Act.4

Last-modified: 2017-09-30 (土) 02:33:09
 

もくじ

 
 

Episode.1|弾の数だけ抱きしめて

 
 

拡張少女系トライナリー
あ ら す じ

数年前。
  神楽がFreyMENOWとしてデビューした年のこと。  
その時のライブは彼女の中では特別だった。
今でもたまに、そのことを思い出す。
けど最近は、望む望まないにかかわらず、
その思い出は悪夢に変わる。
崩壊した世界、傷ついた自分、そして-
弾幕が顔を掠め、神楽は我に返る。
今は夏休み。トライナリーは夏合宿で
みやびの実家である三浦半島に来ていた。
つばめ&神楽VSアーヤ&ガブリエラによる模擬戦。
その真っ最中に神楽はポーッとしていた。
そのせいか、当然相手チームに完敗してしまう。
模擬戦が終わり、シャワールームにて。
髪を洗う神楽の元に、つばめがやってくる。
最近神楽ちゃんとの距離を感じる。
もし自分があの日、あの事を見たのが原因なら
絶対に誰にも言わないから。だから仲直りしよう。
神楽はシャワールームから出てきて
つばめに言う。本当に何でもしてくれるんですか?
なら、壊してもいいんですか?
つばめはどうしてそんなに、自分を心配するのか
神楽はその理由がわからず苛まれる。
FreyMENOWだから? 違う-。
つばめが聞いていたとおりの酷い子だったら


 
 

Episode.2|しあわせのパンツ

 
 

拡張少女系トライナリー
あ ら す じ

引き続き合宿中のトライナリー。
真幌による過酷な特訓は続いていく。
皆がヘトヘトになって音を上げていく中、
神楽だけは一人、黙々と頑張っていた。
それを見て、より一層心配になるつばめ。
とある午後。
その日の特訓が終わった後、
ビーチカフェで
人ぼーっとしている神楽に、
つばめは思い切って話しかける。
ずっと伝えたかったこと。
それはFreyMENOWの唄に
自分の人生が救われてきたこと。
大きな病気で入院していたつばめは、
FreyMENOWの唄を聴いて、生きる希望を
紡ぎ出していた。
だから、今神楽が悩んでいるのを見て、
  本当に自分にできることがあるなら協力したい。  
神楽はつばめのその話を真剣に聞き、
その気持ちを受け入れた。
その事で、想いが溢れてしまい
つばめは号泣してしまう。
その後、余暇を楽しむトライナリーたち。
人パスしようとしたみやびも
アーヤによって無理矢理脱がされ、
レクリエーションに連れ出される。
そして皆で、この束の間の休息を
大いに楽しむのであった。


 
 

Episode.3|告白

 
 

拡張少女系トライナリー
あ ら す じ

何だかんだでバカンスを楽しむ恋ヶ崎みやび。
昼間無理矢理遊びに連れて行かれるのも
まんざらでは無い様子。
ただ、彼女にはやるべきことがあった。
その為、夜はPCの前に座り、黙々とそれをこなす。
そんな中、つばめが相談しに来る。
他の皆は寝てしまったから、という消去法の理由に
みやびは苦笑しつつも、彼女の相談を受ける。
神楽のことが心配。そんなつばめに対し、みやびは
神楽もつばめを友達だと思っているからこそ、
心配かけまいとして何もいわないのではないかと。
けど、その更に奥には、何かあるようにも思う、
とも付け加えた。
寝室に戻るつばめ。
そして神楽がいないことに気づく。
胸騒ぎから、神楽を探しに行くつばめ。
ると海岸にその姿を見つける。
相変わらず思い詰めたような神楽に、つばめは
「話を聞くくらいならできる」と神楽を励ます。
しかしそれが神楽の気持ちを逆撫でする。
話を聞いてくれて、その後どうするんですか?
それでも食い下がるつばめ。
「わたしに出来る事があるなら」
しかし神楽にとってそれは重かった。
つばめが神楽を大事に想うほどに、自らの中での
律背反に苦しむ。
そして神楽は遂に叫び声と共に、大きく身体をねじる。
発症。
フェノメノンが炸裂し、神楽はつばめを取り込んでしまう。
  その中で武装状態になった神楽は、つばめに言うのだった。  
「貴方のせいで、私は全てを失ったんですー」

 
 

Episode.4|ブラック・クラン

 
 

拡張少女系トライナリー
あ ら す じ

神楽が突如作り出したフェノメノン。
その中で、神楽とつばめは二人、対峙していた。
貴方のせいで、私は全てを失った。
音羽も、母も、私の自由も。
貴方を壊さないと、全ては戻ってこない-
そんな神楽に対し、
つばめは泣き笑いしながら言う。
  「壊していいよ。それで神楽ちゃんが幸せになるなら」  
その言葉を聞いて、更に狂乱する神楽。
一方そ0% 、ようやくフェノメノンアラートが
鳴り響くみやびの家。アーヤたちはすかさず準備。
そんな最中、みやびのスマホに真幌から電話が。
「こちらに向かっているヘリの正体を調べて欲しい」
真幌が言うには、普段は分かる筈の所属が
今回に限っては全く見えないという。
フェノメノンの中では、
神楽がつばめの首を吊り上げていた。
「どうしたんですか?
コネクトしないと本当に死にますよ」
しかしつばめは、断固としてコネクトしない
「この力はメノウちゃんを、神楽ちゃんを護るためのカ
神楽ちゃんを傷つけるために使えないよ」
「だったら助けてよ、その力で!」
瞬間飛んでくる弾丸。
到着したガブリエラによるものだった。
神楽はそれを簡単に受けとめると、そのまま捨て、
フェノメノンを突き破ってヘリから
下ろされた碇によって、地面ごと持ち去られていった。
そのヘリは、情報管理庁の機体だった。


 
 

Episode.5|三戸浜からの手紙

 
 

拡張少女系トライナリー
あ ら す じ

合宿から帰還し数日が経過した。
その間、神楽は一度も学校には顔を出さず、
当然家にもいない。
とある週末、つばめたちは行きつけのカフェで
今後の神楽や管理庁に対する対応について
話し合う。断固として神楽を許さないという
ガブリエラに対し、徹底的に擁護するつばめ。
そこにみやびが茶々を入れたりするため、
話は全く進展しない。
その後、劇場にて。
不毛な話し合いで終わってしまった事を
悔やむアーヤ·もう何を信じたらいいか
わからない…と、初めてガブリエラに
本音を話すガブリエラは、アーヤのお姉さんに
連絡を取ったらどうかと促すも、
アーヤは「それだけは嫌」と断固拒否。
そんな最中、みやびが慌てて駆けつける。
真幌から連絡があり
トライナリーは無期限のストに
突入するとのことだ。
一方その頃、つばめは一人劇場を掃除していた。
するとその時、FreyMENOWのメロディが
聞こえてくる。その歌声のする方へと向かうつばめ。
そこには、既に壊れてしまっているはずの
  音羽がいた。彼女がFreyMENOWの曲を歌っている。  
「音羽ちゃん!音羽ちゃん!
つばめは一心不乱に彼女の名を呼び続けた-。