Tier 3 アメリカ 軽戦車 M22 Locust(ローカスト)
アメリカのTier3軽戦車。
空挺戦車として開発された車両であり、イギリスに給与されてTetrarchと同様、グライダー降下で実戦投入されている。
愛称の"Locust"は「ワタリバッタ」を意味し、日本では単に「イナゴ」と呼ばれることもある。蝗害を引き起こすワタリバッタのように、空から舞い降りて地上を蹂躙することを企図した戦車であることが察せられる。
英語の「Locust」や中国語の「蝗(または飛蝗)」は、「蝗害を引き起こす一部のバッタ(トビバッタ/ワタリバッタ)」を指す。
ところが地理的にほとんど蝗害と無縁だった日本人は、中国語の「蝗」を正しく理解できず、稲の害虫兼農家の食料である「いなご」にこの漢字を当てた。
要するに誤訳なのだが、これが転じて(?)本来は別物であるワタリバッタまでも「イナゴ」と俗称するようになった。
このため『Locust=ワタリバッタ=(広義の)イナゴ』は成立するが、狭義の「いなご」はワタリバッタとはやや遠縁であり、蝗害を起こすことはない。
なお、日本でも一般的なトノサマバッタはワタリバッタの一種であるが、前述の通り日本の地理的・気候的条件では(蝗害の前段階である)大量発生に至ることは稀である。*1
直近90日の平均勝率:53.07%(2021年9月13日現在、BlitzStars調べ、ver8.2.1)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。
基本性能(v7.1.0)
車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/h) | 初期 重量 (t) | 本体価格 (ゴールド) |
Locust | III | アメリカ | 軽戦車 | 490 | 25/13/13 | 64/20 | 6.92 | 1,000 |
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武装
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
III | M6 mod. 2 | 17.14 | AP APCR | 56 78 | 50 45 | 857 771 | 0.35 | 1.2 | 50 | 3 800 2 | 82 | +30° -10° |
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砲塔
Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
III | M22D1 | 25/25/25 | 40 | 230 | 1,000 |
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エンジン
Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
IV | Lycoming O-435T | 170 | 20 | 256 |
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履帯
Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
III | VVST78 | 7.59 | 40 | 1,200 |
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乗員
- Commander
- Commander
- Radio Operator
- Gunner
- Gunner
- Loader
- Driver
派生車両
派生元:なし
派生先:なし
解説
火力
主砲にはアメリカ低ティアの標準装備とも言える 37mm Gun M6。高い発射速度、低い単発火力 貫通力は最低限の主砲であり、このティア帯では不足する火力。小型ゆえに搭載弾数が少ないのが致命的であり、敵戦車を撃ちまくっているといつの間にか弾がなくなる寸前だった....なんてことも少なくない。またそれに伴って弾種選択にも少し悩まされる事になる。俯角はアメリカ伝統の広さであり、地形に悩まされる事はないだろう。
防御力
小型軽量に伴い装甲厚もそれなりに薄い。敵戦車の砲弾を防ぐことは難しいが、車体正面装甲が湾曲した形となっているため謎弾きは稀にある。また、装甲は薄いもののかなり小型であるがゆえに被弾面積が小さいという、カタログスペックには現れない利点もある。ちょこまかと動いて被弾を減らしていこう。また、あまりにも軽量ゆえに衝突は御法度である。衝突するかされればそれこそバッタの如く"くしゃっ"と潰れてしまうだろう.....。
機動力
