Pz.Kpfw. 38 (t)

Last-modified: 2021-02-04 (木) 15:16:51

Tier3 ドイツ 軽戦車 / 略称: Pz. 38 (t) / 日本語表記: 38(t)戦車

Pz.38tHDstock.jpg
↑ Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. A + 3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/47

Pz.38tHDFull.jpg
↑ Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. E/F + 4,7 cm Kw.K. (t) L/43

v0.9.14まで

Pz38t1.jpg

Pz38t2.jpg

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値425⇒445
車体装甲厚(mm)25/15/15
最高速度(前/後)(km/h)42/18
重量(初期/最終)(t)9.34/10.07
実用出力重量比(hp/t)19.86
本体価格(Cr)33,000
修理費(Cr)
超信地旋回不可
 

武装

名称(通常砲)発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/4726.09AP
APCR
HE
42
74
18
40
40
45
1,0440.411.7750
938
750
18014
800
8
100-10°/+20°
4,7 cm Kw.K. (t) L/4324AP
APCR
HE
62
115
24
60
60
75
1,4400.391.9775
969
775
10016
1,200
13
100
名称(機関砲)連射弾数/間隔(s)弾倉交換時間(s)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力弾倉合計攻撃力精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)弾倉/総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
2 cm Flak 382/0.133.9
⇒3.4
AP
APCR
39
51
11
11
1100.451.6
⇒1.4
900
1,125
10/6803
400
110-10°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. A25/15/15323101,200
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. E/F50/30/25323301,800
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Praga TNPS12020350
Praga EPA/214020470
Praga EPA/320020470
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
Pz.Kpfw 38 (t) Ausf. A9.9323,200
Pz.Kpfw 38 (t) Ausf. E12.3353,200
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
FuG 3729040
FuG 531050
FuG 855050
 

乗員

1Commander(Gunner)2Driver3Radio Operator4Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサーClass3
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材Class3内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時17.39%⇒17.99%5.22%
移動時13.05%⇒13.51%3.92%
 

開発ツリー

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3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/47
(初期/2,730)
2 cm Flak 38
(160/3,160)
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. A
(初期/1,620)
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. E/F
(840/4,000)
4,7 cm Kw.K. (t) L/43
(130/3,460)
FuG 37
(初期/180)
FuG 5
(105/630)
FuG 8
(4,040/24,240)
Praga TNPS
(初期/1,150)
Praga EPA/2
(550/4,220)
Praga EPA/3
(1,000/10,810)
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. A
(初期/620)
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. E
(300/1,620)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.15HDモデル化
v1.9.0Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. Eサスペンションの移動に伴う照準拡散を10%アップ
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. Eサスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を10%アップ
4,7 cm Kw.K. (t) L/43の着弾分布を0.37mから0.39mに変更
4,7 cm Kw.K. (t) L/43の装填時間を2.3秒から2.5秒に変更
4,7 cm Kw.K. (t) L/43の照準時間を1.7秒から1.9秒に変更
2 cm Flak 38の総弾数を340発から680発に変更
3,7 cm Kw.K. 38 (t) L/47の総弾数を90発から180発に変更
4,7 cm Kw.K. (t) L/43の総弾数を56発から100発に変更
修理費用を44%ダウン
収益性を24%ダウン
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. A砲塔時のHPを200から425に変更
Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. E/F砲塔時のHPを250から445に変更
コレクション車輌に移行

解説

  • 概要
    Tier3のドイツ軽戦車。(コレクション車輌
    Pz.Kpfw. 35 (t)の後継として開発・量産されたチェコ製軽戦車であり、LT vz. 38のドイツ仕様である。
    性能バランス自体は良く、Pz.Kpfw. 35 (t)の欠点だった砲塔の旋回速度もある程度改善されている。
    上位Tierと戦う機会が増えた軽戦車としては装甲の薄さはもとより、機動力の低さが足を引っ張る。
     
  • 火力
    • 4,7 cm Kw.K. (t) L/43
      改良砲塔で搭載可能な最終砲。
      同格軽戦車と比較して遜色なく、かつAPCR弾使用時は1,200Crと安価ながら貫通力115mmと強力で、マッチングするほとんどの車輌に対して容易にダメージを与える事が可能だ。
      しかし後述の通り装甲面はさほど強くはないので、正面からの撃ち合うには向いていない。
       
  • 装甲
    全体的に薄く、跳弾は期待できない。
    昼飯の角度を取っても見かけ上の装甲厚はほとんど増えず、基本的に貫通するものと思って行動した方がよい。
    ただ、砲塔の位置が比較的高いため、車体だけを隠す事ができれば被弾率を下げる事ができる。
    また、50mmという砲塔装甲は優秀であり、キューポラへの被弾以外には榴弾や機関砲に強い。
    基本ではあるが、車高に合った障害物を吟味して極力被弾しない立ち回りや位置取りを心がけよう。
     
  • 機動性
    加速はまずまずだが、砲塔も車体も旋回速度に恵まれず、最高速度も軽戦車としてはかなり低い。
     
  • その他
    視界も改良砲塔で330mとTier3戦車としては水準を確保しているが、中戦車に近い機動力と移動時の隠蔽率低下ゆえに偵察を主体として動くには難しい。
    上位Tierが多い戦いに放り込まれたならば、隠蔽率を活かして中間距離での偵察か後方支援に徹しよう。
    無線の性能は最終のもので525mと不足はない。
     
