Tier5 ソ連 軽戦車 (読み方 アー・ドゥヴァッツァッチ)
↑ A-20 mod. 1938 + 45 mm 20K
↑ SP-3 + 37 mm Automatic SH-37
↑ SP-3 + 45 mm VT-42
T-34の原型車両なので見た目がよく似ている。
スペック(v1.10.1)
車体
耐久値 | 520⇒560 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 20/20/16 |
最高速度(前/後)(km/h) | 72/23 |
重量(初期/最終)(t) | 17.53/17.72 |
実用出力重量比(hp/t) | 28.21 |
本体価格(Cr) | 334,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称(通常砲) | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 | |
45 mm 20K | 26.09 ⇒28.57 | AP APCR HE | 51 88 23 | 47 47 62 | 1,226 ⇒1,343 | 0.42 | 1.9 | 757 946 757 | 200 | 14 800 14 | 250 | -7°/+25° | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
37 mm ZiS-19 | 26.09 | AP APCR HE | 58 92 19 | 40 40 50 | 1,043 | 0.39 | 1.9 | 915 1,144 915 | 200 | 35 800 10 | 200 | ||
76 mm L-11 | 12 | AP HEAT HE | 68 75 38 | 110 110 156 | 1,320 | 0.43 | 2.3 | 612 490 612 | 90 | 56 2,800 56 | 660 | ||
45 mm VT-42 | 31.58 | AP APCR HE | 75 110 23 | 55 55 65 | 1,737 | 0.37 | 1.7 | 870 1,088 870 | 145 | 35 1,200 19 | 312 | ||
名称(機関砲) | 連射弾数/間隔(s) | 弾倉交換時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
37 mm Automatic SH-37 | 3/0.33 | 4.6 ⇒4.2 | AP APCR HE | 46 62 19 | 40 40 50 | 200 | 0.45 | 2.3 | 900 1,125 900 | 5/210 | 35 800 10 | 200 | -7°/+25° ⇒ -7°/+27° |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
A-20 mod. 1938 | 25/25/25 | 45 | 350 | 1,200 |
---|---|---|---|---|
SP-3 | 37/37/25 | 50 | 360 | 1,300 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
V-2 | 480 | 15 | 750 |
---|---|---|---|
V-2-34 | 500 | 15 | 750 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
A-20 mod. 1938 | 19.5 | 44 | 5,000 |
---|---|---|---|
A-20 mod. 1940 | 19.95 | 46 | 5,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
9R | 325 | 80 |
---|---|---|
12LL | 615 | 110 |
乗員
1 | Commander(Loader) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator |
---|
拡張パーツ
Class3 | Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class3 | Light |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時*1 | |
