Tortoise

Tier 9 イギリス 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

詳細

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

• 概要
  Tier9イギリス駆逐戦車。
  ―色々遅かった亀の怪物―
  難攻不落といわれたジークフリートライン攻略のために作られたゲテモノもとい妄想に彩られた要塞攻略戦車=ATシリーズのどん詰まり集大成がトータスである。
  親戚には同じコンセプトの米国製超重戦車T95がいる。
   
• 火力
  砲の射界は左右20°ずつとかなり広く、昼飯の角度を取りながら飛び出し撃ちが可能、といった柔軟性も本車両の明確な強みである。
  俯仰角はそれぞれ-10°/+20°と地形適正も優秀であり、AT 8から前身までの大きな短所であった仰角の狭さが改善されたのは大きい。
  • OQF 32-pdr AT Gun
    Tortoiseの史実砲。
    v0.9.21にて強化されたとはいえ、相変わらず20ポンド砲に同じく貫通力が不足する。Tier9駆逐戦車の主砲としては非常に頼りない。
     
  • OQF 20-pdr AT Gun Type B Barrel
    AT 15から引き継いだ20ポンド砲。
    前身から発射速度・照準時間が強化されているが、単発火力の低さはもちろん、課金弾のAPCRを使用しても貫通力258mm止まりなのが厳しい。
     
  • 120 mm AT Gun L1A1
    単発火力以外の全てが優秀な最終砲。
    大口径砲でありながら優秀な精度・発射速度・照準時間を兼ね備えている。
    単発火力400は同格駆逐戦車に劣るものの、通常弾のAPは貫通力259mm、課金弾のAPCRは貫通力326mmと十分な性能だ。
    特筆すべきはDPMであり、その数値は全車両中でもトップクラスの3380を誇る*1。
    仮に装填棒と食料を積んでいた場合は6秒足らずで次弾を発射することができるため、相対した時は装填時間を計算しないと大きな打撃を受ける。
    特にこれ以上の精度を持つ砲を搭載できるのはドイツのE 50やGrille 15、WT auf E 100くらいであり、同格と比較してもずば抜けている。
     
• 装甲
  前面装甲は229mmとなっているが弱点が各所に存在し、同格以上にはわりと弱い。
  特に装甲は右側戦闘室にウィークポイントが存在するものの、格下の射撃程度なら安定して弾く。
  駆逐戦車のくせに重戦車よりタフでHPが2000もある。
  しかし、巨体で鈍足故、自走砲のいい的であったり、中戦車に群がられて課金弾であっさりやられてしまったりと、油断はできない。
   
  • 側面
    戦闘室側面は152.4～172.4mm。
    履帯裏とエンジンルーム側面は101.6mm。
    35mmの履帯・50.8mmのサイドカバーを加味すればかなり優秀な防御力を有している。
     
• 機動性
  旋回速度と加速力はまだしも、相変わらず最高速度が20km/h止まりと極めて鈍足である。
  既存のATシリーズ同様、快速車両に捕捉されれば一方的に撃破されてしまう。
  NDK阻止用に大きめの障害物を確保したり、味方との連携を意識しよう。
   
• 総論
  このスペックを生かすのには、とにかく攻めの姿勢が必要である。
  高HPと高DPMを生かした戦法で、防衛線に居座っているだけで圧倒的な脅威となる。
  但し、あまり前に出過ぎると履帯切からの袋叩きに遭うこともしばしばなので、主力重戦車の後をついていく感じで補佐に回ったり、時には盾になったりと立ち回るのがいいだろう。
  微妙なさじ加減が求められる運用が必要だが、適切に動けば圧倒的な戦果が自然と付いて来るはずである。

史実

重戦車トータス(A39)は、固定戦闘室に大口径砲を装備した、いわゆる重突撃砲として1944年末から開発に着手されました。
開発目的は敵の高性能な対戦車砲の攻撃に耐え、敵の重戦車を苦も無く撃破することとされ、そのため鋳造製の主要装甲面は最大230mm、武装は当時のイギリス戦闘車両に搭載された中では最大の32ポンド(94mm)カノン砲を搭載するものとしていました。
しかし、試作車両が完成したのは1945年8月となってしまい、終戦を迎えてしまったため、試作車6両のみの発注となり量産には至りませんでした。
いずれにしても、79tという巨大な車体とその車重を、たった600馬力のミーティアエンジンで稼動させることは運用面において問題が生じただろう事は、想像に難くないでしょう。
同じようなコンセプトで開発された、アメリカのT28重戦車/T95重突撃砲でも、超重量に対してのエンジンの出力不足に悩まされていました。

武装は主砲32ポンドカノン砲のほか、戦闘室前面左側に1挺と、戦闘室上面の対空用キューポラに2挺の7.92mm機銃を装備していました。
足回りには、79tの車体重量を支えるために片側４つのボギーをトーションバーで支えるという仕組みを採用していました。

イギリスRAC(王立機甲師団:Royal Armourd Corps)博物館のタミヤホールに、ブラックプリンス歩兵戦車、TOG II重戦車と共に展示されています。
（このホールは、プラモメーカーのタミヤが建築費を寄贈した事に由来しています。）

Tortoise:トータスとは陸生の亀のことで、リクガメなどがトータス、ウミガメのような水棲のものはタートル（turtle）と分別されます。

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