FCM36 PaK40

Last-modified: 2023-02-05 (日) 00:37:10

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Tier 3 フランス 駆逐戦車(課金戦車)

公式紹介ページ

スペック

車体

HP180
車体装甲厚(mm)40/20/40
最高速度(km/h)24
重量/最大積載量(t)13.84/14.6
本体価格(ゴールド)850
修理費(シルバー)

パッケージ

FCM36PaK40
850G

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
FCM36PaK40Berliet MDP75 mm PaK 40/2FCM 36 Pak 40FCM 36 Pak 40180FuG Spr. D
9137--/--/--310
6.551.26/1.49/3.4344400
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
75 mm PaK 40/2AP
APCR
HE
46
5G
19
98
126
38
110
110
175
15.921,7511.50.37
?
?
40+17
-8

解説

  • 概要
    Tier3フランス課金駆逐戦車
    数少ない実戦歴のある仏駆逐戦車。
     
    車体と戦闘室のアンバランスさがまず目に付くが、形に惑わされないで欲しい。
    なんと、本車の視界は400mに達し、静止していれば偵察車両にすら一方的に視界勝ちできる。
    尚、全ての車両を見ても視界400mを超えるものは、例えTier10でも指で数えられるほどしか存在せず、全駆逐戦車中でもトップタイである。
    低Tier戦場でこの圧倒的視界範囲を持つアドバンテージは計り知れない。敵チームに本車が居る場合は、茂みの多い場所や見通しの良い場所では絶対に気を抜いてはいけない。さもなければ、本ゲーム特有の「視界の暴力」をまざまざと見せつけられるハメとなってしまいかねない。
    低tier車両の視界が軒並み下方修正されたPC版とは異なり、CS版では一つ格上のtier4に390~400mの視界を持つ車両が複数存在するため、
    この車両の視界400mは格上に対しては絶対的なアドバンテージにはなっていない。
  • 火力
    本車のもう一つの大きな長所。
    貫通は98mmと若干劣るものの、単発が110と高い割に分間15.92発と発射レートが良好であり、そのDPMは1751とAPの中では堂々のトップ。
    ネックの貫通力も、精度と照準時間に物を言わせて弱点狙撃に徹すれば余程の装甲自慢の相手でない限りはこれでも十分であり、更に高収入を活かして金弾を積み込めばAT 2以外は安心して遠距離狙撃に専念できる。HE貫通も38mmとこのTier帯なら貫通が狙える相手も少なくないため、いくらか搭載するのも一考である。
    精度・照準時間共に優秀で、特に照準時間は脅威の1.5秒。高いDPMと非常に良く噛み合っており、その火力を存分に発揮できる。左右の射界は狭いものの、この照準時間のおかげでそれほど苦には感じない。
    本車がこれだけの火力を持つことが何を意味するかというと、「400mを誇る視界で一方的に発見された上、姿を見る事もできないまま蜂の巣にされる」などという事態が起こりうるということである。敵チームの偵察が多少疎かだった場合、Tier5重戦車が本車の前になす術もなく爆散し得ると言えば本車の恐ろしさがわかって頂けるだろうか。
     
  • 装甲
    装甲表記は車体の数字で、前面後面だけなら表記通りの40mm+傾斜でなかなか弾いてくれる…が、肝心の巨大な戦闘室は見てのとおりペラペラで機関砲も素通りである。ついでにオープントップなので自走砲も脅威。
    全ての弾が貫通してくると思って行動しよう。逆に敵の本車を発見した際は榴弾貫通が狙える。
     
