KV-5

Last-modified: 2024-03-09 (土) 17:55:03

Tier 8 ソ連 重戦車 (課金戦車)(読み方 カーヴェーピャーチ)

KV-5-min.PNG
向かって左側の副砲塔(通称R2D2)が正面からの明確な弱点である。

特別スタイル「赤い要塞」

Red_Fortress.jpg

v0.9.12まで

shot_130.jpg

スペック(v1.14.0)

車体

耐久値1,780
車体装甲厚(mm)180/150/140
最高速度(前/後)(km/h)40/14
初期重量(t)100.18
実用出力重量比(hp/t)11.98
本体価格6,700G相当
修理費(Cr)約8,200
超信地旋回不可
ロール攻撃的重戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
107 mm ZiS-6M7AP
APCR
HE
196
219
54
300
300
360
2,1000.42.3830
1,038
830
60270
4,400
280
2,400-7°/+22°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
KV-5190/180/18021.2535021,700
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
M5001,20015700
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
KV-51051812,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
10RKM730100
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader6Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class1装填棒Class1砲垂直安定装置Class1改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Superheavy
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時3.08%0.68%
移動時1.54%0.34%
 

車両に関する変更履歴

クリックで表示
v0.6.4新規実装
v0.7.3ビジュアルモデル、ダメージモデルを修正
v0.7.5ショップから削除
耐久力+100
移動、車体旋回時の精度低下+10%
砲塔旋回速度+1°
v0.8.2エンブレム・文字装飾を修正
v0.8.33Dモデルのエラーを修正
v0.9.4体当たりを行った際に別の部位で判定される問題の修正
v0.9.13車輌モデルをHD化
v0.9.17.1無線機10RKMのTierをVIIからXに変更
通信距離を440mから730mに強化
モジュール耐久値を150/125から200/150に強化等
v1.2.0後退速度を11km/hから14km/hに変更
AP弾の貫通力を167mmから186mmに変更
精度を0.43mから0.4mに変更
照準時間を2.86秒から2.3秒に変更
砲塔正面装甲厚を180mmから190mmに変更
戦車長キューポラの前面装甲厚を150mmから190mmに変更
無線手キューポラの前面装甲厚を140-150mmから160-170mmに変更
エンジントランスミッションコンパーメントの前面プレートを140mmから180mmに変更
v1.14.0AP弾の貫通力を186から196mmに変更

解説

  • 概要
    v0.6.4で追加されたTier8のソ連課金重戦車
    大戦初期、ドイツ戦車に対する過大評価から提案された超重戦車の計画案である。
    マッチング優遇があり、Tier10戦車とはマッチングしない。
     
    当初は通常の課金戦車だったが、v0.7.5からイベントなどで不定期に販売されており、いつでも購入できるわけではない。現在、ゲーム内のストアでは販売されていない。
    削除理由は「無線手の皆様からあまりにも多くの苦情を受けたため」らしい。*1
    ※実際は当時のマッチング事情がTier5~9と格下との交戦が多く圧倒的に優位で増えすぎた為
    v0.9.13でHDモデルに変更。それに伴い装甲厚が増した。
    装甲厚参考:9.13: KV-5 Armor Changes9.13 Armor Changes: IS-6 and KV-5
     
  • 火力
    地味に俯角-7°とまずまずの地形適性があり、ソ連戦車としては優秀な部類。
    • 107 mm ZiS-6M
      KV-5に搭載が予定されていた史実砲。
      通常弾のAPは貫通力196mmとなっており、このTier帯の重戦車としては力不足である。
      課金弾のAPCRは貫通力219mmとぎりぎり戦えるレベルにはあるが、こちらを多用しつつ弱点を狙う細やかさも要求される。
      単発火力は300と決して高くないが、発射速度に優れているのが特徴であり、O-Ho(10 cm Experimental Tank Gun Kai)とほぼ同値でTier8重戦車の中でも優秀なDPMを有する。また、砲旋回時の拡散も小さ目である。
      後述の高いHPと合わさって、格下車両を蹴散らす力が強い。
      しかし、重装甲車両に弱点を隠された場合、こちらの攻撃は完封されてしまう可能性が高く、総合的には攻撃面にかなりの難を抱えた性能となっている。
       
    • 体当たり
      補助攻撃手段。
      車重100トンとそこそこの機動性を両立している為、重量差のある軽戦車・中戦車などには大ダメージが期待できる。
      とはいえ加速力が鈍いので、自分から当たりにいくのは難しい。あくまで緊急時の攻撃手段として頭の片隅に置いておこう。
       
