LT vz. 38

Last-modified: 2023-10-04 (水) 13:35:12

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Tier 3 チェコスロバキア 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)25/15/15
最高速度(km/h)42
マッチング範囲(戦闘Tier)3~5
本体価格(シルバー)43,500
派生元車輌LT vz. 35

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比旋回速度視認範囲
初期状態Praga TNHPS37 mm Škoda A3LT vz. 38LT vz. 38315RadioStanice vz. 35
1203425/15/15310
12.3634310
37 mm Škoda A8開発時Praga TNHPS/II37 mm Škoda A8LT vz. 38LT vz. 38315RadioStanice vz. 37
1253425/15/15345
12.7234310
37 mm Škoda A7開発時Praga TNHPS/II37 mm Škoda A7LT vz. 38LT vz. 38315RadioStanice vz. 37
1253425/15/15345
12.6634310
37 mm Škoda A23開発時Praga TNHPS (dvojkarb.)37 mm Škoda A23Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. GPz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G395RadioStanice vz. 37
1403850/30/25345
13.2136330
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度
[装填時間:単]
[装填時間:倉]
AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
37 mm Škoda A3AP
APCR
HE
14
2G
9
52
74
18
40
40
45
18.757501.900.4090+25
-10
37 mm Škoda A8AP
APCR
HE
14
2G
9
52
74
18
40
40
45
23.088831.700.3890+25
-10
37 mm Škoda A7AP
APCR
HE
16
2G
9
61
86
18
40
40
45
23.089231.700.3890+25
-10
249601.500.3890+25
-10
37 mm Škoda A23AP
APCR
HE
26
3G
10
82
115
18
40
40
45
25.71
単[1]
倉[5]
1,0281.700.3890
[3×30]
+25
-5

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

 

解説

  • 概要
    Tier3チェコスロバキア軽戦車
    ドイツのチェコ戦車シリーズPz.Kpfw. 38 (t)の別バーション……というか本来の姿。
     
  • 火力
    主砲の貫通はTier3としては全体的に高めだが、37mmという小口径が災いし一発辺りのダメージが40と低い。
    • 37mm Škoda A3
    • 37mm Škoda A8
      AP貫通力52mmと、Tier3軽戦車としては中々の能力を持つ砲。
      A8はA3の上位互換で、貫通やダメージは据え置きなものの発射速度が大きく向上。照準時間や精度も上昇している。
      手数が少ないとまとまったダメージにならないので、早目にA3からは卒業したい。
    • 37mm Škoda A7
      A8の上位互換のような砲で、AP貫通が61mmに上昇。発射速度や照準時間、精度は据え置きとなっている。
      A23と比べると少々見劣りするが、A23は俯角が狭いためこれを使い続ける選択もあり。
    • 37mm Škoda A23
      自動装填装置のついた最終砲で、砲弾を三発まで速射することが可能。
      全弾命中で120と、本車両では最も高い瞬間ダメージを叩き出せる。
      AP貫通力も82mmと大幅向上。APCR貫通力も115mmと、Tier4の重装甲戦車にも対抗可能なのは大きい。
      弱点は俯角が狭く、ハルダウンが苦手なこと。
      自動装填装置がついており、3連射が可能。
      似たような特性を持つ同Tier帯の他国機関砲と比べると、総ダメージで劣り、貫通力で勝っている。
      Škoda A7に較べて、一発ごとの威力こそ変わらぬものの貫通力が更に上昇しており、課金弾を使えば装甲の厚い車両相手にもそれなりの手傷を負わせる事が出来る。
      Tier3帯では同格及び一つ上の車両に存在するPz.Kpfw. II Ausf. J、Pz.Kpfw. B2 740 (f)、Valentine II等の、重装甲で力押しの突破を試みる車両と遭遇する機会が多い為、そうした車両の速やかな排除を狙える本砲は非常に有効な武装である。
      もちろんまともに撃ち合い出来る体力はないので、戦う場合は味方と協力して戦おう。
      サポート役として支援するには不足ない瞬間火力を提供できる。
 
  • 装甲
    車体前面25mm・側背面15mmとかなり薄い。
    105mm榴弾砲どころか75mm榴弾も脅威となる紙装甲なので、できるだけ車体を隠して戦いたい。
    砲塔は初期状態では車体同様の薄さだが、改良砲塔になると前面50mm・側面30mm・背面25mmと中々の厚さになる。
     
  • 機動性
    機動性はあまり良いとは言えない。
    やや遅めの中戦車ぐらいの機動力であり、旋回性能も大したものではない。
    加速力も悪く、平地で最高速42kmを出すには長い助走が必要となり、坂道では15~20kmぐらいの速度となる。
    高機動による奇襲及び離脱は困難だが、極端に遅いわけでもない。
    味方への随伴や陣地転換等は問題なくこなせるだろう。
     
  • 総論
    凡庸さが目立つ一方、これから先のチェコスロバキア中戦車ツリーで登場するオートローダー車両としての魅力の片鱗も覗かせている戦車である。
    車種としては軽戦車ではあるが性能としては支援車両のそれで、単独で頑張ろうとしても速度と耐久性が足を引っ張り大した戦果は出せない。
    車両の特徴を良く把握し、最終砲の瞬間火力を安定して出せるようになれば、Tier3車両の中でも楽しんで戦える1両となる筈である。
     

