Centurion Mk. I

Last-modified: 2018-04-24 (火) 09:19:42

GB-Centurion.png

Tier 8 イギリス 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP1,350
車体装甲厚(mm)76/51/38
最高速度(km/h)50
重量/最大積載量(t)42.32/43.0
本体価格(シルバー)2,350,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
Centurion Mk. 7/1
(165,000/3,515,000)
Centurion Mk. I
(100,000/2,350,000)
Centurion Mk. III
(48,900/161,000)
Centurion Mk. V
(79,400/279,000)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
Centurion Mk. IRolls-Royce MeteorOQF 77 mm Gun Mk. IICenturion Mk. ICenturion Mk. I1,350550
600AP
APCR
HE
148
208
38
140
140
190
96150
7G
75
14.29
1.89
0.34
34127/76/7638380
Centurion Mk. IIIRolls-Royce Meteor Mk.IVBOQF 17-pdr Gun Mk. VIICenturion Mk. IIICenturion Mk. III1,450700
650AP
APCR
HE
171
239
38
150
150
190
73175
8G
75
14.29
2.09
0.34
36165/112/11236400
Centurion Mk. VRolls-Royce Meteor Mk.IVCOQF 20-pdr Gun Type A BarrelCenturion Mk. IIICenturion Mk. III1,450750
750AP
APCR
HE
226
258
42
230
230
280
65680
11G
170
7.50
2.29
0.33
36165/112/11236400

解説

イギリスTierⅧ中戦車であり、MBT(主力戦車)という概念を作った車両である。
それまでの快速がウリの巡航戦車とは使用感が全く違う点に注意。

それまでの車両との大きな違いはまず最高速度の遅さと車体のサイズである。
加速はそれなりなので登坂や発進は悪くないので狭い範囲を動き回って防衛するのに向いているが、長距離移動には向いていない。
マップを見て次の主戦場が何処になるかを想像しながら早めに移動しないと置いてきぼりを食う可能性がある。

車体のサイズはもはや重戦車であり、乗り換えたばかりで慣れないうちは障害物に隠れきれないといったこともしばしば起こる。
とりあえずそれまでは使えたちょっとした地形の窪みの類は忘れた方が無難。

車体は例え正面であっても同格相手に晒すには不安が残る程度の防御力しかない。
砲塔に関しては変更後はソコソコ頼れる防盾が付くが、防盾がカバーしていない所は簡単に貫通されるので油断できない。

砲に関しては最初の2本の砲は頼りないが最終砲のOQF 20-pdr Gun Type A Barrelは精度と貫通、俯角に優れた優秀な砲である。この砲とそれなりに使える防盾を使って米軍のようなハルダウンを多用して行くのが基本戦術となる。
防盾以外の部分を狙われると貫通されてしまうため、砲の精度を活かしてこちらは弱点を狙えるが相手は狙えない程度の距離を保つのがベスト。それさえ守れば頻繁に遭遇するであろう同格最硬のT32やパーシングのハルダウンにも対抗できるはずである。

史実

センチュリオンは当初は武装強化に重点を置いた重巡航戦車として開発された(他に防御力重視の重歩兵戦車を開発する予定だった)のですが、北アフリカ戦の結果、戦車、対戦車火器、歩兵全てに対応できないと使い物にならないことが判明し、1942年9月、従来の歩兵戦車と巡航戦車の区分を統合した、新型汎用戦車を主力戦車とする計画が企画されました。
ところが、当時はドイツ軍によるフランス西方電撃戦の痛手で大量の戦車を失っており、機甲部隊の再編成に必要なだけの数を揃える事が先決となり、既存の戦車の増産を優先していた事から、全てのメーカーと工場はフル稼働状態に入っていたので、とてもそのような新型戦車を開発できる余裕のあるメーカーはなく計画は一時凍結され、1943年7月に眠っていたこのプランが動き出すまでしばらく時間が空くことになります。
1943年7月、A41というコードの元、1年の間を経て汎用戦車の計画が持ち上がり、イギリスのサリー州チョーバム村にある戦闘車両研究開発研究所(FVRDE)で開発が決定した戦車で、第二次大戦の戦訓を踏まえ、将来的に登場するであろうドイツ軍重戦車を撃破できるようAEC社(Associated Equipment Company)が設計を担当して新戦車の開発が進められました。 ちなみにチョーバムは英国軍用車両技術研究所(MVEE)で開発された複合装甲チョバムアーマーの語源になっています。
A41は主砲に17ポンド砲、副武装として20mm機関砲または7.92mm機銃を装備し、エンジンはロールスロイス製の傑作航空エンジン「マーリン」の車載版であるミーティアを使用すること、重量は40t以内に収める事が軍から要求されました。
高速性を求められなかったため、サスペンションはイギリス伝統のホルストマン式を採用、完成したモックアップは1944年5月に完成し、引き続きいて20両の試作車が発注されました。
翌年5月に完成した最初の量産型6両がヨーロッパ西部戦線へと送りだされますが、実質的な戦車戦は無きに等しく、ベルリンを目指すべくベルギーへ輸送途中に終戦を迎えたため、ティーガーと渡り合える火力と装甲を持つといわれた新戦車センチュリオンは、第二次世界大戦中はその真価を発揮できずに終わりましたが、イギリスにおける戦後第一世代主力戦車として、改良とアップデートを受けて、長らく使用されていました。
また、諸外国への輸出もアフリカ・中東情勢の不安から伸びたそうです。 南アフリカでは、独自に延命アップデートしたオリファントを開発して更に周辺国へのセールスを進めています。

