詳しく、様々な紛争の真実や秘密を知っている上大きな情報網を持っている。
彼の作った訓練所は傭兵の仕事のあっせんなども行っていたため、今でも確かな信頼のおける傭兵の雇用を求める企業や国家から連絡が来ている。

・あやめ

1955年生まれ。
陸上自衛隊から傭兵となり、ビッグボスに勧誘されたことをきっかけにマザーベースに入り国境なき軍隊の一員として活躍した。物静かで大人しく、カズにこれぞ日本女性と言わしめた顔立ちと性格の持ち主。
マザーベース内で隊員の日本人男性と結婚、子供を出産している。この時は基地の隊員総出で3日間ぶっ続けのパーティーをして祝った。この時生まれた子供が後のスミレである。
その後、子供は自分といると危険な事に巻き込んでしまうと日本で施設に引き取らせている。
ベースでの呼び名は「アイリス」。
マザーベース襲撃時はアフリカで現地の傭兵を訓練中であり、救命ボートや漂流中に助けられた等でわずかに生き残った仲間が発信したSOSを受けてカリブ海に戻ったが、残骸と遺体を回収するのみであった。この時、潜水調査で引き揚げられたデータベースの管理を任されている。
ビッグボスが信頼を寄せる近衛兵の一人であり、ボスの護衛や危険な任務への参加を打診される戦闘班のトップチームの一員だった。その能力を買われてオセロットにボスの入院する病院の見張りと、ファントム覚醒後は本物のボスと共にザンジバーランド立ち上げに尽力。
ザンジバーランドの完成後にスミレと入れ替わる形で隠居生活を送り、愛国者達のAIを破壊するスネーク達へ陰ながら援助を行う事でビッグボスの念願であるゼロと、愛国者達を完全な消去を手助けした。
愛国者達にとって好ましくない情報を持つゆえに、娘と会えば危険な目に合わせてしまうと接触を避けていたがAIの崩壊によって愛国者達が消えたため、晴れて再会している。今は日本で娘の活躍を見ながら、TF20のスポンサーとして支えている。夫は病気で他界している。
子供への配慮からマザーベースのデータから詳細な履歴が抹消されており、SSSの持つライブラリーを見てもスミレは自分の母親だとは気付かなかった。

・つばき

アメリカ合衆国空軍航空戦闘軍団隷下、第1戦闘航空団第71飛行隊所属の戦闘機パイロット。本名は葉山椿。
航空自衛隊から米軍に移籍後、様々な作戦に従事し任務を完遂してきたエースで、F-15でF-22を乗りこなす。
経歴は航空自衛隊中部方面隊、飛行教導隊、アメリカ空軍航空戦闘団、第65アグレッサー部隊。現在はUNSAF第301飛行隊。空軍時代に第160特殊作戦航空連隊に引き抜かれた程、ヘリコプターの操縦能力は高い。
SOP崩壊後の各地で行われたSEADのためのワイルド・ウィーゼルへの搭乗回数と、その戦果は一部で伝説となる程であり、その空戦能力と相まって若いながらエースパイロットの栄誉を受けている。
特に極東戦線では、幾度も空中給油と補給を繰り返して敵防空網を破壊、地上部隊を徹底的に撃破して回った後、乗っていた機体まで捨てて任務を遂行した戦いぶりから、ギリシャ神話の戦を司る女神になぞらえて「アテナ」と呼ばれた。
空軍の極秘任務中に乗っていたヘリが撃墜され、現地のゲリラの捕虜となった際に同じく捕虜となっていたスペツナズが持っていた薬剤の実験台にされ、救出部隊に参加していたスミレに助けられて難を逃れた。
帰還後にスミレと同じく若返りを起こすが、不完全だったために外見が10代に戻された後に操作された遺伝子が原因で未知の病気を発病して死の淵をさまよう事となった。しかし完全な変異をしていたスミレの遺伝子の提供を受けて生還。
ゲリラから助けられた事でスミレに惚れ込んでおり、「御姉様」と呼んで慕っている。
所属こそ米軍だが実際は国連軍の元で自由に空を飛び、その実力の高さから管轄の垣根を越えてトップガンからアグレッサーまで様々な部隊からお呼びがかかる。
ちなみにスミレに対する憧れは少々常軌を逸しており、抱きついたりぺたぺた引っ付くのは当たり前でスキンシップと称して胸を揉んだり、無理やりキスを迫る等の強硬手段に及ぶ事もしばしば。
よくそれが理由でゲンコツを食らったりもしているが、懲りずにやっている。
スミレ同様国連軍の航空部門に籍を置いていて、世界中の空を飛ぶ権限と国連軍や各国正規軍の運用する航空母艦や基地の滑走路、緊急時には民間の空港の使用も可能な権限を持つ。
仕事柄神経の休まる時が少なく、プライベートで信頼できる人(命も預けられるほどの)があまりいないスミレにとっては数少ない親友で、一緒の部屋で寝たり時にはベッドに潜り込んだりできる程信頼を得ている。そのため普段は見られないありのままの姿を知っており、その情報は安全な範囲で隊の野郎に伝えられている。つばき曰く「お姉さまは寝る時は頭まで布団を被りますの。あとクッションを足ではさんでムギューっとやるのがお気に入り」らしい。
唯一無防備な姿が見られる事を利用してよからぬ写真をコレクションしているとか。
曰く趣味として色んな訓練を受けて大型輸送機から旅客機、セスナと操縦できる飛行機は多い。
なぜかスミレが気配を感じることができない。これを生かしてのスキンシップだが、最近はスミレ直伝のCQCも駆使して事に及んでいる。
独特な戦闘機の機動「ぜんまい」が得意で、双発機の推力とノズルをマニュアルで操作し、左右で推力に差を作りながら機体をロールさせてらせん状の軌道を描きながらカウンターを行うものである。

・ケイ・ナガセ

23歳の若きルーキーで、航空自衛隊からアメリカ空軍に入った。
戦闘機の操縦と空戦にかけてはルーキーとは思えない天才ぶりを発揮しており、訓練生ながらアグレッサー部隊と戦って撃墜判定を下したことがある。しかし、詰めが甘く油断するところがあり不意打ちを食らうことも。
訓練中に奇襲を受け、訓練生と教官が撃墜される中唯一生還した。
現在はクリス・マッコール少佐の国連軍第7航空隊第19特殊戦闘隊「ウォードッグ」の一員として、コールサインEdgeを与えられている。
自分と同じほどの年齢でありながら、SOP崩壊後の数々の戦線でSEADのためワイルド・ウィーゼルに乗り込み、空戦でもたった1機で4機を手玉に取った極東戦線など戦果を挙げ続けてきたつばきと、それを地上から支える世界最高の相方スミレの事は噂程度であるものの知っており、手合せを願っている。
最初の訓練以来、実戦はまだ経験していない。

・クリス・マッコール

アメリカ空軍の少佐。
38歳のベテランパイロットで、イラク、アフガン、アジア、南米など世界各地の戦争で戦果を挙げてきたエース。アグレッサーを務めたこともあり、その時配属されたばかりの部隊が訓練中に壊滅したナガセを見つけ、国連軍の結成に伴う空軍再編成で生まれた新設部隊「ウォードッグ」に誘った。
つばきとは一度だけ一緒に飛んだことがあり、その大胆かつ華麗で独特な機動を称賛している。

