FV4005 Stage II

Last-modified: 2024-03-09 (土) 17:55:03

Tier 10 イギリス 駆逐戦車 (略称: FV4005)

FV4005_Developed.jpg
重厚な見た目に反して、防御面は絶望的。

この特徴的な見た目と性能から一部のプレイヤーにはアルティメット仮設トイレ等と呼ばれる始末だった。
しかし本車はv0.9.20.1でかなりの強化を受けたためそう呼ぶ人も着々と減ってきている。...と思いたいがWoT日本運営からトイレの日として画像をあげられる始末

3Dスタイル「Galahad」

fv4005-stage-ii-with-galahad-3d-style-01-1000x562.jpg

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値1,850
車体装甲厚(mm)76/51/38
最高速度(前/後)(km/h)32/8
初期重量(t)51.01
実用出力重量比(hp/t)18.62
本体価格(Cr)6,100,000
修理費(Cr)
超信地旋回
ロール支援型駆逐戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
183 mm L42AP
HESH
HE
310
230
92
1,150
1,750
1,750
2,300
3,500(HESH)
0.423.7830
830
830
202,250
8,000
1,900
5,400-10°/+8°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
FV4005 Stage II14/14/14163904,500
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Rolls-Royce Griffon95020952
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
FV4005 Stage II542611,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
SR C4575040
 

乗員

1Commander(Radio Operator)2Gunner3Driver4Loader5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class1装填棒Class1砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Heavy
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時1.37%0.16%
移動時0.86%0.1%
 

派生車両

派生元FV4004 Conway(TD/195,000)
派生先なし
 

射界

射界左90°/右90°
 

開発ツリー

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183 mm L4
(初期/335,000)
FV4005 Stage II
(初期/100)
SR C45
(初期/45,600)
Rolls-Royce Griffon
(初期/100,000)
FV4005 Stage II
(初期/82,500)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.5新規実装
v0.9.12車体上部の傾斜を 57 度に減少
v0.9.20.1Rolls-Royce Griffonエンジンを追加
Rolls-Royce Meteor Mk. IVBエンジンを削除
183 mm L4の砲塔旋回時の散布界を12%削減
砲塔旋回速度を12°/sから 16°/sに変更
俯角を-5°から-10°に変更
射界を45°/45°から90°/90°に変更
総弾数を12発から20発に変更
v1.5.0精度を0.38mから0.42mに変更
照準時間を3秒から3.7秒に変更
最高速度(前/後)(km/h)を35/12から32/8に変更
履帯の旋回速度を30°/sから 26°/sに変更

解説

  • 概要
    v0.9.5で追加されたTier10のイギリス駆逐戦車
    Centurionの車体に183mm砲と大型砲塔を搭載した試作対戦車自走砲である。
    ここまで順当に少しずつ火力をあげてきた車両達から凄まじいほどの向上(特にHESH)ぶりを見せたが、装甲・隠蔽性に関してはTier10最低レベルにまで落ち込んでしまっている。
     
