出題のコツとか

Last-modified: 2023-02-06 (月) 23:32:43

ルール的なアレを踏まえた上で、具体的にはどんな問題であるべきか?
それを考察していこう

~~~深夜時間帯の注意事項~~~~~~
 22時~26時台は大変出題が混雑します。
 慌てず騒がず、出題は計画的に。割り込みは避けましょう。
 深夜時間帯に出題する方は、特にルールや誘導について十分研究しといてください。
 深夜時間帯になぞなぞ、過去問、ナポリタン等々の出題は避けましょう。
 携帯の出題は避けたいところですが、無理なら頑張って光速で回答してください。
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前置き

回答から得たヒントを頼りに、ドミノ倒し的に
推理を展開させていくのが質問者の醍醐味である。
したがって、良問であるためには

  • 想像力が刺激される問題文
  • 論理的思考を補助するような回答
  • それらを納得させられる解答

これらを満たし、質問者の知的欲求を
満足させることが必要となってくる。
では、その条件を満たすにはどうしたらよいのか。

大抵の司会者は、物語全体を作ってから
問題と解答に分けているのではないかと思うが
ここでは質問者の視線に立って、問題文から順にみていこう。

問題作り

まず、問題文を作る時に、最低限注意しなければならないことは

  • 論理的に不可思議な事象を問題文にいれる
  • 抽象的表現の多用で意味不明になりすぎない
  • 何を答えればいいのか?を明示すること

この三つ。問題を見た質問者に
「これって、何を質問して、何を推理すればいいわけ?」
こう言われることだけは避けたい。

また「なぞなぞ」がスレ違いであることは言うまでも無い。
ただ「なぞなぞ」は叙述トリックに使えることもある。
その場合、問題文全体が抽象的になりがちなので、気をつけよう。


さらに細かい点を指摘するなら
フィクションであることを明示する必要性はないが
教えないと分かり得ない、あまりにユニークな設定や知識が
推理に必要不可欠ならば、なるべく説明や伏線を張ること。

逆に、問題文からyes/noで推理しうることに対して
いちいち伏線を張り巡らせる必要はない。
難しくしたければ、情報を削れば良いだろう。

むしろ、長い問題文を読んで、一見して答えが推理できてしまうと
瞬殺されて、拍子抜けな感じになってしまうこともある。
折角のネタを自分で殺してしまうのはさびしい。


だからといって、情報を削りすぎるのも良くない。
初期情報が少ない場合は、解答が複雑であるほど
回答でのヒントやフォローが必要になる。
うまく誘導できる自信がないなら、回避したほうがいいだろう。

あまりに問題が長引くと「もう解答はっちゃえよ」となりかねず
飽きられて解答への納得度も落ちるので注意したい。


要は、バランスが大事。

また、問題文が刺激的な内容、想像しやすい内容であるほど
推理意欲がわいてくるので、そこら辺りも考慮するといだろう。

出題

次に質問への回答である
最も大事なキモの部分ではあるが
最低限やってほしいことだけを説明して終わる。


まずは、ミスリードについて。
問題文で意図的にミスリードすることは
難問、珍問としての条件となっているため許される。
しかし、回答でのミスリードは、ただの「嘘」でしかない。
yes/no回答での「嘘」は、推理が根本から成立しなくなるため
司会者が意図的にそれをすることはあってはならない。
むしろ、回答でミスリードが発生したら
それを修正するべく積極的な努力をしよう。


もうひとつは、キーフレーズを正解にするタイミング。
キーワードが一語一句当っている必要はない。
だから、クイズ状態になったら、積極的に補足をしていこう。

たとえばキー部分が、「飛んできたゴルフボールで死亡」ならば
極論、スポーツで使用する球状の物体が当って死んだことがわかれば
野球のボールでも、テニスボールでもいい。

そこまでわかってしまった場合、他にゴルフとわかるヒントがなければ
何のスポーツか羅列させるのも、さらっとゴルフだと教えるのも
無駄にスレを消費すること以外は、ほとんど同じ事だからだ。

正解にいたるまで、キーフレーズにいちいちこのクイズをやっていると
質問者がダレて、質問することを放棄してしまうので要注意だ。
当てたところで、そこまでする必要があったのか?と疑問を抱かせかねない。


現実には、その情報の重要度とか、他の情報の出具合
スレの進行具合を考慮しないといけないが
「飛んできたゴルフボールで死亡」の例でいえば

  1. 死んだのは男          ← 初期情報
  2. 死因は事故、外的要因
  3. 頭部に何かがぶつかった     ← ここまではノーヒントでおk
  4. 何かとは球状の物体で、飛ぶもの ← ヒント出し始めてもいい
  5. それはスポーツで用いるものである    ← クイズ状態
  6. それはゴルフであり、物体はゴルフボール ← 推理が進展
  7. 次の疑問へ

と、こんな感じがいいと思われ。
ここで質問者が最初につまづくポイントは大抵3の後。

  • ぶつかったのは何か?
