Tier 7 ソビエト連邦 重戦車
スペック
車体
HP | 1,130 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 120/90/60 |
最高速度(km/h) | 34 |
重量/最大積載量(t) | 44.78/47.5 |
本体価格(シルバー) | 1,424,000 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | IS-2 M1943 (37,325/129,360) | ┳ | ━ | ━ | ━ | ━ | IS-3 (77,000/2,568,500) | |
IS (49,480/1,424,000) | ╋ | Object 245 (36,825/122,560) | ┗ | IS-2 M1944 (63,325/208,650) | ━ | IS-2M (65,325/248,810) | ||
┗ | IS-1 (23,625/91,680) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
IS | V-2IS | 85 mm D-5T | IS-1 | IS-85 | 1,130 | 440 | |||||||
600 | AP APCR HE | 120 161 43 | 160 160 280 | 68 | 109 7G 98 | 12.24 2.90 0.46 | 32 | 100/90/90 | 38 | 330 | |||
IS-2 M1943 | V-2IS | 122 mm D-2-5T | IS-2M | IS-122 | 1,230 | 625 | |||||||
600 | AP APCR HE | 175 217 61 | 390 390 530 | 28 | 1,025 12G 608 | 4.08 3.40 0.46 | 35 | 100/90/90 | 28 | 350 | |||
Object 245 | V-2IS | 100 mm D10T | IS-2M | IS-122 | 1,230 | 625 | |||||||
600 | AP APCR HE | 175 235 50 | 230 230 330 | 36 | 252 11G 252 | 7.89 2.70 0.37 | 35 | 100/90/90 | 28 | 350 | |||
IS-1 | V-2IS | 85 mm D5T-85BM | IS-2M | IS-85 | 1,130 | 625 | |||||||
600 | AP APCR HE | 144 194 44 | 180 180 300 | 68 | 175 8G 139 | 10.34 2.90 0.37 | 35 | 100/90/90 | 38 | 330 | |||
IS-2 M1944 | V-2-54IS | 122 mm D-2-5T | IS-2M | IS-122 | 1,230 | 625 | |||||||
700 | AP APCR HE | 175 217 61 | 390 390 530 | 28 | 1,025 12G 608 | 4.08 3.40 0.46 | 35 | 100/90/90 | 28 | 350 | |||
IS-2M | V-2-54IS | 122 mm D-25T | IS-2M | IS-122 | 1,230 | 625 | |||||||
700 | AP APCR HE | 175 217 61 | 390 390 530 | 28 | 1,025 12G 608 | 4.88 3.40 0.46 | 35 | 100/90/90 | 28 | 350 |
解説
がんばれ!書記長 須田林 義夫くん
ソ連重戦車「書記長」ルートの出発点。
出だし、名前共にISではあるが、122mmD-2-5T搭載でIS-2に進化できるので安心されたい。
Tier 7でも機動力・火力のバランスがよい、だが、KV-1Sの様にMT以上の機動性というほどではなく、単発火力で押し切るスタイルながら、IS-3開発まで長期間にわたり122mm砲での貫通力不足に悩まされることが多くなってくる、精度の低さもソ連の呪いの如く付きまとうので、よほどでない限り遠距離射撃の撃ち合いではこちらが撃ち負けるので避けること。
装甲を信じて、近距離戦へ持ち込むのが正しいスタイルであり、決して狙撃のために駆逐戦車と一緒に後方で芋るのはしないこと。
ただし過信は禁物で、正面装甲には、分かりやすいほどの弱点であるドライバー用覗視孔が口を開けているため、ここを狙われないように注意されたい。
視界も人並みの350mとなった上、隠蔽率も0.230と重戦車としてはやたらと高く、移動・発砲補正も悪くない、カモネット・カモフラ・カモスキルを存分に生かせる数少ない重戦車でもあるが、これは上記の理由から芋る為のものではなく、裏側や側面などに忍び寄るための手段で生かすものと心して欲しい。
