Sherman Firefly

Last-modified: 2023-11-06 (月) 21:45:03

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Tier 6 イギリス 中戦車

公式紹介ページ

 

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初期砲塔+76 mm Gun M1A1
17ポンド砲を搭載していないと実質ただのシャーマンである。*1
米国のM4A1と同じ丸みを帯びた車体が、溶接車体のM4A2との見た目の差別化に一役買っている。
完全な鋳造車体ではなく、車体前部を鋳造パーツで置き換えたハイブリッド型の無印M4である。*2
車体後部の形状と、車体側面に入った溶接線が無印M4の名残として見える。

 

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改良砲塔+OQF 17-pdr Gun Mk. VII
SSのヴィットマン車を仕留めたとされる、かの17ポンド砲を搭載した姿。*3
ようやく見慣れたファイアフライとなり一安心。

スペック

HP815
車体装甲厚(mm)51/38/38
最高速度(km/h)36
重量/最大積載量(t)32.92/33.2
実用出力重量比(hp/t)12.17
本体価格(シルバー)945,000

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期状態Wright Continental R-975C175 mm Gun M3Sherman ICSherman I815WS No. 19 Mk. I
40030 / [21.82]76/51/51400
12.150.8/1.1/1.940330
105 mm M4開発時Wright Continental R-975C1105 mm M4Sherman ICSherman I815WS No. 19 Mk. I
40030 / [21.75]76/51/51400
12.110.8/1.1/1.940330
76 mm Gun M1A1開発時Chrysler A5776 mm Gun M1A1Sherman VCSherman I815WS No. 19 Mk. II
42542 / [32.64]76/51/51450
12.140.7/0.9/1.840330
OQF 17-pdr Gun Mk. IV SH-SH開発時Chrysler A57OQF 17-pdr Gun Mk. IV SH-SHSherman VCSherman IC850WS No. 19 Mk. II
46042 / [37.16]76/51/51450
12.080.7/0.9/1.842370
OQF 17-pdr Gun Mk. VII開発時Wright Continental R-975C4OQF 17-pdr Gun Mk. VIISherman VCSherman IC850WS No. 19 Mk. III
46042 / [37.16]76/51/51550
13.820.7/0.9/1.842370

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
75 mm Gun M3AP
AP
HE
56
7G
56
92
109
38
110
110
175
15.791,7372.100.43
3.56
2.41
120+25
-10
105 mm M4HE
HEAT
196
10G
53
101.6
410
350
7.502,625
(HEAT)
2.500.52
?
3.33
72+25
-10
76 mm Gun M1A1AP
AP
HE
96
7G
68
128
149
38
115
115
185
14.291,6432.300.41
?
2.3
77+25
-10
0.40
?
2.35
OQF 17-pdr Gun Mk. IV SH-SHAP
AP
HE
175
7G
70
141
171
38
150
150
190
12.501,8752.200.38
?
2.23
77+20
-6
OQF 17-pdr Gun Mk. VIIAP
APCR
HE
175
8G
75
171
239
38
150
150
190
12.771,9162.100.38
?
1.92
77+20
-6

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier6イギリス中戦車
    マッチング上ではアメリカのM4A3E2同様、HT扱いとなるので弱点を覚えておきたい。
    英国が誇る17ポンド砲を搭載したシャーマンであり、装甲や機動性は基本的にM4シャーマンとほぼ同じ…といいたいが、出力重量比と最高速度が低下し、機動力は重戦車以上中戦車以下といったところで今一つパッとしない。
    これに加え、17ポンド砲のいくつかの特徴により、他のM4とは違う運用が求められるだろう。
     