・柳雛菊

バージニア級原子力潜水艦ミシシッピの艦長。25歳にしての大抜擢で、潜水艦へは18歳で乗っている。GOPによる軍事の低年齢化のあおりを受け、能力を評価され就任した。
父は海上自衛隊のそうりゅう型の艦長で、曽祖父も潜水艦乗りとして第2次大戦を戦った生粋の潜水艦乗りの家系に生まれ、12歳で渡米して核物理学と原子力工学の学位を取得している。
スミレとは任務でもプライベートでも良き友人として付き合いがあり、旅行の足を貸したこともある。
バージニア級はSEALチームの母艦でもあるため、特殊任務に携わる部隊の面々とも面識が深い。
操船技術、攻撃、防御などあらゆる面で優れた指揮能力を持っており、TDD-1とも交戦して米海軍としては最も長い間追跡した。
TF20のメンバーでもあり、米政府からある程度の個人の裁量による艦の運営を行う権限を受けている。
極東戦線での東の盾作戦後、新たにミサイルの発射準備を進めていた中国政府を無理やり黙らせ、アメリカも最初の攻撃以降手を出さないことで核戦争を回避するという名目で出された国連決議に基づき、中国北部のミサイルサイロへ核攻撃を行った際はその発射指揮を執り、発射を実行した。
休暇に温泉巡りをするほどの大の風呂好きで、ミシシッピにはドラム缶を持ち込んでドラム缶風呂を用意している。
非常に綺麗で腰まで伸びている黒髪の持ち主。あまり堂々と物を言う性格ではなく、物静かで穏やか、いつも笑顔とどちらかといえば引っ込み思案で押しが強いタイプではない。だが肝は据わっていて決断力もある。小柄で戦闘向きではない体つきのせいか、射撃も格闘も軍人でいられるぎりぎりのライン。ドジ。
笑顔が人気でプロマイドが出回っているとか。

・月島紫苑

SSSで警備部の特別対応班指揮官を務める26歳。幼少の頃より武術を叩き込まれ、喧嘩に明け暮れるうちに18歳で高校卒業後の仕事を探していた時にPMCに登録。元々頭の回転が速く、英語に不自由してない事と何か変わった事をしたいという理由での登録だが、初の派遣先となったアフリカで難民キャンプを武装勢力の襲撃から守った際に兵士としての素質を開化させた。
しかしパトロール中に待ち伏せを受けて部隊が壊滅、たった一人基地への帰還を目指して追手とゲリラ戦を展開しながら2週間ジャングルを走破。その時に偶然情報収集のために展開していたハンター分隊と遭遇して戦闘となり、スミレに戦いを挑んで叩きのめされる。直後に包囲網を完成させつつあった武装勢力とハンター分隊が交戦状態になったため、絶対に助けに戻ると言い残してスミレは撤退せざるを得ず、動けなくなっていた紫苑は捕縛された。実は武装勢力と雇い主のPMCは結託しており、PMCの現地司令官は提携先と敵対する別の武装組織を排除するための戦力増強の口実とするべく、わざと紫苑の部隊を待ち伏せポイントに向かわせて壊滅させ、手を組んだ武装勢力が地域を制圧する手助けをする見返りとして石油の産む莫大な金を受け取っていた。
武装勢力のキャンプに連行された後、監禁されて暴行を受け続けたがキャンプを襲撃したスミレに約束通り助け出され、命を拾った事で元の雇い主と違って自分の身を危険にさらしても裏切らず、救助に戻ったスミレに惚れ込む。
そして恩義に報いて自分も決して裏切らない決意を固め、それを実証すべくTF20に志願。忠誠の権化と称される特別対応班を設立してスミレの片腕となるべくマチェーテをふるっている。
マチェーテを両手に持ち、そのまま斬り付けたりひもで手首にくくりつけて振り回すように使う独自の戦い方は傭兵時代に編み出したもの。手からマチェーテを垂らし、それを正確に刃が相手に当たって斬れるように使いこなすのは至難の業だが、本人はライフルで遠く離れた相手を狙い撃つより楽だと言う。
まるで連接棍(フレイル)のようにマチェーテを扱い、敵を次々と斬り殺す姿を指してダブルフレイル、切り裂きジェーン、死神、フレイルカッター、マチェーテフレイル、エクスキューショナー(死刑執行人)など数々のあだ名がつけられている。
実は体操経験者で、スタイル抜群だが体の傷を見られるのが嫌で露出の多い服を好まないため、そのスタイルを拝める機会は少ない。

・マット・ヒーリィ

デルタフォース内のBTMWによる特殊作戦を担う、BTMW特殊部隊第3小隊の隊長。階級は中尉。
士官学校のBTMW養成課程を首席で修了し、デルタフォースに入った所BTMWを特殊作戦で用いるための実験部隊を構想していたジョン・コーウェン准将にスカウトされ、BTMWの運用データの収集も兼ねた第3小隊に招かれた。
基本的に軍務には忠実であるものの敵を倒す事よりも、無駄に血を流さない事を重視する変わり者で傷ついた敵への必要以上の追撃や、過剰な攻撃を嫌う。
仲間想いで危険な場所へも自分が率先して飛び出していくが、それ故に指揮官向きではないと見られる事もある。

・ラリー・ラドリー

第3小隊の2番機パイロット。階級は少尉。
右翼に展開するマットの右腕であり、元々戦闘機パイロットだったが怪我を理由に陸軍に転向しBTMWのパイロットとなった。
古参のつわものと言ったイメージでBTMWの操縦技術も非常に高い。特に射撃に関しては、BTMWパイロットの1級射手の資格を持つ自他ともに認める射撃の名手で、コンピューターの支援の及ばない超遠距離の狙撃もこなす。
部隊では一番の年長者であり、最も軍隊経験が長くその経験に基づいた冷静かつ的確なアドバイスで隊長を支える。

・アニッシュ・ロフマン

第3小隊の3番機パイロット。階級は曹長。主に左翼を担当する。
冗談や軽口を叩く事が多くムードメーカー的な存在だが、軽口を咎められないだけの腕前と鋭い戦略眼を持つ。
歩兵としてロシアの反体制派と政権支持派との戦闘に参加した経験があり、そこでBTMWの威力を目の当たりにしてBTMWパイロットへと転向した。
隊長の考えを甘いと思いつつも、その確固たる信念に理解を示しその方針に従っている。

・ノエル・アンダーソン

部隊のオペレーターを務め、情報収集とその分析で作戦の立案や敵についてのアドバイスなどを行う。
米軍内部でBTMWの戦術についてのアイデアを募集した際に、第2次世界大戦中のドイツ軍が行った電撃戦をアレンジしてBTMWで行う戦術論を提出して准将にスカウトされた。
元は通信支援隊で訓練を受けていたが、BTMWの運用と通信、情報分析で才能を発揮していたこともあり戦術オペレーターとしてそのまま第3小隊へ配属となる。
軍人の家系の生まれだが、BTMWの戦術論以外は普通の17歳の少女である。階級は伍長。
BTMWの戦術や戦略に関する知識と、ホバートラックの音響機器やソナーなどを駆使した索敵、分析で作戦提案や戦闘中の情報支援を行う。
軍人としてプロであろうと常に冷静に作戦に挑むよう心掛けているが、仲間のピンチにはつい声を上げてしまう事も。

・アニー・ブレビッグ

第3小隊専属のBTMW整備チームの主任を務める上等兵。
マサチューセッツ工科大学を卒業し、DARPAに籍を置いてBTMWの研究に没頭していたが最新のメカを見たいという一心で軍に入隊して、更に前線への配属を希望した変わった経歴の持ち主。
本人曰く最新BTMWを見るには軍に入って実際に見るのが一番であり、後方の整備要員では味方のBTMWしか見れないので敵の最新兵器を見るために前線を希望したとの事。
本人の強い希望と、過酷な環境で長期間自前の補修部品のみでBTMWを運用していかなければならない特殊作戦を行う部隊の設立という経緯から、メカニックとしての腕前を見込まれて第3小隊に配属となった。
また、機械をいじるのを何よりの楽しみにしており鹵獲したBTMWだろうと友軍のBTMWだろうといじり倒して、時には改造までしてしまう。しかしそれを咎められない程に彼女の改造はBTMWの性能向上に貢献する確かなもので、その思い付きで行った改造が正式に軍の改修キットになった事もある。
普段はノエルと共にホバートラックでオペレーターのアシスタントや、メカニックの視点からの敵兵器についての分析や推測を行う。
女性同士気が合うようで、ノエルとは良き友人である。

