日本 RankV ジェット戦闘機 F-86F-40 セイバー
概要
Ver.1.75で実装された、日本のランクVジェット戦闘機。航空自衛隊の冷戦初期における主力戦闘機。
主翼伸長と前縁スラットの追加で旋回率が大幅に向上しており、格闘戦時はもちろん地上支援時の取り回しも向上した。
機体情報(v1.**)
必要経費
必要研究値(RP) | 170,000 |
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機体購入費(SL) | 550,000 |
乗員訓練費(SL) | 160,000 |
エキスパート化(SL) | 550,000 |
エース化(GE) | 2,000 |
エース化無料(RP) | 800,000 |
バックアップ(GE) | 50 |
護符(GE) | 2,300 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 8.3 / 9.0 / 9.3 |
RP倍率 | 2 |
SL倍率 | 1.5 / 3.6 / 3.3 |
最大修理費(SL) | 4,950⇒6,504 / 20,700⇒27,199 / 15,200⇒19,972 |
機体性能
項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
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最高速度(km/h) | 1095⇒1115 / 1088⇒1106 |
(高度0~100m(海抜)時) | |
最高高度(m) | 14700 |
旋回時間(秒) | 24.4⇒21.8 / 24.9⇒23.0 |
上昇速度(m/s) | 38.8⇒55.5 / 36.3⇒46.5 |
離陸滑走距離(m) | 750 |
離陸推力(kgf) | 2470.5⇒2739.4 / 2445⇒2,600 |
毎秒射撃量(kg/s) | 5.20 |
燃料量(分) | min7 / 20/ max26 |
限界速度(IAS) | 1,111 km/s |
フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)590 km/s, (離陸)562 km/h, (着陸)343 km/s |
主翼耐久度 | -4.5G ~ 10.5G |
武装
分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 |
---|---|---|---|---|
機銃 | 12.7mm ブローニング M3 | 6 | 1800 | 機首 |
弾薬
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 費用(SL) |
---|---|---|---|
12.7mm ブローニング M3 | 既定 | API-T/AP/AP/I | - |
汎用 | AP-I/AP-I/API-T/I/I | 230 | |
地上目標 | API-T/I/AP/AP/AP-I/AP-I | 230 | |
曳光弾 | API-T | 230 | |
ステルス | AP-I/I/AP-I/I | 350 |
追加武装
分 類 | 名称 (爆薬量) 種類 | 搭 載 数 | 影響【AB/RB&SB】 | 費用 (SL) | 搭載条件 | 備考*1 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | ||||||
B | 1000lbs (454kg) AN-M65 | 2 | -141.8/-189.4 | -23.8/-23.8 | +3.5/+4.1 | 400 | FLBC mk.1 | 合計搭載量 1,000lbs (爆薬量240.4kg) |
R | 127mm HVAR | 16 | -131/-178.6 | -24/-24 | +3.8/+4.5 | 320 | FRC mk.2 | 重量1,024kg |
機体改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
---|---|---|---|
I | 胴体修理 | 9000 | *** |
コンプレッサー | |||