  • 火力
    俯角-10°と優秀。車高が高い上に紙装甲なので防御力の上昇は期待できないが、それでも起伏の影響を受けにくいのは利点と言える。
    逆に仰角は+8°と劣悪となっており、撃ち上げがし辛いどころかちょっと斜めになるだけで前が撃てなくなるという点には注意が必要だ。
    射界は左右90°の限定旋回となっており、後部砲塔のFV215b (183)に比べれば飛び出し撃ちのリスクは低いと言える。が、v1.5.0で後退速度が極めて遅くなったため、とても常用は出来ない。しっかり状況を見極めて可能か判断しよう。
    • 183 mm L4
      FV4005 Stage I / IIの史実砲。FV215b (183)と同じ砲であり、発射速度は同等。
      使える弾種はAP・HESH・HEの三種。APCRやHEATといった高貫通弾は用意されておらず、垂直装甲に対する貫通力は一部格下中戦車にも劣っているという事を念頭に置いておこう。
      砲弾ごとに性能が大きく異なるため、単発火力・貫通力は後述。
      精度はObj. 268 4と並びTier10駆逐戦車の中で最低であり、細かい弱点に当てるというような芸当は難易度が高い。また照準時間・照準拡散も劣悪であり、場合によってはある程度距離を詰めて撃つ方が良いこともある。
      FV215b (183)と比較すると俯角・射界でこちらが優れているが、v1.5.0のアップデートにより大幅な弱体化が行われ、精度・照準時間がFV215b (183)より更に低い数値になってしまった。(特に照準時間は全駆逐戦車の中で最低のところまで落ち込んでいる)
      発射速度は非常に遅く、30秒(装填棒込みで約26秒、最大まで早めても22秒)に1発しか撃てない。1発のミスがかなり響いてしまうため、確実に命中させていきたい。また、無傷の敵を削るor瀕死の敵にトドメを刺す、といった状況に出くわした際にどちらを撃つかは今まで以上によく吟味する必要がある。
      Jagdpanzer E 100の17 cm Pakと比較すると、火力、俯角、射界では優れているが、精度・照準時間、発射速度、課金弾の貫通力で劣っている。
      • AP
        通常弾。ゲーム中のAP弾としては最大の単発火力を持つ。
        大口径APゆえに標準化の恩恵を受けやすく、特に約60mm以下の装甲に対しては跳弾されなくなる。
        貫通力310mmは通常弾としては十分な数値であるが、課金弾を含めるとTier10駆逐戦車としてはやや物足りない。
        多くの重戦車の正面装甲に対してはHESHより有効となる。またHESHとは違い空間装甲を貫きやすいので、側面を撃つ際にも有利となる。
        v1.13.0にて下記のHESHが事実上弱体化されてしまったため、相対的にAP弾の重要度は上がっている。
      • HESH
        課金弾。貫通力は230mmとAPよりも80mm低いが、貫通時のダメージは1,750と圧巻であり、堂々の全車輌中第1位である。
        振れ幅が大きい(1,313~2,188)ためあまり過信はすべきではないが、Tier10重戦車以外であれば一撃必殺も期待できる。
        しかしv1.13.0でのHEのシステム変更により、非貫通時のダメージは大幅に低下してしまった。薄い部分に当たれば良いが、厚い部分に当たると主装甲であっても200~300程度のダメージしか与えられないことも多く、これまでよりも貫通弾を与える必要性が大きくなった。
        HEの特性上、空間装甲や傾斜装甲に対しては弱いので、敵車輌の装甲配置は入念に把握しておこう。今までと違い履帯に当たっただけではノーダメージで本装甲に到達する必要がある点にも注意が必要。
        この貫通力があれば履帯=空間装甲の3倍の貫通力を失ってもまだ高めの貫通力を維持できるため、MTやLTの横っ腹であれば履帯ごと貫通する芸当が可能になった点は強化されたと言える…かもしれない。
      • HE
        貫通力92mmの通常の榴弾も用意されているが、有効な出番は非常に限られる。31mm以上の空間装甲に命中すると、本装甲に到達できずゼロダメージになってしまう。
        HESHを使っていれば貫通が望めたという状況が生まれることもあるため、こちらを使用するくらいならHESHを使った方が明らかに良いだろう。
         
  • 装甲
    装甲は非常に頼りなく、特に砲塔は極めて脆い。
    HPもTier10駆逐戦車で二番目に低く、非常に打たれ弱い。
    圧倒的な単発火力からヘイトが大変高く、見つかれば優先的に攻撃を受やすい。特に自走砲からの直撃に要注意。
    • 砲塔
      KV-2を彷彿とさせる重厚な形状をしているが、装甲厚はたった14mmとTier1もビックリの極薄である。
      小口径のHEでさえ余裕で貫通してしまうレベルであり、特に自走砲のHEが直撃するともれなく大ダメージを受けてしまう。
      正面・側面共に投影面積がかなり大きく、遠距離からでもかなり被弾しやすい点に注意。
      遮蔽物で隠れたつもりで一部が見えていたり、旋回させたことで遮蔽物からはみ出てしまう事もあるだろう。
      攻撃時には必ず晒す部位である為、致命的な弱点であるのは言うまでもない。
      また全体的に乗員やモジュールがゴテゴテと詰め込まれており、特に榴弾の貫通によって複数のモジュール・乗員をやられたり、弾薬庫大破によるワンパンもあり得るため、出来る限り射撃時以外は隠すことを徹底する必要がある。
       
    • 車体
      Centurion Mk. Iとほぼ同一。
      砲塔よりはマシとはいえ、このTierでは被弾=ダメージとなるのは言うまでもない。
      一応豚飯の角度で履帯カバー等による防御は可能であるが、そもそも巨大で薄すぎる砲塔を狙われる以上、基本は飛び出し撃ちとなる。ただし始めから非貫通前提で榴弾を放つ時などには豚飯をする方がリスクが低い。
       
  • 機動性
    加速力や旋回速度は速めの重戦車と同程度。最高速度には容易に達するため陣地転換は十分可能である。後述の通り隠蔽性が壊滅的なので、出来る限り遠回りなルートを選んで移動しよう。
    注意したいのが後退速度であり、全車両中最低レベルの-8km/hに制限されている。飛び出し撃ちをはじめとした"撃ってすぐ下がる"場面で逃げ切れないことが多くなっており、紙装甲かつ限定旋回砲塔である本車にとっては非常に痛い。
    砲塔旋回速度は16°/sと非常に遅いため、近接戦に持ち込まれると非常に不利。
     
