Tier 8 ドイツ 駆逐戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 215/110/80 |
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最高速度(km/h) | 30 |
マッチング範囲(戦闘Tier) | 8~10 |
本体価格(シルバー) | 2,570,000 |
派生元車輌 | Jagdpanther |
Tiger (P) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 旋回速度 | 視認範囲 | |||||
初期状態 | 2x Porsche Typ 100/1 | 8.8 cm PaK 43 L/71 | Ferdinand | Ferdinandturm | 1,500 | FuG 7 | |
600 | 18 | --/--/-- | 415 | ||||
9.10 | 26 | 380 | |||||
10,5 cm Pak L/52開発時 | 2x Porsche Typ 100/3 | 10,5 cm Pak L/52 | Ferdinand | Ferdinandturm | 1,500 | FuG 7 | |
670 | 21 | --/--/-- | 415 | ||||
10.11 | 26 | 380 | |||||
12.8 cm PaK 44 L/55開発時 | Porsche Deutz Typ 180/2 | 12.8 cm PaK 44 L/55 | Elefant | Ferdinandturm | 1,500 | FuG 12 | |
840 | 21 | --/--/-- | 710 | ||||
12.58 | 26 | 380 |
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
8.8 cm PaK 43 L/71 | AP APCR HE | 252 11G 252 | 203 237 44 | 240 240 295 | 9.84 | 2,362 | 2.30 | 0.32 0.67 2.21 | 50 | +14 -8 | |
10,5 cm Pak L/52 | AP APCR HE | 1,030 12G 650 | 200 244 60 | 320 320 420 | 7.32 | 2,342 | 1.70 | 0.34 0.71 ? | 40 | +14 -8 | |
12.8 cm PaK 44 L/55 | AP APCR HE | 1,070 12G 935 | 246 311 65 | 490 490 630 | 5.13 | 2,514 | 2.30 | 0.35 0.73 ? | 30 | +14 -8 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier8ドイツ駆逐戦車。
Tiger (P)が量産されなかったため、余った車体を改造して造られた駆逐戦車。
開発までに二つのルートがあり、Jagdpantherの駆逐戦車ルートとTiger (P)の重戦車ルートの二つから開発出来る。
TDルートからは特に前面装甲の強化が凄まじく80から200になり側面と後面も80に強化される。
ポルシェルートからは前面装甲値は変わらないが装甲範囲が広くなる。 - 火力
JgPantherから引き継ぐ二種の砲に加え、単発ダメージ490を誇るTier10級の12.8cm砲が搭載可能。
どの砲も俯角を8°とそれなりに取れるのでハルダウンでかなり固くなれる。
また左右の射界が15°とTDとしては広めなのも強み。- 8.8 cm PaK 43 L/71
高い発射速度と精度が強みの史実砲だが、Tier8TDとしては貫通と攻撃力が不足気味で辛い戦いを強いられる。
本車は移動どころか旋回すら遅いためほぼ固定砲台となるが、火力を補おうと連射すると連射性能のせいで位置バレして見えていなくても盲撃ちで返礼されてしまうので注意が必要。 - 10,5 cm Pak L/52
火力の向上した砲だが、こちらも厳しい戦いとなる。
照準時間が短くなったので、砲塔を出す時間が少なくなったのは利点。 - 12.8 cm PaK 44 L/55
最終砲であり、史実では搭載する計画が立ち上がるも砲の生産数の不足で実現出来なかった。
ドイツの高Tierで長らくお世話になる主砲で、全ての性能がバランス良く纏まっている。
この砲を搭載してからが本車の真骨頂なのだが、開発に必要な経験値がかなり多い。
本車の乗り出しが苦行と呼ばれる所以である。
搭載弾数がやや少なめになっているので、弾種の選択と残弾管理には注意を払いたい。
- 8.8 cm PaK 43 L/71
- 装甲
元が重戦車だけあり、同格HTにも引けを取らないHPと装甲を持つ。
JgPantherで採用された傾斜装甲は開発時期の違いから採用されていないが、装甲厚が大幅に増加したため防御力が大きく向上している。
戦闘室正面は装甲厚230mmでほぼ垂直、車体正面は215mm相当だが、正面左右の切欠き部分(丸い覗視孔のある部分)はTiger (P)と同じく110mmと薄くなっている。