また、貫通力不足補填の為に、金弾を数発搭載しておきたいところだが、何せ搭載数が少ないため、携行弾数はよく考えておく必要がある。 また、長期戦になれば弾切れを起こすことがあるため、無駄撃ちをなるべく避けること。 時々、開幕で、他戦車とぶつかったりとかして、怒りに任せた外人が撃ちまくり、弾切れから出来ることもなくなったために、うろうろしてることもある。
次のIS-3が強戦車と覚えめでたいことから、軽く見られがちではあるが、ISも強豪ひしめくTier7重戦車において、バランスの取れている良い戦車であることは間違いないといえるだろう。
史実
ISシリーズ(JSとも書く)は、第2次大戦後半に究極の戦車として投入されました、これには失脚した「KV」(=ロシア語でКВ(カーヴェー)、国防人民委員クリメンテ・ヴォロシーロフ)に代わる、政治的な意味として、指導者「ヨシフ・スターリン(Iossif Stalin/Joseph Stalin )」の頭文字の名を冠する無敵を義務付けられたといわれるためだそうです。
KVシリーズの強化による性能悪化が限界に達したため、反省を生かして装甲と火力の強化を施しながら、大きさは、パンターより1回り小さく、重量はほぼ同じくらいの45~46tとコンパクトな設計に収めたことで、正統進化に成功させることが出来ました。
しかし、車幅に対し幅広の履帯を持つため、操縦席が中央に位置し、操縦手は1人乗りとなり、砲弾の搭載量減少と乗員も5人から4人へ削減される結果になり不評であったそうです。 この頃は搭乗員不足で、2~3人しか乗っていないこともあったそうです。
IS-1は、行き詰ったKVシリーズの開発と、同等の砲を積むT-34の登場で、存在意義が危ぶまれつつあったKV-1・KV-1Sに、第二特別設計局(SKB2)は上層部からの圧力でピンチに立たされていました。
1942年12月に、ラドガ湖で軟弱地にはまって動けなくなったドイツ軍のティーガーI重戦車を捕獲したソ連軍は、すぐさまクビンカ戦車試験場へこれを持ち込んで様々な試験をして、その性能を徹底的に洗い出しました。
ここで、第二特別設計局は、ティーガーIを上回る攻撃力と防御力と十分な機動力を持って対抗しうる戦車の開発を命じられました。
まず、手始めに出来る事として、KV-1C/KV-1Sに85mm砲を搭載して当初の問題であった攻撃力の不足を解消しようとしましたが、新型砲塔に85mm砲を搭載したところでT-34/85が登場、しかも、85mm砲ではティーガーを凌駕するどころか、ティーガーやパンターを正面から破壊するには500m前後まで近づかねばならず、その距離ではIS-1の正面装甲も撃ち抜かれてしまうため、不十分であるとされてしまいます。
一応、85mm砲搭載のKV-1C/KV-1SをKV-85として現場の声に押されてつなぎで採用されますが、焦った第二設計局は、急いで後のIS-1となる車体の開発を突貫で進める事になります。
手取り早く開発する為に、失敗に終わったKV-13の車体を再利用して改造する事で、何とか車体を完成する事にこぎつけましたが、戦力化を急いだあまり生産に手間取ってしまいます。
特に主砲と砲塔の開発が遅れたのが、痛手となりました。
応急案として、砲塔をKV-85のまま搭載する事で、IS-1という一応の体裁をとることになりました。
しかし、T-34/85との競合から、IS-2は火力強化の要請を受けて122mm48.5口径のD-2-5Tに換装されたもので、1943年12月に完成しました。
それまでの汚名を雪ぐかのごとく、その月だけで102両を急ピッチで生産ています。
IS-1は後に全てIS-2に改造されています。
車体の鋳造装甲は強度がかなり低く、28mmゲルリッヒ対戦車砲の至近発射で車体前面下部を撃ち抜かれたことがあったため、ここには予備履帯がくくりつけられるようになったそうです。
1943年11月からオブイェークト240として開発され、1943年12月31日に制式化されて生産され、初期にはIS-122と呼ばれたが、1944年1月からIS-2に変更されています、ロールアウトは1944年2月から開始していました。
IS-2に搭載される主砲には、100mmBS3と122mmA-19が候補に挙がっていました、装甲貫徹力は100mmBS3の方が勝っていましたが、既に砲身や弾薬が豊富にあるという理由で、生産性に優れる122mmA19が選択され、主砲は当初牽引式のA-19カノン砲をそのまま載せていましたが、後に戦車砲に改造した122mmD-2-5T対戦車砲としました。
主砲防楯は当初IS-1と同じだったものが、85mm砲用に122mm砲を載せるのには無理があり、1944年4月に防楯の幅を広げて砲手用直接照準器10T17の位置を少しずらしています、砲塔を全周旋回するのに25秒かかると言われています。
122mmD-2-5T砲は命中すると、ティーガーやパンターに大穴を明けるほどのすさまじい威力を誇っていましたが、対抗戦車としてのティーガーの砲弾搭載数92発に対してIS-2は28発と少なく、発射速度が遅いために、ドイツ側が3発撃つ間にやっと1発撃てるというものでした。
これは、122mm砲弾が弾頭だけで25kg、更に火薬で6kgを装填手1人での装填作業するための結果で、並大抵の苦労ではなかったそうで、速射が出来るほどの余裕は不可能だったといえます。 おまけに、狭い車内では28発がやっとで、作業スペースも限られていました。