  • 隠蔽率
    装甲と並ぶ本車輌の一番の弱点が、0に等しい隠蔽性である。
    Maus並の劣悪な隠蔽率のため、車輌の隠蔽率に乗算する搭乗員スキルは意味をなさない。ヘイトの高い本車にとってこれは致命的な欠点で、低い隠蔽率でも発見されないポジションか、自走砲を含めた敵の射線から退避できるポジションを心掛けよう。
    固定値で強化される迷彩・カモネットは駆逐戦車の特性として効果が大きいが、元が劣悪なために駆逐戦車らしい隠蔽率を手に入れることはできない。拡張パーツにカモネットを装備するくらいなら砲性能を高めるものを優先したい。
    カモネットを装備しない場合、静止時・移動時の隠蔽率に違いはないに等しいので、他の駆逐戦車で培った"動くと見つかる"という基本は忘れて行動しよう。
    また、相手に見つからないようにするために初めから15mルールを活用した位置で構えることも選択肢に入る。狙いづらくはなるが、本車が遮蔽物のない場所で自分で見て撃つのは避けるべきであるため、運用方法の一つとして頭に入れておきたい。
     
  • 総論
    防御力を皆無にして火力以外の性能を捨て去った駆逐戦車である。
    183mm砲の火力はどんな車輌にとっても脅威であり、要所の後方に陣取ればそれだけで強力な抑止力を発揮できる。撃つことも大事だが、姿をくらまして敵の行動を制限することも大火力駆逐戦車の重要な役割となる。
    一方約23~30秒の長い装填の間、いかにして脆弱な巨体を隠すかが大きな課題となる。
    特に自走砲にとっては数少ない貫通弾を期待できる車輛であり、火力の高さから発見次第優先的に狙われる的であるため、とにかく予測できない動きと遮蔽物を挟んだ立ち回りで被弾を回避したい。
    また、単独での自衛力が非常に低いという問題もある。装填の長さ、照準性能の悪さ、砲塔旋回の遅さ、装甲・HPの脆弱さ、隠蔽率の低さから、一人では何もできないといったことが多い。崩壊した前線から逃げ遅れたり、快速戦車に肉薄されたりすると成す術もなく撃破される可能性が高い。単独での行動は厳に慎みたい。
     
    強力な戦車が跋扈する現状では厳しい戦いを強いられるが、味方と上手く連携し、大火力を押し付けていきたい。
    v0.9.20.1で強化されてから前に進むことに多少抵抗が減ったと思われるが、それでもあくまで低HP紙装甲の駆逐戦車であることを絶対に忘れてはいけない。状況をよく見て慎重に扱おう。
     

史実

詳細

db8eede5-s.jpg

 

Centurion Mk.3からの部材を利用し、1950年代早期に開発が始まった対重戦車自走砲である。
当初は自動装填装置を搭載し試験が行われたが、装置が砲塔に収まらなかったことから搭載は諦められた。
試作車が1両制作され、試験に供されたが、大量生産に移ることはなかった。

 

FV4004の結果を受けてセンチュリオンに120mm砲の搭載は取り止められたものの、イギリス軍はセンチュリオンをベースに大口径砲を搭載すること自体を諦めたわけではなかった。
更なる火力向上を目的として、L4 183mm砲の搭載へと目標が変更されたのである(1952年頃)。
新たにFV4005として登場した本車両には、やはりFV4004の最初の状態と同じく限定旋回の砲が取り付けられていたが、大重量の砲弾に対応すべく、機力装填装置が追加されていた(史実では砲弾としてHESHのみが用意され、その重量は弾頭が72.5kg・装薬が33kgの計100kgを超えていた。)。当時の写真でも、砲の後ろに装備された装填装置らしきものが確認できる。こちらの車両も後に軽装甲で砲の全周が囲われた。

 

FV4005も試作車が一両だけ完成したが、計画は1957年に中止されたため、183mm砲搭載車両の実戦配備は実現しなかった。
数年後にはL7 105mm砲が実用化され、お手軽にセンチュリオンが強化できるようになるので、わざわざキワモノ的駆逐戦車を配備しなくてよい、という判断だったのだろうか?大艦巨砲主義的なロマンの観点からは非常に残念なことである。
ちなみにFV4005は現在でもボービントンに実車が保管されており、その姿を見ることができる(ただし、砲の旋回能力は失われているとのこと)。

 

情報提供

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マスター(M)バッジ報告専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブスペック解説に表記されています。

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※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。