Tier 4 アメリカ 駆逐戦車
↑ M8 HMC Scott + 75 mm AT Howitzer M3
初期状態。M8 HMCの史実装備。
非常に砲身が太く見えるが、砲身っぽいのは保護スリーブであり中に本当の砲身が隠されている。
↑ M8 GMC + 3-inch AT Gun M7
最終状態。M8A1 GMCの史実装備。
僅かな天板もなくなって非常にスッキリしたが、外観はほぼ変わっていない。なお、砲塔側面の予備履帯に判定は無い。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 385⇒405 |
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車体装甲厚(mm) | 29/29/25 |
最高速度(前/後)(km/h) | 58/20 |
重量(初期/最終)(t) | 15/16.63 |
実用出力重量比(hp/t) | 21.05 |
本体価格(Cr) | 130,000 |
修理費(Cr) | 1,325~ |
超信地旋回 | 可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
75 mm AT Howitzer M3 | 16.22 | HE HEAT | 38 92 | 175 110 | 1,784 (HEAT) | 0.53 | 1.9 | 620 496 | 70 | 56 2,800 | 138 | -10°/+25° ⇒ -10°/+20° |
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75 mm AT Gun M3 | 14.29 | AP APCR HE | 92 127 38 | 110 110 175 | 1,571 | 0.43 | 1.9 ⇒1.7 | 619 820 619 | 70 | 56 2,800 56 | 1,437 | |
57 mm Gun M1 | 24 | AP APCR HE | 110 180 29 | 75 75 95 | 1,800 | 0.39 | 1.9 ⇒1.7 | 823 1,029 823 | 115 | 50 2,800 28 | 400 | |
3-inch AT Gun M7 | 14.29 | AP APCR HE | 101 157 38 | 110 110 175 | 1,571 | 0.43 | 1.7 | 792 990 792 | 80 | 56 2,800 56 | 1,450 | -8°/+20° |
※仰俯角は砲塔の向きによって異なる。後方の場合俯角は取れなくなる(強制仰角1°)
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
M8 HMC Scott | 38/25/25 | 18 | 320 | 1,200 |
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M8 GMC | 38/25/25 | 18 | 320 | 1,550 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Twin Cadillac, Series 42 | 320 | 20 | 530 |
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Continental R-975-C1 | 350 | 20 | 500 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
VVS T16 | 16.2 | 35 | 3,000 |
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T36 E6 | 17.5 | 40 | 3,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SCR 510 | 325 | 80 |
---|---|---|
SCR 610 | 420 | 100 |
SCR 619 | 750 | 80 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner(Loader) | 3 | Driver | 4 | Radio Operator |
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拡張パーツ
× | × | × | × | × | Class3 | ||||||
× | × | × | Class3 | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時*1 | |
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静止時 | 21.94%⇒21.48% | 5.59% |
移動時 | 13.17%⇒12.89% | 3.35% |
派生車両
派生元 | T6 Medium(MT/3,350) |