・レーチェル・ミルスティーン

祭3小隊でのBTMWの補修部品や消耗品、ホバートラックの燃料や弾薬などの補給を担当する補給官。
BTMW小隊を運用するにあたってアメリカ輸送軍から派遣される形で、部隊に必要な物品のリストアップや実際の輸送の指揮を執る。
BTMWという兵器には関節部品やマッスルパッケージなど、運用された場所や時間によってかなり交換頻度が変わる部品が多く、作戦によって武装のバリエーションも豊富で必要な弾薬も千差万別である事から部隊に1人専任の補給担当官がついて、部隊ごとに必要な物品を正確に把握して届ける体制を取る事で稼働率を高く保ち、円滑な作戦行動を行えるようになっていて、彼女もアメリカ輸送軍からの出張である。
容姿端麗才色兼備の人気者であり、若いながら中尉として時にBTMWそのものを部隊ごと輸送する大掛かりな輸送作戦を指揮するなど、仕事も出来る。コーウェン准将との連絡役も務めていて、収集したデータの回収やそのフィードバックも行う。

・ジョン・コーウェン

マット達の上司であり、特殊作戦をこなすBTMW部隊を設立した人物。現在のデルタフォースの司令官を務める准将。
早くからBTMWによる戦闘が本格化すると予見しており、その火力と機動力を特殊作戦で生かす方法を模索していた。そして士官学校のBTMWパイロット養成課程の誕生や世界各地でのBTMWの普及を経て、実際に特殊作戦を行いながら実戦データの収集を担う実験部隊を設立しようと構想していた。
基礎研究を行う第1小隊、装備開発と兵站構築の実験を行う第2小隊を立ち上げて準備を進めたのち、集大成となる実戦部隊の第3小隊でもって計画を達成した後は、第3小隊をデルタフォースBTMW部門の部隊として更なる問題点のあぶり出しや、戦術の洗練のためのデータ収集に当たらせている。

  • Hunter2-3

デルタフォース内部に設立された「すべての作戦に投入可能な総合作戦遂行能力を持った移動部隊」の一つ。
GOPによる特殊部隊の出動数は急増し、すべての戦域であらゆる任務をこなす必要に迫られた軍部が計画した統合特殊作戦計画によって生まれた、より流動性と即応性を高めた部隊というコンセプトに基づいて、既にその要求を満たしていたスミレ率いるHunter2-3をはじめとしていくつかの部隊が編成された。
文字通り陸海空問わずあらゆる場所、あらゆる状況で任務を遂行することを求められるため、構成隊員はSASに入れるレベルの選抜をパスした猛者のみとされる。

・高槻菫

世界各地で特殊部隊、自身もデルタフォースやSASで戦った経験のある最強の兵士。
優れた素質とビッグボスによる手ほどきによりあらゆる工作活動をこなす知識と技術を持ち合わせながら、高校生程の見た目というアンバランスな容姿で人気がある。
あらゆる戦闘、工作技術に長けているが特にCQCにかけては殆ど生き残りのいないビッグボスの弟子として、相応の実力を誇る。
銃撃戦でも狙撃から至近距離の接近戦までをこなせるマルチな能力を持っている。ことに狙撃に掛けては、神がかり的な一撃を決める特異な才能を持つ。しかし中距離までの射撃は並。
普段は女性らしいものの、怒らせると地獄を見ると言われる。
綽名は「シェリー」で通っているが、人によっては(主に外部の人間)お姫様や女王様など色々と言われる。
コールサイン「Flower」、「Hunter1」

・ケリー・ダナヴィッシュ

SAS時代にスミレと出会い、その後行動を共にしている38歳。現在はHunter2-3の古株。
近接戦闘から破壊工作まであらゆる活動をこなす戦闘のエキスパートであり、スミレの右腕としてサポートをしている。部隊のまとめ役で、豊富な経験と知識でスミレがいない時の指揮役でもある。
航空支援を呼ぶ権限のJTACの資格を持つ。
綽名は「オヤジ」、コールサインは「Old」「Hunter2」以下連番。

・ジョン・フィールド

身長が2mはあろうかという大男で、そのガタイ通りの怪力の持ち主。迫撃砲を水平射出来る程の腕力を持っており、M60を片手で乱射する。
元SEALsで血の気が多い暴れん坊だったが、訓練中にスミレに叩き伏せられてからは心服して付き従うことを決めた。
自分より強いものの命令に従順と言う分かりやすい性格で、誰が相手でも臆することなく接するがスミレ相手だけは頭が上がらない。
常に冷静で的確な判断ができるキレる頭を持っているが、一度スイッチが入ると辺り一面ハチの巣にする。
部隊では火力支援担当。
綽名は「ビッグ」。コールサインも同じ、「3」

・コニス・ミラルド

国境なき医師団として活動していた医者で、戦場で命を救うには相応の力が必要だとして軍に入った。
PJとして空軍にいたが、当時まだ非公式だったデルタフォース内部に作られた総合特殊作戦遂行部隊「Hunter」に誘われて入隊。今では部隊の健康管理と怪我の治療を担当する。
普段は後方で負傷者の治療を行うが任務によっては、死体処理や暗殺の専門家として前線で戦う。
むさい部隊においては貴重な女性だが、腕っぷしは強く姉御肌で張り手だけでも並みの男なら気絶する。頭の回転は速く、毒物や病原体などを扱う専門資格をいくつも持ち、疫学や感染症の学位を持つ。
綽名は「コニー」だが素の名前で呼ばれることも多い。
コールサイン「Metro」「4」。

・ルイス・アードラー

爆弾のプロフェッショナルで、水中工作や爆破工作を得意とするドイツ人。ドイツ軍で爆弾解体の講師をした経験もある爆薬のプロ。
建造物から車輌、航空機に至るまであらゆる構造物の弱点を突き、爆破して粉砕することを「秩序から混沌への動的変化の一部始終」などと言って例えるため、哲学者呼ばわりされることがある。
その気になれば鉛筆程の爆薬で軍用輸送機を落とせる、が口癖。
ライフルはあまり得意ではなく、サブマシンガンを愛用する。
綽名は「ルイ」あるいはそこから転じて「キング」。
元NESTで核兵器の分析、解体を専門とする部署にいた。
コールサイン「Kent」「5」。

・中山裕美子

戦略自衛隊の特殊作戦群で狙撃手として選抜された経歴を持つ狙撃手。28歳。選抜後、訓練中の怪我で特殊作戦群の選抜から外れたのを機に除隊してPMCとしてチェチェン、レバノン、アフガニスタン、イラクと戦場を渡り歩いて狙撃の腕に磨きをかけていた所をスカウトされた。
特別審査でスナイパー・スクールに入る資格があると認められての入学なので、米軍での歩兵としてのキャリアは少ない。それでも歩兵の基礎訓練から始まり、空挺降下、歩兵としてのステップアップ課程、レンジャースクール、特殊部隊選抜コースをストレートで突破している。
今までの経験にスミレの技術を叩き込んだことで1kmで5発を10mm以内に命中させる天才的な狙撃をやってのけるまでになった。
手先が器用で繊細であり、指が綺麗であることを自慢にしている。よって指の手入れに余念がなく、時たまスミレやコニスの爪を半ば強引に手入れしてる。が、指に傷が付こうものなら凹んで2日は死人のような顔になる。
主に狙撃と偵察が任務。こちらも貴重な女性。
綽名は「ユミ」。コールサイン「spring」「6」。