12mm弾薬ベルト | |||
II | 新しいブースター | 10000 | *** |
機体 | |||
FRC mk.2 | |||
III | 主翼修理 | 8400 | *** |
エンジン | |||
新しい12mm機関銃 | |||
FLBC mk.1 | |||
IV | 耐Gスーツ | 15000 | *** |
カバー交換 | |||
AIM-9B |
カモフラージュ
既定 | |
---|---|
条件 | - |
説明 | 標準カモフラージュ・史実のブルーインパルス塗装 |
研究ツリー
前機体 | F-86F-30(JP) |
---|---|
派生機体 | - |
次機体 | F-104J |
解説
特徴
史実での活躍の印象深さゆえか、既定スキンはアルミレーキやグレーではなく、空中機動研究班*2所属機になっている。白地の機体上面に青の入山型、下面に山吹色の縦線を配し、帝国陸軍機を思わせる華美な塗装が目を引く。
前機体のF-30と武装やエンジンの違いはないが、主翼が若干延長され、主翼の境界層仕切板がなくなり前縁スラットが追加された。この改変により、僅かなロールレートと上昇性能と引き換えに、旋回性能の向上を得た。また、低性能な初期型ながらサイドワインダーを携行可。
実装当初はエンドコンテンツの一角を占めていたが、現環境では超音速機や各種第2・第3世代AAMとマッチングし得る為、一転して苦しい立場に置かれる事に。それでも慎重にエネルギーを保全し、ここぞの機動に全てを賭ければ、未来兵器に一矢報いることも不可能ではない……かもしれない。
立ち回り
【アーケードバトル】
前任のF-86F-30 Sabre(JP)よりも向上した旋回性能を生かして格闘戦を挑む……のではなく、きちんと上昇して一撃離脱に徹しよう。残念だが高い上昇性能を持っているわけではないので多少の迂回上昇が必須となるかもしれない。
武装についてだが、12.7mmM3x6門を装備している。この機銃は高い発射レートと初速を備えており、未改修時からかなりのキルを見込める。弾薬ベルトは規定の時点で威力が高く、どれを使っても問題がないので好みに応じて選択しよう。また改修を進めると日本ツリー初となる空対空ミサイル"AIM-9B サイドワインダー" が使用可能となる。初期の対空ミサイルであるため、高い命中率は見込めないが、牽制用や油断している敵機に対しては有効である。その後の機体の標準装備であるのでぜひ本機で扱いに慣れておこう。使用する際には自分のやりやすいキーやボタンにシーカー解除キーと空対空ミサイル発射キーを割り当てておくことを忘れずに。
総評すると、ABではRBよりBRが数段低いため、未来兵器とマッチングすることがなく、RBの欄にもあるように本機における曲げられる≠これまでの格闘戦ができるということを頭に入れておけば大活躍が見込める優秀な戦闘機である。
【リアリスティックバトル】
ひときわ目を引く鮮やかな塗装と、改善された旋回性能が特徴のF-86。それに見合う撃墜数で活躍したい気持ちはわかるが、まずは下記格納を参照。
本機を現時点で扱う際には覚えておかねばならないことがいくつかある。
1:BRが(相対的に)高く、現環境のマッチングでは正面突撃ではやや不利
2:元来の機体特性的に一撃離脱戦法の比率が高め
ということである。
1についてだが、現在BR9.3には日本の課金枠と本機に対し、米にF3H-2、AV-8A、ソ連にYak-38、英にBuccaneer S.2、独・伊・仏にF-86K、中にF-5と少なく見積もって0.5世代後の機体が揃い踏みである。また、その前後のBRにもMiG-17AS等、本体性能こそ近いが兵装運用面での性能が上回る機体が存在する。この他、そもそもA/Bを持っていたりエンジンパワーがかなり高いなど世代や性能が大幅に上回っている機体が居るなどと群雄割拠の状態で、実装後の小調整そのままになっている本機は性能(特にエンジンパワー)で大きく水を開けられていることを認めざるを得ない。そのため、他の機体と同じように正面から向かうとなるとそれらの差で太刀打ちできずに終わるだろう。戦場へと繰り出す前に、まず会敵すると考えられる機体の性能を冷静に調査しておくことが必須である。
