Archer

Last-modified: 2023-11-21 (火) 20:12:48

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Tier 5 イギリス 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

HP500
車体装甲厚(mm)20/20/20
最高速度(km/h)12
重量/最大積載量(t)15.88/16
本体価格(シルバー)395,000

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態GMC 6004 6-71AQF 6-pdr AT Gun Mk. IVArcher earlyArcher500WS No. 19 Mk. I
165AP
APCR
HE
110
180
30
75
75
100
52
G
30
1.70
0.34
40--/--/--32360400
OQF 17-pdr AT Gun Mk. II開発時GM 6062 6-71MOQF 17-pdr AT Gun Mk. IIArcher lateArcher500WS No. 19 Mk. II
192AP
AP
HE
143
171
38
150
150
190
39
G
14.29
2.30
0.36
46--/--/--32360450
OQF 17-pdr AT Gun Mk. VII開発時GM 6062 6-71MOQF 17-pdr AT Gun Mk. VIIArcher lateArcher500WS No. 19 Mk. III
192AP
APCR
HE
171
239
38
150
150
190
39
G
12.00
2.10
0.35
46--/--/--32360550

解説

  • 概要
    Tier5イギリス駆逐戦車
    TankHunterで追加された。
    バレンタイン歩兵戦車の車体に後ろ向きで対戦車砲を載せた車輌で、ゲームシステムの都合上、実物の車輌とゲーム操作では前後が逆になっている。
    ゲーム上では前がどちらか明記されていないが、ゲームの前進操作での移動は実際の車輌の後進である。
    この辺はCrusader 5.5-in. SPと同じなので、同車に乗った経験のある者には分かりやすいだろう。
    本項目では特に明記していない場合、砲身の先端側を車体前部側として記載する。
     
  • 火力
    砲性能は優秀の一言。
    まずは中間砲の搭載を目標にするとよい。
    • QF 6-pdr AT Gun Mk. IV
      初期砲。
      この時点で金弾貫通力180mmを誇り、マッチングする大体の相手は格上含めて貫通出来る。
      元がバレンタインなので回り込むのが難しい本車にとってはうれしい限り。
      ただし低単発なのが欠点。
    • OQF 17-pdr AT Gun Mk. II
      他国の最終砲に匹敵するほどの貫通力があり、Tier5駆逐戦車として十分に通用する。
    • OQF 17-pdr AT Gun Mk. VII
      APでもTier7HTの貫通に困らず、抜きんでたDPMを誇り、約4秒の間隔で射撃が可能。
      一方的に撃ち続けられる局面では絶大な火力を発揮する。
      しかし単発威力は物足りず、疑似ターン制の撃ち合いには向かないが、そんなときには優れた後退速度を活かして華麗なヒットアンドアウェイをキメよう。
       
  • 装甲
    難点が多い。
    まず装甲厚はたったの20mmであるため前線で戦うことは出来ない。
    加えて、車体前部にエンジンが搭載されているため、撃たれるとエンジンを高確率で破損しやすい。
    そうなると自慢の後退速度も発揮できなくなる。後退する際は早め早めを心がけたい。
    後部砲塔と同じく車体後部に砲があるため、ハルダウンがしにくく稜線射撃は撃たれるリスクが高い点にも注意が必要だ。
    そしてオープントップで自走砲にも大変弱い。
    基本的には高い隠蔽性を活かし、茂みに隠れて狙撃に徹し、慎重に運用するようにしよう。
     
  • 機動性
    前進より後進の方が速い
    前進スピードは12km/hと言う遅さだが後退は32km/h出るため、開幕直後の移動や陣地転換は出来るだけバックで行うようにしよう。
    射撃後すぐに退避するのは後進が速いため得意であり、守備的な配置が向いている。
    逆に攻撃的な行動を取る場合、後進の機動力もあまり高くはない上に、移動中や移動直後に前に撃てないのが大きな欠点となり、かなり扱いづらい。
    攻めより逃げ隠れが得意だと思えば良い。
     
  • 総論
    本車は駆逐戦車に重要な砲性能と隠蔽性で優れており、比較的良好な視界も持っている。
    一方で、その特殊な機動性故に頻繁に移動をすることに向かず、扱いこなすにはマップを十分に理解し無駄な移動を避けなくてはならない。
    最低限、定番の狙撃ポイントは全て憶えておく必要があり、初心者も多いTier5の駆逐戦車としては、決して低いハードルとは言えないだろう。
    クセが強く扱いこなすには経験が必要だが、扱いこなせれば高い戦果をもたらすという、英国車らしい駆逐戦車である。