  • では何故ぶつかったのか?

という二つの疑問が生じる。
大抵は、「何故ぶつかったのか?」の方向へ推理を展開させたいわけだが
「それは何か?」がネックになるので、そっちから探ろうとするだろう。

そして基本に忠実で、勘の良い質問者がいるのなら、ぶつかった物の
性質を探ろうとして、ノーヒントで456と推理できるだろう。
ただ、VIPでは「何か?」を直接当てにくることが多いので
予想以上に時間がかかるかもしれない。

ここで長いこと躓いてしまうと、ストレスを感じるようになる。
したがって、3以降は質問によって前後することになるだろうが
これはクイズ状態になる!次に行った方がいい!と感じたら
早々に456を暗示するヒントをだしてしまおう。

そうすれば、質問者の体力を推理して欲しい箇所にまわせる。
gdgdしたあげく「実はゴルフボールです」などと間抜けに
発表させられるよりかは、ずっと充実した雰囲気で続けられるはず。


ただし、ただ漠然とヒントを出したり、突然教えたりするよりも
質問文中に一部でも導きたい文言があるのならば、回答で
それを匂わせたり、指摘していくのが好ましいのはいうまでもない。

〇〇の部分はyesとか、具体的な指摘によるヒントを出すと
自然に誘導されてくれるかもしれない。
だが、指摘の仕方は、各人の好みで良いと思う。


そして、最終的にいかにして正解に導けばいいのか?ということだが
解答と問題を照らし合わせて、当てて欲しい「キーフレーズ」と
「キーワード」を予め決めておくといい。

そして、予想される質問への回答を準備しておくとともに
ゼロの状態からでもそのキーに辿りつけるようなヒントを用意しておくと
好きな時に修正誘導が可能になる。


それから、司会者は全ての情報をもっているので、「もう解けるだろう」と
しばしば質問者が何で詰まっているのかを無視しがちなので注意したい。

しばしば、謎が残っているままであるのに、キーフレーズを当てさせようとして
「『〇〇が××したら~~~だったから※※※になった』これを当てて欲しい」
というようなやり方で舵取りしようする司会者がいる。
正解へと誘導しているつもりだろうが、これは好ましくない。

質問者の視点に立ってみればわかることだが
複数の謎を同時に解くことは非常に困難な上
ヒントにもならず、何を推理すべきかの道標にもなっていない。
「やれ」といわれても、情報が足らず、組み立てができないのだ。

どこから解いていけばいいのか、論点を絞って誘導してあげよう。
そのためには、具体的に何を当てさせたいのか、何がミソなのか
それをよく意識し、キーワード、キーフレーズから問題の核心に迫れるように、
きちんと順を追って当てさせるようにすればよい。

謎がとけていないのに、「一語一句正確にまとめろ」を求められてもできるはずが無い。
重要な情報が出揃ってはじめて、「まとめてください」ということができるのだ。


Q&A時に大事なのは、gdgdしないように
きちんと誘導しようということである。

それもこれもVIPということで、正解に固執するより
コミュニケーションを楽しんで、面白おかしくやれるのが大事かな
というのが理由。空気を読めということだ。
テンプレの素早い応答や大げさなリアクションも
同じ理由でかかれているものと思われ。

解答・解説作り

最後に解答について。
これはどんな状態であっても必ず投下することが最も大事。


そして、解答作成で注意したいのは「納得」という点。
人がある物語に納得するのには、いくつか条件がある。
文章の些細なテクニックは省くとしても

  • まともな日本語である
  • 意味の通る内容である
  • 設定に論理的な破綻がない
  • 疑問点に対する解答が示されている

これが大前提。
解答が「理解できる」のレベルである。
だが、これはさして重要ではなかったりもする。
よほど酷くない限り、(※伝説のコピペ参照)
論理性を問題とされることはないからである。


むしろ、つまらない出来事を常識的な解答で返されても
「ふーん、乙」ぐらいにしか思われないことがある。

つまらない出来事を常識的に書いて人を納得させるのには豊かな文才が必要だ。
文才さえあれば、感情の部分で共感させ「納得」へと昇華させることができる。
だが、これはやはり難しく、物書きの訓練が必要で、下手をすれば
「糞長いオナニー小説読ませんなボケ」となるので、注意が必要だ。

したがって、物語がいわゆる「ヤオイ」であるならば
(や:ヤマなし、お:オチなし、い:意味なし)
長ったらしい説明文を作るのは避けよう。(お前が言うな?ごめんおw


そうゆうわけで、物語の内容面での面白さ奇抜さ
その発想の方が概ね大事といってよいと思われ。
珍しい事例であるほど、その起承転結への説明に
感心させやすいので、「うおうなるへそ!」となるわけだ。

たとえば、たまにウミガメではアメリカンジョークが元ネタにされるが
何か好きなジョークを一つ、思い起こしてみて欲しい。

ほとんどはありえない設定で、ありえない言動をしていないだろうか?