  • 装甲
    KV-4と同様に全周にわたり厚めの装甲を持ち、さらに耐久力も同格最高の値を誇る。格下車両や多方位からの攻撃に強い一方、正面の防御力は同格重戦車と比べると劣るため、真正面を向いて棒立ちしていては弾く機会は訪れない。
    スペック上の装甲厚はKV-4を上回るが、弱点の面積が大きく、しかも隠しにくい場所にあるため、総合的な防御力は見劣りする。
    • 砲塔
      正面が190mm、側背面は180mm。正面から190mm垂直部が丸見えなので小刻みに動いて狙いを定められないように工夫しよう。
      キューポラはv1.2.0の強化によって正面のほとんどの部位が190mm以上相当となり、砲塔正面と同程度の防御力を持つようになった。小さい方の根元のみ150mmの垂直であるがかなり狭く狙いにくい。
    • 車体
      正面は205mm~180mm+傾斜で、上部は300mm相当、下部でさえ200mm以上の防御力を持つが、非常に目立つ2つの副砲塔がそれを帳消しにしている。小さい方は正面180mmあるが、大きい方はv1.2.0にて増厚されたとはいえ正面170~160mm垂直の弱点箇所になっている。
      車体側面は150mmと非常に分厚く、かなり頼りになるだろう。投影面積が増えるリスクはあるが、傾ければ車体に限れば非常に強固になる。
      画像による解説(v1.1.0以前)

      KV-5_armor1.jpg
      装甲モデルはtanks.ggより
      35°の豚飯。
      他の戦車ならば貫通されてしまうような大胆な角度でも十分な防御力を発揮できる。相手にも拠るが40°くらいまでなら傾けても大丈夫だろう。
      大きく傾けることによって正面の弱点も隠すことができるが、逆にエンジンルームが露出する為、完璧と言うわけでは無い。

      背面は下部は140mm、上部は90mm。段差部分は何故か本車両最硬部で230mm厚もある。敵に回したときは出来るだけ上部を狙うのが望ましい。
       
      昼飯による防御は信頼出来ないので逆方向の豚飯『ケツ豚』も選択肢に入る。車両後方のエンジン部分を隠しながら、側面装甲の厚さを活かす事が可能。
      画像による解説(v1.1.0以前)

      KV-5_armor2.jpg
      装甲モデルはtanks.ggより
      35°のケツ豚。
      角度をつけすぎると車体正面の副砲塔が見えてしまうので、こちらはあまり大きく傾けず、車体背面を隠す程度で良い。

       
  • 機動性
    最高速度40km/hは超重戦車としては速い部類であり、KV-4より10km/hも速い。
    エンジン出力はKV-4と同じ1,200馬力であり、出力重量比も同等。重戦車としては加速・旋回がやや遅い。
     
  • その他
    他の同格ソ連HTと同様、視界の短さが明確な短所である。350mしかなく、開けた場所では一方的に撃たれる危険が高い。
     
  • 総論
    スペックでは、隙のない装甲、高いDPM、重量の割に高い機動力をもち、非の打ち所のない重戦車に見える。
    しかし、同格以上には通用しにくい主砲、わかりやすい前方の弱点と、実際は長所と短所がはっきりしている。
    優遇があり、Tier10の存在する戦闘は免除されているとはいえ、日常的に対戦しなければいけないTier9戦車に対しては1対1では苦戦は必至である。
    どの車両でも言えることだが、味方と歩調を合わせ孤立しないようにしよう。
     

史実

ドイツ軍がフランスを占領した1940年5月の戦いののち、当時赤軍中央砲兵局総監のI.クリーク元帥は断片的な情報をもとにドイツ戦車の武装と装甲を過剰に評価し、現在生産中のKV-1T-34を上回る強力な火力と装甲を有する戦車が必要であると主張した。彼の主張は反対派を押しのけてスターリンに採用され、107mm砲を搭載するKV-3の開発が開始されたが、その裏ではさらなる超重戦車の開発が計画されていた。それがKV-4とKV-5である。

 

KV-4とKV-5はいずれも107mm砲F-39(107mm ZiS-6の車載型)を装備する点では同一だったが、KV-4が最大装甲厚130mm程度を想定していたのに対し、KV-5はKV-4より大型の車体を持ち、最大装甲厚は180mmに達する予定だった。
この二つの戦車に対しては第2特別設計局から22もの設計案が提案されたが、ゲーム中に登場するKV-5に近いものはM.ツェイツ技師が設計したものである。
このプランでは巨大な砲塔に107mm砲F-39を搭載し、車体銃塔と車体前面、そして砲塔上部銃塔にそれぞれ機関銃を装備していた。砲塔はそれだけで人の背の高さほどもある非常に巨大なもので、その周囲と砲塔直下の車体に弾薬を収納していた。装甲は車体前面で170mm、砲塔前面で180mmに達し、側面ですら150mmが確保されていた。その巨大な砲と重厚な車体によって、重量は100tの大台に乗っていた。エンジンなどの詳細は不明であるが、この大重量を支えるため、おおよそ1200馬力が想定されており、転輪は片側8個だった。

 