次に2についてである。本機は確かに主翼伸長による翼面荷重の低減と、前縁スラットによる迎え角時の抗力発散で旋回率は増している。しかし、そもそもF-86シリーズは米国、つまり戦中から一撃離脱戦法を中心としている国が対MiG-15用に(急遽)開発した機体であり、元来格闘戦というより集団でのエネルギー戦闘が主眼である*3。また、こういった経歴から主翼そのものは高速度での飛行に最適化されており、強度そのものはアップデートで是正は入ったもののあまり高くはない。そのため、元々単独での旋回戦は彼我の技量差がある場合にのみできなくない、といったレベルで、集団での一撃離脱が前提であることを絶対に覚えておくこと。つまり、アメリカツリー機がいきなり日本ツリーに入っている、と思ってもらって良い。
本機における現環境での立ち回りだが、まず大きく迂回上昇をし、最低限ジェット戦場での一撃離脱が可能な4500~5500mを確保すること。相対的にアンダーパワーであることもあるため、日本レシプロ機を扱う際の迂回上昇と同じ感覚でよい。やり方はこれもまたレシプロの時同様、10°上昇でIASが350km/hを割り始めたら5°に下げてエネルギーを回復しよう。基本的には周囲を索敵しつつ、この繰り返しでよい。
次に、高度を確保したらまず味方の同格あるいは高性能機が交戦を始めた空域を見つけ、自分が枚数有利を作る形で飛び込むこと。なお、この際機体・主翼強度があまり高くないことを勘案して必ずエアブレーキを展開し、必要に応じてスロットルも調整しよう。ここからが本機の旋回率の出番である。
旋回率が高い=高速域で照準を定めやすい、ということなので、味方に追い立てられている敵機の斜め上からM3の弾幕を浴びせてやろう。うまく行けばそれで撃墜や火災が見込める。そうでなくとも破損やヒットは取りやすい*4。そうしたら、味方に追従して追うのではなく最低でも90°別の方角へ退避し、次回の再突入のためのエネルギーと姿勢を作ること。幸いにして元々F-86はシリーズを通してロールレートが高いので、この手の切り返しは得意である。こうすれば、改修後は当然ながら改修途中でも戦闘に貢献でき、また種々の稼ぎも見込める。
つまり、
本機における曲げられる≠これまでの格闘戦ができる
ということである。
如何にエンジンのアンダーパワーを空戦エネルギーで常に補うか、そしてキルへの拘泥などといった不要な欲をかかずに戦闘できるが絶対条件である*5。
どうしても高度確保の戦術では効果を体感できない、あるいは合わない、といった場合は小ネタ欄の"速度を取るか、高度を取るか"の項目を一読するときっかけになるかもしれない。
固定武装は後期ベルト 12.7mm M3ブローニング 300発 x6門。前任と全く同じである…が現在ではスキップしている方も多いと思われるので、改めて触れておく。
機銃そのものについては米軍機の標準的な機銃であるが、M2とM3の違いは連射速度である。発火方式を機械式から電気式へ変更したため、連射速度が劇的に向上し、諸外国ジェット戦闘機に搭載されている20mm/30mm リヴォルヴァーカノンに匹敵するレベルとなった。それぞれを比較すると
30mm DEFA 552機関砲(1200rpm)
20mm FMC T-160機関砲(1500rpm)※F-2セイバーに搭載
12.7mm M3ブローニング機関銃(1200rpm)※本機に搭載
12.7mm M2ブローニング機関銃(770rpm)
20mm ホ-5機関砲(950rpm)
20mm 99式2号 機関砲(490rpm)
となっている。元のM2からは約1.6倍、本邦のホ5の約1.3倍、2号銃の約2.5倍である。陸軍機上がりの方も当然だが、特に海軍機上がりの方は当惑してもおかしくはない発射レートである。また、装弾数の4倍のrpmであるため、射撃密度こそ高いが同時に弾薬を過剰消費するという欠点も併せ持っている。つまりトリガーを引き続ければ数秒で空になるので、ホ5より気を使って指切りをすると制御しやすい。事前にテストフライトでよく射撃演習をし撃ち慣れておくことを推奨する。
機銃配置は正面給気口を取り囲むように配置されているため、視線=射撃線となりやすい。機械的な当てやすさは抜群である。弾薬ベルトも規定ベルトの段階から効果が高いため、基本的にどれを使っても問題ない。好みに応じて選択すること。
固定武装の他、本機は空対空ミサイルであるAIM-9B サイドワインダー x2発が使用可能。デフォルトではキーバインドがされていないため、自分のやりやすいキーやボタンにシーカー解除キーと空対空ミサイル発射キーを割り当てておくことを忘れずに。