小型軽量な本車は高い加速力と最高速を誇り、車体旋回も優秀である。その気になれば同格、格下のLTなどをNDKできるポテンシャルを持っている。格上との戦いでは衝突に注意しながらちょこまかと動き回りつつ主砲でチクチクつついていこう。
総評
本車は軽戦車の中でもTetrarch並の小型っぷりで、機動力は高いが攻撃力は低い。被弾面積の小ささと高い機動力を生かして小さな遮蔽物に隠れては撃ったり、思い切ったNDKなど、利点を最大限生かした戦法で敵戦車を翻弄していこう。
特徴
長所
- 市販車並の小さな車体による被弾面積の小ささ
- 同格トップのクレ収支
- 軽戦車に恥じぬ高い機動力
- アメリカ伝統の俯角の広さ
- 高い隠蔽率
Mバッチの基準が低い- かわいい
短所
- 物足りないにも程がある搭載弾数の少なさ
- 衝突御法度の軽さ
- やっぱり軽装甲
- 低すぎる単発火力
歴史背景
M22軽戦車 - Wikipedia
M22 ロウカスト軽戦車
第2次世界大戦は空挺作戦が始めて実施され、多大な戦果を上げた戦争であった。
空挺作戦ではパラシュート降下あるいはグライダーによる強行着陸によって敵の予想を裏切る地点に兵員を送り込むことが可能であるが、この方法には重装備を送り込むことができないという本質的な欠点があった。
この点を解決するために歩兵と同様に空挺降下を行なえる戦車の開発は各国で行なわれていたが、アメリカではこの種の車両は重要視されておらず、開発が始まったのは1941年2月にイギリスからの開発依頼(軽戦車 Mark VII テトラークの後継)を受けてのことである。
複数の会社による設計案からマーモン・ヘリントン社の案が採用となり、軽戦車T9として開発が行なわれ、制式採用された改良版T9E1には生産終了後の1944年9月にM22の制式番号が与えられた。
M22は全体的に小型・軽量であることを除けば比較的オーソドックスな構造の戦車で、武装は37mm Gun M-6と7.62mm機銃を全周25mm装甲の鋳造砲塔に搭載し、車体は鋼板溶接製(前面25mm、側面9.4mm、背面12.7mm)だった。重量はわずか7.4tとM4シャーマンの3分の1以下に抑えられていた。最高速度は64km/hと良好であるが、162馬力のLycoming 0-435T6エンジンではパワー不足気味であったとも言われる。そのため試作段階で搭載されていた砲塔の動力旋回装置やジャイロスタビライザは軽量化のため取り外された。
前述のようにM22は空挺戦車として開発されたものであるが、アメリカ軍が保有していたC54輸送機ではM22を輸送するのに砲塔を車体から取り外さねばならず、空挺降下は実施できなかった。
これに対してイギリス軍は大型の貨物室を持つGAL49ハミルカー輸送グライダーを保有しており、M22を空挺作戦に投入することができた。
M22は1943年3月から44年2月までに830両が完成し、280両がイギリスに供与された。Locust(バッタ)の愛称はイギリス軍によるものである。
供与されたM22は1945年3月のライン川渡河作戦(Operation Varsity)で実戦投入されたが、使用されたのはごく少数にとどまり、本車両の実力が問われる機会はなかった。
これが第二次世界大戦におけるM22の唯一の実戦参加であり、アメリカ軍は一度もM22を実戦に投入せずに退役させている。
(一部のM22はイギリスからエジプトに送られ、第一次中東戦争に参加したとされる。)
アメリカ軍空挺センターは1944年12月に空挺戦車は不要であるとの見解を表明しており、本車両の後継車両は開発されなかった。
アメリカ軍の空挺戦車としてはM22のおよそ20年後にM551シェリダンが採用され、こちらは実戦に投入されたが、この車両も後継なしで退役して現在に至っている。
参考資料
『British and American tanks of World War Two』Peter Chamberlain, Chris Ellis
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ツリー化、枝化とは?
- コメント1 -- 2018-09-28 (土) 6:00:00
- コメント1に関連したコメント2 -- 2018-09-28 (土) 7:00:00
- コメント1に関連したコメント3 -- 2018-09-28 (土) 8:00:00
- コメント3に関連したコメント4 -- 2018-09-28 (土) 9:00:00
上のように、関連するコメントを子要素にすることを「ツリー化」「枝化」などと言います。
この「ツリー化」を行わないと、どのコメントに対する意見なのか分かりにくくなることがあり、混乱を招くため、必ず関連するコメントをするときは「ツリー化」を行ってください。
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