Tier8 ソ連 重戦車 (課金戦車)
- IS-3A
外観や装甲はIS-3とほとんど変わらないが、砲塔がわずかに小さく丸っこい。 - IS-3A Peregrine (略称:Peregrine)
スペック(v1.17.1.3)
車体
耐久値 | 1,550 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 110/90/60 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/15 |
初期重量(t) | 49 |
実用出力重量比(hp/t) | 10.61 |
本体価格 | 10,900G相当 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 突破型重戦車 |
武装
名称 | 連射間隔(s) | 各装填時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
残弾数 | |||||||||||||
122 mm D-25TA | 3 | 12/15/18 (計:45) | APCR HEAT HE | 221 270 61 | 390 390 530 | 1,170 | 0.46 | 3 | 1,400 820 790 | 3/28 | 1,180 5,200 608 | 2,590 | -5°/+19° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
122 mm D-25TA-2 | 0/1/2 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
IS-3A | 249/172/100 | 22 | 350 | 10,000 |
---|
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
V-11-IS-3 | 520 | 15% | 750 |
---|---|---|---|
V-11-IS-3A |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
IS-3A | 53.56 | 26 | 10,000 |
---|
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
10RK-26 | 720 | 160 |
---|---|---|
10RK-26B |
乗員
1 | Commander(Radio Operator/Loader) | 2 | Gunner(Loader) | 3 | Driver |
---|
拡張パーツ
Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 6.84% | 1.3% |
移動時 | 3.42% | 0.65% |
車両に関する変更履歴
v0.9.12 | 新規実装 |
v0.9.13 | IS-3 auto → IS-3Aへ名称変更*1 |
v0.9.17 | 修理費用を 40% 削減 |
v1.3.0 | 自動再装填砲システムを追加 大口径戦車砲用装填棒を装備不可に変更 照準時間を3.4秒から3.0秒に変更 |
v1.17.1.3 | 新規実装(IS-3A Peregrine) |
解説(v1.3.0)
- 概要
v0.9.12で追加されたTier8のソ連課金重戦車。
1950年代、軍事技術学校から提案された自動装填装置を搭載したIS-3の計画案である。
- 火力
- 122 mm D-25TA
v1.3.0から自動再装填砲*2になった。
ただし、イタリアの自動再装填とは真逆であり、残弾が少ないほど次弾の装填時間が短いという特徴がある。すなわち、全弾撃ち切った後の1発目の装填時間が一番短く、2発目・3発目になるほど装填時間が長くなるのである。
IS-3の122 mm BL-9と比較すると全体の発射速度が落ちた代わりに、高い単発火力をそのままに1セット3発=弾倉火力1170*3の高い瞬間火力を両立している。
また、通常弾がAPではなくAPCRであるため、弾速がかなり速く*4偏差射撃も当てやすい。
その一方で連射間隔は3秒とやや長め。精度に至っては0.46と極めて劣悪であり、IS-3の0.40を大きく下回る(Tier7のISやKV-3の122mm砲と同じ)。スペック上の照準時間は3.4秒から3秒に短縮されたが、IS-3やIS-6よりも照準拡散が大きく設定されているため、カタログ以上に照準性能が悪く感じるだろう。棒立ちしている相手でもない限り、キューポラなどの小さい弱点に当てるのは簡単では無い。
総じて、中遠距離への適性が低い。