戦法としては、ズーム開始前にシーカーを起動して敵機後方象限を確保し、そのままロックオンして発射するのがセオリー。概ね後方1.5km程度での使用が適当だろう。当然ミサイルであるため、直撃あるいは加害半径に巻き込めば敵の撃墜や強制撤退も見込めるが、仮に回避されたとしても相手に急な回避機動を強要させることができる。
即ち、ミサイル搭載と使用の利点は、単に機銃の射程圏外から撃墜を見込める以外にジェット戦闘機での戦闘に不可欠な空戦エネルギーを瞬間的かつ一気に削ぐことができることで、これは従来の機銃のみの戦闘では成し得ない戦術である。更に一歩踏み込めば、ミサイルでの攻撃は機銃と異なり回避される=即座に無意味 とはならないということである。その後は更に一撃仕掛けて味方に任せるもよし、状況が許せば押し切るもよし。状況に応じて柔軟に対処すること。当然、撃ちっぱなし可能なので撃ったら即座に離脱でも十分問題ない。
当然だが、自分自身の空戦エネルギーはこのときも常に考慮し続けること。深追いはミイラ取りがミイラになる。目安としては、追跡を続けて概ねIASが400km/hを割りそうなら即座に中断・退避してよい。
外装からくる機体負荷も気になるが、一撃離脱中心のエネルギー戦闘なら無視できるレベルなため、実質的に欠点はないと言える。また、本機の装弾数こそ2発のみであるため使い所の見極めを…と言いたいが、長射程機銃のような感覚で積極的に活用してよい。そもそもミサイル自体が初期型であるため、誘導性能自体は抜群に良いわけではない。そのため精確に狙っても命中は半々くらいなためなのと、外すのを躊躇って使用を渋り、使う前に自分や味方が落とされるよりは回避強要目当てで使った方が大分マシだからだ。
ただし、サイドワインダーはIR誘導=赤外線誘導なため後方象限のみロックオン可能かつ敵味方を識別しない。敵機の向きと味方への誤射には用心すること。
ここまで続けたものの、正直なところ本機の置かれている環境は種々の要因から厳しいと言わざるを得ない。元々日本ツリーは陸海問わず個人での格闘戦を重視していたツリーであった所に、いきなり真逆の性格どころか別の国の機体を扱うことになる上、最初で触れた調整不足のバトルレーティングが重なっているためである。
そして、大前提として本機は戦闘爆撃機ではなく制空戦闘機であるため、功を焦った開幕対地攻撃や爆撃機への攻撃、また撃墜確定だがまだ脱出していない敵にかかる*6などの行為は勝ちに貢献できないどころか完全な利敵行為であることもある。こうした諸々の事情から、これからの乗り出しは苦しい場面が多々あることは否定しようのない事実である。
しかし、"艱難辛苦汝を玉にす"という諺の通り、どんな時も塗装に恥じない誠意ある戦いを貫いて機体と共に着実に成長しよう。制空権さえ確保してしまえば後はこちらのものであるため、その時は遠慮なくBotやソフトターゲット、軽トーチカを破壊してゲージを削りつつ稼ぎ出してやろう。衝突や分解には用心すること。
今までとは全く違う機体・戦法への知識理解と習熟が要求されるのがこれからのジェット戦闘機での戦いである。これに空対空ミサイルの扱いもあり、複雑さと高度さは指数関数的に跳ね上がっている。とはいえ、索敵/追跡レーダーと連動する火器管制装置、レーダー警報受信機、対地攻撃システムや中射程ミサイルといったアビオニクスや兵装がまだないためこれでも入門レベルである。本機もといF-86で要求される戦術は、後に続く第2、第3世代ジェット戦闘機での戦術の核心であるため、今後に続く現代戦でも活躍したいと志すなら、ここで必ず基本を習得しておこう。
【シミュレーターバトル】
F-30で悩まされた旋回時の気流剥離が無くなり、非常に高い旋回率を獲得している。ジェット機同士の格闘戦ではリードアングルが極端に大きくなり、一瞬の交差で有効打を放り込む事が難しくなる。よって敵の尻を鼻先で追うような古典的な局面にランクⅠ以来の価値が生じるわけだが、こうした状況で旋回率の高さが大いに効いてくるだろう。
勿論レーザービームの如きM3機銃6門の火線も健在、Tu-4のエンジンを4つながら燃やしてしまおう。AIM-9Bは視野が狭く、ウイスキーマークを敵にぴったり合わせる位で丁度良い。SBではロックオンサークルが表示されないため、史実通りシーカーの鳴き声を頼りにしよう。弾体の運動性は高くないので、敵戦闘機を射撃する際は一旦後下方の死角に潜りこみ、気づかれない様そっとミサイルを解き放とう。レシプロ重爆に対してはかなり近づかなければロックオンしないので、実のところ敵の尾部銃座の弾が届いてしまう。とは言え、ここまでツリーを進めたSBエース諸兄なら、飛翔する敵弾を目で見て躱し、ロックオン距離まで近づくことも不可能ではない筈だ。勿論、これまで通り頭上から焼夷弾をしこたまお見舞いしても構わない。
