Tier 1 イギリス 軽戦車 / 略称:Cruiser I
↑ Cruiser Mk. I + QF 2-pdr Mk. IX prototype
初期状態。
ソ連のT-28等と同じく、1930年代から1940年代初期かけて流行した多砲塔戦車の一つである。
↑ Cruiser Mk. I + 40 mm Pom-Pom prototype
最終状態。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 255 |
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車体装甲厚(mm) | 14/10/10 |
最高速度(前/後)(km/h) | 35/12 |
重量(初期/最終)(t) | 12.75/12.78 |
実用出力重量比(hp/t) | 9.39 |
本体価格(Cr) | 0 |
修理費(Cr) | 0 |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 | |
QF 2-pdr Mk. IX prototype | 16.67 | AP APCR HE | 40 65 23 | 45 45 60 | 750 | 0.48 | 2.5 | 792 990 792 | 120 | 25 1,200 15 | 130 | -15°/+20° | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 連射弾数/間隔(s) | 弾倉交換時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | |
40 mm Pom-Pom prototype | 2/0.63 | 11.5 | AP APCR HE | 35 58 23 | 45 45 60 | 180 | 0.52 | 2.5 | 732 915 732 | 4/180 | 30 800 15 | 160 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視認範囲(m) | 重量(kg) |
Cruiser Mk. I | 14/12/14 | 32 | 280 | 2,000 |
---|
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Rolls-Royce Phantom | 120 | 20 | 340 |
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履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
A9 Mk. I | 13.5 | 35 | 3,000 |
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無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 14 | 250 | 40 |
---|
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Gunner | 4 | Driver | 5 | Radio Operator | 6 | Loader |
---|
拡張パーツ
× | × | × | × | × | × | ||||||
× | × | × | × | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 12.71% | 2.48% |
移動時 | 9.52% | 1.86% |
派生車両
派生先 | Cruiser Mk. II(LT/220) |
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開発ツリー
QF 2-pdr Mk. IX prototype (初期/0) | ━ | 40 mm Pom-Pom prototype (90/3,000) | ━ | Cruiser Mk. II (220/3,100) |
Cruiser Mk. I (初期/0) | ||||
WS No. 14 (初期/0) | ||||
Rolls-Royce Phantom (初期/0) | ||||
A9 Mk. I (初期/0) |
車両に関する変更履歴
v0.9.13 | HDモデル化 |
v0.9.14 | 一部モジュールを削除 |
v1.9.0 | 車輌Tierを2から1に変更 Cruiser Mk. III砲塔を削除 サスペンションA9 Mk. IIを削除 QF 2-pdr Mk. IXをQF 2-pdr Mk. IX prototype(総弾数: 120発、装填時間: 3.6秒)に換装 40 mm Pom-Pomを40 mm Pom-Pom prototype(総弾数: 180発、装填時間: 11.5秒)に換装 AEC Type 179エンジンを削除 無線機をWS No. 11からWS No. 14に変更 移動に伴う照準拡散を29%アップ 車体旋回に伴う照準拡散を29%アップ 車体旋回速度を31度/秒から35度/秒に変更 視認範囲を300mから280mに変更 砲塔旋回速度を36度/秒から32度/秒に変更 最高速度を40km/hから35km/hに変更 後退速度を15km/hから12km/hに変更 修理費用を100%ダウン 収益性を21%ダウン 車輌の価格を3,000Crから0Crに変更 HPを155から255に変更 A9 Mk. Iサスペンションの積載量制限を13,000kgから13,500kgに変更 |
解説
- 概要
Tier1のイギリス軽戦車。
1930年代中期、ヴィッカース社が開発・量産した巡航戦車である。