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派生先 | M10 Wolverine(TD/10,500) / M41 HMC(SPG/13,150) |
射界
射界 | 全周 |
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開発ツリー
75 mm AT Howitzer M3 (初期/5,400) | ┳ ┃ | 75 mm AT Gun M3 (2,100/30,000) | ━ | M8 GMC (1,200/5,180) | ━ | 3-inch AT Gun M7 (2,250/33,500) | ━ | M10 Wolverine (10,500/415,000) |
M8 HMC Scott (初期/1,890) | ┃ ┗ | 57 mm Gun M1 (2,350/33,000) | ||||||
SCR 510 (初期/1,980) | ━ | SCR 610 (1,480/24,600) | ━ | SCR 619 (9,000/54,000) | ||||
Twin Cadillac, Series 42 (初期/10,350) | ━ | Continental R-975-C1 (550/10,500) | ━ | M41 HMC (13,150/405,000) | ||||
VVS T16 (初期/1,850) | ━ | T36 E6 (1,100/5,850) |
車両に関する変更履歴
v0.9.6 | 視認範囲を370mから320mに減少 |
v0.9.15.1 | HDモデル化 |
v1.5.1 | 75 mm AT Howitzer M3のHEAT弾の貫通力を91.4mmから92mmに変更*2 |
v1.9.0 | 57 mm Gun M1の総弾数を66発から115発に変更 75 mm AT Gun M3の総弾数を46発から70発に変更 75 mm AT Howitzer M3の総弾数を46発から70発に変更 3-inch AT Gun M7の総弾数を46発から80発に変更 修理費用を35%ダウン 収益性を12%ダウン M8 HMC Scott砲塔時のHPを250から385に変更 M8 GMC砲塔時のHPを265から405に変更 派生元車輌をT56 GMCからT6 Mediumに変更 派生先車輌をT67からM10 Wolverine・M41 HMCに変更 |
解説
- 火力
本車の特徴はなんといっても全周砲塔を備えていることである。このおかげで車体を動かさずに多方面への援護射撃を行う事ができる。
駆逐戦車になっても大きな俯角がとれるが、後方へ砲を向けると俯角が一切取れなくなる。基本的には前方~側面で対応しよう。
技術ツリー最初の駆逐戦車であり、主砲はすべて新規開発となるが、最終砲の3-inch AT Gun M7はTier3コレクション車輌T56 GMCの初期砲であり、T56 GMC(30,000クレジット)を購入するだけで最終砲が入手可能となる(搭載には改良砲塔と改良履帯が必要であり、改良砲塔の開発には75 mm中間砲の開発が必要)。最終砲候補のひとつ57 mm Gun M1もT56 GMCで開発できる。- 75 mm AT Howitzer M3
M8A1の初期砲であり史実砲。
榴弾砲にもかかわらずHE弾の貫通力も威力も75mmカノン砲のHE弾と同じ、HEATにしてもカノン砲の通常AP弾と同じとシンプルに役に立たないので早急に更新したい。57mm砲であれば初期履帯・初期砲塔のまま搭載可能。 - 57 mm Gun M1
英国車乗りにはおなじみ6ポンド砲のライセンス生産品。Valentine ATの2種類の6ポンド砲に比べ精度や拡散がそれらの中間の性能となっている。
砲威力はTier4駆逐戦車としては低いが精度・DPMが優れている。
課金弾のAPCRの貫通力が優秀でTier5重戦車でも正面から貫通が期待でき、格上への対抗力は非常に高いためこちらを使い続けるのもあり。 - 3-inch AT Gun M7
口径は76mmで、搭載砲の中では単発火力と貫通力のバランスが取れている砲。
通常弾のAPは貫通力101mm、課金弾のAPCRは157mmとやや低めで格上重戦車の重装甲には心もとない。
また、DPMは同格駆逐戦車内では低いという欠点がある。
- 75 mm AT Howitzer M3
- 装甲
防御力は貧弱としか言いようがないが、38mm防盾+38mm装甲の砲塔正面はいくらかマシで、運が良ければ同格中戦車の通常弾くらいは防げる場合もある。
傾斜がかっているとはいえ29mmしかない車体正面は、せいぜい機関砲をいくらか弾ける程度で、とてもではないが敵の戦車砲弾・榴弾を防ぐことは期待できない。
また、オープントップの砲塔は自走砲の攻撃に対して極めて脆弱であり、駆逐戦車らしい低い耐久力も合わさって一撃で爆散することも珍しくない。幸い車体が小さく機動性も高いため、動いている間に被弾することは稀なので、自走砲に撃たれない位置取りでの戦闘を心がけたい。
隠蔽性は駆逐戦車らしく高い。
- 機動性
軽量な車重と豊富なエンジン出力、軽戦車並の最高速度からくる高い機動性と旋回砲塔の組み合わせは、既存の駆逐戦車では出来なかった戦い方を可能とする。
周辺Tierの中戦車より速いため、開幕直後にマップの要所に駆け込んで確保するという芸当も可能。