・パブロ・ウィンテスカ

ロシア系の血を引くスペイン人。スペイン外人部隊からフランスのGIGNを経てHunter分隊に招かれた。
電子諜報を得意としていて、クラッキングやサイバーアタック、情報収集から隠蔽工作まであらゆる電子工作活動を行う。その腕前はNSAから声がかかるレベル。
情報収集と現場での電子諜報支援を担当している。
綽名は縁起の良さもかついで「ウィン」。コールサイン「machine」「7」。

・ジョルジュ・レイリー

元GIGNで交渉と諜報の専門家。
口がうまく、心理学を専攻して交渉人として活躍していたところをスカウトされた。依頼人との交渉やテログループとの交渉を行う他、現地で情報収集に当たる。
銃撃戦は苦手だが、拳銃の腕前は良い。運転技術も習得している。
綽名は「レイ」。
コールサイン「Red」「8」。

・ジェフリー・シーカ

海兵隊で2級射手として選抜された射撃の名手。
フォースリーコンからの移籍で、グレネードやミサイル、ロケットなど重火器の扱いがうまい。
部隊で一番血の気が多く、口も悪いが実力は確か。しかしスケベで女好き。
綽名は「ジェフ」。
コールサイン「Jet」「9」。

・KOS-MOS

ヴェクターインダストリー第1開発局シオン・ウヅキ主任の元で開発された対人、対AS、対グノーシス戦闘用アンドロイド。型式番号KPX-000000001。
NERV本部内ヴェクター社研究所で、起動実験を行うために輸送中突如「グノーシス」の艦隊への襲撃を感じ取って自律起動、敵を殲滅した。
脳を模した有機コンピュータに擬似人格OSを搭載することで人間との円滑なコミュニケーションを図り、任務のスムーズな遂行を目指しているが、未だにブラックボックスが多く時折謎めいた行動をすることも。
プロトタイプは研究所を襲撃した武装組織に起動させられた際に暴走を起こし、当時の開発主任を始めとする研究員と武装組織の構成員を殺害した。
殺害後はシオンによって頭部を破壊され、機能停止している。
最近はグノーシスに対する任務が増えている。
所謂新しい脅威全般と対峙することが念頭に置かれているため、センサー妨害とグノーシス固着のために最新のヒルベルトを実装している。

・M.O.M.O.

正式には百式汎観測レアリエンと呼ばれる。
ヒルベルトエフェクトの発見後、某PMCのバイオテクノロジー研究部の一部が暴走してタブーであるヒルベルトエフェクトの発動を可能とするヒトの開発を計画、ヒトES細胞の加工や遺伝子操作、ナノマシンによる細胞の加工を行った結果「合成」され、この世に生まれた。
観測型の名のとおり各種センサーをもち、数百mほどの広さのヒルベルトエフェクト発動能力を持つ。
国連軍に配備され始めたダウングレードバージョンの百式レアリエンはモモを解析したデータがベースになっている。
東欧の研究所にいたが、情報漏えいを恐れた日本政府によって特殊部隊が投入された際にジギーに救助され、機密保持を目的にシオンの元で生活することになる。

・テレサ・テスタロッサ

ミスリルの保有する潜水艦「トゥアハー・デ・ダナン(TDD-1)」の開発者にして艦長。
ウィスパードとしての能力を用いて艦の開発に当たった後、高い情報分析能力で艦長の座に座ることになった。
階級は大佐で、部隊のどの人間よりも階級は上だが、どの人間よりも若いため当初はクルーの反発やいざこざもあったが、指揮能力の高さを認められてからは立派に指揮官として認識されている。
艦長の椅子にこそ座っているが、経験不足や子供っぽさが残る女の子としての一面も持ち合わせており、殺傷行為や仲間の死に心が折れそうになることも。
カリーニンの紹介でスミレが部隊に入った時に知り合ってからは、数少ない同年代の同性の人間であることもあってしょっちゅう色々な話で盛り上がったりしていた。
スミレとは階級が離れているが、前述のとおり友達として接していたこと、戦闘能力の高さもあって敬意を払う。極度の運動オンチ。
スミレが除隊して国連軍に移籍してからも度々訓練や任務のために呼んでいる。

・相良宗介

幼いころに北極圏で墜落した旅客機の乗客の唯一の生き残りとしてロシア海軍の潜水艦に救助された、謎の多い高校生。しかし乗客名簿には相良の名前はなく、乗客だったのかは定かではない。服につけていたタグに漢字をあてた名前であるため、本名かすらも怪しい。カリーニンに助けられた後ロシアの特殊機関によって暗殺者として育てられ、アフガニスタンのある指導者を暗殺するためにアフガニスタンへ送られるも失敗、殺されそうになったところをその指導者であるマジードに助けられカシムの一員となった。
ゲリラ壊滅後はカリーニンの元で過ごしていたが戦場ではぐれ、傭兵として世界各地を転々とするようになったが、ミスリルの訓練キャンプでカリーニンと再会、ミスリル西太平洋戦隊にスカウトされ現在に至る。
ASの操縦、破壊工作、偵察を専門とするSRT(特別対応班)の一員としてTDD-1に乗っていたが、千鳥かなめの護衛兼監視のため陣代高校へ入学し高校生としての生活を送っている。
育ちのせいでおよそ一般常識が欠けている。ゆえに靴箱に入れられていたラブレターを「不審物の最良の処理」と称してプラスチック爆薬で爆破処理したり、教室で生物兵器を誤って散布してしまったり、うっかりスモークグレネードを爆発させてしまうなど、歩く火薬庫のような壮大なボケをかましては千鳥に怒られている。
スミレは元訓練教官で、ミスリル時代に訓練を施されたほかゲリラ時代にも噂程度ではあるが知っていた。今でも任務やプライベートでよく顔を合わせる良き友人で、軍人ながら一般社会でも生活しているスミレから「安全な日本で普通に生活するための基本条項」を学んでいる。
コールサインは「ウルズ7」。

・メリッサ・マオ

階級は曹長。
中国とアメリカのハーフ。ミスリルのSRT要員の一人で、元合衆国海兵隊の猛者。姉御肌で、半分女を捨てている感じがする。
ASの腕前も、肉弾戦もクルツや宗介を上回る技量を持っており、癖の多い二人を飼い慣らせる数少ない人物でもある。テッサとは友人で、女性同士の相談などはもっぱらメリッサが担当。
肝が据わっており、度胸もよく、相手が誰でも一歩も引き下がらない強情さの反面、時折女性らしいところを見せることも。
コールサインは「ウルズ2」。

・クルツ・ウェーバー

金髪でギターの腕前はミスリル一。軽口が多く上官にもあまり敬意を払っている様子はないが、それが咎められないだけの腕前を持つ。
狙撃を得意としていて、常人離れした狙撃を数多く成功させてきた生粋のスナイパー。その反面、近接戦闘はメリッサにチンピラのケンカと言われるレベル。
宗介とはいいコンビで、隊の危険を遠距離確実に処理する。

・千鳥かなめ

都立陣代高校2年生。
国連職員の父を持ち、アメリカからの帰国子女であるため英語が話せる。成績は普通。
抜群のルックスながらズバズバと物を言う性格と口の悪さが災いして「彼女にしたくないアイドル・ベスト・ワン」という称号を与えられた。
ハリセンを常備していて、宗介の行き過ぎた行動に突っ込みを入れて抑える、いわば宗介の「外付け型理性」としての役割が定着しつつある。テッサと同じくウィスパードとしての力を持つため現在ミスリルの保護下にあり、それが宗介が陣代高校にやってきた理由でもある。
ミスリルの面々とも親交があり、テッサとはお互いの思いも欠点も知り合う仲である。
元ミスリルのスミレともよく会っていて、宗介の扱いや高校でのことを話し合ったりしている。