史実
航空自衛隊が配備したF-86で、最も数が多いのがこのF-40である。最初は米国からの軍事供与品として完成機が調達されたが、三段階に分けて可能な限りの国産化が図られ、第一次生産分はノックダウン生産、第二次生産分は国産部品を使用したライセンス生産、第三次生産分はほぼ国産品(不足分は米国から無償提供)で製造された。総生産数は300機で、先に供与されていたF-40を合わせて、480機が配備された(F-25とF-30を含めると508機)。しかし、急いで生産したあまり、パイロット・整備士の養成などが間に合わなくなり、供与された40機が木更津基地に未使用で待機していたが、防衛費の無駄として問題化したため、米国に送り返された。なお、F-25・F-30は後にF-40仕様に改造されたり、偵察機のRF-86Fに改造されたりした。
自衛隊所属機の実戦経験はないが、1960年代には有害鳥獣駆除として、北海道に生息するトドに対し機銃掃射を実施した。この駆除活動には他にM42 ダスターやブローニングM2重機関銃、M1ガーランドなどが投入され、当時は春の風物詩として報道されていた。
航空自衛隊の主力戦闘機として配備された本機だが、1962年にF-104J/DJが投入され始めると、支援戦闘機*7などの役割についた。しかし、支援戦闘機にF-1が1977年から配備され始めると、F-86は姿を消していき、1982年3月15日に引退セレモニーが入間基地で行われ、F-86は自衛隊から退役した。
小ネタ
現在、この機体(№02-7960)は航空自衛隊浜松広報館にて屋内展示されている。
初代カラーは立体化が少ないなどの事情ゆえかあまり知られていないが、この白地に青のブルーインパルス塗装は2代目*8に採用されたパターンである。
最初は他の浜松・第一航空団*9のF-86と同様のアルミレーキに尾翼を黄黒のチェッカー。そして初のブルーインパルス専用色として銀色の地に金色ないし濃青*10、翼単には蛍光オレンジが配されたなんともきらびやかな塗装が採用された。
しかしこれでは機体の上下がわかりづらいという問題があったため、映画『今日もわれ大空にあり』*11への出演を機にWarThunderに登場している白地に水色、機体下面にはオレンジを配した塗装に変更された。現在では主にこちらの塗装が「ブルーインパルスのF-86」として連想されるのではなかろうか。
その後T-2、T-4と機種変更に合わせて塗装も変更され、現在ブルーインパルスのT-4が纏っているのは4代目カラーリングである。
本機を含む朝鮮戦争期のジェット戦闘機に限られるが、しばしば戦術面で話題になるものがある。それは
・開始離陸後、初手に高度を取るべきか
・開始離陸後、高度を抑えて水平速度を取るべきか
というものである。前者はレシプロから続くエネルギー確保の戦法*12だが、後者は敢えて速度を高度即ちエネルギーにせず、速度のまま保持しておく戦法である。高速になるほど推力が増すというジェットエンジンの特性を考慮し、まずはエンジンが最大推力を発揮できる環境を整えようという考え方だ。分かりやすく例えると速度(と推力)が収入、エネルギーが貯金である。すなわち
上昇タイプは収入=推力は増えないが、コツコツエネルギーを貯金=高度変換し、会敵後の戦闘行動の自由を確保する。
低空加速タイプは、最初貯金が全く増えないが、収入はどんどん増えていく。それに応じて最後の方は貯金を一気に、しかも無理なく増やせる。
というものである。
RB以降の朝鮮戦争期ジェット戦闘機の場合、実はどちらを選択しても会敵する頃の資産総額や、取れる選択肢はそこまで大きく変わらない。なぜなら、採用している翼平面型やエンジン成熟度の都合上、そもそも限界点が限られているからである。
これらを踏まえると、「資産が一緒なら戦術的優位が欲しい」という人は高度を、「資産が一緒なら機動の自由が欲しい」という人は速度を、それぞれ優先すればよいというアプローチもあるということである。何にせよ前線における枚数を揃え、制空権を確保するのが役割であるため、うまく他の味方としっかり合流できるのなら別の戦術を取り入れて試すのも視野が広がり、またチームの勝利に貢献できるだろう。