砲塔を備えるとはいえその旋回速度は遅く、中戦車や軽戦車で行うような機動戦は難しい。とは言え車体と同時に動かすことで近距離に張り付かれた際の対応力はある程度確保できる。
履帯を切られても攻撃が可能なことや、角を利用した頭出し射撃なども可能であること、稜線射撃の後に斜めに素早く引っ込む事もできるのは、砲固定式の駆逐戦車にはない攻防両面でのメリットだろう。
- 総論
高機動・旋回砲塔・高隠蔽を備えた扱いやすい車輌に仕上がっている。ここで運用を覚えて後に続く車輌に活かしていきたい。
駆逐戦車としては単発火力は低いが、全周砲塔があり、機動性と仰俯角に恵まれているため、融通が利きやすく、射撃機会を得やすい。地形や障害物を利用して、極力被弾しないように動きながら、丁寧に手数を稼いでいけば、Tier6戦場でも無視できない存在になれるだろう。
史実
アメリカ陸軍は第2次世界大戦中に、軽戦車の車台をベースとした75mm自走榴弾砲の開発を数種類発注しているが、その中で唯一制式化されたのがこのM8 75mm自走榴弾砲である。
1941年12月に開発要求が出された当初は、M5軽戦車の車台を利用して上部にオープン・トップの固定式戦闘室を設け、短砲身の75mm榴弾砲M1A1を限定旋回式に搭載した試作車T41が作られたが、戦術的使用の面で柔軟性に欠けると見られ、オープン・トップの全周旋回式砲塔を搭載した試作車T47が製作されることになった。
T47自走榴弾砲の試作車は1942年4月初めに完成し、1942年5月に「75mm Howitzer Motor Carriage M8」(M8 75mm自走榴弾砲)として制式化された後、1942年9月から本格的な試験に入った。
そして細部に改修を加えた後、9月から量産が開始された。
M8自走榴弾砲の生産はM5軽戦車の開発を手掛けたカディラック社が担当し、1944年1月までに合計で1,778両が完成している。
本車が登場する以前、アメリカ陸軍が装備していた機械化部隊用自走砲はM3ハーフトラックをベースとしたM3 75mm対戦車自走砲やT30 75mm自走榴弾砲であり、M8自走榴弾砲はアメリカ陸軍が初めて装備した全装軌式自走榴弾砲となった。
M8自走榴弾砲の基本構造はベースとなったM5軽戦車の砲塔を取り去って、代わりに75mm榴弾砲を装備するオープン・トップの全周旋回式大型鋳造砲塔を搭載したものであった。
その際、大型砲塔を搭載したために車体上面前部に操縦手と副操縦手用のハッチを設ける余裕が無くなったため、代わりに車体前面に2枚の上開き式大型ハッチが設けられた。
それに伴って、車体前面右側のボール・マウント式銃架に装備されていた7.62mm機関銃は撤去されている。
砲塔に搭載された榴弾砲は、75mm榴弾砲M1A1を車載用に改修した16口径75mm榴弾砲M2およびM3である。
ベースとなった75mm榴弾砲M1A1は、アメリカ独自の設計になる軽量、小型、分解・組み立ての容易な山砲であった。
この砲はロバの背に載せて運搬できるように設計されており、後に空挺部隊でも使われた。
M8自走榴弾砲の砲塔に搭載した場合、75mm榴弾砲の俯仰角は-20~+40度となっており、砲塔内にはこの砲を挟んで右側に装填手、左側に砲手が位置していた。
砲身の外周には保護スリーブが取り付けられており、一見するとかなり砲身が太く見えるが、実際の砲身は見かけよりもかなり細かった。
75mm榴弾砲M1A1は最大射程8,687mで高性能榴弾の他、対戦車用の成形炸薬弾(HEAT)、煙幕弾が発射できた。
この他に、自衛用の武器として12.7mm重機関銃M2が砲塔上面後方右寄りに設置されたマウントに装着されていた。
弾薬搭載数は75mm砲弾が46発、12.7mm機関銃弾が400発となっていた。
またM8自走榴弾砲の後期生産車では車体側面の装甲スカートが標準装備となり、砲塔側面にはグローサーが装着されるようになった。
M5軽戦車譲りの優れた機動性能と適度な武装と、それに相応しい防御力を持ったM8自走榴弾砲は使用者に大変好評を博し、1943年中期以降、イタリア戦線や北西ヨーロッパ戦線、それに太平洋戦線でも使用された。
ヨーロッパ戦線では中戦車大隊の本部中隊に配属され、山砲の曲射弾道の特性を活かした支援砲火を発揮した。
しかし、ドイツ兵が市街や塹壕陣地に篭もるようになると75mm榴弾砲では1発の威力が不足に思われ、後にM7 105mm自走榴弾砲や、1944年春以降に就役が開始されたM4中戦車の105mm榴弾砲搭載型に代替されることになる。
さらにM8自走榴弾砲は車体が小柄なため、搭載できる弾薬が少ないという欠点もあった。
そのため、通常は後方に弾薬運搬トレイラーを牽引していた。
M8自走榴弾砲はアメリカ軍以外ではイギリス軍や自由フランス軍部隊でも使用され、イギリス軍では米墨戦争の英雄であるウィンフィールド・スコット将軍に因んで「ジェネラル・スコット」と称された。
またフランスにはさらに戦後も、アメリカ軍の余剰車両が追加して供与されている。
これらのM8自走榴弾砲は戦後、他のアメリカ軍供与のAFVと共に1940年代末~1950年代のインドシナ戦争にも投入され、その後フランス軍が去った後、さらに南ヴェトナム軍がこれを引き継いで1960年代前半期まで使用していた。
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