イギリス RankII 戦闘機/戦闘攻撃機 タイフーンMk.1a
概要
大きなアゴ、もといラジエーターがチャームポイントのイギリスRank2機体。ハリケーンMk.2に引き続き7.7mm機銃12門という奇っ怪なイギリスらしい装備をしているが、同格機が20mmクラスの機関砲を装備し始めるこのBR帯では少々見劣りしてしまう。
頭でっかちな見た目の通り、速度に優れて旋回に弱い一撃離脱型なのだが、加速がよろしくない。武装も今まで通り7.7mm機銃を12挺となるが、さすがにこのBRになってくると7.7mm機銃程度では威力不足が目立つ。代わりにだいたいの狙いでも燃やしやすいのでガンガン炎上させてやろう。大柄な機体のおかげで高速飛行中や射撃時に機体がブレるということは少ないため、降下して速度を稼ぎつつ攻撃し、そのまま標的から離れ安全な所から再び突入という一撃離脱が基本になるだろう。
史実同様迎撃機としては落第に近い性能のため、高空を飛ぶ爆撃機の迎撃は僚機に任せて低空に留まる敵機や地上目標に弾丸のシャワーを浴びせてやろう。
ちなみに何故か離陸時にエンジン出力を100%にしても動き出すのに時間がかかる。同様の現象はKi-43IIでも起きており、おそらくバグの可能性が高い
機体情報(v1.**)
必要経費
必要研究値(RP) | 14,000 |
---|---|
機体購入費(SL) | 55,000 |
乗員訓練費(SL) | 16,000 |
エキスパート化(SL) | 55,000 |
エース化(GE) | 320 |
エース化無料(RP) | 250,000 |
バックアップ(GE) | 50 |
護符(GE) | 860 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 2.7 / 3.0 / 2.7 |
RP倍率 | 1.3 |
SL倍率 | 0.5 / 1.2 / 2.4 |
最大修理費(SL) | 778⇒*** / 1633⇒*** / 2230⇒*** |
機体性能
項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
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最高速度(km/h) | 612⇒656 / 596⇒634 |
(高度5800m時) | |
最高高度(m) | 10500 |
旋回時間(秒) | 21.9⇒20.1 / 22.5⇒21.0 |
上昇速度(m/s) | 14.5⇒20.1 / 14.5⇒17.1 |
離陸滑走距離(m) | 580 |
最大出力(hp) | 1753⇒2033 / 1735⇒1880 |
離陸出力(hp) | 1868⇒2148 / 1849⇒1995 |
毎秒射撃量(kg/s) | 1.98 |
燃料量(分) | min17 / 20 / 30 / 45 / max59 |
限界速度(IAS) | 880 km/h |
降着脚破損速度(IAS) | 340 km/s |
フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)427 km/h, (離陸)395 km/h,(着陸)344 km/h |
主翼耐久度 | -***G ~ ***G |
武装
分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 |
---|---|---|---|---|
機銃 | 7.7mm ブローニング | 12 | 5820 | 翼内 |
弾薬
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 費用(SL) |
---|---|---|---|
7.7mm ブローニング | Default | T/AP/AP-I/ボール/ボール/I | - |
Universal | T/AP/AP/AP-I/I | 2 | |
Tracers | IT/AP-I | 2 | |
Stealth | AP-I/AP-I/I | 4 |
追加武装
搭載条件 | 種類 | 名称 | 重量 (lbs) | 搭載数 | 影響【AB/RB/SB】 | 購入費用 (lions) | ||
最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | ||||||
HSBC mk.2 | B | 2*250lbs | 250 | 2 | -4/-3/-3 | -2.0/-1.4/-1.4 | +0.7/+0.8/+0.8 | 150 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HMBC mk.2 | B | 2*500lbs | 500 | 2 | -48/-44/-44 | -4.5/-3.3/-.33 | +1.4/+1.7/+1.7 | 200 |
機体改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 胴体修理 | 920 | 2,200 | 110 |
ラジエーター | ||||
7mm弾薬ベルト | ||||