v1.9.0でTier2からTier1へ格下げされ、性能の調整を受けた。
なお、その経緯のせいか他のTier1車輌と違い初期砲のAP弾にも弾薬費がかかる。
- 火力
副砲塔が特徴的な戦車だが、このゲームではこのような副武装は飾りであり、主砲しか撃てない仕様になっている。
どちらの主砲も俯角(下方向に向ける角度)は-15°と優秀であり、地形を上手に活用していきたい。- QF 2-pdr Mk. IX prototype
通常砲の初期砲。
ダメージの割に装填は遅めだが、貫通力や精度は機関砲より上で射程も長い。
40mm機関砲が肌に合わないと感じたならこの砲を使い続けて構わないだろう。 - 40 mm Pom-Pom prototype
1セット4発の機関砲。
1クリック2連射(×2)できる。この4発の弾倉合計攻撃力は180と優秀。
しかし、2ポンド砲から貫通力や精度がやや低下しているほか、砲弾が400mで消滅する仕様であるため、遠距離狙撃は不得手である。
また照準拡散(レティクルの広がりやすさ)がかなり大きく、絞らずに射撃するとあらぬ方向に砲弾が翔んでいく事もあり、思ったよりも瞬間火力の高さを活かすのは難しい。
さらに、1クリックで自動的に2発目も発射されるため、移動目標や遠距離目標には2発目は当たりにくいという欠点もある。
なるべく敵に接近して撃ち込むか、(短い連射間隔を犠牲にして)しっかりと照準を絞って狙っていこう。
- QF 2-pdr Mk. IX prototype
- 装甲
Medium Iよりは若干厚いものの、やはり紙装甲である事に変わりはない。
防御力は全く期待できないので、地形や茂みを駆使して被弾を抑えていこう。 - 機動性
v1.9.0でのTier1格下げに伴い機動力は落ちている。
最高速度35km/hはTier1の中ではそれなり。
しかし、もともと低かった加速性能はさらに低くなっており、もっさり感が否めない。 - その他
乗員はTier1唯一の6人構成。
ただしこれ以降は乗員が減り、2人目の砲手は自走砲ルートでもなければ出番は無いため、複数のルートを同時に開発するなどしなければ持て余してしまう。 - 総論
Medium Iに比べれば性能バランスが良く、大方の人はこちらの方が扱いやすいと感じるだろう。
この先暫くの間、背の高い箱型の砲塔と薄い装甲と縁が切れないので、斜面を利用したハルダウンや障害物を使った極力被弾しない位置取りを、ここで練習して慣れておくと良いだろう。
史実
イギリス陸軍は1920年代、当時としては機動性の高いヴィッカース中戦車Mk.I、Mk.IIを開発・装備していた。その後継として、中戦車Mk.IIIやA6(16トン戦車)が開発されたが、これらは世界恐慌のあおりで採用は見送られた。
A9は当初、中戦車Mk.IIIやA6を補佐する近接支援車両として1934年初めに企画されたが、Mk.IIIとA6の採用が見送られた後、それらに代わる廉価版の中戦車として、本命の後継車両となった。近接支援車両としては3.7インチ榴弾砲の搭載が予定されていたが、1934年11月、主力戦車として最新の2ポンド(40mm)戦車砲搭載が決定された。ただし、3.7インチ榴弾砲搭載の支援型も並行して少数が作られることとなった。
A9は、これに先立つ中戦車Mk.IIIに比べ軽量・安価で、エンジンも既存の市販モデルが使用されることとなっていた。
ヴィッカースでは当初、ロールス・ロイス「ファントムII」エンジン(120馬力)を搭載するつもりであったが、開発中に車重が約10トンから12トン以上へと増加したため、ロンドンの2階建てバスに使用されていたAECエンジン(150馬力)へと変更された。
試作車は1936年春に完成したが、この車両は、当時としては画期的ないくつかの特徴を持っていた。
車体は地雷の爆発に対して耐性の高い船底型の底面を持ち、砲塔は、同じくヴィッカース社が手がけていた爆撃機用動力銃座の技術を応用し、世界初の動力旋回装置を備えていた。ただしこの旋回装置は油圧式で、後のイギリス戦車はより安全性の高い電動式に改められた。
サスペンションはヴィッカース「スローモーション」タイプと呼ばれるもので、これ以前に開発者のサー・ジョン・カーデンが手掛けたヴィッカース軽戦車系列、キャリア系列に用いられていたものの強化型であった。
軽戦車系列では2輪1組であったボギーは3輪1組となり、24インチの大型転輪1つと、より小径の19.5インチの転輪2つが組になるという独特のスタイルで、このボギーが片側2組ずつ装着された。この形式は、後の発展形バレンタイン歩兵戦車でも用いられた。
一方で、いくつかの技術的問題も指摘された。ブレーキドラムの欠陥、サスペンションのピッチング、履帯の脱落しやすさなどである。これらは生産開始までにある程度改善されたが、いくつかは解決されずに残った。
また、主砲塔に加え、車体前部の操縦席左右には、開発者サー・ジョン・カーデンのたっての主張により、ヴィッカース.303機銃装備の銃塔が1つずつ搭載されたが、もともと小柄な車体にそれぞれ選任の銃手を配置したため、乗員は6名と多く居住性は悪化、また給弾ベルトのために銃塔の旋回は限定された。
こうしてA9の開発が進められていた1936年、イギリス陸軍は、主力となる中戦車を軽装甲・高速の巡航戦車、重装甲・低速の歩兵戦車の2種に分けて開発を行うとの決定を下した。
この新方針に基づき、A9は巡航戦車に分類されることになり、巡航戦車 Mk.Iとして制式採用された。ただし、これはあくまでA9が単に軽装甲であったためで、先述の「スローモーション」サスペンションは安定性は高いものの高速走行には不向きであり、エンジンも非力であった。したがって、A9を採用する一方で、より「本格的」な巡航戦車として、アメリカのクリスティー式戦車をもとにしたA13(後の巡航戦車 Mk.III)が新たに開発されることとなった。
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