なお、繰り返しになるがこれは朝鮮戦争期のジェット戦闘機に限った話であり、また考えなしに低空を突っ走って即死亡することを擁護・推奨するつもりは一切ない。その辺りは誤解なきよう全てのパイロット諸氏に於いては留意されたし。
外部リンク
コメント
【注意事項】
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- こいつ,浜松の広報館の02-7960か? -- 2017-12-22 (金) 01:43:04
- 地元浜松のは機首ナンバー966だからね・・惜しい -- 2017-12-22 (金) 07:30:34
- 館内展示が960で屋外展示が966だぞ -- 2017-12-22 (金) 16:23:40
- 地元浜松のは機首ナンバー966だからね・・惜しい -- 2017-12-22 (金) 07:30:34
- なぜこれを実装した…いやまあ日空ランク5が増えるのは大変よろしいんだがミグ17の捕食も捗りそう。 -- 2017-12-23 (土) 01:15:55
- あれ?高い割には性能F-30と大して変わらんような・・・ -- 2017-12-23 (土) 17:04:29
- 旋回と高速域の耐G性能がかなりよくなった。武装は変わらないが、機体性能がやっとmig17と対抗できるようになった -- 2017-12-24 (日) 16:15:00
- こいつmig15と比べて旋回性能はどうなの? -- 2017-12-24 (日) 21:02:55
- 泣くなよw旋回性能はmig17と同格、低速の場合が少しだけ負けるくらい。こいつは強いぞ、現状武装以外no性能は西側最強、。評価するなら -- RB 2017-12-25 (月) 07:00:07
- 途中送信した(zawazawaじゃないのがめんどくさい…)。評価するならmig-17>=F-40>=CL-13>ハンター>=F2>他かな -- 枝? 2017-12-25 (月) 07:05:05
- すまん変な絵文字はタップミスだわ。そうかこいつ強いのか…正直F30でCLの相手絶望してたから安心したわ -- 2017-12-25 (月) 11:52:05
- 泣くなよw旋回性能はmig17と同格、低速の場合が少しだけ負けるくらい。こいつは強いぞ、現状武装以外no性能は西側最強、。評価するなら -- RB 2017-12-25 (月) 07:00:07
- 西側作るならこいつとハンター、どっちがいいかな? -- 2017-12-25 (月) 12:39:19
- ハンターじゃない?火力と速力と上昇力はあちらが上のはずだし -- 2017-12-25 (月) 13:33:15
- 好きなタイプによる、個人的にこいつ。ハンターは高速が売りなのに、高速での機動性が微妙過ぎて攻撃する際は気付かれたら避けられるし、攻撃される際は相手に速度があれば死亡確定のが辛い。火力はハンターがいいだけどね、こっちはヒットだらけ -- 2017-12-25 (月) 16:45:28
- ふむふむ。CL-13A乗って速度は足りてたけど火力が足りないと思ってたからやっぱりハンターのが良さそうね。ありがとう。 -- 木主 2017-12-26 (火) 09:30:19
- この機体普通のGには結構耐えてくれるけど、マイナスGには弱いね。 少しひねって下に向くと簡単に翼が折れる -- 2017-12-26 (火) 16:12:38
- 「日本空ツリーのランク5ジェット戦闘機。」を「日本空ツリーで二機目の戦後ジェット機。」に変えてもいいのではないかと思いますがどうでしょうか? -- 2017-12-28 (木) 01:27:25
- あきらかに前のセイバーとは違うな。700キロで旋回するとカナディアや-30型は8Gあたりで機体がガタガタ言い出す。ところがこいつは9Gまで安定して旋回できる。翼を変えるとこうも違うか -- 2017-12-29 (金) 05:16:33
- 本物の自衛隊のブルーとは違って「960」の文字が丸っとしてるよね、、、角っとしてる方が自衛隊っぽいんだけどなー -- 2017-12-30 (土) 00:28:06
- そっか、実物の方はデジタル数字みたいになってるのか -- 2017-12-30 (土) 01:12:10