II | コンプレッサー | 1,000 | 2,400 | 120 |
機体 | ||||
HSBC mk.21 | ||||
III | 主翼修理 | 870 | 2,100 | 100 |
エンジン | ||||
新しい7mm機関銃 | ||||
HMBC mk.2 | ||||
IV | インジェクター交換 | 2,300 | 5,500 | 270 |
カバー交換 |
カモフラージュ
研究ツリー
前機体 | Hurricane Mk II |
---|---|
派生機体 | --- |
次機体 | Typhoon Mk.1b/L |
解説
特徴
立ち回り
【アーケードバトル】
低空でのエンジン出力に優れており、上昇力もそれなりで一撃離脱戦法が取りやすく単純な旋回も良い。ただロール性能が貧弱でドッグファイトは避けるべき。機関銃は12機といえど流石に7.7mmでは火力不足で特に射程で差をつけられておりヘッドオンは可能な限り行うべきではない。
【リアリスティックバトル】
自軍の基地方向へ向かって上昇し、やってくるであろう爆撃機の迎撃をする。相手もまだ初心者が多いため、反撃しようとして巴戦でも仕掛けて来ようもんならコチラは一方的に殴れる。流石に機動力は双発機には負けていないので上から被せてM1919で黙らせよう。曳光弾ベルトにしていればより燃タンに火がつきやすくなるとともに撃墜しやすくなる。時間をかけすぎると銃座に落とされるもしくは他の戦闘機が駆けつけるため迅速に仕留めよう。機銃手をピンポイントに狙うのもアリ。初期の爆撃機は薄い機体が多いため保身に走りながら攻撃するのもテである。
【シミュレーターバトル】
--加筆求む--
史実
ハリケーンの後継機として設計された、ネイピア製24気筒セイバーエンジンを搭載した大型戦闘機。その初期型がタイフーンMk.1aである。
ハリケーンの後継機を開発する際、航空省はネイピア製セイバーエンジンか、またはロールス・ロイス製ヴァルチャーエンジンを搭載した戦闘機を計画するよう要求した。どちらのエンジンも2,000馬力以上を発揮するように設計されており、シリンダーの配置が異なる(H型とX型)という点を除けば、同じ24気筒の液冷エンジンであった。これらはアメリカから送られてくるハイオクガソリンの使用が前提となっていた。
結果、ロールスロイス・ヴァルチャーを搭載したR型と、ネイピア・セイバーを搭載したN型の二種類の試作機が完成する。両機とも低翼単葉・半金属製・横開きドアという構造で、機首形状とラジエーターの位置以外はほとんど同じだった。紆余曲折を経てR型はトーネード、N型はタイフーンとして採用されるが、ロールスロイス社がヴァルチャーの開発を中止したことでトーネードは実質製造不能となり、これ以降タイフーンのみが生産された。ブローニング7.7mm機関銃12挺を搭載したタイフーンMk.1aは1941年5月に引き渡されたがその生産は長く続かず、まもなく武装をイスパノ20mm機関砲に変えたMk.Ibに切り替えられることになる。
そうして部隊に配備されることになったタイフーンだが、さまざまな欠点や欠陥が露呈した。
・迎撃戦闘機として設計されたのに上昇力が低い
・胴体後部の構造的欠陥のため、急降下からの引き起こし時に尾部が折れる
・大馬力エンジンによりコクピット内が高温になる
・一酸化炭素濃度の高い排気がコクピット内に漏れる
・気温が約10度以下になるとエンジンの始動性が極端に悪くなり、ひどい時には始動時に爆発する
機体構造やエンジン周りの問題は度重なる改修で一応解決されたのだが、上昇力の問題はどうにもならなかった。その一方で低空での速度性能や爆装量に優れていたため、結果として主に爆弾やロケット弾を搭載する地上攻撃機(ヤーボ)として運用されることになった。
上昇力やロールレートの問題の解決は、タイフーンの直接的な発展型であるテンペストの実用化を待たねばならなかった。
小ネタ
タイフーンMk.IやテンペストMk.Vに搭載されているネイピア社の液冷H型24気筒エンジン「セイバー」は、出力の割にコンパクトな設計になっている。タイフーンMk.I搭載のセイバー2Aは2180馬力、テンペストMk.V搭載のセイバー2Bは2420馬力を発揮する一方、排気量はわずか36.7リッターで、当時としては非常に小型高出力なレシプロエンジンであった。
小さなエンジンから高い出力を絞り出すには回転数を上げなければならない。セイバーも例に漏れず回転数が非常に高いエンジンで、そのためタイフーンやテンペストは音だけでそれと分かるほどの甲高いエンジン音を発しながら飛んでいたという。
セイバーの改良は戦後も続けられ、新型の過給機を搭載したセイバーMk.VIIは3500馬力の出力を叩き出し、フルブーストによる限界試験では5500馬力(!?)を記録したという。ネイピア・セイバーは最終的に、排気量71リッターのR-4360と同程度の出力をわずか36.7リッターの排気量で叩き出すエンジンへと進化を遂げたのである。
セイバーエンジンはタイフーンに絶大なパワーを提供したが、タイフーンの運用において最大のネックとなったのもまたセイバーだった。
