Grille

Tier 5 ドイツ 自走砲

公式紹介ページ

スペック

車体

戦車パッケージ

詳細

外観

Grille -15 cm sIG 33 L/11
　

GW 38 Ausf K - 15 cm sIG 33 L/11
　

Grille (K) II - 15 cm sFh 13 L/17
　

解説

コオロギは戦場に啼く
グリレはドイツ自走砲の中でも優秀な部類になる。　
パッケージ「Grille(K) II」が最終一択で、格上をも脅かせるほどの圧倒的な威力680の火力と1000m以上の射程距離を持ち、カモネット・カモフラ・カモスキルで驚くほどの隠蔽率を誇る、元が機動力のいい38(t)だけに、グリレの機動力もマルダーよりも少し低い位の機動力を持つ。
もし、開幕特攻や強行突撃にあっても、軽戦車や下手な中戦車程度の一撃なら耐えられる体力と、そこそこの紙装甲もあり、直接照準で相手を2射以内で仕留められれば僥倖と言った所である。　何故かは後述参照。
反面、このTierにあって砲兵養成ギブスのような車体特性を持つ。
それは、左右5度しかない狭い射角と、他より少々低めの弾道、収束照準の悪さとリロードの長さ、左右転換速度が少し苦手で5度の射界を超えると最大限まで開く照準のため車体ロックが必要になるなど、グリレを卒業した時点で、自走砲マスターになれる要素を持っている。
拡張パーツは、ラマー(装填棒)、ガンレイ（改良射撃装置)、カモネットがおすすめである。
ただし、ラマー装備でも装填には18秒を要する、このため次弾発射までに敵に視界外に逃げられてしまうなど不利要素が大きいので、出来れば積極的に味方からの視界をもらいたいところ、味方にグリレがいた場合はなるべく視界を届けて、出来るなら履帯切り等で足止めをして欲しい。　
広範囲に渡る砲撃が可能ではあるが、照準の度に最短10秒以上の時間を要するため、移動標的よりは停止標的が砲精度も相俟って最もダメージを与えやすい。　しかし、時々謎の角度で弾かれたり、貫通しないと言われ爆発衝撃すら与えられないなど、不思議な現象も起こるため、砲撃後も細心の注意が必要である。
敵に攻め込まれた時は、低い弾道と強力な威力、そこそこの機動性が武器になり、道中でボロボロになった敵戦車を直接照準射撃で2～3両は仕留めることはできる。　リロードと照準が長いため懐に踏み込まれないようにすることが第一であるが、一定の間合いと遮蔽物や隠蔽率の利用で立ち回れば勝機があると覚えておこう。
なお、搭載弾数は少ないが、リロードの長さが災いしているために撃ち切る事は殆どない。
最後に、機動性はあるが、ダッシュ力に乏しいのとトップヘビーなためにスタックしやすく、特に坂や岩の上･崖などからの滑落での横転状態（完全に横倒しではなく、横に斜めに持ち上げた片輪状態を上げた状態で止まる）になると復元不能となる事が多く、移動不能と射撃はできるものの、この状態では敵に当てるのが困難となり役に立たなくなるので、敵の格好の標的になるため、陣地転換や退路には十分注意するよう心がけよう。

史実

1933年にラインメタル社によって開発された歩兵砲「15cm sIG33」を運搬する為に開発されたSturmpanzer I Bisonが1940年5月10日からのフランスの戦いで思わぬ戦果を挙げた事から兵器局はより本格的な自走重歩兵砲を開発する事を決定。
今回はPz.Kpfw.I の車体ではなく、Pz.Kpfw.38 (t)の車体を利用して製作されたのがGrille（コオロギ、英語ではグリーレ、ドイツ語ではグリレと読む）である。
1943年2月～4月にBMM社は15cm sIG33をPz.Kpfw.38 (t) Ausf.Hの車体に取付け91両を製作。装甲師団および装甲擲弾兵師団の重歩兵砲中隊に配属され各中隊6両ずつ配備された。
このGrilleは15cm Schweres Infanteriegeschuetz 33 (Sf) auf Panzerkampfwagen38(t) Ausf.Hと呼ばれる。
1943年4月～6月にBMM社によって製作されたPz.Kpfw.38 (t) Ausf.K/L/M（K～Mは自走砲用車体。型式によって重歩兵砲搭載用、対空機関砲搭載用、対戦車砲搭載用と用途が異なる）をベースに同年10月～1944年9月までに282両が製作された。
こちらも装甲師団および装甲擲弾兵師団の重歩兵砲中隊に配属された。
このGrilleは15cm Schweres Infanteriegeschuetz 33/1 auf Panzerkampfwagen 38(t) Ausf.K/M と呼ばれる。
1944年1月～5月には主砲を取り外した弾薬輸送用として102両が製作された。主砲を取り外したとはいえ、砲を固定するためのトラベリング・クランプのアームは残されており、歩兵砲としての15cm sIG33をセットする事が出来た。
このGrilleはMunitionspanzer 38(t) (Sf) Ausf.K/Msと呼ばれる。
変わった所でいえば主砲を取付けた通常のGrilleの制式名称がSd.Kfz.138/1。主砲を取り払い弾薬輸送用になったGrilleの制式名称がSd.Kfz.138。と少々ややこしい所がある。

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