現代社会論

Last-modified: 2009-03-15 (日) 09:59:48

講義科目?

09 Fri Fall 10:45~14:30@107、三田の家

08 Fri 10:45-12:15@107(三田の家)

「映像メディアのつくり方~情報発信者のための制作ワークブック』久保田/中橋/岩崎著 北大路書房(1900円)

teamOkafilms

授業科目の内容

【目的】「現代社会」を感情社会学的に記述・分析すること・・・?、およびこの作業(感情社会学という営み、感情社会学者というアイデンティティ構築)それ自体を再帰的に捉え返し、「ポストモダン」「ポストコロニアリズム」「フェミニズム」「主体の消失と復帰」「表象・代弁の危機」「構築主義」といった主題系の中で自己批判と自己超越をめざすこと・・・?、この二つを参加者に理解してもらうのが基本の目的ですが、それ以上に、その理解を身体化しそれを言語的かつ非言語的に表現することをみんなで行いたいと思います。
【内容】 感情社会学概説をはさみつつ、「感情」をテーマにした映像・映画を製作します。企画、コンセプト、シナリオから、スタッフ、キャスト、撮影、編集、上映までを、参加者全員の共同作業として行います。企画案やコンセプト案のプレゼンおよび決定は早めに行います。制作費用は参加者による折半ですし、機材などは可能な限り学内のものを使用します。参加人数により、採用企画数や製作本数は変わりますが、チーム単位の制作だとしても各チーム最低10名の構成にします。従って、一人もしくは数名での制作はできません。チームの協働過程そのものが現代社会の構築そのものだからです。また演技、デザイン、サウンドなどの専門スタッフとして設置されたすべての製作チームに関わり、アドヴァイスや素材、作品を提供する役割を果たすこともできます。

担当教員から履修者へのコメント

もちろん映画制作の授業ではありませんので、アカデミックな映画作りをするわけではありません。また、打ち合わせ、撮影などなど、授業時間の枠内で収まるとは思えませんので、チーム内での活動時間に流動性をもたすことのできる人が希望です。

08年度は

150周年記念先導基金との関連で作業を進めます(コンセプトや活動場所として「三田の家」、予算面、150年で消える校舎建造物を舞台に作品を作りたい)

07 Wed fall 10:30-14:00@107

上映会1月16日11時~

  • 三田の家にて、打ち上げ鍋大会を兼ね三チームの完成作品を見ます。履修者や製作協力者以外の方々も歓迎です

感情社会学と映像による自己表現。

映像制作チーム

古田組(森村、金田、小寺、木村、平塚)・・・・コント

青木組(高橋、宇恵、川上、越村、谷田貝)・・・・ドラマ

末組(森井、初見、民田)・・・・言葉なきイメージ

06 Tue 13:00-14:30 @107

後半部のプレゼンについて、テーマは例年とおりですが、個人プレゼンの余地を残しつつも、チームによる映像製作を企画し、この授業の本体としたい。履修者数によって製作本数は変わるが、三田祭上演をめざし、春学期の段階から毎週チームミートやチームプレゼンを加えたい。またこの作業には、岡原研究会の映像制作班との協働が念頭にあります。

「Link」  by kitagawa   '

制作共同責任者 北川、鈴木、宇都、宮田、額田、栗城、久米

「Love & Trash」  by ikeda   

制作共同責任者 池田、諸星、磯野、山内、佐藤、山崎、大石、越村

「チキンライス」 by suzuki   

上映スケジュール

三田祭期間に主に「三田の家」にて開催

制作スケジュール

6月27日までに、スクリプト、脚本の仕上げ、キャスティングやロケハン、道具や衣装の調達のめど

7月4日より、「とにかく撮ってみる」を開始、撮影作業は10月初旬まで

10月中旬より、編集、サウンド、タイトルバック、広報などの開始

11月下旬、三田祭にて公開

専門スタッフ

  • 監督(編集責任)は各企画者
  • アートディレクション・広報/磯野、財満
  • サウンド/山内、佐藤
  • 撮影/山崎、諸星
  • 輸送・ドライバー/栗城

映像表現を試みる!!