また課金弾がHEATであるにも関わらず貫通力は270mmと、IS-3のAPCR(貫通力265mm)と大差ない。距離減衰を受けない距離なら標準化の関係でIS-3より貫通力に劣り、もちろん履帯等の空間装甲ごと貫通できることはほぼないので、通常弾以上に貫通が安定しない弾となっている。
オートローダーほど弾倉管理や弾種切り替え時の装填時間には気を使わなくても良いが、弾の使い分けには経験が必要である。
それでいて総弾数が28発しか無いため、長期戦になると弾切れが起こりやすい。命中確率・貫通確率の低い場面ではよく考えて発砲しよう。・弾倉0発から(撃ち切り後)
合計装填
時間(s)合計
攻撃力換算DPM 1発 12 390 1,950 2発 27 780 1,560 3発 45 1,170 1,376 ・3発装填完了から
合計装填
時間(s)合計
攻撃力換算DPM 1発 18 390 1,300 2発 33 780 1,300 3発 45 1,170 1,376
- 122 mm D-25TA
- 装甲
車体及び砲塔の装甲はIS-3と同様の配置であり数値も同じであるので、あちらで蓄積したテクニックをそのまま流用できる。車体正面の予備履帯も同様に+20mmの増加装甲となっている。
違いとしてはこちらの砲塔はより丸みを帯びた形をしており全体的に投影面積がわずかに小さくなっている。このため防盾上の弱点部分の露出も若干小さめである。また、キューポラは2つに増えているが、小さくなり砲塔に埋め込まれたような形になっているため正面や横から狙うのは非常に難しくなっている。
- 機動性
エンジン出力が520hpで、出力重力比は10.61hp/tまで落ちており、IS-3どころかKV-4をも下回っている。
そのため、IS-3と比較すると機動力は大きく劣ると言わざるを得ない。
また、履帯旋回速度が26°/s、砲塔旋回速度が22°/sといずれも落ちており、NDKへの対処は困難である。機動力の高い相手に接近戦を仕掛けられるのは出来るだけ避けたい。
- その他
装填手がおらず3人乗りのため、4人乗りがほとんどであるソ連重戦車の乗員育成は他の課金戦車に劣る。*5
また、弾薬庫の損傷への対策も弾薬庫保護のスキルをつけづらい分難しくなってしまう。搭乗員の育成は、装填手を乗せられる上にマッチング優遇のあるIS-6の方に軍配が上がるが、車長、操縦手、砲手は装填手と無線手に比べてセカンダリスキルの数が多いため、この3乗員を集中的に育成したい時には向いている…かもしれない。
- 総論
IS-3の一部性能を上下させ、新要素を入れたうえで課金戦車化した重戦車である。
元の車両から機動性や精度などが劣化し、扱い辛さは課金戦車相応であるが、オートリローダー搭載により固有の特徴を得た車両になった。格下相手にはほとんど隙の無い正面装甲と高い瞬間火力により脅威となる一方で、劣悪な精度と重戦車として凡庸な機動力のため、距離が離れた場所での撃ち合いや強引に側背面へ回り込むといったことがし辛く、立ち回りはIS-3から大きく変える必要がある。
IS-3の長所である機動性が無くなってしまったのは痛いが、装甲厚はほぼ変化が無いので重戦車として基本的な運用でも十分な活躍が見込めるだろう。
史実
1950年代に入り、ソ連軍は自軍の重戦車が抱える問題点について分析を行っていた。
それはIS-3に代表されるように、車内容積を犠牲にして高レベルの走攻守を実現した結果、著しく装填速度が遅かった事である。
122 mm D-25Tは分離装薬式であり、この方式は重量的な負担こそ軽減されるものの、狭い車内で装填作業の手間が増える為、装填速度にかなりの悪影響を及ぼしていた。
一説によるとソ連重戦車が装備していたD-25Tは分間2~3発しか撃てず、T-54等の中戦車が装備する100mm戦車砲は倍以上の分間6~8発は撃てていたと言われる。
これを改善するべく、ある研究ではIS-7のような半自動装填装置が提案された。しかし、半自動装填装置では装填手が必要である事には変わりなく、装置に容積を取られる為に総弾数まで少なくなるといった問題が懸念された。
一方、1956~57年にかけてBTVアカデミー(装甲戦車兵軍事アカデミー)では、IS-3およびT-10用の新型装填システムが設計された。IS-3の自動装填装置は、APとHEが1列ずつ計2列の弾倉を配置し、電気駆動の油圧で砲弾を装填する仕組み(故障時には手動で装置を動かすことができる)であった。これにより搭乗員を車長・砲手・操縦手の3名へ削減できる予定であり、装填速度の問題を解決できるはずだった。
しかし、BTVアカデミーの設計は、搭乗員の構成変更と自動装填装置の追加に伴う砲塔内外の改設計が必要であり、費用対効果の観点から軍の興味を惹く事は無かった。
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