ザ・ボス

Last-modified: 2010-04-14 (水) 20:23:15

コブラ部隊元隊長の女性。イギリス系アメリカ人。戦うことに喜びを感じており、大戦時のコードネームは無上の歓喜を表す「ザ・ジョイ(THE JOY)」。1922年、米国賢者達の一人の娘として生まれる。第二次世界大戦中の1942年に、連合軍内に特殊部隊「コブラ部隊」を設立し、連合軍を勝利に導いた。その功績により後に「特殊部隊の母」や「戦士(Воевода)」の異名を持つ。ヘリオポリスの侵入演習やアフリカのドイツ空軍基地夜間襲撃を考案し、SASの前身であるレイフォース、L分遣隊の基礎を築いた。SASの創立時に特別顧問として招かれ、ゼロ少佐とともに、第22SAS連隊の立ち上げに関わる。
1944 年のノルマンディー上陸作戦中にアダムスカ(後のリボルバー・オセロット)を出産するも、賢者達によって没収される。大戦後の1947年にコブラ部隊を解散し、1951年、ネヴァダエリア7で核実験「BASTER DOG」に参加し放射能を大量に浴びて白血病になる。この頃にジャック(ネイキッド・スネーク、後のビッグボス)が弟子入りし、ともに近接格闘術「CQC」を生み出すが、1959年に極秘任務参加のため、ジャックの前から忽然と姿を消す。
1960 年、当時の宇宙線遮断技術が充分に発達しておらず、乗員の被曝は避けられなかったため、既に被曝していた彼女が、米有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」の非公式のクルーに選ばれる。宇宙線を浴び、被曝するも帰還。翌年の1961年にピッグス湾事件にて戦闘に参加するが、航空支援が取り消されたために自らの部隊は壊滅した。
1962 年、ソ連のツェリノヤルスクにてかつての戦友、ザ・ソロー?と敵同士として再会し、ザ・ソローはザ・ボスの任務を成功させるために、自らの殺害を嘆願。やむを得ず彼女はザ・ソローを射殺する。
1964 年8月24日に決行されたバーチャスミッション時には、パーミット級原子力潜水艦内から無線にて参加するが、実際はネイキッド・スネークと同じくツェリノヤルスクに潜入していた。彼女の本来の目的は、GRU(ロシア軍参謀本部情報総局)に属するソ連軍大佐ヴォルギンの持つ「賢者の遺産」を奪取し、その膨大な資金の全額をアメリカ側に誘導することで、CIA(中央情報局)の指示でソ連へ偽装亡命した。この際、亡命の手土産として小型核砲弾(デイビークロケット)を2発持ち込んだが、それが後に災いとなる。ヴォルギン大佐はハインドA(Mi-24A)から用済みとなった開発局「OKB-754」(通称「ソコロフ設計局」)に向けデイビークロケットを発射し、設計局及び周辺地域を破壊、放射能汚染させた。

MGS3

後の情報操作により、このソ連国内で核兵器を使用するという凶行の犯人は、ザ・ボスとされた。これを受け、ソ連政府は第二戦備態勢に突入。CIA は、この事件にアメリカ政府が関わっていないことを証明すべく、一週間後の8月30日にザ・ボスの抹殺を目的とした「スネークイーター作戦」を開始する。この作戦での彼女の任務はアメリカ(スネーク)に賢者の遺産を奪取され、抹殺されることであった。ロコヴォイ・ビエレッグの花畑でスネークに負け、愛用銃パトリオットと賢者の遺産に関するマイクロフィルムを託し、スネークによって人生の幕を閉じた。この時、スネークに語った「世界は一つになるべきだ」という意志は、ビッグボスやゼロによって引き継がれ、「愛国者達」を創設する行動理念となっていく。

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