Tier8 ソ連 駆逐戦車
↑ 100 mm D-10S mod. 1944
初期状態。SU-101の史実装備。
戦闘室両脇に取り付けられている増加燃料タンクが何らかの武器に見えてちょっとステキ。
↑ 122 mm M62-C2
最終状態。SU-102の史実装備は中間砲の122 mm D-25-SU-101。
M62-C2になると「ifの近代化改修仕様」といった外観になる。T-10と同じ特徴的なマズルブレーキと排煙器のおかげでかなり現代的。
スペック (v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,100 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 150/90/40 |
最高速度(前/後)(km/h) | 54/18 |
重量(初期/最終)(t) | 34.13/35.15 |
実用出力重量比(hp/t) | 17.64 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視界範囲(m) | 350 |
本体価格(Cr) | 2,560,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
100 mm D-10S mod. 1944 | 8.45 | AP APCR HE | 175 235 50 | 250 250 330 | 2,113 | 0.4 | 2.3 | 895 1,119 895 | 36 | 252 4,400 252 | 2,300 | -3°/+18.5° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100 mm D-54S | 6.59 | AP HEAT HE | 219 330 50 | 320 320 420 | 2,110 | 0.39 | 2.3 | 1,015 900 1,015 | 36 | 1,230 4,800 1,170 | 2,557 | |
122 mm D-25-SU-101 | 5.41 | AP APCR HE | 210 248 64 | 390 390 530 | 2,108 | 0.44 | 2.5 | 850 1,050 850 | 28 | 1,025 4,800 608 | 2,590 | -3°/+18.3° |
122 mm M62-C2 | 4.76 | AP HEAT HE | 258 340 68 | 440 440 530 | 2,095 | 0.42 | 2.5 | 850 850 850 | 28 | 1,065 5,200 630 | 3,397 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
V-2-44 | 560 | 12 | 750 |
---|---|---|---|
V-2-54 | 620 | 12 | 700 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
SU-101 | 34.5 | 23 | 8,500 |
---|---|---|---|
SU-102 | 37.5 | 25 | 8,500 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
9RM | 525 | 100 |
---|---|---|
R-113 | 730 | 80 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class3 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 20.29% | 3.65% |
移動時 | 12.2% | 2.2% |
派生車両
派生元 | SU-100M1(TD/91,000) |
---|---|
派生先 | Object 263(TD/152,800) |
射界
射界 | 左10°/右12° |
---|
開発ツリー
100 mm D-10S mod. 1944 (初期/83,700) | ━ | 100 mm D-54S (38,000/140,000) | ━ | 122 mm D-25-SU-101 (46,200/156,000) | ━ | 122 mm M62-C2 (64,000/295,500) | ━ | Object 263 (152,800/3,510,000) |
9RM (初期/24,240) | ━ | R-113 (8,700/52,200) | ||||||
V-2-44 (初期/49,740) | ━ | V-2-54 (25,200/79,290) | ||||||
SU-101 (初期/22,200) | ━ | SU-102 (16,000/35,000) |
車両に関する変更履歴
v0.8.0 | 新規実装 |
v0.9.13 | 122mm M62-C2砲追加 |
v0.9.18 | 車両HD化 |