戦闘室正面も優秀な射角を活かして10度程度昼飯をすることで同格の砲弾もそれなりに弾くことができる。
防盾は非常に堅牢。裏にある分厚い部分の装甲厚が300mmに達しており、貫通400mmはないと防楯を射抜くことは不可能である。
車体はTiger (P)と同じ装甲配置。大部分が215mmだが、車体下部は80mmと薄くなっている。
俯角もそこそこ取れるので、車体を隠し戦闘室だけを見せるハルダウンも可能。このテクニックはJagdtiger、JagdPz E 100でも活用できる。
側面、背面は均一な110mm厚。傾けすぎると抜かれてしまうので昼飯時の角度には要注意。
車高が高いため隠蔽率は低め。しかし正面を隠せる大きさの茂みがあれば迷彩ネット、隠蔽スキル、15mルールを併用する事で砲撃時の被発見率をある程度は下げる事が可能。 - 機動性
Jagdpantherと比べると旋回性も含めた機動性はガタ落ちしており、高機動車両に接近されると手も足も出なくなってしまうため、位置取りや味方との連携が非常に大切である。
最上位エンジンに換装すれば重戦車に追随出来る程度の速力と加速性能は獲得できる。だが、貧弱な下位エンジンでは劣悪な加速力と、エンジンが破損した車両のような旋回性しか得られない。 - 総論
同格以上に貫通200mmを超えるような車両が続々と登場している現在では、本車の装甲は以前と違ってあまり頼りになるものではなくなってしまった。だが格下相手では本車の重装甲ぶりは健在である。
ソ連の貫通175族を始めとする格下重戦車相手には本車の威力を如何なく発揮されるであろう。
さらにHPが1500と大幅にUPされ同格駆逐戦車の中でT28と並んでダントツのトップタイのタフネスを誇るようになった。体力的には同格重戦車と肩を並べる程である。
T28には出来ない重戦車と行動を共にできる機動力を活かせば、序盤は体力を温存し、中終盤で豊富な体力と優秀な砲火力を生かして消耗した味方重戦車隊に代わって前線で躍り出て敵を蹴散らす事も十分に可能だ。
そういった事から、敵にとって脅威度が高いため、自走砲に狙われる事も多い。常に敵自走砲の射界を意識して立ち回るようにしよう。
余談だが、「フェルディナント」とはポルシェ博士のファーストネームである。
史実
ヘンシェル社とポルシェで競争開発をした開発コードVK 45.01と名付けられた45t級重突破戦車計画「Tiger program」はヘンシェル社のVK 45.01 (H)が採用された。
ヒトラーとヘルマン・ゲーリング国家元帥はポルシェに過度の期待を寄せており、VK 45.01 (P)は試験に合格するものだろうという事から既に90両分の製作部品が用意されていた。
砲塔についてはVK 45.01(H)に転用する事になったが、残された車体については1942年9月22日の会議で当時ラインメタル社とクルップ社は1940年から従来の8.8cm FlaK 18/36/37に代わる高射砲開発を国防軍から指示されており後に8.8cm PaK 43と呼ばれるクルップ社の対戦車砲を搭載する事が決定された。
前面装甲200mm。1000mの距離で165mmの装甲を貫通する事が可能な8.8cm PaK 43/2を搭載した当時では類を見ない非常に強力な重装甲駆逐戦車として採用される事になった。
会議後にアルケット社に製作が依頼されVK 45.01(P)の駆逐戦車としての改修設計が行われた。
元々の100mmの装甲厚に更に100mmの追加装甲を施され、本来ならば自衛用のボールマウント式銃架に7.92mm機関銃MG34を装備する予定だったが、200mmの装甲厚に対応する事が出来ずにこちらは未装備となった。
エンジンは信頼性が低かったPorsche Typ 100/1からマイバッハ製のエンジンに換装される事になった。
こうして長砲身8.8cm砲搭載突撃砲と呼ばれる重駆逐戦車が完成する事になったが、VK 45.01(P)の製作者のフェルディナント・ポルシェの名前にちなんでFerdinandと名付けられた。
1943年5月までに90両を生産し、第653及び第654重戦車駆逐大隊に配備されたが、第216突撃戦車大隊と共に第656重戦車駆逐連隊として再構成された。
1943年7月4日、クルスクの戦い(ツィタデレ作戦)に新型車両として中戦車Pz.Kpfw.V Panther、自走砲Hummel、駆逐戦車Nashorn(当時の名称はHornisse)と共に前線へと送られる事になった。
反独組織ルーシーによりクルスク周辺一帯に大規模な塹壕、地下壕、鉄条網、地雷地帯、砲兵陣地、機関銃陣地、対戦車陣地を組合わせた防衛陣地帯を8つ構築して、ここに兵員133万人、戦車及び自走砲3300両、火砲2万門、航空機2650機に及ぶ大兵力を配置してクルスク一帯を要塞化していた。
そんな要塞化したクルスクでFerdinandを配備した第656重戦車駆逐連隊は敵戦車合計502両、加えて対戦車砲20門、野砲約100門の戦果を残している一方で開始直後の7月5日~14日の間には19両ものFerdinandが全損となっており、大部分は機関室通気用グリルに重砲弾が直撃して失われ、4両はモーターのショートによる火災で失っている。
