Matilda Black Prince

Last-modified: 2023-12-04 (月) 17:37:27

GB-Matilda_BP.png

Tier 5 イギリス 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP800
車体装甲厚(mm)75/70/55
最高速度(km/h)22
重量/最大積載量(t)30.04/31,95
実用出力重量比(hp/t)6.33
本体価格(ゴールド)1,750G

パッケージ

Matilda BP
1,750G

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
Matilda BP2x Leyland E165QF 6-pdr Mk. V AMatilda Black PrinceMatilda Black Prince800WS No. 19 Special
1903576/64/57570
6.321.0/1.3/2.334350
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
QF 6-pdr Mk. V AAP
APCR
HE
45
6G
32
110
180
30
75
75
100
26.091,9572.300.41
?
1.12
55+20
-13

解説

  • 概要
    Tier5イギリスプレミアム中戦車
    マチルダII歩兵戦車の車体にクロムウェル巡航戦車の砲塔を載せたキメラ戦車である。
    マッチング優遇により最高Tier6までとの戦闘となる。
     
  • 火力
    • QF 6-pdr Mk. V A
      CrusaderAT 2などTier5英国戦車を中心に広く採用されている50口径57mm砲。
      分間26発という高い発射速度が魅力で、貫通力もAP110、APCR180と中々に優良である。
      小口径なためダメージは75と低いが、DPMは1,957と決して低くはない。
      照準時間は2.30、素の装填時間が2.3秒なのでギリギリであり、装填棒を搭載すると2.1秒に短縮され間に合わなくなる。
      このため近距離でなければ高いDPMを発揮できないのが難点。
      俯角は-12.5度と優秀だが、砲塔の防御能力が原因でハルダウンしてる間に残骸になることも多い。
       
  • 装甲
    中の上と言ったところ。
    HPは800でHTに近い数値となっている。
    • 車体
      装甲厚はMatildaから据え置きだが、Tier5に上がったにもかかわらずMTトップクラスを維持している。
      しかし常に相対するようになったTier5相手には垂直に着弾したMTのAPも防げない程とやや不足気味。
      前面に匹敵する装甲厚を持つ側面という特長を活かしてきつめに角度をつけるよう意識したい。
      しかし傾けると逆に角度が小さくなる楔形の部分が砲塔前の隠し辛い位置にあり、砲塔に次ぐ弱点となり得る。
    • 砲塔
      前面76mmと数値上は同格MTトップクラスだが、狙いやすい大きさと垂直に切り立った形状のため10榴等のHEATの格好の獲物であり、実質的にはMatildaから悪化している。
      幸い砲塔が後ろ寄りでないため、後ろ向きになり遮蔽物で車体後面を隠して側面だけを晒す逆豚も選択肢として頭に入れておきたい。
       
  • 機動性
    劣悪の一言に尽き、ドンガメのメートル原器とも言われるほど、遅い戦車の比較対照に使われるくらい遅い。
    Matildaの最終パッケージと同じエンジンのまま重量増加により出力重量比がさらに悪化し、最大速度22km/hも基本整地でなければ発揮できず、大抵は18km/hが出ればいい程度。
    ちょっとした方向転換や段差に乗り上げればすぐに1桁に落ち込み、SPGや遠距離射撃の格好の的と化す。
    無論回避行動は間に合わないと思った方が良いレベルなので、あとは祈るしかない。
    ただ、旋回速度はMTらしい速度を維持しているため接近された場合の対処能力についてはHTに劣るわけではない。*1
     
  • 総論
    総合的に見ると機動力以外は標準かそれ以上のものを持っているが、兎にも角にもHT以下の機動力が致命的でまさしく足を引っ張る。
    使いこなすためにはマップの知識を深め、向かうべき場所と、不整地や登坂を避けられるルートを把握することが重要。
    鈍足戦車の常として広大なマップでは戦況に介入できなくなる事態もしばしば発生するので、何所に向かうか・ルート変更すべきか否かなどを他車に乗っているとき以上に素早く選択する判断力と、それが功を奏する運も必要だ。
    同じTier5の6ポンド砲を搭載するプレミアム車輌、アメリカのRam IIとソ連のChurchill IIIに対しては精度と俯角以外ほぼ全ての性能で劣るため、使い続けるには英国紳士の愛が必要である。

史実

火力不足といわれた歩兵戦車マチルダIIに、歩兵戦車チャーチルの6ポンド砲を搭載したクロムウェル巡航戦車の砲塔を載せ換えた、いわゆるキメラ的な試作車です。
ブラックプリンスとは名ばかりですが、何故そう呼ばれたのかは諸説が分かっていないそうです。
そもそも、マチルダIIが2ポンド砲以外積めなかったのは、車幅の狭さから搭載できる砲と砲塔の大きさが制限されてしまっているためで、3人用砲塔でも2ポンド砲で殆どが占められているために、砲塔内のスペースはかなり狭かったそうです。 
ターレットリング径の違うクロムウェルの砲塔は、マチルダIIにはオーバーサイズであったために、ターレットリングの大型化を無理に敢行したことが祟って、機構的問題と重量増加に悩まされてしまいます。
それでも、戦車不足に対して火力のある戦車を少しでも欲しいとする、イギリス軍の混迷振りが推し量られます。
ターレットリングの拡大による、車体強度の低下に疑問があったとされる本車は、量産に移ることなく、拡大改造を受けた1両のみで開発終了が下されました。

コメント

  • 格下には滅法強くtopgun取ってきたりもする -- 2017-02-06 (月) 19:54:52
  • いまPSプラスでタダでもらえるので乗ってみた感想としては、主砲精度自体は良く、まっすぐ飛んでいくのだけど、意外と照準拡散が大きくて連射できるのにあまり連射に向かない印象。あと金弾使えばなかなかいい貫通力だけれども、この戦車につられて始めた初心者が金弾なんぞそうそう撃てるわけもなく。また小口径主砲ゆえに長距離狙撃した場合、相手がHTだと結構な割合で弾かれる。そして異様な足の遅さゆえにこのティア帯で猛威を振るう10榴に狙われると非常に危険。本家マチルダもそうだが味方軽戦車の支援役として、敵軽戦車つぶしや中戦車へのけん制としては十分な性能かなと思った。パーツは個人的にはガンレイ・カニ目・レンズがいい感じ。ラマーは照準絞りが追い付かなくなるのでお勧めしない。 -- 2018-11-08 (木) 17:12:28
    • おk~ -- 2018-11-25 (日) 22:44:36

*1 並の重戦車を凌ぎ中戦車並に回る車輌の一つが、こともあろうに同郷の同格プレミアム重戦車Excelsiorである。