v0.9.22 | 122 mm D-25S mod. 1944 gunを122 mm D-25-SU-101 gunに置き換え 初期履帯の移動時/車体旋回時の着弾分布を33%減少 改良履帯の移動時/車体旋回時の着弾分布を37%減少 初期履帯の旋回速度を34°/秒から23°/秒に変更 改良履帯の旋回速度を36°/秒から25°/秒に変更 100 mm D-10S mod. 1944 gun の着弾分布を0.35mから0.4mに変更 100 mm D-10S mod. 1944 gun の砲旋回時の着弾分布を25%増加 100 mm D-10S mod. 1944 gun の装填時間を6.2秒から7.1秒に変更 100 mm D-10S mod. 1944 gun の照準時間を1.7秒から2.3秒へ変更 100 mm D-54S gun の着弾分布を0.35mから0.39mに変更 100 mm D-54S gun の砲旋回時の着弾分布を25%増加 100 mm D-54S gun の装填時間を6.7秒から9.1秒に変更 100 mm D-54S gun の照準時間を2.1秒から2.3 秒に変更 122 mm M62-C2 gun の着弾分布を0.37mから0.42mに変更 122 mm M62-C2 gun の砲旋回時の着弾分布を25%減少 122 mm M62-C2 gun の装填時間を12秒から12.6秒に変更 122 mm M62-C2 gun の照準時間を3.1秒から2.5秒に変更 122 mm M62-C2 gun のAP弾の弾速を10%減少 122 mm M62-C2 gun のHEAT弾の弾速を8%減少 122 mm M62-C2 gun のHE弾の弾速を10%減少 視認範囲を380mから350mに変更 砲旋回速度を44°/秒から26°/秒に変更 車体正面装甲を120mmから150mmに変更 すべての主砲の俯角を-3°に変更 すべての主砲の射界を左10°/右12°に変更 後退速度を16km/hから18km/hに変更 車体の耐久性を990HPから1,100HPに変更 V-54-6エンジンを削除 派生先車輌がSU-122-54からObject 263に変更 |
解説(v0.9.22)
- 火力
俯角は-3°と劣悪であり、後部戦闘室な事も相俟って地形適性は低い。仰角は+18.3~18.5°と可もなく不可もない。射界は左右10°/12°と右に若干偏っているが、まずまず良好である。
初期砲は貫通力が低く、正面からダメージを与えるには厳しい数値なので、フリー経験値による開発が推奨される。なお、初期履帯では各中間砲で装填棒すら搭載できないレベルであり、M62-C2に至っては改良履帯が必須となる。- 100 mm D-10S mod. 1944
SU-101の史実砲。
Tier6駆逐戦車SU-100の100 mm D10Sから発射速度がやや強化された程度。単発火力・貫通力ともにTier8駆逐戦車の主砲としては論外の性能である。
なるべく次以降の砲を開発してから乗り出したい。 - 100 mm D-54S
D-10S mod. 1944を順当に強化した100mm戦車砲。
単発火力320、通常弾のAPは貫通力219mmといずれもTier8駆逐戦車の主砲としてはお粗末な性能だが、課金弾のHEATは貫通力330mmと優秀。
本車の搭載砲の中では精度・照準時間は優れているものの、単発火力の割に発射速度がかなり遅い。v0.9.22で発射速度が大幅に弱体化され、最大の取り柄だったDPMはM62-C2と大差無いレベルにまで劣化してしまった。
初期砲よりは遥かに実用的だが、課金弾を多用しがちになるのでクレジット収支は非常に悪くなる。また、単純に攻撃面だけ見ると同格中戦車Object 416にすら劣っている*1ので注意。 - 122 mm D-25-SU-101
SU-102の史実砲。
SU-100の122 mm D-2-5Sと似ているが、各性能が順当に向上している。とはいえ、精度の悪さから弱点狙撃がしづらく、課金弾を多用してやっと同格駆逐戦車の通常弾相当と厳しさが否めない。
本砲を使用する場合は近距離戦闘を強いられる。
余程無砲塔で近距離戦闘が得意なプレイヤーでもなければ、122 mm M62-C2を開発するまでは前の100mm砲を載せた方がよいだろう。 - 122 mm M62-C2
互換性は無いが、T-10のM62-T2の駆逐戦車版。
単発火力440、通常弾のAPは貫通力258mm、課金弾のHEATは貫通力340mmといずれもTier8駆逐戦車に相応しい性能となっている。
しかし、搭載砲の中で発射速度は最も遅く、DPMはTier8駆逐戦車の中でも最低クラス。精度もD-25-SU-101より強化されたものの、依然として悪い部類だ。
DPMが大差無い100 mm D-54Sと比べればターン制の攻防で有利であり、APの貫通力の高さからクレジット収支も優しい。黒字になるとは言ってない
なお、他の主砲と比べて出力重量比が約0.5も悪化する為、加速力にやや悪影響が出てしまう。
- 100 mm D-10S mod. 1944
- 装甲
v0.9.22にて正面装甲および耐久値が強化された。前述のとおり俯角が極めて狭いためハルダウンは難しいが、戦闘室正面はシルエットの小ささもありなかなかの防御力を持つようになった。- 戦闘室
防楯横は150mm+約55°の傾斜で270mm相当(APの標準化込みであれば240mm相当)となる。
防楯や周辺の増厚部分は260~500mm相当とかなり強固。ここに当たりさえすれば大抵は弾いてくれるだろう。 - 車体
正面は120mm傾斜で200mm程度となっており、同格MTの通常弾であれば昼飯の角度で弾くことも可能。下部は特に弱点ではないが、車高の低さから撃ち下ろされやすく、むしろ上部の方が脆いとも言える。
他の一般的なソ連車両とは異なりエンジンが車体前部にある。その為エンジン破損による機動力低下や、正面からの被弾で火災判定を招く可能性があるので注意が必要だ。 - 側背面