また放棄された車両で稼働可能な物は敵の手に落ちるのを防ぐ為に搭乗員によって爆破されている。
同年9月1日に後方で修理を終えたFerdinandは第653重戦車駆逐大隊に配備され、ここでも敵戦車582両、対戦車砲344門、火砲133門、対戦車銃103挺、航空機3機、装甲偵察車3両、突撃砲3両の撃破と破壊の戦果を残している。
11月末に大隊は西方へ撤退し、Ferdinandは大掛かりなオーバーホールを受ける事になるが、第656重戦車駆逐連隊はFerdinandに対し改善要望を提出しており、それに則ったオーバーホールが行われた。
1944年2月27日、ヒトラーによりFerdinandは名称変更を受けElefantと命名されたFerdinandはイタリア戦線と東部戦線に配備される事になる。
敗戦まで戦い続けたFerdinandは2両現存する。
1両はクルスクの戦いでソ連軍に捕獲されモスクワ郊外のクビンカ戦車博物館に展示されている。
もう1両はアメリカ合衆国メリーランド州アバディーンのアバディーン性能試験場 (APG) にある武器・弾薬の博物館(日本ではアバディーン戦車博物館と呼ばれている)の屋外で展示をされていたが、2005年にBRAC法(基地再編および閉鎖法)によって博物館の閉鎖が決定し、バージニア州フォート・リーのアメリカ陸軍兵器博物館への移転が決定された。
この際2007年から1年かけて放置状態であったFerdinandは復元されたがあくまで外装の復元であり、オーバーホールはされておらず、また施された迷彩塗装もアバディーンに運び込まれた時の塗装とは違う物である。
余談だが、自重65tの重量は橋を渡れば壊す、泥濘地で埋まるなど、進行方向を搭乗員(単独の場合は、主に無線手か装填手)が先回りしてみてくる必要があった。
そんな、搭乗員の日常的な仕事は、足回りの整備と修理が殆どだった。
コメント
- コイツにネット要るかな? -- 2021-04-18 (日) 22:19:39
- 発見できる敵が増えるレンズ、火力と機動性を少しでも底上げできる換気扇、自走や榴弾砲対策に内張辺りがオススメかな、自分は隠蔽に頼る機会よりも見つかってる状態での戦闘が多いからそういった場面に役立つ装備で固めてたよ -- 2021-04-20 (火) 21:38:40
- デカいから無駄だと思う。 -- 2021-04-20 (火) 21:58:45
- 隠蔽率の上昇値はカモスキルと違って加算方式だから、どんなに隠蔽悪い車両にでも一定の効果はある。 -- 2021-04-21 (水) 18:02:44
- ありがとナス。ネットやめて換気扇積んでみるよ! -- 2021-04-21 (水) 09:22:23
- ネットいるでしょ。今や常時発動となり、駆逐は他の車種よりもネットによる隠蔽率の向上が大きい。よってネット、レンズ、ラマーじゃないか?換気扇はあってもいいけど誤差レベルでしかない。ガンガン前出るって言うならネットいらないかもだけど… -- 2021-04-21 (水) 18:00:52
- まあいくら前で戦うとはいえ、前に出て行く時にネット&レンズのおかげで先手を取れたり、より見つからずに前に出やすくなるっていう利点はあるか。 -- 2021-04-21 (水) 18:06:14
- TDならネット必須に1票。 -- 2021-04-22 (木) 10:02:56
- 拡張パーツの組み合わせに正解なんてないんだから各々のプレイスタイルに合う装備すりゃいいと思う。上でも書いてるけど常時発動するようになったし、隠蔽をちゃんと理解できているなら換気装置より効果は大きいと思う。 -- 2021-04-22 (木) 16:08:11
- やっぱりネット要るのか。付け直そ… -- 2021-04-22 (木) 10:43:05
- ネットなんているわけねーだろNoob。装填棒レンズは必須として、好みでサモ換気扇スタビを好みでってとこ。見つかる前提でやられる前にすり潰す。内張も否定はしないが自走いないと産廃枠になるし軽戦車が多い環境だから精度を補強する方針の方が良いんじゃね。 -- 2021-04-22 (木) 11:25:42
- あん?見つかる前提でやられる前にすり潰すとか言ってるけどもうお察しでしょwwwネットてのは立ち回りの幅を広げるのに一躍買ってんだよ。そんなことも理解できないのに偉そうにアドバイスしてんじゃねーぞコラ -- 2021-04-23 (金) 19:06:49
- ネット云々の前に、撃っても発見されない位置取りが出来ないとね -- 2021-04-22 (木) 20:51:54
- 軽戦が仕事してくれりゃ良いんだけどさ… -- 2021-04-23 (金) 07:41:55
- フェルディナンドに限らず重駆逐はハマる時とハマらない時が極端なんだよねぇ・・・序盤駆逐運用後半重戦車運用すると戦線の移動が速いときは置いてけぼりになる事もあるし、序盤重戦車運用したら囲まれて(固定戦闘室で複数相手はきつい)速攻沈んだり・・・ -- 2021-04-23 (金) 21:50:46
- めっちゃ分かります。 -- 2021-12-07 (火) 11:05:05
- カニ目が無くなった時点で 後は察してくれ -- 2021-12-07 (火) 19:52:53