---|---|---|
静止時 | 15.96%⇒16.06% | 4.43% |
移動時 | 15.96%⇒16.06% | 4.43% |
派生車両
開発ツリー
45 mm 20K (初期/2,530) | ━ | 37 mm ZiS-19 (160/4,250) | ━ | 37 mm Automatic SH-37 (2,600/26,980) | ||
A-20 mod. 1938 (初期/3,760) | ━ | SP-3 (2,215/9,170) | ┳ ┃ | 76 mm L-11 (450/25,990) | ||
9R (初期/1,980) | ━ | 12LL (5,600/33,600) | ┃ ┗ | 45 mm VT-42 (850/20,540) | ━ | MT-25 (32,150/880,000) |
V-2 (初期/18,750) | ━ | V-2-34 (5,000/27,860) | ||||
A-20 mod. 1938 (初期/2,840) | ━ | A-20 mod. 1940 (1,840/7,160) |
車両に関する変更履歴
v0.9.1 | マッチング上限変更。上位Tierマッチングを削除 |
v0.9.14 | HDモデル化 |
v0.9.18 | 車両の派生先にT-50を追加 |
v1.9.0 | 車輌Tierを4から5に変更 A-20 mod. 1938サスペンションの価格を1,420Crから2,840Crに変更 A-20 mod. 1940サスペンションの価格を3,580Crから7,160Crに変更 A-20 mod. 1940サスペンションの研究に必要なEXPを840から1,840に変更 A-20 mod. 1938サスペンションの移動に伴う照準拡散を42%ダウン A-20 mod. 1940サスペンションの移動に伴う照準拡散を45%ダウン A-20 mod. 1938サスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を42%ダウン A-20 mod. 1940サスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を45%ダウン 76 mm L-11の着弾分布を0.51mから0.46mに変更 45 mm VT-42の着弾分布を0.37mから0.39mに変更 A-20 mod. 1938砲塔時の主砲45 mm 20Kの着弾分布を0.46mから0.42mに変更 SP-3砲塔時の45 mm 20Kの着弾分布を0.46mから0.42mに変更 45 mm VT-42の装填時間を2.3秒から2秒に変更 SP-3砲塔時の45 mm 20Kの装填時間を2.3秒から2.1秒に変更 76 mm L-11の照準時間を2.9秒から2.3秒に変更 45 mm VT-42の照準時間を1.9秒から1.7秒に変更 A-20 mod. 1938砲塔の視認範囲を300mから340mに変更 SP-3砲塔の視認範囲を330mから350mに変更 37 mm Automatic SH-37の総弾数を140発から210発に変更 37 mm ZiS-19の総弾数を150発から200発に変更 45 mm 20Kの総弾数を150発から160発に変更 45 mm VT-42の総弾数を77発から145発に変更 76 mm L-11の総弾数を50発から90発に変更 修理費用を20%ダウン 収益性を19%ダウン A-20 mod. 1938サスペンションのTierをIIIからIVに変更 A-20 mod. 1940サスペンションのTierをIVからVに変更 車輌の価格を134,000Crから334,000Crに変更 A-20 mod. 1938サスペンションのTierをIIIからIVに変更 SP-3砲塔のTierをIVからVに変更 A-20 mod. 1938砲塔の価格を1,880Crから3,760Crに変更 SP-3砲塔の価格を5,170Crから9,170Crに変更 A-20 mod. 1938砲塔時のHPを310から475に変更 SP-3砲塔時のHPを340から500に変更 派生元・派生先車輌を変更 |
