T-34-85

Last-modified: 2024-01-17 (水) 15:31:20

image.jpg

Tier 6 ソビエト連邦 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP765
車体装甲厚(mm)45/45/40
最高速度(km/h)54
重量/最大積載量(t)32.37/35.0
実用出力重量比(hp/t)15.48
本体価格(シルバー)915,000

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期状態V-2-3476 mm S-54T-34-85T-34-857659R
50036 / [28.80]90/75/52325
15.451.2/1.5/2.346350
122 mm U-11開発時V-2-34122 mm U-11T-34-85T-34-859R
50036 / [28.80]90/75/52325
15.351.2/1.5/2.346350
85 mm ZiS S-53開発時V-2-34M85 mm ZiS S-53T-34-85T-34-859RM
52036 / [31.20]90/75/52525
15.981.2/1.5/2.346350
85 mm D5T-85BM開発時V-54K85 mm D5T-85BMT-34-85-60T-34-85 extended8209RM
60038 / [37.11]90/75/52525
17.831.1/1.3/2.146360

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
76 mm S-54AP
APCR
HE
80
6G
48
125
156
39
115
110
165
14.631,6822.500.41
5.31
3.02
68+22
-7
122 mm U-11HE
HEAT
257
12G
61
140
450
370
5.262,3672.900.57
?
4.20
36+22
-7
85 mm ZiS S-53AP
APCR
HE
109
7G
98
126
167
43
160
160
280
11.541,8462.500.42
?
3.09
60+22
-7
12.001,9202.300.42
?
2.07
60+22
-7
85 mm D5T-85BMAP
APCR
HE
175
8G
139
144
194
44
180
180
300
10.001,8002.300.37
?
2.38
48+22
-7

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier6ソ連中戦車
    ドイツのティーガーパンターに対抗する為にT-34の車体に新設計の大型砲塔と85mm砲を搭載した車輌。
    新型砲塔を搭載したT-34の後期生産型であり、のちに世界各国へ輸出された名戦車である。
    ゲーム中では優れた総合性能で各人のプレイスタイルに応え得る汎用性の高い戦車に仕上がっている。
     
  • 火力
    俯角は-7゜とソ連戦車としては良好だが、T-34から微劣化しており、稜線ぎりぎりを狙う時は注意したい。
    また、T-34と同じく砲塔が前寄りなので、飛び出し撃ちや稜線からの頭出しがやりやすい。
    • 76 mm S-54
      初期砲の常として、頼りになるとは言い難い性能。
      全体的に性能が不足しており、ダメージも貫通力も低く火力不足が気になる。
      122mm砲はすぐに開発できるのでそちらを搭載したいが、なにぶん榴弾砲なので癖がある。
      榴弾砲の扱いが苦手なら、85mm砲の開発までフリー経験値を投入しても良いだろう。
    • 122 mm U-11
      KV-1と互換性のある122mm榴弾砲。
      他国の105mm榴弾砲よりも精度や装填速度に劣るが、単発火力・貫通力に優れている。
      通常弾のHEは貫通力61mmと装甲の薄い相手なら貫通も見込める。また、豚飯やハルダウンなどで防御した重戦車にも一定の非貫通ダメージが期待できる。
      課金弾のHEATは貫通力140mmとまずまずの性能があり、装甲の薄い格下や同格中戦車など相手を選べば効果的なので、ある程度積んでおくと良いだろう。
      KV-1よりもTierが1つ高いが、本車の方が機動性に勝る分、本砲に合わせた立ち回りが出来るなら非常に凶悪なポテンシャルを秘めている。
      弾速・精度の劣悪さから遠距離狙撃や偏差撃ちは苦手であり、ほぼ近接戦を強いられる。近距離の撃ち合いが得意なプレイヤーにオススメと言える。
    • 85 mm ZiS-S-53
      中間砲。
      発射速度・照準時間・総弾数が良好で、貫通力不足さえ運用で補えばそれなりにバランスの取れた主砲。
    • 85 mm D5T-85BM
      発射速度は落ちるが、単発火力・貫通・精度が高いレベルでまとまった最終砲。
      特筆すべきは180という単発火力の高さで、格下なら軽戦車で2発、重戦車でも4発で確実に落とせるほど。
      現在はイタリア・ポーランド戦車の実装で高火力の座は譲ったものの、平均的な照準時間と破格の精度・弾速*1は相変わらず強力で、様々な局面で本車を支えてくれるだろう。
      貫通に関しても、通常弾のAPで貫通力144mm、APCRは貫通力194mmとTier6中戦車の水準以上で、弱点狙撃や側背面取りを絡めれば格上戦車とも十分に渡り合える。
      本砲のもう一つの特徴がHE弾で、この精度と発射速度を備えながら貫通力44mm、単発は300ダメージと非常に強力。
      貫通が望める紙装甲の軽戦車や駆逐戦車に対しては恐るべき打撃力を発揮する。使いこなせればもう一つの強みとなれる。
      単発火力に対して弾薬費が控え目なのも嬉しい点だ。
       