  • 機動性
    非常に劣悪。フランス低Tierではお約束ではあるが、その中でも特に酷い。
    最高速度がすでに非常に低いが、その上エンジン出力が追いついておらず、舗装路でも最高速度に到達することはない。基本的に20km未満での移動を強いられることを覚悟しておこう。
    出力重量比6.55からお察しの通り瞬発力も非常に悪い。発見されたら回避運動もままならず、被弾は免れない。遮蔽や退路はしっかり確保しておきたい。
    この運動性能に加えてオープントップなので自走砲が天敵である。自慢の視界と及第点の隠蔽を頼りに、なんとか見つからない立ち回りを心がけたい。
    しかし旋回性は良好なので、急な狙撃対象の変更や移動目標への攻撃などは照準速度も相まってさほど苦手というわけでもない。
    この機動力と装甲により、中距離以下での撃ち合いの適性はかなり低い。持ち前の視界と砲精度を頼りに、400m以上の遠距離狙撃に徹するのが基本となる。
     
  • 総論
    同格では最高の視界とTier3駆逐戦車の中でも優秀な火力を併せ持った、課金戦車としてはかなり異色な車両である。
    400mの視認範囲は、特に待ち伏せにおいて非常に有利に働く。防衛時のレーダー係としてはこの上ない適性を持ち、劣勢の戦況をひっくり返す爆発力を発揮し得る。
    一方で、やはり鈍足紙装甲という欠点は常に足を引っ張り、待ちや防衛以外の場面ではその長所、特に視界を持て余しがちである。一度見つかってしまうと一気に立ち回りが制限されてしまうので、能動的に視界範囲を生かそうとするのは結構リスキーなことなのである。
    とにかくピーキーな車両であり、二大長所が発揮されればTier5戦場だろうと大暴れできるが、マップや展開に恵まれなければTier3戦場でも置物と化す可能性も秘めている。敵として出てくると恐ろしいが、実際に使うとなるとなかなか難儀なクセモノとなっている。
    しかし、ハマった時の「場を支配している」感は他の車両では味わえない極上の快感であり、本車の愛好家は今日もこれを求めて時速20km未満で戦場を駆ける。本車に乗る縁があったならば、是非とも一度はこの快感を味わってほしい。
     
    緑色の迷彩が多いので、戦闘室の丸っこさと合わせて、スイカにそっくりなために、TOG II*Hetzer同様、戦場の癒し役として主に味方から人気を得られるであろう。

史実

FCM36は、1932年にルノーが開発した6t戦車から発展した軽戦車で、FCM社がこの6t戦車のデータを元に開発を行いました。
歩兵支援用の軽戦車として1935年4月には試作車両が完成し、翌36年にFCM36の名称が与えられて正式化され100両が発注されました。 
大量生産可能で安価な軽戦車というコンセプトで募集され、選考に残ったオチキス H35、ルノー R35C、FCM36の中で1両の生産コストが前者2種よりも高い45万フランでしたが、90万フランでないと赤字になるとFCM社が発表したために、100両で生産を打ち切ることになってしまいました。
コスト高の要因となっているのは、それまでのリベット接合をやめて溶接接合にした事、91馬力のベルリエV-4ディーゼルエンジンを採用したことにあるといわれ、どちらもフランス戦車初となるものでした。
砲塔は装甲板を電気溶接した、未来的なピラミッド状の多面構造で、主砲の21口径37mmSA18砲と7.5mm同軸機銃が装備されていましたが、短砲身のため火力不足といわれていました。
エンジンデッキのみは、整備の容易性を考慮してボルト接合されていました。
91馬力のベルリエV-4ディーゼルエンジンは91馬力のガソリンエンジンと同出力なので、大差が無いのではないかといわれました、12.8tの重さに対して最高速度では時速24kmしか出せませんでしたが、火災を起こしにくいことから採用されました。
それに伴い、サスペンションは片側8つの転輪を8本の垂直コイルスプリングで懸架するという、単純な構成だったのです。
同車は2mの超壕能力、70cmの対障害物、80%の登坂能力を持っていました、サスペンション部や履帯の上側をジグザグ断面の傾斜装甲によって保護されていて、接触を避けるために車体前部の誘導輪のすぐ後ろに独立した転輪1個が設けられていました。 
1939年に生産終了し、数両が地雷などのテストに使用され、1両がテスト車両としてメーカーに戻された以外は、実戦投入されました。

