Top > 悪魔のZ
HTML convert time to 0.009 sec.


悪魔のZ

Last-modified: 2017-11-28 (火) 23:20:40

主人公の朝倉アキオが搭乗するS30型フェアレディZのこと。*1

 

ミッドナイトブルーで塗装されたその車は、まるで意思を持つかのように、また「くるおしく身をよじるように」*2走り、主人公アキオの手に渡るまでに何度もクラッシュを繰り返し、数々の死亡者や負傷者を出したことから「悪魔のZ」として伝説化した。*3

 

悪魔のZの製作者は、かつて「地獄のチューナー」として、日本のチューニング界に名を轟かせた北見淳である。北見は、当時の市販車では最速とされていたポルシェ・911ターボに対抗するためS30型フェアレディZのL28型エンジンの排気量を3.1Lにボアアップし、TD06ツインターボを装着した。この最初期の仕様*4の時点で既に悪魔のZ出力600馬力、トルク80kg·mを叩き出す常識外れのモンスターであったが、ワンオフパーツはクランクシャフトを除き一切使用されておらず*5、市販の改造パーツを組み込んだのみであった。*6
当初は悪魔のZは北見以外には整備出来ない*7とされていたが、現在では大田の娘であるリカコが主に整備を担当している。*8

 

幾度の事故を重ねた末に解体屋に引き取られ、他の廃車と共に放置されていたところをアキオが一方的に惚れ込む形で購入、車好きで整備工場を営む高橋(通称コウちゃん)の手を借りて修理し走り始める。
しかしアキオも乗り始めた当初は、Zの時折意思を持つような不可解な動きで幾度もクラッシュによる事故に巻き込まれることになる。*9しかしアキオはこの悪魔のZを見捨てず幾度と自分で修理し、乗り続けていく。
その後、悪魔のZ登場編の終盤に運送のトラックと絡む大事故を起こし、大破炎上しそのまま廃車になるはずであったが*10、アキオは昔悪魔のZのボディを製作した天才的なボディワーク技術の持ち主、高木優一と共に悪魔のZを修復し、復活させた。
その後、悪魔のZは様々な最新型スポーツカーや島達也のポルシェ・911ターボ(964型)*11に対抗するため、オイルの潤滑方式をドライサンプに変更してエンジンの搭載位置を下げたり、ルーフを切ってカーボン製ルーフを装着したり、アンダーパネルを装着*12することで、旧車のネックとなるコーナリング性能を上げるなどの大規模な改造が施されている。また、北見がパワーを重視しあえて切り捨てていた低速域の調整をリカコが行った事により、全速度域でのエンジンの「つながり」が発揮されるようになった。

 

また、当初は選ばれた人しか乗れず、それ以外の人が乗ると事故に遭うという呪われた車と言われていたが*13、話が進むにつれて様々な人物が搭乗している。*14

ナンバープレートは、横浜33 て 53-68。*15車体は5ナンバー枠だが排気量が2Lを超えているので3ナンバーであり、L28改と記載し改造車として車検を通した個体である。同じ神奈川運輸支局の管轄の為、ナンバーはそのまま引き継ぎになった。

 

外装は前後エアロバンパーと小ぶりのリアスポイラー、オーバーフェンダーが装着されているが、劇場実写版ではフロントとオーバーフェンダーのみになっている。ホイールはRSワタナベ製ホイールを元としている。
アキオが手に入れた当初までは、サイドミラーはフェンダーミラーだったのだが、初バトルでクラッシュし、修理してからドアミラーに変更している。*16
また一度だけフロントバンパーを240ZGの物に換えたことがあり、直線でのスピードの伸びは良かったが、熱が逃げないことから元の形に戻している。ちなみにエアコンなどの空調系は全く無いことが城島の搭乗時に判明している。
テールランプは序盤におけるトラックとの大事故前は後期型のいわゆるツーテールであったが大事故後の復活の際に前期型のワンテール仕様になっている。内装も前期仕様のインパネを思わせる形に描かれている。






*1 ちなみにプレイヤーが搭乗するS30Zでも悪魔のZ仕様として似せる事は可能。ただしゲーム中の悪魔のZのエンジン音は専用の音であり、見た目もリアの形状が異なるため、完全再現は不可能。
*2 この走りは高木の「ねじれてパワーを逃がす」ボディワークに起因するものとみられる。
*3 しかし、登場人物の中には「悪魔とは天界から追放された天使で、反逆者。チューニングという反逆的な行為を現して、あるいは当時誰も成し得なかったその圧倒的なパワーを差して、『悪魔』と呼ばれたのではないか」と、独特の解釈をする者もいた。
*4 ただし、北見が若い頃に悪魔のZの原型となるS30をはじめて目撃し、その時点で恐ろしく速い仕様だったらしい。この時点ではただのL28改メカチューン仕様だった。
*5 北見の言葉から、彼の手に渡る前から装着されていたと思われる。
*6 ちなみに、小説版「疾走のバラード」で、北見が悪魔のZを生み出すときに施したチューニングについて語るシーンがあるが、そのシーンで装着した全てのパーツを確認することが出来る。
*7 非常に高い技術でチューニングされているためとのこと。ただしR200CLUB編終盤で黒木のR33 GT-Rとのバトル後にクラッチが壊れた際は、YMSPEEDの山本和彦が修理している。
*8 北見本人は、「もうL型は一切(チューニングを)しない」と明言しZのチューンについては他人に任せ、ブラックバードのポルシェ専属のチューナーとなっている(だが時折は、Zや他の車に少しばかり手を入れることもある)。しかしそれは決してZを見放したわけではなくむしろ逆で、「より強い者と戦うことにより生きてくる」というZを終わらせないためである。
*9 最初に事故を起こした時は、前述の高橋にも「もうこのZは直せない」と言われ、別のZを探すように忠告された。
*10 製作者の北見ですら「悪魔のZは死んだんだ」と言っていた。
*11 作中中盤にて事故を起こし、クロームモリブデン製の鋼管パイプフレームにカーボンボディパネルを架装による改造をしたもので、本来のモノコックフレームが除去されているため、厳密には原型を留めていない。
*12 小説版では最初から装着されている。
*13 事実アキオをはじめ初期の頃は相当数の事故を起こしている。
*14 主人公アキオの走り屋仲間の秋川零奈(通称レイナ)、城島編に登場する自動車評論家で元チューニングショップZEROのメンバーである城嶋洸一など。ブラックバードを駆る島達也も1回だけ運転したことがある。また、北見によると「特例のアキオを除けばレイナこそがZの乗り手にふさわしい」とのこと。
*15 アニメ版では「1」が付加され「53-681」となる。劇場実写版はひらがなの部分が「て」でなく「つ」となる
*16 劇場実写版では最後までフェンダーミラーのままだった。