v1.9.1 | 76 mm L-11の着弾分布を0.46mから0.43mに変更 76 mm L-11の装填時間を6秒から5秒に変更 45 mm VT-42の着弾分布を0.39mから0.37mに変更 45 mm VT-42の砲塔旋回に伴う照準拡散を20%ダウン 45 mm VT-42の射撃後の照準拡散を43%ダウン 45 mm VT-42の装填時間を2秒から1.9秒に変更 A-20 mod. 1938砲塔の視認範囲を340mから350mに変更 SP-3砲塔の視認範囲を350mから360mに変更 A-20 mod. 1938砲塔時のHPを475から520に変更 SP-3砲塔時のHPを500から560に変更 後退速度を20km/hから23km/hに変更 砲垂直安定装置Mk1を装備可能に変更 |
v1.10.0 | 拡張パーツ刷新に伴い砲垂直安定装置を装備不可に変更 |
v1.10.1 | 砲垂直安定装置Class2を装備可能に変更 |
解説
- 概要
Tier5のソ連軽戦車。
大戦初期に開発されたBTシリーズの発展型であり、T-34のベースになった試作戦車の一つである。
v0.9.0以前は偵察枠としてTier8戦までマッチングしていたが、v0.9.1で一般枠(Tier6戦まで)に変更された。
v1.9.0の開発ツリー再編により、BT-5の追加に押し出される形でTier5に格上げされた。
- 火力
武装はBT-7やT-46など下位Tierで開発できるものが流用可能だが、どれもTier5軽戦車としては非力なのが辛いところ。
格上げに伴い若干の調整こそ入ったものの、いずれも強化と言えるほどのものではない。
なお、軽戦車ルートは本車からスタビライザーを装備できるが、もともと照準拡散は優秀なので装備の優先度は低め。- 45 mm VT-42
Tier3軽戦車T-46やT-70でも開発可能な45mm砲。
装填速度や精度は優秀だが、元々Tier3の砲であるので貫通力や単発火力はかなり低い。
APCRを使ってやっと標準やや上といったレベルであり、通常弾では同格軽戦車相手にも安定しない。
それでも本車が搭載できる中では最も貫通力があり、これ以外の砲では格下以外に全く通用しないため、必然的にこの砲を搭載せざるを得ない。
機動力の良さを活かして側面攻撃を徹底するか、機を辛抱強く待って攻撃に転じる必要がある。 - 76 mm L-11
こちらもTier3相当の性能で、Tier5ともなれば貫徹力・威力共に論外。
同格のアメリカ軽戦車が扱う75mm砲とはHEの性能まで含めてほぼ完全な劣化版である。
なお名前は似ているがT-46等のL-10ではなく、T-34の初期砲のL-11の方。T-34を開発すれば自動的に開発済みになる。 - 37 mm automatic SH-37
機関砲扱いの主砲で、5発装填・3発→2発と連射する。弾は 37mm ZiS-19 と共用。
拡張パーツの装填棒を装備した場合は、弾倉交換時間のみが短縮され、連射間隔は変化しない。
やはりTier3時代の砲であり、平均貫通力はAPCRを使用してやっと62mm。さらに全弾貫通させてもダメージは200。
Tier4時代でも運用に苦慮する代物で、HP底上げの調整がなされた現環境ではもはや使うべきではないだろう。
- 45 mm VT-42
- 装甲
BT-7から申し訳程度に増強されただけであり、このTier帯ではもはや無いに等しいレベル。
車体は全面的に強く傾斜しているものの、実装甲厚が絶望的に薄いため実質30mm程度という極端な紙装甲である。
Tierの関係で遭遇することの多い10,5cm榴弾砲はもちろん、75mmクラスの榴弾でも貫通しかねない。
砲塔正面のみ良好な傾斜と防盾があるが、これも格下軽戦車の砲弾なら防ぐ事がある、程度。
砲塔基部も脆いが、車体がそれ以上にスカスカなので意識する必要はない。被弾=貫通と心得よう。
- 機動性
軽装甲と引き換えに、本車の機動力は軽戦車として十分な性能を誇る。
出力重量比自体はさほど突き抜けた値ではないが、最高速度だけなら同格軽戦車内では一歩抜きんでており*2、長距離の移動が絡めばそれなりの差が出てくる。
車体の安定性も優秀で、一部の快速戦車の頭痛の種になっている横転が発生しにくく、傾斜地で速度を維持したまま目一杯旋回してもかなりの角度まで耐えられる。
孤立した敵を囲んだり、側背面からちょっかいを仕掛けて注意を向かせたりといった支援は本車の肝であり、この優秀な機動力を生かせるかかが評価の鍵を握っていると言っても過言ではない。
注意すべき点は旋回性能の低さ。
スペック上はTier5軽戦車の中間に位置しているが、あくまで平凡な値で高速走行中は思ったほど曲がらない事が多い。特に障害物や路地裏に逃げ込む時は、急いでいても多少減速して侵入するよう心掛けよう。
- 偵察性能
以前は330mと短い視界が欠点の一つだったが、現在では360mと十分な視認範囲を持つようになった。