さらに文章としても大してうまい表現は使われていない。
しかし、ジョークのルールにしたがった作りをしているため
世界観や設定、物語の流れに論理的な破綻は感じさせない。
さらに、シンプルで読み物として単純に笑えるがため
オチに納得、共感しやすいというわけだ。

補足

少々抽象的な説明が続いてしまったが
文章には個人の癖やら好みやらがでるので
少なくとも自分が「面白い」と納得できるものを投下して
面白く演出するのがいいと思われ。


ただ問題を作るだけなら、自分が面白いと感じた
小説やTVから元ネタを拝借する(海外ドラマオヌヌメ
ニュースを基に物語を創作する(ニュース系の板に張り付いていると落ちてる
アメジョなどの小話、都市伝説を利用する
などなど、安心な作り方はできるので、初心者の方は完全オリジナルより
そういったネタを探すことから始めて、出題になれるといいだろう。


初心者にありがちな事だが、問題文から複数の解が存在する。
ただ物事を並べただけで推理材料を質問者に与えていない。

など、いま一歩の作品を作ってしまいがちである。
是非「何処をどう推理させるのか」を考えて問題を作ってほしい。

だいたいそんな感じ

☆編集中☆


補足

257◆eRcYHF7tns 2022/09/22(木) 17:46:34.73
本スレでeRcYHF7tnsという名前でたまに出題している者です
出題希望者の参考になるかと思って、以前に作った問題をどのように考えたかの流れを記載してみます

1.まず、ジグソーパズルをお題に問題を作ろうと思い立った(そこにいたるまでの経緯は忘れた)
2.最初に思い浮かんだ問題は、『Aさんは画材を一切使わずに絵を完成させた、どうやった?』という感じ、自分はこの段階ではウミガメのスープじゃなくてナゾナゾの類だと考えている
3.このナゾナゾをウミガメのスープにするため、解答(バックストーリー)を考える
・「ジグソーパズルを完成させた→ジグソーパズルの完成が遅れた」にして、「遅れた原因は何?」という新たな謎を増やす
・遅れた原因を「別のジグソーパズルをやりだした」ということに設定、どんなシチュエーションなら別のジグソーパズルをやり始めるか考える
・「1つ目のジグソーパズルはただの市販品で、2つ目のジグソーパズルはAさんにとって特別な意味を持つ」ことにして、2つ目のジグソーパズルに「Aさん宛のファンアート」という設定を付与した
・Aさんがファンアートをもらっても自然になるよう、漫画家に設定した

「Aさんが漫画のファンから自作のジグソーパズルをもらい、市販品のジグソーパズルを一時中断してでもファンメイドのジグソーパズルを早く完成させたいと思った」という解答(バックストーリー)が完成

4.あとは重要な情報を隠したり変換したりで問題が完成する

「週刊誌で漫画を連載しているAさんは
ファンアートをもらったことにより
絵の完成が1週間遅れた
なぜ?」

完成した問題では「なぜ絵の完成が遅れたのか?」を聞いているが、本質的には「ファンアート/絵の正体は何か?」を考えさせる問題になっている

で、本スレを見ていて思うのは、『Aさんは画材を一切使わずに絵を完成させた、どうやった?』レベルのウミガメのスープとしては楽しみづらい問題が多いということです。

個人的な考えですが、ただ聞かれたことを明らかにするだけでなく、問題の背景まで解き明かすのがウミガメのスープだと思っています。
自分も初心者の頃はナゾナゾをっぽい出題をしてましたし、それでも面白い問題もありますが、とりわけ「ウミガメのスープらしい」問題を作成するためには一つの参考になるんじゃないでしょうか

本スレpart86で言えば、7番のクローゼットや462番の鈴木一朗も『ウミガメのスープらしい』出題になってるので、作問する人はそれらも参考にしてみてほしいです