Tier6 ドイツ 重戦車 / VK 30.01 P (ポルシェ タイプ100)
↑ Porsche Typ 100 + 7,5 cm Kw.K. 40 L/48
初期状態。前衛的な雰囲気が漂う造形。
↑ VK 30.01 (P) Krupp Turm + 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
最終状態。
かつてはTiger Iと同じ外観の砲塔だったが、HD化で同じポルシェ社のTiger (P)の天板に張り出しがある砲塔へ変更された。
Porsche Typ 100 + 7,5 cm Kw.K. 40 L/48
前衛的な雰囲気が漂う造形。
VK 30.01 (P) Krupp Turm + 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
砲塔後部の雑具箱が無い以外は基本的にティーガーの砲塔そのまま。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,040⇒1,100 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 75/62/40 |
最高速度(前/後)(km/h) | 45/12 |
重量(初期/最終)(t) | 45.54/48.22 |
実用出力重量比(hp/t) | 13.89 |
本体価格(Cr) | 920,000 |
修理費(Cr) | 5,060~ |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Kw.K. 40 L/48 | 15 | AP APCR HE | 110 158 38 | 110 110 175 | 1,650 | 0.39 | 2.3 | 790 988 790 | 96 | 70 2,800 38 | 1,520 | -10°/+20° ⇒ -8°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8,8 cm Kw.K. 36 L/56 | 8.11 ⇒8.7 | AP APCR HE | 145 194 44 | 220 220 270 | 1,784 ⇒1,913 | 0.38 | 2.3 | 773 966 773 | 61 | 252 3,200 252 | 2,050 | |
7,5 cm Kw.K. 42 L/70 | 13.04 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 1,761 | 0.35 | 2.3 | 925 1,156 925 | 74 | 109 2,800 98 | 1,740 | -8°/+15° |
10,5 cm Kw.K. L/28 | 7.5 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 2,625 | 0.55 | 2.3 | 470 376 470 | 35 | 120 4,000 128 | 2,100 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Porsche Typ 100 | 80/80/80 | 28 | 350 | 6,000 |
---|---|---|---|---|
VK 30.01 (P) Krupp Turm | 100/80/80 | 23 | 370 | 8,000 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
2x Porsche Typ 100 | 420 | 20 | 670 |
---|---|---|---|
2x Porsche Typ 100/1 | 600 | 20 | 670 |
2x Porsche Typ 100/3 | 670 | 20 | 720 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
VK 3001 (P) | 46.6 | 26 | 9,050 |
---|---|---|---|
VK 3001 (P) verstärkteketten | 50 | 28 | 9,050 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 5.24%⇒5.78% | 1.38% |
移動時 | 2.62%⇒2.89% | 0.69% |
派生車両
派生元 | Pz.Kpfw. IV Ausf. H(MT/26,235) |
---|---|
派生先 | Tiger (P)(HT/45,100) |
開発ツリー
7,5 cm Kw.K. 40 L/48 (初期/27,380) | ━ | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56 (9,500/66,000) | ||||
Porsche Typ 100 (初期/16,920) | ━ | VK 30.01 (P) Krupp Turm (7,400/21,200) | ┳ ┃ | 10,5 cm Kw.K. L/28 (3,800/28,000) | ||