・ビッグボス

世界最高の愛国者であり、世界最悪のテロリストにされた伝説の傭兵。本名はジョン。
1950年代に朝鮮戦争に参加、そのとき当時伝説と言われる最強の兵士「ザ・ボス」に弟子入り。10年かけて戦闘技術、サバイバル技術を学び、共同で近接格闘術「CQC」を完成させた。
ザ・ボスの元から離れた後、グリーンベレーにいたがゼロ少佐に呼ばれFOXと呼ばれる特殊部隊に入った。
特殊部隊FOXとしてソ連に潜入、当時のパワーバランスを崩壊させかねない新型核兵器「シャゴホッド」の開発者であるソコロフ博士を奪還するバーチャスミッションの最中、ザ・ボスの亡命と裏切りによって重傷を負い、アメリカに帰還後最新のICUのベッド上で任務失敗の責任として銃殺の一歩手前まで追い詰められるも、再びスネーク・イーター作戦のためにソ連へと潜入を果たした。
現地協力者のEVA、無線越しのサポートチームのゼロ、シギント、パラメディックに助けられながらコブラ部隊を破り、ついに任務の目標であるシャゴホッドの破壊とザ・ボスの抹殺を完遂した。しかし、自らの師であるザ・ボスを自らの手で殺す事になった心の傷は大きく、様々な事件へと発展していく。
「戦士が唯一、生の充足を得られる世界」を目指してアウターへブンを設立、蜂起するもソリッド・スネークによって阻止された。1999年にはザンジバーランドの軍事的指導者となり再び自らの思想に基づく武装蜂起を起こしたがまたもソリッド・スネークによって阻止され、その後回収された遺体はナノマシンによって強制的に意識を幽閉された状態のまま生かされるバイオモートとして保存、遺伝子はSOPシステムの鍵に使われる事になる。
この「戦士が唯一、生の充足を得られる世界」と言うのは、一般的には「傭兵による絶え間ない戦争の普遍世界」と言われているが、「戦士が人間らしく生きられる世界」を目指していたと言うのが真相である。
ビッグボスは、自らも師であり家族を超える存在であったザ・ボスを国家間の政治問題の解決のために殺さなければならなかった経験から、戦士=兵士は、常に国家の思惑によって自らの意思に関係なく操られ、捨てられるものと悟った。そしてこの世の中で最も人間と言うものから離れた存在にされ、いいように使われるしかなかった兵士を解放し、自らの意思で、自らの生き方を決める事のできる支配から逃れた自由を与える事のできる世界を目指していた。
これこそがビッグボスの理想であり、戦争の普遍世界はその自由の結果のひとつに過ぎなかったが、理解するものは少なかった。
格闘術と軍人としての才能を見てスミレを中東でザンジバーランドに誘い、CQCと特殊部隊で培ったあらゆる戦闘技術、サバイバル技術を教えた。この時スミレを通じて冷戦時代から気になっていた日本の事を教えてもらい、極秘裏に来日も果たし、温泉を楽しんだり寿司屋でオットンガエルを頼むボケをかましたりしていた。スミレの持ち込んだ日本酒や日本食に興味津々で、こっそりスミレの日本酒を拝借しては怒られる事もあったらしい。
ちなみにスミレとはよくお酒を飲み交わす他、軍人としてもただの友人としても親しかった。
クローンであるスネークに敗れ、バイオモートとしてシステムのナノマシンに強制的に昏睡状態にさせられていた。しかしSOP停止に伴って意識を幽閉していたナノマシンも停止したため、EVAとオセロットによって復元された身体でソリッド・スネークに会いに行き、FOXDIEに感染して命を落とした。ビッグボスの死は人づて聞いてにスミレも知っている。
兵士としての素質は非常に優秀で、多くの戦乱で彼の弟子や仲間が命を落としてしまったため、スミレはビッグボスの素質を最も受け継いだ数少ない生き残りになった。

・ココ・ヘクマティアル

武器商人。HCLI社ヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門の現場を取り仕切る。
私兵部隊と共に世界中を回って武器を売り捌き、商売敵や殺し屋、政府機関と派手に戦いながらもある計画実現のため武器商人をやめない。
世界平和のために武器を売っており、紛争を助長させるような売り方は経営方針に合わないとして行わない。
率いる私兵は全員軍や警察のエリートだった手練れ揃いで、いついかなる状況でもココを守り仕事を完遂させる。
商売柄スミレとも面識があり、一度私兵部隊へ誘って断られたことがある。今でもたまに交流がある。CIAのパラミリタリー以上に敵対したくない人物と評しており、彼女の率いるHunter分隊とは味方として仕事がしたいと願っている。
自社の打ち上げた衛星と量子コンピュータによる全世界の空の物流を制御し、強制的に軍事活動をストップさせるヨルムンガンド計画を遂行している。
ヨーロッパ全土から中東、アフリカまで、世界中を駆け巡る武器商人らしく語学は堪能。

・バルメ

ソフィア・ヴェルマー。元少佐で、フィンランド軍緊急展開部隊からココの私兵部隊へ参加した。
過去に戦闘の傷で右目を失明しており、常に眼帯を付けているが近接戦闘は部隊随一で全く衰えていない。
ココに心酔しており、ココに何かあったら危害を加えた人間を殺して自分も死ぬと言い放った。
ナイフを使った戦闘を得意としていて、バンに取りついてナイフ一本で乗員を全滅させる離れ業をやってのける。
一度スミレ相手に敗北しており、自分が死んだときのココの護衛の後釜にと勝手に決めている。
元機械化部隊隊長で、大型車の運転は手馴れている。
ココとは部隊創設時にさかのぼるほど前からの親友同士。

・レーム

レーム・ブルック。元デルタフォース少佐でPMCの社長でもある。
一番の古株で年長者であり、部隊をまとめるリーダーとして指揮を執る。ついでに最前線で戦い、その実力はデルタ上がりらしく部隊で最も高い。
狙撃はルツ以上の腕前で、900m以上離れた敵の武器を破壊し心臓を撃ち抜ける。ヘビースモーカー。
スミレ率いるハンター2-3の仕事ぶりを見て化け物が化け物を統率してる化け物部隊と称した。

・ワイリ

ワイリー・コヨーテの名があるが、本名はウィリアム・ネルソン。元工兵で建築爆破(爆薬で建築物を破壊する)を学んでいる。
火薬のプロフェッショナルで、爆薬の扱いに長け爆破や破壊工作を担当する。
爆薬に長けすぎて命を狙う爆弾魔を片っ端から掃除した結果、FBIにまでマークされることになった。
やられたらそのまんまでやり返すのがポリシー。
部隊最古参のひとり。

・トージョ

元自衛官で、秘密裏に作られたSR班にいた。
電子科から移ってきた情報処理のスペシャリストで、部隊の情報担当。戦闘もこなし、ヨナには理数系を教えている。

・ルツ

元警察特殊部隊のスナイパー。狙撃技術に長けており、市街地で900mの狙撃をこなす。金髪スケベで血の気が多いという見た目通りの男で、よく皆にいじられたりからかわれたりと空気を和ませるマスコットのような存在。

・ウゴ

元マフィアと言う変わった経歴の大男で、敵ごと壁を突き破るほどの怪力と常人離れした運転テクニックで部隊の運搬全般を担当する。輸送機の操縦もお手の物。

・ヨナ

本名ジョナサン・マルク。元少年兵で、一番新しく部隊に参加した。銃器とそれを売る武器商人を憎んでいるが、紆余曲折を経て私兵部隊となった。
ココの直衛に回る事が多く、何度も襲撃をかいくぐっている。銃火器に強く英語も結構できるが算数をはじめ理数系は苦手で、60以上の数字は沢山と表現する。

・マオ

元砲兵。部隊唯一の妻子持ち。
東南アジア系で、国は平和そのものだったが訓練中の事故で部下が全員死亡し、軍をクビになったところをココに拾われて私兵部隊の一員となった。加入時期は隊員の中でも早い方。