  • 総論
    装甲が脆いため、正面から戦うと単純にパワー負けしてしまいやすい。
    高速戦車の多いTier3軽戦車において、本車の平凡な機動力では機動戦もやや難しいため、軽戦車としてより装甲の薄い中戦車として進退の容易な距離での偵察や四方を援護できるようなポジション取りを心掛けるとよい。また、自身が上位Tierでも前線に出過ぎないよう注意。
    幸い砲性能は距離を問わず運用でき、DPMも水準以上のものを持っている。課金弾と味方の連携次第で格上車輌にも十分対抗可能だ。
     

史実

格納

38t.jpg
(写真はスウェーデン向け生産車をドイツ軍が接収したS型。ドイツのMunster戦車博物館にて)
第1次世界大戦後、オーストリア・ハンガリー帝国から独立したチェコスロヴァキアは、当時の中欧随一の工業国であった。
1920年代にはルノーFTを導入し軍の機械化を進めたほか、1930年代初頭から新型軽戦車(LTvz.34)の配備を進めていたが、1930年代半ば、ヨーロッパ情勢の雲行きが怪しくなってくると、軍はさらなる強化を目指し新型戦車の採用を決定、国内の2大メーカーであるCKD社とシュコダ社に対し開発要求を出した。
これに対しCKD社はLTvz.34の発展型を提案したが、採用されたのはシュコダ社のLT-35だった。
ところが採用されたLTvz.35はその大きな特徴である空気圧式の変速機やブレーキに初期故障が頻発したため、風雲急を告げる周辺情勢に対応するため、増産が中止されて新たな軽戦車を採用することになった。
これに対してシュコダ社はLTvz.35の発展型を、CKD社はLTvz.34の発展型とイランに輸出していたTNH軽戦車の発展型、TNH-Sをそれぞれ提案し、試験の結果TNH-Sが優秀とされてLTvz.38として1938年に制式採用され、早急な量産が求められた。
しかし同年のミュンヘン会談の結果、領土割譲と引き換えに緊張が緩和されたとして生産ペースが落とされ、1939年3月にはチェコスロヴァキアがドイツに併合されるまでの間には1両も完成せず、本車はPzKpfw38(t)(tはチェコスロヴァキアのt)として全てドイツ軍向けに生産されることになってしまった。

 

PzKpfw38(t)はリベット接合の車体構造を持ち、当初の最大装甲厚は25mmだったが、戦訓に伴い順次溶接工法が導入されるともに装甲が強化され、最終的に最大装甲厚は50mmに達した。
武装は3.7cm KwK34(t) L/40の改良型である3.7cm KwK38(t) L/47を装備、その他に同軸機銃と車体機銃を備えていた。
エンジンは125馬力のPraga EPA、足回りはリーフスプリング式の大径転輪と、当時としてはオーソドックスな構造だったが、全体的に水準以上のレベルでまとめられた軽戦車だった。

 

本車の生産はCKD社(後にBMM社に再編)により1939年5月から開始され、ポーランド戦では第3軽装甲師団に配備された。当時のドイツ軍戦車部隊は機銃装備の1号戦車や機関砲装備の2号戦車が主力であり、戦車砲を装備する3号戦車初期型4号戦車は少数しか配備されていなかったため、それらの砲装備戦車と同等の性能を持ち、生産が進んでいた本車は、PzKpfw35(t)とともにポーランド侵攻やフランス侵攻などでは貴重な戦力として活躍した。
併合前に生産されて以降追加生産が行われなかったPzKpfw35(t)とは異なり、本車はその後も改良されながら生産が続き、1941年の独ソ戦にも数百両が投入された。しかしT-34KV-1といったソ連戦車には性能不足であったため、戦車型の生産は1942年に約1400両で打ち切られたが、後述するように多くのバリエーションが存在し、それら向けの車台の生産は1944年まで続けられた。また戦車型は生産停止後も、北アフリカを除く全戦線で戦い続けた。
本車の派生型としては、7.6cm PaK 36(r)や7.5cm PaK 40を搭載したマーダー3対戦車自走砲、15cm sIG33 L/11を搭載した自走砲であるGrille、さらに2cm Flak38を搭載する対空自走砲や偵察戦車も存在する。
本車をベースとした試作車としては、Jagdpanzer 38(t) Hetzerに部品が流用されたPz.Kpfw. 38 (t) n.A.などがあげられる。

 

また本車はドイツの同盟国への供与などが実施されたため、ハンガリーやルーマニア、ブルガリア、またドイツの保護国であったスロヴァキアでも運用されていた。また併合前に輸入を予定していたスウェーデンでは生産車がドイツ軍に接収されたため、Strv m/41の名称でライセンス生産を実施している。

 
 

参考資料
『ジャーマン・タンクス』ピーター・チェンバレン著 大日本絵画
http://ja.wikipedia.org/wiki/LT-38
http://combat1.sakura.ne.jp/LTvz38.htm

 

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