多くの戦車関係者は、仮に実用化したとしても、この戦車の運用が極めて困難であることを認識していた。それ以前に開発されていた55t~60t級の多砲塔重戦車であるSMKとT-100ですら、1939年から1940年のフィンランドとの冬戦争において運用に大変な困難を生じていたのである。その2倍弱の重量を持つ怪物戦車を、KV-1すら移動が困難なソ連のインフラで運用するのは無理な相談だった。
このような形で設計案が提出されたKV-4とKV-5だったが、1941年6月に独ソ戦が始まり、それに伴って設計局や工場がウラルに疎開する中で、ドイツ軍の保有する戦車が喧伝されていたほど強力ではなかったこともあり、現有戦車の生産・改良が最優先で行われることとなったため、1941年8月までに、二つの超重戦車は試作すらされずに開発が中止された。

 

参考資料
『ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)』古是三春 グランドパワー2003年10月号別冊
『KV1&KV-2重戦車 1939-1945』スティーヴン・ザロガ、ジム・キニア 大日本絵画

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  • blitzで使ってるけど本家初めてでこれ使ったら迷惑かな?  -- 2016-02-27 (土) 01:08:07
    • 野良マッチングなら無改造だろうがド素人だろうが大ヒンシュク買うだけで済むけど、マッチングに対して砲が弱いのは経験でしかカバー出来ないから、自分もすっごくつまんないと思うよ。長くやるなら買う価値はあるけど。 -- 2016-02-27 (土) 01:14:31
    • blitzは自走砲がないからそこは慣れてからのほうが良いと思う。基本的に重戦車は自走砲をケアせずに戦うわけにはいかないので、同じ感覚でやるとひどい戦績になる。まぁそんな基本すらわかってなくて自走砲に文句言ってるのも多いし、自信があるならいいんじゃないかな?買わないと後悔しそうでもあるし -- 2016-02-27 (土) 04:46:25
    • いきなりということはクレジットもない状態でということなら、大口径ラマーや特大内張りや工具箱を買うまではボロボロじゃないかと。 -- 2016-02-28 (日) 20:02:27
  • 鯵鯖で再販ですね。5000ゴールドと1.500.000シルバーセットと50%EXPパーソナルリザーブ×10のセットで6254円位の値段 -- 2016-04-08 (金) 16:11:50
  • 単品は3500円くらいですね -- 2016-04-08 (金) 16:33:04
  • 強そうに見えないのに課金戦車の中で一番全体勝率高いんだよな・・・謎すぎる -- 2016-04-08 (金) 20:41:07
    • 実装当時が優位だったのと、当時から購入してる熟練プレイヤーしか殆ど持ってないから勝率の平均上がってるだけじゃないの -- 2016-04-08 (金) 21:40:50
  • Tier8戦場で全部自視界の大口径取ったくらいじゃ2級ってことはよっぽど上手い人が乗ってるんだろうなぁ... これでM取るまではTier9作らんどこうかしら -- 2016-04-14 (木) 23:31:48
  • IS-6に同じくTierトップで配置された時相手側に優遇無しの車輌入ってきたら絶望。いくらR2D2が強化されたとはいえ課金弾貫通が強化されない限りは何の解決にもならない。Tier9と当たったときも貫通足りなすぎるし… -- 2018-10-14 (日) 15:52:41
  • 装甲の弱点が緩和されたから格下苛め御用戦車としての立場がいっそう固まるだろうな… -- 2018-10-14 (日) 16:35:12
    • でも優遇外していく方向で進んでて砲のbuffがないのは怖いな -- 2018-10-14 (日) 20:44:28
  • Buffは嬉しいけど、こいつに必要なのはR2-D2じゃなくてAPCRの強化なんだよなあ... -- 2018-10-20 (土) 05:39:00
    • もしくはカナボン並みの鬼DPMで抜ける相手に特化 毎分8~9発だったら履帯切りアシストが捗る -- 2018-10-20 (土) 07:40:17
  • kv-5の後ろ背面上部って元々90mmでしたっけ? -- 2018-12-27 (木) 05:27:43
  • https://wot.hatenablog.jp/entry/Adjustment優遇廃止案が公表された5月時点の内容では、背面上部が50mm減となっていますが、https://worldoftanks.asia/ja/news/general-news/pref-mm-vehicles-update-1-2/この1.20の記事では装甲nerfの記載もないようでどの段階で背面上部が140mmから90mmになったのでしょうか?元々でしたらすみません。 -- 2018-12-27 (木) 05:42:08
    • 廃止案以降のパッチノートを見ても明確な記載を見つけられませんでした。9.13HD以降の背面上部140mmだったのが90mmになったという情報はどこから得ていたのでしょうか? -- 2018-12-27 (木) 07:46:42
    • tanks.ggだと少なくとも9.17以後は90mmで変わらないみたいですけど。 -- 2018-12-27 (木) 09:08:53
    • 9.13のHD化の時、リーク情報ではバフとなっていたけど実際にはバフされなかったので元々90mmです。1.2で140mmと書かれてる事を思えばWGはHD化の時にバフしたつもりだったのかもしれないが… -- 2018-12-27 (木) 11:27:21

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*1 WG17周年ガレージより