もくじ
Episode.1|弾の数だけ抱きしめて
拡張少女系トライナリー あ ら す じ |
数年前。 神楽がFreyMENOWとしてデビューした年のこと。 その時のライブは彼女の中では特別だった。 今でもたまに、そのことを思い出す。 けど最近は、望む望まないにかかわらず、 その思い出は悪夢に変わる。 崩壊した世界、傷ついた自分、そして- 弾幕が顔を掠め、神楽は我に返る。 今は夏休み。トライナリーは夏合宿で みやびの実家である三浦半島に来ていた。 つばめ&神楽VSアーヤ&ガブリエラによる模擬戦。 その真っ最中に神楽はポーッとしていた。 そのせいか、当然相手チームに完敗してしまう。 模擬戦が終わり、シャワールームにて。 髪を洗う神楽の元に、つばめがやってくる。 最近神楽ちゃんとの距離を感じる。 もし自分があの日、あの事を見たのが原因なら 絶対に誰にも言わないから。だから仲直りしよう。 神楽はシャワールームから出てきて つばめに言う。本当に何でもしてくれるんですか? なら、壊してもいいんですか? つばめはどうしてそんなに、自分を心配するのか 神楽はその理由がわからず苛まれる。 FreyMENOWだから? 違う-。 つばめが聞いていたとおりの酷い子だったら |
Episode.2|しあわせのパンツ
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引き続き合宿中のトライナリー。 真幌による過酷な特訓は続いていく。 皆がヘトヘトになって音を上げていく中、 神楽だけは一人、黙々と頑張っていた。 それを見て、より一層心配になるつばめ。 とある午後。 その日の特訓が終わった後、 ビーチカフェで 人ぼーっとしている神楽に、 つばめは思い切って話しかける。 ずっと伝えたかったこと。 それはFreyMENOWの唄に 自分の人生が救われてきたこと。 大きな病気で入院していたつばめは、 FreyMENOWの唄を聴いて、生きる希望を 紡ぎ出していた。 だから、今神楽が悩んでいるのを見て、 本当に自分にできることがあるなら協力したい。 神楽はつばめのその話を真剣に聞き、 その気持ちを受け入れた。 その事で、想いが溢れてしまい つばめは号泣してしまう。 その後、余暇を楽しむトライナリーたち。 人パスしようとしたみやびも アーヤによって無理矢理脱がされ、 レクリエーションに連れ出される。 そして皆で、この束の間の休息を 大いに楽しむのであった。 |
Episode.3|告白
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何だかんだでバカンスを楽しむ恋ヶ崎みやび。 昼間無理矢理遊びに連れて行かれるのも まんざらでは無い様子。 ただ、彼女にはやるべきことがあった。 その為、夜はPCの前に座り、黙々とそれをこなす。 そんな中、つばめが相談しに来る。 他の皆は寝てしまったから、という消去法の理由に みやびは苦笑しつつも、彼女の相談を受ける。 神楽のことが心配。そんなつばめに対し、みやびは 神楽もつばめを友達だと思っているからこそ、 心配かけまいとして何もいわないのではないかと。 けど、その更に奥には、何かあるようにも思う、 とも付け加えた。 寝室に戻るつばめ。 そして神楽がいないことに気づく。 胸騒ぎから、神楽を探しに行くつばめ。 ると海岸にその姿を見つける。 相変わらず思い詰めたような神楽に、つばめは 「話を聞くくらいならできる」と神楽を励ます。 しかしそれが神楽の気持ちを逆撫でする。 話を聞いてくれて、その後どうするんですか? それでも食い下がるつばめ。 「わたしに出来る事があるなら」 しかし神楽にとってそれは重かった。 つばめが神楽を大事に想うほどに、自らの中での 律背反に苦しむ。 そして神楽は遂に叫び声と共に、大きく身体をねじる。 発症。 フェノメノンが炸裂し、神楽はつばめを取り込んでしまう。 その中で武装状態になった神楽は、つばめに言うのだった。 「貴方のせいで、私は全てを失ったんですー」 |
Episode.4|ブラック・クラン
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神楽が突如作り出したフェノメノン。 その中で、神楽とつばめは二人、対峙していた。 貴方のせいで、私は全てを失った。 音羽も、母も、私の自由も。 貴方を壊さないと、全ては戻ってこない- そんな神楽に対し、 つばめは泣き笑いしながら言う。 「壊していいよ。それで神楽ちゃんが幸せになるなら」 その言葉を聞いて、更に狂乱する神楽。 一方そ0% 、ようやくフェノメノンアラートが 鳴り響くみやびの家。アーヤたちはすかさず準備。 そんな最中、みやびのスマホに真幌から電話が。 「こちらに向かっているヘリの正体を調べて欲しい」 真幌が言うには、普段は分かる筈の所属が 今回に限っては全く見えないという。 フェノメノンの中では、 神楽がつばめの首を吊り上げていた。 「どうしたんですか? コネクトしないと本当に死にますよ」 しかしつばめは、断固としてコネクトしない 「この力はメノウちゃんを、神楽ちゃんを護るためのカ 神楽ちゃんを傷つけるために使えないよ」 「だったら助けてよ、その力で!」 瞬間飛んでくる弾丸。 到着したガブリエラによるものだった。 神楽はそれを簡単に受けとめると、そのまま捨て、 フェノメノンを突き破ってヘリから 下ろされた碇によって、地面ごと持ち去られていった。 そのヘリは、情報管理庁の機体だった。 |
Episode.5|三戸浜からの手紙
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合宿から帰還し数日が経過した。 その間、神楽は一度も学校には顔を出さず、 当然家にもいない。 とある週末、つばめたちは行きつけのカフェで 今後の神楽や管理庁に対する対応について 話し合う。断固として神楽を許さないという ガブリエラに対し、徹底的に擁護するつばめ。 そこにみやびが茶々を入れたりするため、 話は全く進展しない。 その後、劇場にて。 不毛な話し合いで終わってしまった事を 悔やむアーヤ·もう何を信じたらいいか わからない…と、初めてガブリエラに 本音を話すガブリエラは、アーヤのお姉さんに 連絡を取ったらどうかと促すも、 アーヤは「それだけは嫌」と断固拒否。 そんな最中、みやびが慌てて駆けつける。 真幌から連絡があり トライナリーは無期限のストに 突入するとのことだ。 一方その頃、つばめは一人劇場を掃除していた。 するとその時、FreyMENOWのメロディが 聞こえてくる。その歌声のする方へと向かうつばめ。 そこには、既に壊れてしまっているはずの 音羽がいた。彼女がFreyMENOWの曲を歌っている。 「音羽ちゃん!音羽ちゃん! つばめは一心不乱に彼女の名を呼び続けた-。 |