Tetrarch

Tier 2 ソビエト連邦 軽戦車 （課金戦車）

公式紹介ページ

スペック

パッケージ

詳細

解説

• 概要
  Tier2ソ連プレミアム軽戦車。
  レンドリース法に従いソ連に供与されたイギリスの空挺戦車。
  マッチング優遇はなく、Tier3戦場にもマッチングされる。
   

• 火力
  • QF 2-pdr Mk.IX-A
    TD並の高い貫通力を持っている。
    DPMはやや低いが、格上相手にも通用する攻撃力は魅力。
    俯角がそれなりにとれるため、起伏のある地形でも戦いやすい。
     

• 装甲
  「紙装甲」の一言に尽きる。
  前面でも16mmしかない装甲は、機関砲や重機関銃にすら簡単に貫徹される薄さである。
  耐久力も低いため、例えばT1 Cunninghamの機関砲なら1マガジンで撃破される可能性もある。
  立ち回りには慎重に慎重を重ね、常に退避方向を意識して動く必要がある。
   

• 機動性
  最高速度・加速力共に申し分ない。
  ただし視認範囲が極端に狭い点には注意。
   

• 総論
  優秀な貫通力と機動力を活かせば、スカウトにもトップガンにもなりうるポテンシャルを秘めている。

史実

テトラークは1937年よりヴィッカース社が独自に開発したMk.VII軽戦車(A17)で、レンドリース法(武器貸与法)により、ソ連でも使用されました。
以前のMk.VI軽戦車とは大きく内容を変え、新しい試みが数多く採用されました。　従来イギリス戦車で使われていたホルストマン式サスペンションから、アメリカで開発されたクリスティー式サスペンションを採用、片側に４つ配された大型転輪は緩旋回時に向きを変えることが可能で、フレキシブルな履帯をよじらせる機構を持っていて、従来のレバー式ではなく車と同じようなハンドル型の操縦機構を採用していました。
　武装は2ポンド砲と7.62mm機銃を装備、メドウスMAT液冷水平対向12気筒エンジンを搭載していました。
1937年末に試作車が完成して、翌年にA17としてテストを開始、Mk.VI軽戦車として採用に至り、とりあえず120両の発注を受けました。　
しかし、ダンケルクの敗戦による生産計画の遅延、ドイツ空軍のイギリス本土爆撃で工場への被害の影響もあり、生産が一時中断されましたが、1940年11月には100両ほどが生産されて引き渡されました。
ところが、熱帯のアフリカ方面で実戦運用テストで戦場に投入した結果、とても使用に耐えないことが分かり、なかなか実戦配備には至りませんでした。
そのうちに、グライダー搭載用の空挺戦車として注目を集め、1943年になってから空挺部隊への移管がやっと決定され、テトラーク(古代ローマ時代の分割統治者の名）と名付けられました。
テトラーク専用設計のグライダー、GAL-49ハミルカーが開発され、ノルマンディー上陸作戦に投入、その後もライン川渡河作戦にも参加しました。

戦後は、流石にグライダーが時代遅れとなり廃止され、後継のMk.VIII軽戦車ハリーホプキンスまで開発されたものの、このときは実戦配備までは行きませんでした。

M4シャーマンと同じく、水上航行が可能なDD型や3インチ榴弾砲装備の支援型、ジョンリトルアタプター装着型など、少数の派生型が試験・開発されました。

せっかく作ったのだからと、レンドリース法によって貸与された先であるソ連での評価はいまいちで、先輩格のアメリカM3軽戦車同様に散々な目に遭ってしまうのでした。

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