  • 火力
    前身から引き続き使用する砲が3つ、新開発の17ポンド砲が2つの計5つ。
    続投組の砲はどれも頼りないので、欲を言えば17ポンド砲まで開発してしまいたい所。
    • 75 mm Gun M3
      初期砲。
      貫通力が致命的に低く、搭載しても何の役にも立たない。
      次の砲はすぐに開発できるので、必ず開発しておくこと。
    • 105 mm M4
      中Tier帯お馴染みの10榴。
      全体的な装甲厚の上昇もあり、頼れるとは言い難いが初期砲よりはずっとマシなので、最低でもこの砲を装備していくこと。
      履帯切りや削りで味方を支援していく戦い方になるだろう。
    • 76 mm Gun M1A1
      中間砲。
      これも貫通力が怪しく、最大貫通力149mmは心もとない。
      同格ならばなんとか対抗できるが、格上戦車だと貫通出来ない相手も少なくない。
      17ポンド砲を開発できるまでは、これか10榴を使うことになるが、どっちがいいかは人による。
    • OQF 17-pdr Gun Mk. IV SH-SH
      新開発の17ポンド砲。
      強力とは言い難いが、やっとまともな性能になった。
      やや貫通力が不足するものの同格中戦車程度の貫通はあり、金弾を使えば上位戦車にも対抗できる。
      問題は俯角が6°しかとれなくなる点にある。
      これによりシャーマン系列が得意とするハルダウンが難しく、攻撃時の自由度が下がり、射撃時に車体を晒す必要があったり、丘下や崖下の敵への射撃が出来ないといった場面が出てくるので、マップを覚えて射撃に有利な場所を押さえておきたい。
    • OQF 17-pdr Gun Mk. VII
      最終砲。
      Tier7HTBlack Princeの最終砲でもあり、貫通力がAPで171mm、APCRは239mmと中戦車としてはかなり高い数値を誇る。
      精度は良い方では無いが、現状イギリスTier6車輌で唯一砲垂直安定装置が装備でき、照準速度を補うことができる。
      同じTier6中戦車で装備可能なのはアメリカ中戦車だけなのでぜひ装備をオススメしたい。
       
  • 装甲
    多少ではあるが改良されている。
    砲塔と車体の側面に追加装甲が取り付けられたため、側面に関しては防御性能が上がったといいたいところだが、追加装甲の配置はまさかの左右非対称である。
    車体側面の追加装甲は、左に一枚、右に二枚と右が厚い箇所の面積が多く、砲塔装甲の追加箇所に至っては右側にしかないという右に偏重した装甲配置となっている。
    そのため格下戦車や同格の中戦車程度なら、右側限定の豚飯が有効な場合がある。
    敵との戦闘の際には気休めでも右側をできるだけみせたほうがよい。ただ、あくまで本車はMTであり、基本的に装甲はアテにするべきではない。
     
  • 機動性
    エンジンはSherman IIIと変わらない。
    しかし重量は増加しており機動力は低下してしまっている。
    やや重めではあるものの、射撃位置に急行できるだけの足はある。
     
  • 総論
    俯角が減少し、機動力が低下した上に装甲が前身と大して変わらないことにより、シャーマンとしての扱いやすさは失われてしまっている。
    一方、主砲はTier6MTとしては優秀なので、状況にもよるが史実同様の駆逐戦車寄りの運用が基本となるだろう。
    中戦車らしい万能性は低いが、丁寧に命中弾を増やしていけば高い戦果を挙げることも可能なポテンシャルをもっている。

史実

シャーマン・ファイアフライは、アメリカから供与されたM4中戦車の砲塔を改造してイギリス製の17ポンド対戦車砲を搭載したもの。
なお、ファイアフライはあくまで愛称で、英国での正式名はシャーマンIC型、およびVC型(命名基準はM4A2#史実を参照)。本車は車体が前部鋳造/後部溶接のSherman I Hybrid(米名:M4 Composite)のC型がモデルとなっていると思われる。

もともとレンドリース法によって供与されていたM4の76mm砲は、他の戦車が搭載していた砲よりも使い勝手がとても良かったが、WWII後期に登場したティーガー?を始めとする重戦車には歯が立たなかった。そのため、イギリス軍は遠距離からの射撃で撃破できる17ポンド砲を搭載した戦車の開発を急いだ。

17ポンド砲自体は戦車搭載も前提に開発が進められており問題はなかったものの、今度は搭載できる英国戦車がひとつもないという異常事態が発生し、当時の最新鋭車両ですらターレットリングの関係で搭載不可であった。
結果これがチャレンジャー巡航戦車アーチャー対戦車自走砲開発に繋がることになるが、チャレンジャーに至っては不具合の連発で生産遅延が発生した上に、ノルマンディー上陸作戦までに間に合わない可能性まで浮上した。
そこで白羽の矢が立ったのがM4シャーマンである、砲塔にカウンターウェイト等を搭載するなどの改修を加えられ、1944年初めに5輌の試作車が軍に引き渡されたのを皮切りに、延べ2139輌ものシャーマン・ファイアフライが完成、うち728輌が実戦参加している。
なお、投入初期(ノルマンディー上陸作戦時)はVC型が主流だったが、レンドリース元のアメリカでシャーマンV(M4A4)が生産終了していたこともあり、終戦までにはIC(IC Hybrid含む)型が多数を占めるという奇妙な状態となっていた。