史実

長文につき折り畳み

ČLT-38(チェコスロバキア軍名称・LTvz.38、ドイツ軍名称38(t)戦車)は第二次世界大戦前にチェコのČKD社(Českomoravská Kolben Daněk)が開発・製作していた軽戦車の名前。KD社の設計グループが1938年に開発したこの軽戦車は、ドイツ国防軍に38(t)戦車(Pz.Kpfw.38(t))という名称で配備されていました。本車はチェコスロバキアにおける最高の車輌とみなされており、8種類の型で1942年まで合計1,400両が生産され、一部はドイツの同盟国であるハンガリー・スロバキア・ルーマニア・ブルガリア等にも売却されました。
リベット装甲とリアエンジンというよくあるWWII以前の構造です。装甲厚はほとんどのバージョンで10mm~25mmですが、Ausf. E以降は前25mm横15mmの追加装甲(計前50mm横30mm)が装備されました。
125PSのPraga Typ TNHPS/II 液冷6気筒ガソリンエンジンを搭載。
中央に配置された2名用の砲塔には37mm Skoda A7主砲が装備され右側に7.92mm機関銃を装備していました。
操縦手は車体右側で、左側の前方機銃手(無線手を兼任)は7.92mm機関銃と左に配置された無線機を操作しました。1934年末、チェコ軍はシュコダ、ČKD、タトラの三社に対し、いくつかのタイプの戦車開発を依頼した。このうちII-a部門(騎兵用戦車)向けとしてČKDはP-II-a試作戦車を完成させたが、シュコダ社のS-II-a試作戦車(後のLTvz.35)との競争に敗れてしまう。しかしLTvz.35が運用後に変速機のトラブルを発生したこともあり、新たに全く異なるサスペンションを持つ新型戦車TNH-Sが開発され、こちらは1938年にLTvz.38として採用された。

しかし1939年のミュンヘン会談の結果、ナチス・ドイツによりチェコスロバキアが併合され、ČKD社も翌年にBMM社(ボヘミア・モラビア機械製造会社 B.M.M.)に組織改編されてしまった。LTvz.38は併合後に本格生産が開始されたため、チェコ陸軍向けとして発注されていた車輌の全てにあたる150輛がドイツ国防軍向けとして完成させられた。

ドイツ軍向けに納入されたLTvz.38はチェコ製で有ることを示す(t)(ドイツ語でチェコを指す、Tschechischの頭文字)という形式番号を付与され、38(t)戦車(Pz.Kpfw. 38(t))と呼ばれた。この38(t)戦車はチェコ陸軍の主力戦車であった35(t)戦車と共にドイツ軍に編入された。なお開戦前にイギリス軍も購入を検討し、本国で見本車輌の試験を行っているが、同時期にチェコがドイツに併合され断念している。

ドイツ軍は開戦時から多くの38(t)を実戦投入し、ポーランド侵攻では第3軽師団に100輌ほど配備されていた。ノルウェー・デンマークへの侵攻にはほとんど軽戦車が用いられ、38(t)は15輌のみが参加している。フランスや低地諸国に対する西方戦役では、エルヴィン・ロンメル将軍が指揮した第7機甲師団、また第8機甲師団では主力戦車であり、計228輌以上が配備されていた。装甲・火力共に初期のIII号戦車に匹敵するものであったが、狭い砲塔に2人が詰め込まれていた。砲塔旋回装置は重い手動式であり、車長は砲手を兼ねるため指揮に専念できず、3人用砲塔のIII号戦車より操作性や戦闘力では劣っていた。

その後もバルカン半島の戦い、バルバロッサ作戦に投入された。後者の場合、第7、8、12、19、20の各師団に623輌が配備されており、作戦に投入されたドイツ軍戦車全体の18%程を占めていた(なお北アフリカ戦線には1輌も送られていない)。しかしT-34などの強力な新型には抗し得ず、主力の座を退き偵察・連絡任務や後方での警備任務、装甲列車の搭載車輌となり、シャーシは自走砲に転用され戦車としての役目を終えた。

大戦初期に大きな戦力となった38(t)であったが、本車に搭乗し、後にティーガー戦車のエースとなるオットー・カリウスの著書によると、防御力に関しては不満の声が挙がっており、良質なスウェーデン鋼を使用できた初期のドイツ製戦車に比べ、装甲材質が劣っていたといわれる。また装甲板がリベット留めである戦車の共通の欠点として、被弾時リベットが車内を跳ねとび、乗員を死傷させる危険性があった。それでもI号戦車・II号戦車といった訓練用戦車よりは有効な戦力であり、またE / F型、G型と改良を重ねるたびに溶接接合の部分が増え、リベットが減っているのが外見からも確認できる。

コメント

  • こいつ火力ならTier Ⅲ LT最強じゃね?メチャクチャ強い。 -- 2020-10-06 (火) 14:38:36