具体的骨格

総合テーマ『感情』

?ドキュメントチーム

?ドラマチーム

各チーム10名まで、三チーム以上を現段階では想定してません。
それゆえ履修者数を絞る可能性があります。
また就活をする四年生にはチーム不参加でも別途で単位取得の手立てを考えます。

企画案

前回のプレゼンと投票により、4票以上を集めた以下を一次当選とします。
ただし、うち二本、大石案と磯野案は企画者よりキャンセルされました(他の作品に入れ込むことが可能だという理由です)。

  • 「感情と痛み」大石
  • 「変貌の季節」黒田、鈴木、遠藤、安田
  • 「Link」北川
  • 「コメディ?! ごみ捨て場」池田
  • 「恋愛vs家族愛」斉藤
  • 「発散→収束」磯野
  • 「チキンライス」鈴木

企画責任者(大石、磯野を除く)によるプレゼンが6日に行われ、製作予定として三本が選択されました

05 Tue 13:00-14:30 @107

「感情」にまつわる自己表現

表現の媒体や形式は何でもいい。音、映像、語り、舞踏、ゲーム、理論化、演奏、詩、叫び、などなど・・・あなた自身をめぐる『感情』について「表現」してください。もちろんこの場合の感情は広く捉えて、あなたが考えるところの「感情」です。なにも私的世界の開示を求めているわけではありません。

個人あるいはチームでのプレゼンテーションが可能です。

履修者は以下の日程でエントリーしてください。仮エントリーを下記に記しますが、各人で交代するなど、予定を組んでください。各日2人まで

9/27 個別相談

10/4 個別相談

10/11 個別相談

10/18 個別相談

10/25   志賀 

11/1   (13:30開始) 小林

11/8   (13:30開始)  川端

11/29   久馬、清水

12/6   森圭子、神田

12/13   伴野、穂刈

12/20   川田、今長

1/17   森清香、古屋 

プレゼンの課題論文

チームでのプレゼンあるいは個人レポート。

05

テーマは「こころ、他者理解、自己決定と自己責任」

以下の文献すべてに言及しつつ、チームでプレゼン。

・「感情自然主義の加速と変質」『感情の社会学』

・『見えないものと見えるもの』(石川著 医学書院)

・「感情表現と誤解の構造」『感情の社会学』

報告-7月5日/12日

3チーム

?小林組

?川端組

?志賀組

個人レポートは、最終授業までに、以下の課題を提出(メール添付可)

・『地位と羞恥』(ネッケル著 法政大学出版)

・『管理される心』(ホックシールド著 世界思想社)

・『ポストコロニアリズム』(本橋著 岩波新書)

上記三冊から各一章づつ任意に選択して相互に関連づけつつ論じる。

テーマ/タイトルは自由、A4、5000字

04

参考書(リザーブ図書、旧図書館3階に所蔵。一般書庫にもあり

岡原他 1997 『感情の社会学』 世界思想社

岡原正幸  1998 『ホモ・アフェクトス』 世界思想社

ネッケル 1999 『地位と羞恥』 法政大学出版局

?石川准 2000 「感情管理社会の感情言説」 『思想』 2000年1月号・・・報告予定日(6月25日) 吉岡、熊谷、市村、足立、笠井

?井上芳保 2000 「牧人=司祭型のカウンセリングを超えて-よりよい社会臨床のための試論」 『現代思想』 28-9号・・・(7月2日) 高田、寺田、山尾、桑原、

?石川准 2004 『見えないものと見えるもの』 医学書院 所収の第二章「寛容の身ぶりの先にあるもの」・・・(7月9日) 椿田、小田切、臼井、溝上、荒井

レポート・・・A4用紙10枚以内、7月9日授業内までに提出(7月9日以前の提出はメール可 MLB41567@nifty.com)。テーマ:上記の論文のうち一本と、ネッケル著(岡原訳)『地位と羞恥』にある任意の二章、それら三つを関連付けて論じる