┃ ┗ | 7,5 cm Kw.K. 42 L/70 (4,600/53,000) | ━ | Tiger (P) (45,100/1,395,000) | |||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) | ||
2x Porsche Typ 100 (初期/24,850) | ━ | 2x Porsche Typ 100/1 (6,200/29,900) | ━ | 2x Porsche Typ 100/3 (12,000/39,850) | ||
VK 30.01 (P) (初期/9,380) | ━ | VK 3001 (P) verstärkteketten (4,790/15,000) |
車両に関する変更履歴
v0.9.15 | HDモデル化 8,8 cm Kw.K. 36 L/56 gunのAP弾の貫通力を132mmから145mmに変更 |
v0.9.17.1 | 初期履帯すべての主砲の移動時の散布界を0.28から0.25に変更 初期履帯すべての主砲の車体旋回時の散布界を0.28から0.25に変更 改良履帯すべての主砲の移動時の散布界を0.25から0.22に変更 改良履帯すべての主砲の車体旋回時の散布界を0.25から0.22に変更 初期砲塔時の8,8 cm Kw.K. 36 L/56 gunの砲塔旋回時の散布界を0.18から0.16に変更 改良砲塔時の8,8 cm Kw.K. 36 L/56 gunの砲塔旋回時の散布界を0.16から0.15に変更 8,8 cm Kw.K. 36 L/56 gunのAPCR弾の貫通力を171mmから194mmに変更 初期砲塔搭載時の耐久値を610から650に変更 改良砲塔搭載時の耐久値を710から750に変更 改良砲塔のすべての主砲の防盾の装甲厚を増加 |
v1.9.0 | 車輌タイプを中戦車から重戦車に変更 (隠蔽性を変更) (内張り装甲を中から大に変更) (改良型換気装置をClass2からClass3に変更) (湿式弾薬庫をClass1からClass2に変更) 初期履帯の旋回速度を28度/秒から26度/秒に変更 初期履帯の積載量制限を36,600kgから46,600kgに変更 改良履帯の積載量制限を39,900kgから50,000kgに変更 車体重量を18,000kgから28,000kgに変更 初期砲塔の旋回速度を33度/秒から28度/秒に変更 改良砲塔の旋回速度を28度/秒から23度/秒に変更 7,5 cm Kw.K. 40 L/48の総弾数を78発から96発に変更 8,8 cm Kw.K. 36 L/56の総弾数を50発から61発に変更 7,5 cm Kw.K. 42 L/70の総弾数を60発から74発に変更 10,5 cm Kw.K. L/28の総弾数を28発から35発に変更 最高速度を60km/hから45km/hに変更 後退速度を20km/hから12km/hに変更 修理費用を36%ダウン 収益性を12%ダウン 初期砲塔時のHPを650から1,040に変更 改良砲塔時のHPを750から1,100に変更 |
解説
- 火力
初期砲では貫通力、攻撃力ともに不足しているため、とても使用できる代物ではない。
機動力の低さは立ち回りで多少は補えるが、主砲だけはどうしようもないので、もし8,8 cm Kw.K. 36 L/56を未開発ならフリー経験値を投入しよう。
Tier5まで強力だった10,5cm榴弾砲は敵の装甲厚の増加で前Tierのような大ダメージは期待しにくい。- 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
ドイツ中Tierでお馴染みの8,8cm L/56戦車砲。同格のVK 36.01 (H)、Tier7のVK 30.02 (D)と互換性がある。
以前の中戦車としてなら単発火力・貫通力に優れていたこの砲も、v1.9.0で重戦車となったことで相対的に平凡な性能となった。
弱点狙撃や側背面へ回り込む運用が必要となる場面も多いだろう。
照準時間や精度は良好であり、狙い自体は付けやすい。
重量的には初期履帯での搭載が可能であり、もし他の戦車で開発済みなら乗り出しが大幅に楽になる。ただし初期砲塔では発射速度が低下する。 - 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
8,8cm砲に比べると発射速度、AP弾の貫通力、精度、弾速に優れる、中遠距離の狙撃向けの戦車砲。
搭載には改良砲塔が必要。
攻撃力が8,8cmの6割強しか無く、あのChurchill VIIにも僅かに劣る有様。
それでいてDPMも8,8cm砲に劣っており、重戦車となった現在は使用する意義を見出しにくい。
- 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
- 装甲
v1.9.0にて中戦車から重戦車に変更となったものの、装甲は一切強化されておらず、砲塔正面以外は頼れるとは言い難い。
砲塔は投影面積が小さく、改良砲塔では全体を覆う防楯を備えているため、俯角を生かしたハルダウンを意識しよう。