オチキス H35、ルノー R35Cは、搭載する37mm砲を短砲身のSA18から、長砲身で貫徹力に優れたSA38に換装されましたが、FCM36では発砲の衝撃に弱く、溶接した砲塔が耐えられないことから、搭載は見送られてしまいました。
これが要因というわけでもないのですが、1940年5月にハインツ・グデーリアン率いるドイツ軍機甲部隊と鉢合わせしたFCM36とルノーR35Cなどは、非力な武装や薄い装甲などで太刀打ちできず、もっと致命的だったのは無線機が搭載されていないため、連携が取れずに武装では劣るドイツ軍の戦術で翻弄されてしまいます。 その後、フランス軍退却の殿軍を担いますが、その殆どが撃破されてしまいました。
フランス降服後、ドイツ軍によって他の戦車と共に鹵獲され使用されますが、本車は砲塔を撤去し戦闘室を設け、7.5cmPak40を搭載されてマルダーIとして10両が改造されました。 10.5cm leFH16自走榴弾砲(10.5cm leFH16/18(Sf)auf Geschuetzwagen FCM(f))として残り12台も改造されています。

コメント

  • 視界は重要な要素だが足もそうだと常々思わされる戦車。余程味方の展開が遅くない限り、基本的には最終防衛線辺りまで雪崩れ込んで来た敵を潰すか、自走砲のお守りになるしかない。 -- 2017-02-17 (金) 22:55:20
    • これに速度があったらTierⅢには居られないね。最低でもⅣになりそう。 -- 2017-02-18 (土) 03:07:24
  • こいつプレゼントでもらったがどう扱うのが正解なんだ? -- 2018-02-14 (水) 22:49:20
    • 駆逐らしく狙撃やろ。目がいいみたいやし蟹カモでかなりいけるんちゃう? -- 2018-02-15 (木) 04:29:08
    • 敵に見つからないようアウトレンジからの狙撃一択。 見つかったらそれは死を意味すると思った方がいい。 -- 2018-02-15 (木) 07:36:45
    • ジブンは蟹カモ&ラマーに迷彩施して、視界拡張スキル持ちの軽戦車搭乗員を乗せて運用してますね。狙撃位置に移動するまでが大変ですが(汗 -- 2018-02-15 (木) 12:08:40
    • マップによるが、ティア5戦場なら前よりの見通しの良い繁みに入ってカニメを発動して圧倒的視界を生かしたいところだが、かなりの危険が伴う。ティア3戦場ではICなどの快速戦車が暴れまわるからおとなしく後方で狙撃に徹しよう。機動力のある敵がいなくなれば視界無双が、可能。 -- 2018-02-15 (木) 18:27:40
  • 超火力、超視界。紙装甲、停滞して機動という尖りに尖った車両。通常ツリーのオープントップ駆逐が軒並み視界ナーフ喰らったため、ティア8レベルの圧倒的視界を持つ生きた化石。うまく偵察ポイントに入れば、信じがたいアシストポイントをやる稼げる。隠蔽弱静音も整ってれば撃ってもバレないし。 (// -- 2021-02-09 (火) 18:52:38
    • ✕停滞して機動 -- 2021-02-09 (火) 18:53:15
    • ○低機動 -- 2021-02-09 (火) 18:53:40
      • ピザⅠCはマヂでヤバイ。こいつに限らず、T67などを使ってる時の天敵。 -- 2021-02-10 (水) 18:37:10
    • こんなTierだと、高確率で1号が突っ込んで来て終わりだけどな。 -- 2021-02-09 (火) 23:22:26
  • 柔らかく遅いことから敵軽中戦車に絡まれると瞬殺されてしまう。隠蔽は信用出来ないため相手の視界外から一方的に撃つことが基本戦術であるため、使用感としては自走砲が近いだろう。 -- 2021-11-17 (水) 21:00:52
  • コレPCでプレイしてるときに使ったことあるんだけど完全にこのTierの紅茶とかゴミ箱レベルの火力してて草だった -- 2023-02-05 (日) 00:37:10