  • 装甲
    火力に恵まれる分、防御面はほとんど期待できない。
    砲塔が多少強化された以外はT-34から据え置きである。
    また、HPも改良砲塔装備でやっと820と同格中戦車ではVK 30.01 PStrv m/42-57 Alt A.2の800に次いで低い値。
    耐久面では不利が目立つ。
    • 砲塔
      車体よりは硬いが、厚さ自体は90mmと大した防御力ではなく、垂直部分はほぼ確実に撃ち抜かれてしまう。
      丸みを帯びた正面そのものは避弾経始に優れており、外縁部ならそれなりの跳弾を期待できるといった程度。
      また、砲塔後部の広範囲を弾薬庫が占めているので注意が必要だ。
    • 車体
      T-34の45mmから全く変化しておらず、このTier帯ではまったく頼りにならない。
      傾斜を加味してもAP・APCRの2倍ルールに引っかかりやすくなっており、正面は角度を付けてもほとんど抜かれてしまう。せめてもの、側面の角度は必ず強制跳弾の70°以上になるよう心掛けよう。
      同格のChi-ToCromwellStrv 74に比べれば、KV-2等の大口径榴弾に貫通されにくいだけまだマシといったレベル。
      なお、砲塔が前寄りなので通常の豚飯には向かない。
      わざわざ逆豚をするくらいなら、さっさと前から出て、さっさと下がった方がよい。
       
  • 機動性
    最高速度は54km/hとT-34から僅かに減少したものの、最終エンジン搭載時の出力重量比はほぼ同等。
    個別には砲塔の旋回速度が落ちた代わりに車体旋回が向上するなど若干の変化はあるが、総合的には前身とほぼ変わらない運用ができるだろう。
    総じて中戦車らしい機動性を有していると言える。
    注意点は初期状態のモジュールの非力さで、乗り出しは40km/h出すにも一苦労なほどパワー不足に陥る。
    さらにエンジンの研究に必要な経験値がTier6としては極めて莫大。
    フリー経験値の使用如何によっては長い間足回りの悪さに悩まされる事になるだろう。
     
  • 偵察性能
    視認範囲は改良砲塔で360mと平均的。
    隠蔽性能は砲塔の大型化に伴ってT-34?から劣化しているが、まだまだ実用レベル。
    なお、通信範囲が改良無線でも525mと短くなっており、遠方の僚車とは通信途絶する可能性がある。
     
  • 総論
    概要で述べた通り、バランス良く整った性能で様々な戦況に対応できる優秀な中戦車である。
    しかし中戦車らしい汎用性ゆえに、駆逐戦車のように後ろに篭るにはさすがに砲性能が足りず、偵察をするには足や隠蔽が不足する。
    戦況に応じた柔軟な運用が戦果に直結しやすく、乗り手の腕の見せ所と言えるだろう。
    これ以降の車輌もだいたい本車のような特徴を引き継いでおり、運用もそれほど変わらないので早いうちに慣れておくといいかもしれない。
     