センチュリオンIは、P9のナンバーを振られた9号車がイギリスRAC博物館で余生を過ごしています。
センチュリオンの名称は、ローマ軍団の百人隊長を意味する「centuriō(ケントゥリオ)」に由来するとされています。

センチュリオンの受難

1960年台初頭、M50シャーマンを使用していたイスラエル軍は、ソ連がアラブ軍へと供給を始めたT-54/T55に敵わなくなり、アメリカにさらなる近代新戦車の供給を打診していたのですが、回答を渋られてしまいます。
そこに、イギリスから少数のセンチュリオンMk.IIIの売却を承認される事になったのです。
ところが、いざ使ってみると砂塵がラジエーターに詰まりオーバーヒートや火災を起こす車両が出る、傾斜地でブレーキが焼き付きを起こし事故の原因となる等の損出も見逃せない事態になりました。
点検整備が煩雑の上、機械トラブルが多く、これらと比較して整備性や耐久性等に優れていたシャーマンに慣れていた現場から、実戦では役立たずと非難されていました。
更に良くない方向に心象付けたのは、主砲20ポンド砲の命中精度の低さで、射界散布が激しくシャーマンと比べても正確な照準規正が出来ないことから、「気まぐれ屋」とも揶揄されて、多くの戦車兵士がその性能に期待していたセンチュリオンから、シャーマンへの再配置を希望するというケースが増えてしまい問題となりました。
そこで、イスラエルは得意の改造を以って改善しようとします、シャーマンの改造でも活躍した兵器改造チームを早急に編成して、イスラエル軍の要求に合うよう性能向上計画が立ち上がりました。
まず、センチュリオンMk.Vに採用していた105mmL7A1砲の取得権を得て、購入していたMk.IIIへ搭載します。 早速実戦テストとばかりにシリア国境に持ち込み先制攻撃の結果、シリアがスペイン経由で入手したパンターと交戦状態に突入します。(スペインはドイツの置き土産として残されたIV号戦車やIII号突撃砲などの戦車を国内やフランス・イタリア・北アフリカなどから火事場泥棒同然の状態で掻き集めて外貨獲得の名目で売り捌いていたそうです。)
この戦闘は、砲撃の着弾によって戦場の渓谷が砂塵で観測不能になり、シリア側の観測体制が高地の展望地を抑えていた事から、イスラエル軍は不利に立たされてしまいました。 シリア側が近くのイスラエル入植地に野砲砲撃や迫撃砲で報復攻撃をした事も、イスラエル側にとって好ましくない展開になっていました。
数時間後、国連の調停で戦闘は中止となりますが、戦闘の結果はシャーマンが多く戦果を上げることになり、イスラエル機甲部隊は失望してしまいます。 シャーマンの搭乗員はこの事に喜んだのですが、センチュリオンの搭乗員はひどく落胆して「この戦車に嫌気がさした」と漏らしたと言います。
しかし、状況の関係でセンチュリオンが不利に立たされただけで、優秀な砲を搭載するセンチュリオンを責めるのは大きな誤りであるといえます。
イスラエルはその後、センチュリオンを使い倒した後、更に魔改造を決行して、ショットシリーズを作り上げ、それをベースに珍兵器扱いになるナグマホンシリーズやマルチロケットランチャーMRLシリーズを更に使い倒して、その後、他国にも輸出しています。

コメント

  • 戦後の第1世代主力戦車であるセンチュリオン。初期パケだとあまりに攻撃力が不足しているが、最終パケになれば、他国の中戦車に見劣りしない攻撃力を持ち、砲の俯角も良好。ただし中戦車にしては車体が大きいのと、装甲が薄いこと、最高速度がやや劣る点に気をつけよう。なお、イギリス中戦車ツリーと重戦車ツリーは砲やエンジンの互換性があるものが多いので、片方の開発を進めていると、もう片方の開発を楽に進めることが出来る。 -- 2014-09-08 (月) 03:44:25
  • 防盾がやや小さく同格米MTのパーシングほど弾かないのでハルダウン時は注意。こちらの精度なら敵の弱点を狙えるが相手の精度では狙いにくい距離を意識しよう。もしセンチュリオンを相手にするときは防盾の左右と下狙いが有効。 -- 2014-10-24 (金) 17:08:13
  • 火力は確かに微妙なんだけど、最終砲の20ポンド砲になれば重戦車並の貫通力を手に入れる上に精度も悪くない数字になるからほとんど足が速くなった -- 2016-01-01 (金) 13:58:31
    • ↑ミス。 足が速くなったカーナーヴォンみたいな戦車になる。先にカーナーヴォンを開発し使いこなしていた英国紳士にはとって、最初のパッケージさえ開発すればすぐに最終砲にも行けるストレスフリーな戦車となってくれるだろう。 -- 2016-01-01 (金) 14:06:37