感情blog(山尾さんのプレゼン)はこちらです。

講義要綱

僕たち、(「僕たち」なる集合的な呼称を使用することの政治性は問題にすべきだが)、僕たちが生きている「場」についての「語り口」はいくつもあるだろう。

目的 「現代社会」を感情社会学的に記述・分析すること・・・?、およびこの作業(感情社会学という営み、感情社会学者というアイデンティティ構築)それ自体を再帰的に捉え返し、「ポストモダン」「ポストコロニアリズム」「フェミニズム」「主体の消失と復帰」「表象・代弁の危機」「構築主義」といった主題系の中で自己批判と自己超越をめざすこと・・・?、この二つを参加者に理解してもらうのが基本の目的ですが、同時に、この二つの相矛盾する姿をまさに僕自身が参加者に具象的に表現することで、終幕では「他の人について(社会)科学的に語る」事のクライシスを提起したいと思います。

内容 初回のオリエンテーションに引き続いて、春学期では、感情社会学概論(以下に掲載)を講義します。感情社会学の歴史、基本的視座や諸概念、社会的事象への感情社会学的な接近などをオーソドックスに講じます。秋学期では、現在のエピステーメーを飾る諸潮流に絡めて、感情社会学への批判を展開します。特に、「パンク実存主義」のライフスタイルから、「感情社会学すること」の欺瞞性を、(この国で感情社会学の推進者とされてきた)僕自身に結びつけつつ、暴露したいと思います。この件では、ただ聞いているだけの姿勢はもったいないでしょう。参加者にも「感情的社会学」「実験的、自伝的、フィクション的、マルチメディア的」な自己フィールドワークとその表現を試みてもらいます。そのため初回授業より秋学期開始まで、各人に「感情日記」(毎月一回、各回1000字以上の日記を計6回)をつけてもらいます。また、「知」は論理的言語の集合体である以上に、ひとつの身体表現でもあること、このことに留意していきたいと思います。

形式 大別すれば、春学期は講義形式、秋学期はゼミ(報告・討論)形式になりますが、つねに、僕も含めて参加者全員のコミュニケーションが容易く展開するよう配慮したいと思います。協力してください。また、秋学期での形式ゆえに、技術的な要請として、参加者数は25人程度を希望します。

評価 「平常点」(したがって期末試験、追試は行わないし、評価不能を示す「*」もない)で評価します。配点は、春学期50点、秋学期50点。春学期は、講義内容に準拠するペーパーテストを1回(20点)、リポート(4000字程度)あるいはチームプレゼンテーションが一回(30点)。 秋学期は、参加者個人のプレゼンテーションが50点です。評点は各課題の単純合計で、合格が A(100~90) B(89~75) C(74~60)、不合格が D(59~0)です。出席確認は行ないませんが、履修希望者は初回に必ず来てください。

参加する場合の心構え 敢えて書き出さなくてはならない、ひとつだけ不可欠なことがあります。秋学期でのプレゼンでは、大なり小なり、自分自身の感情世界を吟味し、公にすることになるでしょう。つまり、自分の私的世界、あるいはプライヴァシーに属するとされる出来事や経験を公表することになるかもしれません。それはみずからの「立場」を明らかにする試みになるでしょう。重大な決断です。ですから、自分の心を吟味すること、および他の参加者の心が打ち明けられるのに立ち会うこと、これらの事態への了解、さらに他の参加者への敬意とその発表内容について(場合によっては)守秘義務を担えること、これらが「絶対的」に要請されます。

参考文献
岡原・山田・安川・石川 『感情の社会学 -エモーション・コンシャスな時代』 世界思想社、
岡原正幸 『ホモ・アフェクトス -感情社会学的に自己表現する』 世界思想社、
安積・岡原・尾中・立岩 『生の技法』 藤原書店、
S.ネッケル(岡原訳) 『地位と羞恥 -社会的不平等の象徴的再生産』 法政大学出版局、
A.ホックシールド(石川訳) 『管理される心 -感情が商品になるとき』 世界思想社、
G.C.スピヴァック(上村訳)『サバルタンは語ることができるか』 みすず書房、
T.ミンハ(竹村訳)『女性・ネイティヴ・他者』 岩波書店、