余談ながら、WWIIのドイツ軍戦車エースであるミハエル・ヴィットマンは、カナダ軍に配備された本車によって、乗車していたティーガーごと撃破・死亡した事が、後の乗員の証言から判明している。

愛称の『ファイアフライ』はホタルの意味で、17ポンド砲の激しいマズルフラッシュによってそう見えることから付けられた。
なお、日本におけるホタルは薄命な事で知られるが、欧州生息のホタルは獰猛な種類も存在している。

出典:wikipedia(en)戦車研究室

コメント

  • 今更の感じはあるが、砲の性能は良好なので確実にダメージを与えて稼いでいきたい戦車。単発はそこまで威力がないので出来れば一方的に撃てる機会を作りたいところ。中戦車としての機動力は最低限持っているので無理だと思った場合は陣地転換も考えてマップはちゃんと確認されたし。最終砲の俯角が劣悪かつ、装甲はあてにならないので無理に撃つべきではない。もちろん必要に応じて大胆に攻めることも必要なので狙撃ばかりすべきではない。本車は中戦車である。同格戦では単発の低さから撃ち合いになると不利、しかし格上にも通用する砲なのでボトムのときでも諦めず稼ぎ時だと意識して味方戦車の援護をすると良いかと -- 2016-09-19 (月) 09:17:00
  • 完全上位互換のボイラーが出たせいでめっちゃ影が薄い子 -- 2017-03-31 (金) 10:33:45
    • 同じTier6のBilermakerが何故上位互換なん?装甲や回転速度とか劣ってるけど。 -- 2017-03-31 (金) 14:22:48
      • 装甲はボイラーの方が上よ、特にこのTier帯に多い10榴に対して耐性があるのは強みと言える。
        砲塔の旋回速度が劣っているのは確かだけど、元よりTD寄りの本車では欠点ではないし速度自体も普通のMTの範疇。
        エンジン出力はボイラーの方が高く加速が少し改善されているので総合的に見ても上位互換であることに変わりはないね -- 2017-03-31 (金) 15:13:40
      • 装甲はプレミアム車輌のボイラーの上のナイトと比較してたわスマン。車体・砲塔とも装甲厚は同じ、最終パケだとFireflyの方が砲塔回転角度はちょっとだけ速い(車体の回転速度は同じ)。通信範囲も視認範囲も同じで最高速度も同じ。ただ馬力だけボイラーの方が40上ってだけだな。それが加速力アップになっているかどうかは実際に乗り較べてみないとアレだがほぼ誤差の範囲だと思うぞ。 -- 2017-03-31 (金) 19:10:09
      • 最近ボイラーの再販があったから買って乗り比べてみたけど。ぶっちゃけ第三者に指摘されないと違いが分からないレベル。そういう意味では履帯による空間装甲が追加されたファイアフライだから確かにボイラーが上位互換ではあるが、だからと言ってファイアフライが悲観するほどの下位互換ってほどの差があるわけでもないから気にしなくていいと思う。 -- 2018-06-18 (月) 20:23:06
  • スタビ積めて快適 なかなか使いやすい -- 2019-11-23 (土) 13:22:09
  • この子ってHTマッチングなんですかね? (^Q^ (^Q^ -- 2019-11-24 (日) 02:20:41
    • HT枠ですね -- 2019-11-24 (日) 09:12:04
    • 感謝…!どおりで相手に重戦が多くなるわけだ。この性能ならMTマッチでいいだろ~ -- 2019-11-24 (日) 14:50:48
  • 頭は良く弾く 良く当たる 貫通も良い 与ダメだけダメだが強い! -- 2020-01-01 (水) 18:08:21
    • 14戦でチャレンジャー買えたが、コイッは売らないで取っておく -- 2020-01-01 (水) 23:53:05

*1 なお、この丸っこい初期砲塔に76mm砲は本来イレギュラーな仕様だが、M4A1E4やM4A3E4などの一部で採用されている。
*2 M4コンポジットハルとも呼ばれる。
*3 有名な偽装の、砲身の下半分を明るく塗装したカウンターシェイド迷彩や、砲身の途中に付けられたダミーのマズルブレーキは施されていない。