IS-1より重量は増加したものの、厚い装甲と強力な火砲が最大の魅力ともいえます。
操縦手専用のハッチは無く、緊急脱出用に車体下面にハッチがあり、操縦席両側はディーゼル燃料タンクで、520リットルを入れられます。
車体中央が戦闘室で、車体後部の機関室にはエンジン、トランスミッション、冷却装置などが収容され、機関室上面にはエンジン部両側前方に吸気グリル、後部に大きな排気グリルが設けられています。下部転輪は片側6組のダブルタイプ、誘導輪は前方、起動輪は後方にあり、上部転輪片側3個を持っています、サスペンションはトーションバーで、許容以上の負荷がかからないように各転輪のアームにはダンパーが設けられている設計を取っています。
ドイツ軍の戦車や対戦車砲、対戦車狙撃兵などから、前方の操縦手のぞき窓(覗視孔)がよく集中的に狙われましたが後期型(1944年型とも)で車体前面の傾斜角を変更した「ローマ人の鼻」型に、固定されたバイザーに変更することで防御力を増したものになりました。 しかし、ここをやられると、車体上面に出ているペリスコープを使う事になるのですが、左右がかなり離れているため不便だったといわれています。
122mm D-2-5Tの砲身が巨大なため、車体からはみ出し前につんのめるので、照準が狂うのを防止するのに、普段の移動時は砲塔を後ろ向きにして、車体後部の砲身固定器「トラベルリング」で固定して移動しました。
ISシリーズ登場以降、コンパクトな戦車を作り続けているために、ソ連・ロシア戦車連隊は小柄な人しか採用していないそうです、IS-2は戦車を出来る限り小型化・高火力化を目指すソ連戦車の出発点ともいえ、大戦末期には砲塔がI号戦車並の大きさにまで巨大化した、ティーガーIIなどとはまったく逆の進化にたどり着いたといえるでしょう、そのティーガーIIのあまりの巨体に初遭遇したIS-2の搭乗員がこれを見ただけで、その巨体に驚いて戦車から逃げ出してしまった、というエピソードもあるくらいです。
軽量コンパクトを謳ってはいますが、重量がありすぎるのは確かで、車体下面にある脱出ハッチは大抵車体が重みで地面に沈んでしまい、開けられなかったといわれています。
IS-2を調べ上げたドイツ軍のレポートには、ティーガーより劣る点が多いとされた報告もあったらしいです。
人間工学を無視して、28発しか砲弾を携行できないながら、強力な火砲と重装甲を持つにも関わらず、46t前後のスリムな車体に押し込めたので、無理もないと思われますが、そのポテンシャルは英国の主力戦車であった、チーフテンに匹敵する事が分かっています。
1両でⅣ号戦車中隊に攻撃を仕掛け、射距離1500mから榴弾で7両を破壊した強者もいたらしいという逸話もありました。
当初は、独立親衛戦車連隊に集中配備されて軍直轄で運用され、生産が進むと1個戦車軍団につき1個連隊が配備されるようになっていきました。
つい最近判明したことでは、なんと、トーチカとしてIS-2(IS-2m)がIS-3に混じって北方領土の沿岸に2000年初頭まで配備されていたそうです、ですが、ほとんど錆びて動かないまま放棄されているらしく、潮の吹きすさぶ北の沿岸防備で使われていた悲しい末路を忍ばせる姿だったと言えます。
コメント
- 単発の火力と速度重視のピーキーなKV-1Sをフラットな特性よりに強化したような車両。運用は大体同じだが装填速度が上がっているので相対的に扱いやすくなっている。しかしレティクル収束は相変わらず遅いので装填速度が上がったからと調子に乗って何度も同じ場所から飛び出し撃ちをすると先に照準を置かれて撃ち逃げされるので注意。 -- 2014-11-29 (土) 02:04:28
- 最終砲の名前がD-25TではなくD-2-5Tになっているのは気のせいですかね? -- 2015-03-08 (日) 09:01:10
- D-25Tは強力ではあるが、装填や精度に難を抱えている。此処より先のTierへ行くには122mm級の性能に慣れる必要はあるが、もしも「この低精度には我慢ならん!」と言う人は100mm D10Tを使ってみよう。通常APの貫通は122mmと同じ175mm、金弾は235mmで貫通性は上。単発は250で劣って見えるが、同格HTのTiger(P)が単発240でコイツより装填が遅いのだからむしろ優秀(に見える)。D-25TとD10TでDPMを較べても差はほとんど無い(誤差というか気のせい程度だがD10Tの方が上)。 -- 2019-03-06 (水) 00:27:52
- 表には230とありますが、、、装填もこの子の方が遅いです。何かの間違いでは、、、 -- 2019-03-17 (日) 15:35:07
- どうもココの表に記載されてるD10Tのダメージが間違ってるっぽい。230じゃ20ボンド砲やな。DPMはD-25Tが1903、D10Tが1972(どちらも小数点以下切捨て)。ちなみにチラッと出てきたTiger(P)最終砲DPMは1675。もしかしてTiger(本家)と比べてないかい? -- 2019-03-18 (月) 00:16:54
- 表には230とありますが、、、装填もこの子の方が遅いです。何かの間違いでは、、、 -- 2019-03-17 (日) 15:35:07