無線手も専任であり、全体的に視界で泣かされるソ連軽戦車において他国と並べられる点は非常に大きい。
前述の機動力と併せて走り偵察の適性も高まったが、車体がやや大きく、隠蔽性も特別優れている訳ではない事に注意。
- 拡張パーツ
火力に期待できない以上、拡張パーツは機動性や偵察能力の強化に回すのがセオリーと言える。
プレイヤーの戦術に合わせる点は他の車輛と変わらないが、攻撃関連のパーツを除外する事で他の軽戦車と一味違った個性付けも可能だ。
一例として、平凡な隠蔽や旋回を補う消音排気システム・追加グローサーを積むと目に見えて扱いやすさが変わる。ターボチャージャーも当然有力な候補で、機動力重視ならぜひ欲しい。アイテムの高級オイルを組み合わせればさらに凄まじい瞬発力を得る事ができる。もちろん視界強化も捨てがたい。
機動性の高いポテンシャルゆえに、いずれのパーツも選択が悩ましくなるほど効果を実感できるだろう。
- 総論
火力・装甲で劣るかわりに優れた足を持ち味としているが、軽戦車相手にも苦労する貫通力、やや大柄な車体に紙装甲…と難点が深刻で、運用は難しい。
特に火力は足止めすら満足に行えないレベルであり、闇雲に撃って逃げてを繰り返すだけでは味方の潰走に飲まれるばかりである。
従って、本車に求められる戦い方は一にも二にも機動力を用いた支援となる。
まずは攻撃を全て牽制や布石と割り切り、自分の戦果より味方がスムーズに戦闘を進められるよう取り計らおう。
マップと戦況を常に把握し、走り回って敵味方の布陣の穴を報せ、裏を掻こうとする敵の動向を積極的に探り、囮役をこなしつつ味方を狙う敵の注意を向かせる…等、黒子役に徹する事で意外な伏兵として敵にプレッシャーを与える事が可能だ。
派手な戦果は望めないが、優秀なサポーターの素質を秘めた軽戦車である。
史実
(左からBT-7、A-20、A-32、T-34)
1936年から始まったスペイン内戦において、共和国政府を支援したソ連はスペインにT-26やBT-5を投入した。これらの戦車は攻撃力に優れ、戦車戦ではドイツ・イタリアの戦車に対し優位に立ったものの、装甲が薄かったため野砲や対戦車砲によって大きな損害を出した。
そのため赤軍装甲戦車局では生産中のT-26やBT-7の防御力を強化するとともに、1937年9月、新型快速戦車の開発をハリコフ機関車工場に指示した。
ハリコフ機関車工場では、既にBT-7に傾斜装甲を採用したBT-SVなどの試作戦車を独自に開発しており、新型戦車の担当となったコーシキン技師(なお彼はレニングラードのキーロフ工場への派遣から戻ったばかりだったが、BT戦車を担当していた前任者は直前に当時の粛清のあおりに遭って処刑されてしまっていた)はこれらの戦車をベースに設計指示に合わせたA-20を開発した。
A-20は武装こそBT-7と同じ45mm20kであったが、それまでは部分的にのみ採用されていた傾斜装甲を全面的に採用し、後のT-34と似たスタイルとなったほか、装甲厚も25mmに強化されていた。またBT-7Mで採用された500馬力のV-2エンジンによって良好な機動力を確保していた。
しかしコーシキンはこれまでの戦訓を考えると防御力は25mmでは不十分であり、また武装も45mm20kでは威力不足であると考えた。さらにBT-2以前から搭載されていた装輪走行モードも、大重量車両では効果が薄いと認識していた。そのため彼はA-20を開発する一方でより大型で装甲厚30mm、武装に76mm L-10を装備し、装輪走行モードを廃したA-32を開発していた。
1939年の試験で両者が比較された結果A-32の優位性が認められ、さらに装甲厚を45mmに強化し、76mm L-11を搭載した改良型であるA-34の開発指示が出され、1939年末には試作車完成前にT-34として制式採用されることが決定した。
参考資料
『ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)』古是三春 グランドパワー2003年10月号別冊
『大祖国戦争のソ連戦車』古是三春 ストライク アンド タクティカル マガジン2011年1月号別冊
http://combat1.sakura.ne.jp/T-34.htm
全長 5.7m
全高 2.4m
全幅 2.7m
重量 1.8t
速度 65km/h
主砲 1939 a 76.2 mm gun
装甲
砲塔前面 45mm
車体前面 25mm
側面 20mm
後部 20mm
情報提供
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