Tier 10 フランス 重戦車
スペック
HP | 2,100 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 170/30/30 |
最高速度(km/h) | 65 |
重量/最大積載量(t) | 62.13/68.0 |
本体価格(シルバー) | 6,100,000 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
AMX50B (212,100/6,100,000) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
AMX 50 B | Maybach HL 295 F | 120 mm SA46 | AMX 50 B | AMX 50 B | 2,100 | 750 | |||||||
1,200 | * * * | * * * | * * * | 56 | * *G * | 6 * * | 36 | 100/50/30 | 36 | 400 |
解説
史実
サスペンションの改良をもってしても、重量増大による問題をクリアすることができなかった装甲増強型AMX-50ですが、ここに至ってついに、今までパンターをベースとして設計され、小改良で済ませてきた車体の大規模な再設計が行われることになりました。
1956年から開発が開始され、1958年に完成した新車体は、重量の低減に加えて前面装甲の鋳造化・車高の低減といった要素も盛り込まれ、重量を57.8tにまで削減することに成功しました。
車体のフォルムは、もはやパンターから脱却して独自のものとなっていました。
新型のHEAT弾である「G弾(特殊ベアリング装置の内蔵でジャイロ効果を打ち消し貫通力を向上させたHEAT)」と、その発射プラットホームである、105mm砲の開発がAMX-50にとって大きな転機となりました。
これらによって、もはや大型・大重量の車両にしか搭載できない大口径砲である120mm砲を用いずとも、より小型軽量な車両でソ連重戦車群の撃破が可能になるという判断が下されたのです。
さらに、成型炸薬弾の進歩によって、重装甲は必ずしも戦車の生存を保障するものではなくなっていました。
「重戦車」という概念そのものが時代遅れの代物となった結果、コストがかさむ上に存在意義を失ったAMX-50は、105mm砲とG弾を搭載する小型軽量な戦車のAMX-30の登場で、ついに開発の打ち切りが決定されてしまいました。
そのG弾は初速毎秒1,000mで貫徹力360mmという触れ込みであったのですが、実際はあまり威力が無く、タングステン弾芯のAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾:初速1,525m)も開発して搭載していました。
G弾は、徹甲弾と違い回転運動のない静止状態で威力を発揮するHEAT弾に、ジャイロ効果での運動効果を相殺しつつ、回転運動を与えて安定性と飛距離の延伸を付与しようという着想から生まれたものでした。 しかし、外殻のみのジャイロ効果は全体が回転する徹甲弾の運動質量よりも軽くなり、効果を十分に発揮出来ない半ば失敗作だったのに加え、すぐ後にAPFSDSなどの翼安定弾が開発されていた事もあり、主要弾になり損ねると言う結果になったのです。
こうして、旧ドイツ軍戦車の陰を追いながら、主役になることが叶わなかったフランス重戦車の歴史が静かに幕を下ろしたのでした。