史実

ドイツ戦車に対抗する手段として、17ポンド砲を対戦車砲とする術を手に入れたイギリス陸軍は、1942年半ばから自走砲として様々な車両の開発に着手します。
その内の一つとして、対戦車自走砲案の中では一番に完成したのが本車、アーチャーです。

17ポンド砲搭載対戦車自走砲は、当初はビショップ自走砲の砲だけ交換する案が出されたものですが、砲身が長すぎてアンバランスになる、戦闘室の背が高すぎて目立つといった難点があり、歩兵戦車バレンタインをベースとした新規設計車体を使うことにして1942年6月から設計が始まりました。

開発当時、もはや旧式となりつつあったものの、機械的信頼性の高い歩兵戦車バレンタインの改造範囲を最小限に留めながら、17ポンド砲を搭載するための工夫がなされました。
従来の戦闘室区膈をそのまま流用して残し、砲そのものを車体後部へ向けて搭載する方式が採用されました。
この配置には、対戦車自走砲の理に適っていて、茂みなどで待ち伏せして発砲した場合、発見されてしまうと装甲の薄い自走砲だけに、ひとたまりもなく撃破されてしまいます。
その為に、待ち伏せ→発砲→退避(陣地転換)を一つの行動とした一射離脱法(シュート&スクート)を行うには、都合が良いので合理的と言える一面があり、多くの対戦車自走砲で採用されました。
しかし、元々、最小限のサイズに設計されたバレンタインは、戦闘室が狭いことが災いしてほぼ剥き出しの操縦席は、射撃の際に砲尾が後退する後座から操縦手を守る為に、降車することが義務付けられました、ですが、発見されてしまった場合は即座に乗車せねばならず、移動時の被弾も考慮すると一番命懸けだったそうです。

アーチャーは、1943月3月から量産を開始して、10月には部隊配置が順次開始しています、以降は西部戦線やイタリア戦線で使用されました。
当初800両の発注をしていましたが、約665両を生産したところで終戦になり、それ以降の生産を打ち切る決定がなされました、それでも、50年代まで使用されています。
なお、アーチャーは前線兵士がつけた愛称で、バレンタイン17ポンド自走砲Mk.Ⅰが正式名称となっています。
アーチャーは自走砲に分類されている関係で、騎兵隊や王立戦車連隊ではなく王立砲兵連隊が運用していました、その他にも3インチ自走砲ウルヴァリンや派生系の17ポンド自走砲アキリーズも同様に砲兵連隊の管轄にありました。

アーチャーは第二次世界大戦後に、一部の車両はエジプト軍によっても使用されています。

残存車両はイスラエルのラトルン戦車博物館、オランダの国立オーバールーン歴史博物館、イギリスのボービントン戦車博物館で展示されています。

アーチャー(Archer)は弓兵を意味します。

コメント

  • やっぱり後進が速いってだけで、それ以外は高貫通のいい駆逐だからそこまで使いにくい訳ではないね -- 2017-07-29 (土) 20:56:34
  • 隠蔽良し、貫通良し、射角良し、DPM高しとティア5の戦車としても駆逐戦車としても快適な性能が並ぶ。特に課金弾の230㎜を超える貫通力はティア8重戦車遜色ない貫通性能を誇り、同格で車体をほぼ抜けなくて困るKV220や正面番長のAT2も真正面からたやすく貫通させてしまう。後退移動の関係上やや「攻め」に転じにくいもののそれ以外の性能は駆逐戦車として優秀に尽きる。 -- 2018-05-06 (日) 02:13:06
  • 砲性能がピカイチだから説明にある通り一方的に撃てる状況だと恐ろしく強い -- 2021-09-17 (金) 14:32:22
  • スーパーオートバックスって呼んでる -- 2022-05-09 (月) 02:27:38
  • 後進が速く前進激遅という特徴さえ除けばほぼティア5の隠蔽型駆逐としては完成されてる。高いDPMにマッチング範囲内で正面から貫通出来ない戦車が存在せず射角も広く隠蔽も良い。しかし前進が遅いということが攻勢においては射撃機会を逃しがちという決して無視しきれない問題点でもある。 -- 2023-11-21 (火) 20:12:48