側面は戦闘室部分が90mmで真横からは135mm相当、車体部分は75mm+履帯20mmとなっており、極端に薄くはないが基本的に豚飯以外の角度では抜かれてしまうだろう。
背面は全て40mm。
- 戦闘室
- 機動性
v0.9.22にてエンジン・履帯が弱体化。T-44の最終エンジンだったものが中間エンジンに変更された。
履帯の旋回速度も(10°/s)近く落ち、前身のSU-100M1と同様に小回りが効かなくなってしまった。
これまでよりも軽・中戦車に回り込まれると対処しづらくなるので要注意。
- 総論
v0.9.22のアップデートによって機動性・視界・100mm砲は弱体化、122mm砲・装甲が強化されたことにより以前のような中戦車寄りの運用は難しくなり、代わりに重駆逐戦車寄りの運用を求められるようになった。
だが機動性・装甲はSU-100M1からさほど変わり映えしていない為、前身ほど過信はできない。
Tierトップ配置なら重戦車と共に十分前線を張るのに適しているが、それ以外であれば依然としてトップクラスの隠蔽を生かしての、本来の駆逐戦車としての運用を心掛けたいところだ。
史実
Uralmash-1(Уралмаш-1) = SU-101/SU-102(СУ-101/СУ-102)は、
ウラル重機工場設計局(Urals’kiy Zavod Tyazhelogo Mashinostroyeniya)が開発した試作自走砲である。
1944年、この自走砲はSU-100の開発・量産と併行して設計が始まった。
T-34の車体をベースにしたSU-100は概ね成功を収めた車輛だったが、フロントヘビーゆえにいくつもの欠点があった。主砲が車体から大きく突き出ていたので慎重に運転する必要があり、下手すると主砲が地面にめり込む事があった。加えて、前輪に多大な負荷がかかっているので故障しやすく、これ以上の主砲の大口径化ができないと判断されていた。
ウラル設計局の技師N.V.クーリンはこの問題に対処するべく、1944年10月に技術審査委員会に5つの設計案を提出した。
↑試作されたSU-122P=СУ-122П(本ゲームにおけるSU-100の最終状態)
・SU-122P
→ SU-100に122 mm D-25S戦車砲を搭載した案。
・ESU-100
→ 電気駆動式トランスミッションのSU-100の案。
・SU-100M1
→ T-34の車体に後部戦闘室と100 mm D-10S戦車砲を搭載した案。
・SU-100M2
→ T-44の車体に後部戦闘室と100 mm D-10S戦車砲を搭載した案。
・SU-122-44
→ T-44の車体に前方戦闘室と122 mm D-25-44S戦車砲を搭載した案。
この中で技術審査委員会はSU-100M2とSU-122-44を有望とし、設計の完成、図面の作成および試作車輌の製造を命じた。
しかし、すぐにSU-122-44は大型かつ大重量すぎるとして1945年3月7日に中止されてしまった。
これにより、軽量かつコンパクトだったSU-100M2はUralmash-1(Уралмаш-1)の名称が与えられ、1945年5月1日に発注された。なお、Uralmash-1の名は1943年にも別の自走砲計画に使われていたが、そちらが凍結されていた事から流用された。
遡る1945年3月~4月にかけてUralmash-1は2種類の試作車輌が製造され、100 mm D-10S戦車砲型はSU-101、122 mm D-25S戦車砲型はSU-102という名称が与えられた。
これらの自走砲の後部戦闘室のレイアウトは、当時ソ連に猛威を振るっていたドイツの重駆逐戦車Ferdinandを参考にしたと言われている。
↑SU-101とSU-102の図面
ドイツとの戦争が終結した1945年の夏から秋にかけて各種試験が行われ、SU-100の問題点だったフロントヘビーや操縦性は解消されていた。
また、均質厚延鋼装甲の正面90mm、側面75mm、背面45mmをそれぞれ有しており、傾斜を加味すればIS-2やISU-152を上回る防御性能を有していた。
SU-101の100 mm D-10Sは総弾数35発、22.5°の水平可動域、+18°の仰角と十分な性能だったが、エンジンルームによって俯角は-2°と貧弱だった。
SU-102の122 mm D-25Sは総弾数28発、19°の水平可動域、+18.5°の仰角を有していたが、俯角は-0.22°しか取ることができなかったと言われている。
↑SU-101とSU-100
↑SU-102
加えてこの自走砲らには3つの欠点が指摘された。
第1にエンジンの冷却面での問題である。これは特にエンジンの隣に座っている操縦手への影響が大きく、夏場は地獄のような暑さになったとされている。
第2の欠点はソ連戦車に共通する問題だった劣悪な居住性である。
そして第3は、SU-102の122 mm D-25S戦車砲は反動を抑えきれない事が判明し、車輛そのものに構造上の欠陥があるとされた。
ただ、これらの問題は解決可能とされ、試作車輌の問題を修正して大量生産に入る予定だった。が、ドイツとの戦争が終結した事で自走砲の大量生産の必要が無くなり、Uralmash-1は試作段階で不採用となってしまった。
現在、SU-101の試作車輌のみがクビンカ戦車博物館に現存している。
↑現存するSU-101
情報提供
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使用感や装備など、アーカイブ、スペック、解説に表記されています。
※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。