はっきり言ってしまえば、ネイピア・セイバーは軍用航空機エンジンとは思えないほど信頼性が低く、部隊に配備されるや否や故障が続出した。特にスリーブバルブの耐久性不足は深刻で、25時間ごとのオーバーホールをする間もなく、たった20時間ほどで歪んで壊れてしまうものが大半であった。あまりにもよく壊れるので、タイフーンの初期型を受領したパイロットたちは、エンジン故障で野原に不時着する様を揶揄して「ティフィー・グライダー」と呼ぶようになった。初期生産型のタイフーン142機の内、エンジン欠陥や機体構造上の欠陥で失われた機数は実に135機にも及ぶという。
しかし、大企業でもないネイピア社の開発力ではこれらの深刻な技術的問題を解決することができず、エンジンそれ自体の納入も遅れ始めた。この状況を打開すべく、イギリス航空機生産省はネイピア社をイングリッシュ・エレクトリック社と合併させ、経営陣を一新。当時ネイピア社がカタログスペック向上を目論んで練りに練っていた新型過給機の開発計画を即中止させ、セイバーの品質改善に全力を傾けさせた。スリーブバルブ式エンジンの製造経験があるブリストル社にも協力を要請、また高精度な工作機械をアメリカから急遽輸入し、スリーブバルブの耐久性の問題は何とかクリアすることができた。
だが、「エンジン稼働中に排気ガスの一部が搭乗席に流入する」「低温になると潤滑油が凝固してエンジンが始動できない」といったその他の問題は放置されたままであった。前者はエンジン始動後酸素マスクを着用することで対応、後者は徹夜で暖機運転、あるいは機体の下で焚き火をしてエンジンを冷やさないよう暖め続ける…等々、現場の涙ぐましい努力でなんとかしている状態が戦争が終わるその日まで続いたという。
セイバーエンジンの開発・運用の苦闘ぶりは、イギリス公式戦史技術開発篇にも「第二次世界大戦中の最も憂鬱な物語のひとつ」と記されている。
そんなにダメなら、ヴァルチャー・エンジンにすれば?・・・・と、言いたい所だが、ヴァルチャーは更に輪を掛けてダメ過ぎたエンジンで、しかもセイバーと違って改良する余地が全く無い英国面満載の代物であった。
実際、ヴァルチャー・エンジンを搭載したマンチェスター爆撃機は失敗に終わっており、後に無難な性能のマーリン・エンジンに付け替えたランカスター爆撃機に改良されている。
なお、ヴァルチャー・エンジンに限らず、ヴァルチャーと同様の構造をしたエンジンは唯の一つも成功していなかったりする。
外部リンク
コメント
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- シャークマウス付けると禍々しい感じになる -- 2016-09-12 (月) 08:05:58
- 後ろを見たらげっ、typhoonと思ってこいつだったときの安心感 -- 2016-09-12 (月) 19:40:19
- 機銃12丁に狙われていたら安心できないだろ -- 2016-10-20 (木) 20:02:34
- インジェクター換装で泣くほど強くなった。すぐにもっと強くしやるからな(1blateに乗り換えの意味) -- 2016-09-19 (月) 11:41:44
- IL-4を追っかけて真後ろからシャワー浴びせてたんだ。0.7km先で、しかも速度は同じくらい。こちらもあちらの後部機銃もよく当たってて、自分が落とされた。まあそうなるよな -- 2016-09-20 (火) 22:11:11
- 失礼。 と思って見てたら新品同様ピカピカの、IL-4が爆弾落としていた。いくらなんでもさあ… -- 2016-09-20 (火) 22:13:52
- 0.7km先の双発機に7mmは殆ど効果ないだろうね -- 2016-09-20 (火) 22:28:23
- 弾道収束距離はいくつに設定しておいた? -- 2016-10-14 (金) 21:18:40
- 米国の大口径砲搭載機でのアシスト量産に飽きて英国に戻ったら、タイフーン1aで撃墜しまくってびっくりした -- 2016-10-20 (木) 20:37:05
- なんか普通に強くね? -- 2016-10-20 (木) 21:08:04
- 強いよ。このBR帯では優速だし、機銃の数は多いし、単発戦闘機らしい旋回性もある -- 2016-10-20 (木) 21:41:13
- BR2.7以下で水平速度600km/h代後半が出るのって、あとは米海軍のF4U-1aくらいなもんらしい -- 2016-10-21 (金) 20:35:59
- 飛燕しかり、ゲームでは稼働率や故障率は関係ないからな -- 2016-10-23 (日) 19:05:55
- 強いよ。このBR帯では優速だし、機銃の数は多いし、単発戦闘機らしい旋回性もある -- 2016-10-20 (木) 21:41:13
- なんかこのBRでこの速度なら高度差なくても一撃離脱できそう(小並感) -- 2016-11-12 (土) 22:24:11
- BRが2.7(AB)で7.62を12門は確かに見劣りしそうだが実際乗ってみると一撃離脱さえしてればキルをめっさ稼げる。リロードも早くて継戦能力も良い -- 2016-11-17 (木) 06:37:59
- 高度が高いと燃えても急降下で消えるねこいつ -- 2017-01-29 (日) 11:55:09
- 機銃12門とかいう圧倒的浪漫のゲテモノ。見よ!この圧倒的弾幕を!こいつを浴びればどんな機体もバラバラに解体…いや煙を吹き始めるぞ!反転して再攻撃だ! -- 2017-05-19 (金) 14:27:46