砲塔が車体前方寄りについている為、遮蔽からの飛び出し撃ちはやりやすい。
耐久値はアップデート前の1.5倍弱にまで増加され、Tier6HTとしては単独3位となる値を誇る。- 砲塔
初期砲塔は正面80mm、側背面80mm、防盾80mm、正面は垂直なうえ防盾裏の装甲もほぼ無しと、防御には全く期待できない。
一方、改良型砲塔は正面の大部分が160mm以上、外縁部は190mm以上となり、同格の通常弾程度まではある程度防ぐ事が出来る。
ただし、砲塔正面がほぼ垂直なのは改良砲塔でも変わらず、貫通力で上回られると一転して無力となる。
また、キューポラがやや大きいため、敵が落ち着いて狙える状況では過信しない事。キューポラの位置は極端に左に寄っているため、砲塔の左半分を隠せる場所ではより堅牢になる。
側背面は満遍なく80mmあるので榴弾には貫通されにくい。 - 車体
正面の垂直部は75mm、側面及び傾斜部は62mm。
ソ連のKV-1S・KV-85とよく似た装甲配置だが、Tier6HTとしては薄めで、特にKV-2やO-I等の15榴を垂直に受けると貫通してしまう危険性がある。
また、昼飯の角度を取ると車体斜めの切り欠きが垂直に露出してしまう弱点もある。基本は真正面を向いて投影面積を減らすか、飛び出し撃ちを使って車体露出時間を短くするのがベターだろう。
上記の弱点や砲塔位置から、豚飯とも相性が悪い。豚飯を使うなら、停車せずに前後動でミスショットを誘うか、あくまで照準が甘い砲撃の貫通率を下げる目的で使用しよう。
- 砲塔
- 機動性
重戦車としては良好な部類。上述のとおり砲の貫通力が頼りないため、重戦車ながら足を活かすことも必要となる。
ただし、中戦車時代に比べると大幅に悪化しており、以前と同じ運用はできない。
また、初期エンジンが貧弱な点は以前と変わっておらず、できればフリー経験値を用いてでも早急に換装したいところだ。
- その他
視認範囲は370mとドイツらしく優秀で、同格重戦車トップタイである。
- 総論
以前は攻撃力・機動力・防御力のバランスが取れた中戦車だったが、v1.9.0で重戦車となったことに伴い機動力が低下した一方、砲性能や装甲に変化はなく苦しい調整を受けた。
中戦車としては優秀だった火力や装甲も、重戦車である現在は平均以下となっており、耐久値は高めとはいえ最前線を担うのはやや荷が重い。
VK 36.01 (H)と同じく、序盤は一歩引いた位置からの支援を行い、中盤以降は側面を突いていく裏取りや、体力・高DPMを使った同格以下の車輌へのごり押し等で、最前線の重戦車を支援していく臨機応変な立ち回りが必要となるだろう。
史実
ヘンシェル社がIV号戦車の後継たる30t級重戦車としてVK 30.01 (H)の前身であるDW1の開発を開始して数年後の1939年、軍より同様の開発命令を受けたポルシェ社は初めての戦車開発に取り組むこととなった。正式名称はVK3001(P)、社内名称は「Type100」あるいは「レオパルド」であった。
VK3001(P)の車体には、従来の機械式変速機では大重量の負担に耐えられないと考えたポルシェ博士の考えにより、2基の空冷ガソリンエンジンが発電機を介してそれぞれに付随したモーターに電力を供給し、モーターの動きを電気制御することで加減速や操行を行う電気式を駆動方式として採用された。電気式は機械式変速機を省略でき、かつ理論上エンジンを最適回転数で回しながらモーターに入る電流を調整することで、無段階変速とスムーズな操行が可能になるというメリットを持っていたが、一方で発電機が加わることで装置自体が大型化するとともに故障するリスクが高くなり、さらに後に重量が増大すると、皮肉にもモーター、配線などが当時の技術力では大出力に耐えられなくなってしまった。
そのほか、サスペンションに縦置きトーションバーを採用するなど、ポルシェ博士は意欲的な設計を行った。
砲塔はクルップ社が製造を担当し、主砲は計画初期では7,5 cm Kw.K. 37 L/24または10,5 cm Kw.K. 42 L/28が予定され、最終的に高射砲の8,8 cm Flak 36から発展した8,8 cm KwK 36 L/56が選ばれ6両分の砲塔が発注された。しかしこれらは製造されず、結局試作車に砲塔が搭載されることはなかった。また、10,5 cm sK 18カノン砲を短砲身化しつつ初速を維持した10,5 cm Kw.K. L/47も主砲の候補となっていたが、こちらは計画のみで製作もされていない。
車体は1940年に完成し、それから41年にかけて様々な試験が行われたが、エンジンの不調以外に特筆すべき問題はなかったようだ。しかし1941年、強力な火力と装甲を有したT-34とKV-1との遭遇によって、本車両を拡大強化した45t級重戦車VK4501(P)「ポルシェ・ティーガー」の開発が決定され、それに伴ってVK3001(P)の開発は中止された。
参考資料
『特殊戦闘車両』シュピールベルガー著 大日本絵画
『ジャーマン・タンクス』ピーター・チェンバレン著 大日本絵画
http://www.achtungpanzer.com/heu.htm#vk3001p
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