質問の基礎

Last-modified: 2009-10-16 (金) 17:59:11

質問してはみたものの、推理が行き詰まった。
そんな時、司会者の誘導手腕をなじるのもいいが
初心に戻ってみたら、意外に解けるかもしれない。

ウミガメに必要なスキルは

  • 想像力
  • 論理的思考
  • 広い視野
    である。

想像力は日頃の訓練で鍛える他ないが
後の二つは質問によってカバーできる。
それをこれから紹介したい。

基本質問のススメ

『情報が足りない!』
そんな理由で詰んだら、きっと貴方の盲点に情報が隠されている。
以下の基質は、機械的にやるだけで、広い視野を確保するのに貢献するだろう。

問題の性質について基質

  • オカルト?
  • グロテスク?
  • エロチック?
  • バスクリン?
  • 現実に起こりうる?
  • 特別な知識は必要だろうか?
  • 比喩表現、言葉遊びが含まれるだろうか?
    etc

設定について基質

  • 物語は現実世界でのお話?
  • 場所は何処? 屋内? 屋外?
  • 日時は何時? 朝昼夜? 春夏秋冬?
  • 特別な日? 誕生日? クリスマス?
  • 時代は? 現代過去未来?
  • 思想背景は? 政治/経済/宗教/民族/迷信/科学?
    etc

登場人物について基質

  • 登場人物は何人? 問題文のだけで足りてる?
  • 登場人物は何? 人間? 動物植物?非生物?
  • 性別は? 男? 女? 両性?
  • 種別は? 大人子供胎児? 天使悪魔?
  • 属性は? 勝ち組? 負け組?
  • 性格は? アッー? ドM? ドケチ?
  • 普通の人? 五体満足? 病気持ち? 精神病?
  • 職業は? 警官? 犯罪者?
  • 人物間の関係は? 顔見知り? 赤の他人? 友達の友達?
    etc

シチュエーション基質

これは問題文によるので、例だけ。
「男はソレをした。そして泣きながら死んだ。」

  • ソレは何? 犯罪? スポーツ? セクロス?
  • ソレは特別? 道具使う? 技能必要? 死ぬ?
  • 何故した? 自発的? 依頼? 強制? 偶然?
  • 動機は? 物/金/利己的? 救助/利他的? 恋愛/怨恨/感情的行動?
  • 泣いた理由は? 悲しい? 嬉しい? 怖い? たまねぎ?
  • 死んだ理由は? 自殺? 他殺? 事故死? 病死? 死刑執行?

などなど、問題文の行動や状況の描写に関して
省略されたであろう表現を想像しながら質問をするとよい。

絞込み

基質もした、情報も沢山でた。だけど、
『情報が多すぎて可能性がありすぎる!』
こんな理由で推理が行き詰まることが少なくない。
そんなときは絞込みを行なおう。

以下のような絞込みは、余計な情報を選別、整理し
論理的思考をする手助けになるだろう。

〇〇は重要?

まず一つ目の絞込みは、情報の重要度である。
その情報が、問題を解くのに必要か?
シチュエーションを補完するだけの不必要なものなのか?
ということを判断するのである。

〇〇なのは××?

二つ目の絞込みは、情報間の関係である。
たとえば、回答により、二つの情報が得られたとしよう。

  • 男が死んだ
  • 殺人事件が起こった

ここでありがちなのが
『男は殺人事件の被害者か、それに近い者』
という推論で質問を先に進めていってしまうこと。実は
『男は殺人事件と全く無関係の事故で死んだ』
が真相だったということは少なくない。

したがってミスリードを減らすためには、面倒くさがらずに
「男は殺人事件の被害者(関係者)?」といちいち確認することが必要だ。

そして、この情報を得た時に、本来的に考えなければならないのは
男は何故死に、誰が誰を殺した事件なのか?ということなので
男の死因、殺人事件の詳細、どちらか一方のわかりやすい方から
各種の情報と関連付けしていくアプローチもいいだろう。

××でないと成立しない?

これは〇〇は重要?に似たシチュエーション基質だが
場面設定を限定的にすることで、連想の手助けになる。
当たり前な例をあげるとすれば

「男はお金が大好きだった。しかし遺産を受けとらなかった」

男性でないと成立しないのならば、男性特有の事象がかかわるだろう。
お金が好きでなくとも成立するのならば、性格は関係なく受けとれなさそうだ。
遺産でないと成立しないのならば、遺産を残す側がミソであることが推測できる。

このような特に「男」や「女」などの
簡単にスルーしがちな条件には、この質問は有効だ。

途中経過のまとめも有効だお

問題が長引いたら、重要な点を整理して
これであってる? 後は〇〇を当てればいい?
などと確認をしよう。

改めて整理しなおすことで、新たな発見があるかもしれない。
それに腕のいい出題者ならば、情報を組み立てるためのヒントをくれるだろう。