・御坂美琴

私立常盤台中学校の2年生で学園で7人しかいないエース、レベル5の一角。使う能力は電気を自在に操るエレクトロマスター。
能力開発(軍事利用目的とされる)でレベル5になった。
電気を操るといっても電気の持つ特性を生かす事で単に電撃を出すだけでなく、磁力を使って地中の砂鉄を集めて刀を作ったり、鉄筋に張り付いたり、リニアモーターのように加速したりとその技はかなり多彩。
中でもゲームセンターのコインを自身の電力で打ち出すレールガンは破格の威力を誇り、能力の測定時はプールの水を緩衝材にしなければ測定が出来ない。
女子寮住まいで、ルームメイト(原則2人でひとつの部屋が割り当てられる)は1年下の白井黒子。
趣味は子供っぽく、フリル付きの水着や全身ピンクのパジャマ、さらにはカエルのマスコット「ゲコ太」に夢中で、湯船に浮かべて悦に入ることもしばしば(黒子は一連の趣味や行動がエースにふさわしくないと憂いている)。
動きやすいという理由でスカートの下に短パンというスタイルだが、それも黒子からはやめるよう言われ続けている。
黒子からは異常なまでの慕われ方をされていて、セクハラまがいの行為に拳骨や電撃で制裁を加えるのはもはや日課である。性格は面倒見がよく優しい。が、負けず嫌い。
極秘でクローン体が生産されている。

・白井黒子
常盤台中学1年のレベル4.能力はテレポーターで、自身や他人のテレポートのみならず触れたものを任意の場所までテレポートさせる事が出来る。
尚物体内部にテレポートをさせる事も可能で、人体に直接テレポートさせる事も可能であることから戦闘力としてはかなり上。物体の内部にテレポートした物は、その場所にある物体を押しのけて転移するので、ガラス窓で鉄筋コンクリートを切断する事が出来る。
学園都市の治安維持組織「ジャッジメント」の構成員で、初春とコンビを組んでさまざまな事件に対処する。
美琴に対する憧れは異常ともいえるレベルで、セクハラは何のその、媚薬やおおよそ年齢に合わないオープンブラ、ガーターベルトにレースのテディ等で美琴にアピールを仕掛ける。電撃に対する耐性は日常的におしおきされているためかかなり高い。
スカートの下、腿の部分にテレポートさせる事で敵を縫い付けたり出来る針を仕込んでジャッジメントとして活動する時などによく使う。

・初春飾利
通称「歩く花瓶」と呼ばれる涙子のクラスメイト。その名の通り頭にいっぱい花をあしらったカチューシャを付けていて、年齢に応じて花の数が増えているが本人曰く「生えているわけじゃない」。
甘ったるい声をしていて、そのイメージどおりにトロいがレベル1の能力のおかげか才能なのか、コンピューターを使った情報処理能力は天下一品で、一度に複数の画面を操作しながらさまざまな処理を行える。
ジャッジメント所属で、黒子のバックアップ担当。
ちなみに運動神経はかなり鈍く、腕立て伏せは1回も出来ない。

・佐天涙子
初春と同じクラスで、初春とは親友。
好きなアーティストの音楽をダウンロードして聞いたり、ケーキやクレープが好きな普通の女の子。
能力レベル0である事を気にしているが、あまり口には出さない。
初春のスカートをめくってちゃんとパンツを履いているか、履いているパンツは何色の何柄かをチェックするのが挨拶代わりになっている。ハキハキとした活動的な性格で、グイグイ人を引っ張っていくので中々踏み出せない初春とはちょうどいい関係。
背格好が自分と殆ど変わらないにもかかわらず何でもそつなくこなすスミレに憧れを抱いている。(スミレ自身能力レベル0なので、同じレベル0でもすごい人はいるとスミレを見て気が付いた)
美琴の部屋でガサ入れを行い、黒子の大胆極まりない下着と黒子による美琴のゲコ太下着拝借事件を白日の下にさらした張本人。
相手の所有物を見つけ出すのは、ある種の能力かと思われるほど非常に正確かつスピーディーである。

・かえで
第7通信支援隊の二等兵。士官学校の通信支援課程の15歳で、スミス率いる小隊に配属になった。
本名は樋山楓(ヒヤマカエデ)。
人見知りをする性格で恥ずかしがり屋だが任務に対する姿勢は前向きで、鋭い音感によるモールス信号の聞き取りや雑音の中相手の通信を聞き取る技、敵の通信の傍受にかけては連隊随一と言われる。
かなり小柄で、支給された軍服が一番小さいサイズであったにもかかわらずぶかぶかだった。
まだ学校は出ておらず、実戦での訓練の真っ最中で卒業したら上等兵になる予定。

  • 第75レンジャー連隊-

・スミス
スミス・ゴドウィン中尉。
第75レンジャー連隊のWatcher分隊を率いる隊長。スミレの同僚で友人の一人。考え方も性格も似通っている。
中東の市街地で武装勢力との戦闘に参加していて、かえでを自分の率いる小隊に招いた。
女難の相があるが、男だらけの軍隊で働く女性への気配りはよい(スミレに徹底的に仕込まれた)ため人気はある。
正義漢で不条理な命令を下す上官と反発することも多く、末端の兵士をまともに扱うよう求めている。
中東某国の首都での作戦中に通信支援隊を受け入れ、遂に子連れ狼の称号を得た。
実はスミレの部下だったこともある。

・星井美希
コフィンシステムの実証研究機を運用する765小隊の零号機パイロット。14歳。
765プロには最初に入ったのだが社長の判断でデビューは遅め。
プロトタイプ、ゲイムに続く実戦投入を念頭に置いた機体開発に平行したパイロット選考で選ばれ、ほぼ同時期にアイドルデビューも果たした。
性格はとにかく面倒くさがりで適当。本人曰く「がんばらなくてもできた」という才能によって努力をしなくてもそこそこやっていけたタイプだったが、765プロで千早に出会ってからは彼女に尊敬の念を抱いて少しずつ努力をするようになっている。
腰くらいまである長い金髪と頭頂部から生えるアホ毛が特徴。
昼寝が大好きでしょっちゅう居眠りをしては律子に怒られるのが日常である。
律子からはさん付けで呼ぶように言われ続けているが、慣れない為にうっかり呼び捨てにしてしまう事がある。しかし千早だけは唯一さん付けで呼んでいる。
コールサインは金髪と後姿の形からとって「ゴールドツリー」。

・天海春香
16歳。頭にリボンを結んでいる。他のクセの強い765プロのメンバーとは違って普通に一般人という感じだが、実は人を誘導する才能に長けており一部ファンからは閣下と恐れられる。実際、本当は腹黒いのではないかと週刊誌に取り上げられるほど。
しかし当の本人は別にそんな事をしている気は無く、気ままにアイドルを楽しむ。
コフィンシステム搭載のF-22に搭乗し、操縦のテクもそこそこといった所。趣味はお菓子作りでよく事務所や自宅で作ったケーキやクッキーなどをふるまっており、味は抜群である。
また一見普通の人に見えてかなりドジな性格で、1日1回は必ず何も無いところで転び、その拍子にコードを引っこ抜いてしまったりする事が日常茶飯事で、システムの整備中は格納庫へ入らないようプロデューサーから言われている。
千早とは非常に仲がよく、人との接し方が分からず人間関係を築く事が苦手な千早を丸くした。そのためよく2人で買い物に行ったり料理をするなど一緒に行動する事が多い。
実家は事務所から電車で2時間以上かかるが、今もそこから通い続けている。
コールサインは名前とカラーから「レッドスプリング」。最初はレッドリボンだったがそのまんま過ぎると変更した。