史実

T-34-85は第二次大戦末までに 21,048両が量産され、戦後も生産が継続されました。 T-34全体では戦中、約55,000両作られましたが、45,000両以上が戦闘で破壊されました。
T-34-76の登場で、これを撃破することに血道をあげて作られたドイツ戦車のティーガー・パンター等に対して、 T-34-76では歯が立たなくなってきたために、より強力なD-5 85mm砲を積み、2人乗り砲塔を3人乗り砲塔に変更したのが、T-34-85です。
1935年末より開発が開始されました、並行でT-43も開発されていましたが、ドイツの8.8cm砲には装甲強化程度では無駄と判断されたために、T-34に武装強化をする計画にシフトしました。
当初、搭載する85mm砲はZiS-53になる予定でしたが、開発が遅れてしまい、K-52 85mm高射砲を改造したD-5 85mm戦車砲に変更して搭載することになりましたが、今度はD-5が量産に手間取ったために、つなぎとして逆にZiS-53を搭載するという紆余曲折がありました。

しかし、既存の76mm砲搭載の砲塔では、砲の本体である尾栓などが収まりきらないため、苦肉の策でターレットリング経を125mm拡張し、新規に大型の砲塔を新設計しました。
この砲塔には、ヴィッカース戦車用ペリスコープをコピーしたものと、キューポラを備えており、車長は装填手との兼任から指揮のみに専念できるよう、車長・砲手・装填手の3人乗り砲塔となり、T-34-76では装備がマチマチだった無線も標準装備となりました。
主砲はD-5のサブタイプのD-5T戦車砲になって、これを搭載した型は1943年タイプと呼ばれ、43年末に量産が開始されました、当初の砲塔はZiS-53を想定せず、先に出来上がったD-5を基準にしていたために、そのままでは搭載できないことから、砲塔を再設計することになりますが、このためのつなぎとして、適合するようにしたZiS-S-53を搭載した1944年型の量産は1944年1月から開始されました。 3月からは、新砲塔を搭載したものに切り替わり終戦まで戦い抜きました。

後に行われた試験では、500m前後まで接近しないとドイツ戦車の装甲を撃ちぬけないとされ、85mm戦車砲の威力は元となった高射砲より劣っていることが判明しました。 
このため、新たに122mm対戦車砲が開発されることになったのでした。

戦後、ポーランドやチェコ・スロバキアなどでも生産され、バルカンの戦いに姿を見せていました。

車体の周りには、歩兵が乗るため取手がたくさん付いていますが、末期になると戦車兵が足りなくなり、4人や3人しか乗ってないT-34に歩兵が満載ということもあったそうで、生産工場から部隊へ回送する際に、志願した女性工員も完成したT-34を工場から操縦していき、そのまま操縦手として動員されたという記録もあります。

なお、砲塔は手動で稼動させるのですが、実際に回してみると、重すぎず軽すぎずの手応えであったものの、旋回速度が非常に緩くなかなか回らないものでありました。

コメント

  • 終盤までは我慢して 一気に斬りこむと強い -- 2017-11-08 (水) 22:22:14
  • T6MTではもっさり系だけど、勢いだけじゃなくて立ち回りを学ぶ上で良い&強い戦車じゃないでしょうか。T7に行く前に修行するのに最適。 -- 2018-12-06 (木) 18:21:55
  • 全ての性能が平均~平均以上にまとまった、俯角に頼らない運用をするMTとしてはまさに教習車的な存在だといえる。T-34から来た人には単発火力が大幅に改善したこともあっていざという時のダメージ交換もしやすい。 -- 2018-12-07 (金) 02:18:49
  • ソ連ツリー始めるならとりあえずこいつ目指しとけばOK? -- 2019-11-05 (火) 21:21:41
  • 拡張パーツ何がいいんでしょう? -- 2023-06-20 (火) 02:50:38
    • 俺の場合、棒 増速 レンズ -- 2023-06-20 (火) 21:44:23

*1 57mm砲弾並みに高速で、APCR使用時は1,000m/sを超える。