・如月千早
システム搭載のF-15を操るパイロット。
幼い頃に弟を事故で亡くした事をきっかけに両親が離婚、そのせいで人と話さなくなり友人も少ない。高校でも合唱部に所属していたがアイドル活動に専念するためと辞めている。
しかし765プロに入ってからは少しずつではあるが人と話をするようになり、学校での友達も増えつつある。
歌は天才の名がふさわしい実力の持ち主で、かつて民謡、ロック、童謡の全国歌唱大会で優勝した経験を持つ。歌のみを生きがいとしてすべてを歌に捧げており、歌を取り上げられるくらいなら死んだ方がマシと言い切るほど歌一筋である。最近は楽しんで歌う事に目覚めた。
自分の居場所を歌のみで作ってきたため、常に気を張っているように見えて実は寂しがり屋で、かまって欲しいけど接し方が分からないと悩み続けていたが、春香ややよいと触れ合ううちにメンバーと打ち解け始めた。
操縦テクも天才の名に恥じない1級品で、アメリカ空軍との模擬戦でもトップの成績を誇る。基本的に真面目だがたまにボケをかましたり可愛いもの(特に犬)に目が無いため暴走する事がある。
肩より少し長めのブルーがかった黒髪が特徴。
コールサインは自身の持ち歌から「ブルーバード」。

・萩原雪歩
いつもオロオロしている気弱な16歳。
実家は非常に大きな道場のような家で、30人近いお弟子さんが住んでいる。
父親は気難しい性格だが娘想いで、アイドルとして活動する事に当初は反対するも次第に理解をするようになり、遂には家に練習用スタジオを建ててしまった。
チワワすら怖がるほど犬が苦手で、それと同じくらい男性と話す事が苦手である。
アイドルには気弱な自分を変えるためになったと入社後に言っており、自分でも気弱な性格を何とかしなければと思っている様子。
史上初の爆撃機のシステム搭載機に乗るが、それは穴掘り娘の異名をとる雪歩の才能のためで、たとえコンクリートであろうと掘る事の出来る雪歩の特技を生かして効果的な、地下地上関係なく確実に目標を破壊する的確な爆弾投下をやってのけた。
日本茶が大好きで、家で自分オリジナルのお茶を淹れてポットで持ち歩いたり、イベントで呼ばれた大学で茶道部の淹れたお茶を飲むためにこっそり抜け出すなどお茶に対しては非常に積極的。意外と好物は焼肉とイメージとは合わないものだったりする。白のワンピースが特徴。
コールサインは名前から「スノーウォーク」。

・高槻やよい
ツインテールが特徴的な元気娘。13歳。
とにかく明るく、誰とでも仲良くなれる人懐っこい性格で、純粋そのもの。
やや幼さが残るあどけなさで千早に最初に話しかけた。
何事にも一生懸命で常にフルパワーで突き進む。
兄弟が多い大家族で、その中では一番の年上のためしっかりしている。
家庭は裕福とは言えず、借家で暮らしながらなんとかやっているが給食費が払えない月があるなどギリギリなときもしばしば。なのでプロデューサーに給食費の立替を頼んだりすることも。
そのためか使えるものは何でも使うリサイクルの達人として雑誌に紹介された事がある。
搭乗機はコントロール不能の暴走機関車と言われた4号機で、機体の開発が終了したもののその特性のためにパイロットがいなかった所、スカウトされる。
年が近い事もあって伊織や双海姉妹とよく一緒にいる。
コールサインは性格の明るさとあいさつの独特なポーズから「ライトウイング」

・秋月律子
メンバーでは2番目に年上の18歳。
眼鏡とおさげが特徴的で、見た目どおりの真面目な性格。
頭は非常によく、特技が分析であるほど。元は事務員として765プロに入ったのだが社長に言われてデビューする羽目になった。そのため一部のアイドルの仕事には抵抗を持つ。
765プロのメンバーでは一番のしっかり者でいつも皆(特に双海姉妹)の世話に手を焼いている。
搭乗機体はF-18スーパーホーネットで、新開発のレーダーによって最大400km先まで見渡す事が出来る。また搭載したアビオニクスの性能は765プロ随一で、圧倒的な処理能力によって電子戦支援や各機から送られる情報を集めて指示を出すなど、さながら空中管制機のような仕事が出来る。これは常に冷静に判断を下せる律子ならでは。
機械にも強く、盗聴器と発信機のセットの製作から自らの戦闘機の電子機器の整備までこなす。
コールサインは髪型から「シュリンプ」。

・三浦あずさ
765プロ最年長の20歳。
短大を卒業してアイドルを目指した変わった経緯の持ち主。
性格は至っておだやかで、笑顔でいる事が多く喧嘩も止めに入っては何も出来ないまま律子に助けられる。超がつく方向音痴で、放って置けば国外脱出すらしかねないため最初は事務所に向かう事が一苦労だった。
おっとりとしてのんびり屋であるためデータを採取して開発されたF-14ものんびりとした機体になってしまった。そのためパイロットはあずさしか務まらない。
コールサインは「スロー」

・水瀬伊織
14歳でありながら大人びた思考を持つ。負けず嫌い、わがまま、高飛車のお嬢様の性格3点セットを備えており、そのイメージどおり家はお金持ち。趣味が海外旅行のため語学も堪能。
当たりが強いため気難しいが、実は仲間意識は非常に強く気遣いもかなり出来る。また利害関係のある相手には猫を被ってみせるなど、したたかな面もある。親しい人間や身内には本来の性格が出るため、わがままな伊織を見ることが出来るのは警戒されていない表れである。
敵対するものへの攻撃性は容赦なく、その特性は機体にも現れている。
コールサインは「フラッシュラビット」。

・菊地真
一人称がボクだがれっきとした女の子。16歳。
父がレーサーという事もあって性格はボーイッシュで、ファンは男性よりも女性の方が多い。本人は可愛いピチキャピな女の子を目指しているらしいが、ショートカットにスポーツ万能、凛々しい顔立ちとどう見ても美少年にしか見えない。父親にはアイドル活動のことを内緒にしていた。
少女漫画を読む事や可愛いもの集めが好きで、女子校に通っているものの未だ男性ファンと女性ファンとの間の差は大きい。
スポーツ万能なため搭乗機は他のメンバーに比べて高機動で、それを生かした格闘戦が強み。
コールサインは本人の熱望で「プリティー」。

・双海亜美・真美
メンバー最年少の12歳。双子で髪型と服装以外で見分ける事は非常に難しい。
悪戯大好きで常に面白い事を探している明るい性格。メンバーの殆どをあだ名で呼んでおり、やよいとは特に仲がいい。
常に元気一杯で一度波に乗った彼女らを止めることは不可能。そんな特性を汲み取ってしまった機体はあずさ、伊織、やよいに続く本人外操縦不可とされた。
アイドル活動は2人で入れ替わり立ち代りで行っており、ギャラも一人分である。
戦闘機への搭乗をきっかけに2人であることを暴露した。
コールサインは亜美が「ジェット」、真美が「ロケット」。

・音無小鳥
765プロの事務員で年齢は2××(にじゅうチョメチョメ)歳。
社長のサポートをずっと続けてきたため仕事は速い。が、趣味が妄想なのでその趣味の間は仕事が一切中断するためしょっちゅう怒られている。
元アイドルで歌は非常にうまく、ダンスも申し分ない実力を持つ。過去に社長がプロデューサーとして育てたアイドルだったが頑張る事に疲れて蒸発、その後事務員として再スタートを切った過去を持つ。
かつてアイドル活動中にコフィンシステムのプロトタイプを搭載した新型操縦機構実験機に乗っていた。しかしシステムを運用するにはコンピューターの処理能力が不足していたため初飛行で操縦不能となり、脱出するもこの時のトラウマのせいで戦闘機には乗れなくなってしまった。
そしてその代わりに空を飛ぶアイドル達の管制を務めるオペレーターとして作戦をサポートする事になる。
コールサインは「リトルバード」。

・プロデューサー
普段は765プロのアイドル達をプロデュースするプロデューサーとして働いている26歳。
事務所の方針でプロデューサーとアイドル達は出来るだけ近い関係でいなければならないので、事務所にはプロデューサーは彼一人(ただし他にもアシスタントやイベント管理をするスタッフは存在する)。
実は事務所立ち上げ後に社長にスカウトされ、駆け出しだった765プロを将来有望な事務所に引き上げた。といっても給料はあまりあがっていない。
アイドル達のパイロットとしての教官だが、自身は航空自衛隊から765小隊に異動になった経歴をもっているにもかかわらず操縦桿は握らない。
極秘裏に開発されていたコフィンシステムの実験機「ゲイム」のテストパイロットとして戦闘機に乗っていたのだが、あまりに先進的過ぎたシステムにハード面が追いつかず空中でコンピューターが停止、機体は分解してそのまま墜落した。脱出には成功したものの重傷を負い、その時の怪我が元で視力が低下して眼鏡を必要としたため戦闘機を降りた。

・社長
色黒の52歳。
元大手プロダクションの売れっ子プロデューサー。
音無小鳥をトップアイドルに育て上げたが自分の夢をアイドルに押し付けていた事で小鳥が失踪、自身は自らの過ちを繰り返さないためにアイドルの夢を叶える理想の場を作るために辞職し、765プロダクションを立ち上げた。
元航空自衛隊の三佐でアメリカ空軍にいた経歴を持つ。そのため部隊の指揮をとる司令官を務め、小隊全体の責任者である。
自らも操縦桿を握るアクティブな人物で腕前は衰えを知らない。しかし最近物忘れが多くなってきた。
先進操縦システム開発計画のパイロット管理官の頃にプロデューサーに出会い、彼が事故を起こしたのはまだ未熟なまま機体に乗せた自分のせいだと負い目を感じており、それがスカウトした主な理由である。
シルエットと間違えるほど色黒。
コールサインは「ダブルブラック」。

・我那覇響
沖縄出身の15歳。黒井社長にスカウトされて上京し、961プロダクションの売出し中アイドルグループの一人として活動してたが、方針に従えず765プロへ移籍した。
孤独こそが人を強くするという黒井社長の理念のもと家族との交流すら断って修行に励むが、最近はホームシックになりつつある。765プロに関しては黒井から色々と間違った情報を植え付けられたため誤解が生じており、プロデューサーを変態扱いした。
961小隊のコフィンシステム搭載機のテストパイロットで、アイドルとしてだけではなくパイロットとしても模擬戦の成績や操縦技術で765プロと張り合うことが多い。
搭乗機体はシステム仕様のF-35。
自宅でたくさんの動物を飼っており、ハムスターの「ハム蔵」、蛇の「ヘビ子」、猫の「ねこ美」「ねこ吉」など、ネーミングセンスは独特。しかし彼らにはしょっちゅう家出されていて、その理由は餌を響がつまみ食いしたから、らしい。
コールサインは「シーサー」。

・四条貴音
エレガントなお嬢様のような雰囲気を持つ17歳。響と同じくスカウトされて同じグループとして活動している。しゃべり方も独特で古風。
響と違って落ち着いており、冷静に物事を考えることができる。が、激昂すると我を忘れる。
人の優しさに触れたことが殆どないため初めてプロデューサーと会ったときは突然泣き出したこともある。しかし外に出るときは舞台稽古か響につき合わされて脱走したペットを探すことが多く、外出はあまりしないほう。
実は大食い。
機体はロシアから黒井社長がコネでもらったPEK-FA。
コールサインは「シルバー」。

・バラライカ

ソーフィヤ・イリーノスカヤ・パブロヴナ。元ソ連軍の大尉で、アフガン侵攻作戦に赴いた経験の持ち主。
狙撃の腕は一流で、近接戦闘もこなす上部隊の指揮の腕前も抜群で豊富な戦闘経験に裏打ちされた徹底した、尚且つ完璧で抜け目のない人物。
親衛隊とも言うべき遊撃隊は、アフガニスタンで共に戦った軍人でホテル・モスクワでも特に戦闘力が高く結束も固い精鋭であり、それを率いるのがバラライカである。
タイ支部のボスでありロアナプラの組織では抑止力となる力を持っていて、各国の裏社会の人間との交渉でも常に余裕を見せるキモの持ち主。
軍人であり、世界の裏も表も見てきたスミレとは良き友人同士で仕事での協力などをたまに頼んでいる。

・ダッチ

元フランス外人部隊所属の黒人男性。運び屋「ラグーン商会」の社長で、魚雷艇を改造したラグーン号を手足のように操る船長でもある。
頭が切れる人物で、チームでの作戦立案担当。しかし時には銃を手に戦うこともある。
昔、三合会とホテル・モスクワとの抗争の折に怪我を負ったバラライカを海から助け出したことがあり、その大きな借りと完璧でスマートな仕事ぶりでバラライカからの信頼は厚い。

・ベニー

チーム唯一の白人(ユダヤ系)で、クラッキングのお遊びが過ぎた結果マフィアとFBIに追われる身となり、レヴィに助けられてラグーン商会に入った。
パソコンの腕前は一級品で情報収集や工作によって仕事の下支えをしている。
ラグーン号と商会に自分の部屋を持っており、そこは許可なしでは入れないプライベートルームとなっている。中は機材が詰まっていて、メンテナンスとグレードアップに余念がなくパーツを買いに市場に出向くことも。
銃は持たず、銃撃戦に巻き込まれたらうまく逃げ出す。
車の運転がうまいので、商会の移動の時は運転手を務めることが多い。

・レヴィ

レベッカ・リー。ラグーン商会の紅一点だが、そこらの男以上に男前で脅されようと全く動じない。
2丁拳銃の扱いに長けており、ベレッタM92FSのバレルを延長してグリップにドクロとカトラスを埋め込んだカスタム拳銃「ソード・カトラス」を両手で扱う凄腕のガンマン。そこから綽名は「2艇拳銃(トゥー・ハンド)」。
短気、男勝りの性格でトラブルメーカーでもあり、金にうるさく単独行動や突っ走った行動も多い。
命を懸けた駆け引きが大好きで、銃撃戦でも身体能力を生かしてアクロバティックに動き回りながら楽しんでいるフシがある。
アメリカにいた頃は酒におぼれて暴力を振るった親を殺害、NYPDに無実の罪で捕まった後暴行を受けてレイプされたことがある。そのため過去に触れられることを嫌い、身内だろうと容赦なく発砲するほど激怒する。

・ロック

岡島緑郎。元旭日重工の社員だったが、会社が利益目的に某国の核開発に手を貸した際の資料を収めたディスクを運搬中にダッチ率いるラグーン商会の襲撃を受ける。
その後、お小遣い稼ぎのために身代金目当てでレヴィが誘拐したが会社側がディスクの確保を優先したために見捨てられ、雇われた傭兵にラグーン商会もろとも殺されかけた。機転を利かして窮地を脱出した後ラグーン商会に見習いとして入る。
シャツにネクタイというビジネスマンスタイルで仕事をしており、交渉に従事することが多い。
銃は持たないが、その代りレヴィがロックの銃の代わりとなって身を守る。
悪党になり切れない所があり、甘い一面もあるがバラライカからはいい悪党になれると素質を見込まれている。
レヴィにはよくちょっかいをかけられ、たまにケンカに発展する。

・張維新

チャン・ウァイサン。香港の巨大マフィア「三合会」のタイ支部のボス。
ロアナプラ最大勢力を誇る組織の長として君臨し、かつてホテル・モスクワとも全面抗争をした経験がある。その際、バラライカに銃弾をお見舞いするも痛み分けに終わっている。
今は連絡会を作ってロアナプラの裏社会を支配する組織の長同士の関係を近郊に保つことに務めている。
今でこそ立場もあって銃撃戦で先頭を切るような事は少なくなったものの、レヴィ以上の腕前を持つ2丁拳銃使いで襲撃を受けた時には度々その腕を振るっている。
ホテル・モスクワとは良好な関係を築いていて、抗争の際に後押ししたり手を貸すことがある。