Tier 5 アメリカ 中戦車
スペック
車体
HP | 400 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 38/32/25 |
最高速度(km/h) | 60 |
重量/最大積載量(t) | 22.95/24.5 |
本体価格(シルバー) | 355,000 |
修理費(シルバー) |
ツリー
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | T21 (28,700/900,000) | |||||||
M7 (13,060/355,000) | ━ | T7E2 (2,780/41,500) | ━ | M7 Medium (5,100/45,500) | ┳ | M7E1 Medium (8,290/63,400) | ┛ | |
┗ | M7E1 (6-pdr) (8,070/63,900) |
パッケージ
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
M7 | Wright Continental R-975EC2 | 37 mm Gun M6 | VVSS T48 | M24A1 | 400 | 395 | |||||||
350 | AP APCR HE | 56 78 19 | 40 40 50 | 178 | 18 2G 10 | 26.09 1.70 0.42 | 46 | 51/32/32 | 48 | 370 | |||
T7E2 | Wright Continental R-975C1 | QF 6-pdr Mk. III | VVSS T48 | M24A1 | 400 | 395 | |||||||
400 | AP APCR | 105 170 | 75 75 | 150 | 45 6G | 26.09 2.29 0.43 | 46 | 51/32/32 | 48 | 370 | |||
M7 Medium | Wright Continental R-975C1 | 75 mm Gun M2 | VVSS T48 | M47 | 440 | 480 | |||||||
400 | AP APCR HE | 90 125 38 | 110 110 175 | 71 | 56 7G 56 | 15.79 1.70 0.46 | 46 | 51/38/38 | 46 | 380 | |||
M7E1 Medium | Wright Continental R-975C4 | 75 mm Gun M3 L/37 | VVSS T48A | M47 | 440 | 745 | |||||||
460 | AP APCR HE | 92 127 38 | 110 110 175 | 71 | 56 7G 56 | 15.79 2 0.46 | 48 | 51/38/38 | 46 | 380 | |||
M7E1 (6-pdr) | Wright Continental R-975C4 | QF 6-pdr Mk. III | VVSS T48A | M47 | 440 | 745 | |||||||
460 | AP APCR | 106 170 | 75 75 | 150 | 45 6G | 26.09 2.09 0.43 | 48 | 51/38/38 | 46 | 380 |
解説
Tier5に位置するアメリカ中戦車の一つ。同僚のM4 Shermanが弱点のないMTらしいMTとして仕上がっているのに対し、こちらは機動力と偵察能力に優れた、軽戦車に近いMTとなっているという事だった。しかし、 時系列は不明だが、現在はMTからLTへ変更されている。
《長所》
・広い視界(380m)
・広い無線範囲(745m)
・良く回る車体及び砲塔(それぞれ48º/s、46º/s)
・中戦車としては良好な加速、最高速、隠蔽率
・足回りの良さから来る高い近距離戦闘能力
・6-pdr砲のAPCR貫通力(170mm)
《短所》
・どれを選ぶにせよ同格中戦車のほぼ下位互換となる砲三種
・薄い装甲
最終パッケージは二つ用意されていて二種類の主砲から選択することができる。
75 mm Gun M3 L/37は徹甲弾、榴弾両方を撃ち出せる戦車砲。単発火力に優れるため、一撃離脱戦法に向く。
QF 6-pdr Mk.IIIは貫通力とDPMに優れていてダメージを稼ぎやすい。特にAPCRは格上にも通用する貫通力がある。ただし榴弾が撃てないためcap妨害や退き際の足止めなど肝心な時に苦労しがち。
いずれの砲を使用するにしても同格MTの水準より見劣りする部分が多い。精度が悪くて弱点を狙えないし、俯角が8ºとやや浅いせいで地形への適応性も低い。ただ側面さえ取れれば通用する貫通とDPMはあるので、攻撃に出る際はとにかく足を使っての回り込みを意識すること。
装甲はひどく薄い。砲塔防盾や車体の丸みで跳弾することもあるが、基本的にはどこに何がどういう角度で当たろうと貫通するものと考えた方が良い。HPだけはTier相応で10榴が貫通しても一撃死をもらいにくいのが救い。
貧相な攻防面の特性とは違い、機動力は良好。
出力重量比の値は控えめながら加速は良い。登り坂でも力強く進んでくれる。最高速も60km/hと十分。旋回速度も車体・砲塔ともに高レベルでまとまっているため、接近戦では別人のような強さを発揮する。
視界と無線範囲はマッチングするTier帯の全車種を通じてトップクラス。LTと比べると悪い隠蔽率(中戦車としては良い部類に入るが)をパーツやスキルで補ってやれば偵察も十分こなせる。
特に無線範囲の広さは自走砲が多い戦場では戦局を左右することになるので、自チームに自走砲が二台以上いる時には意識的にスポットを取りにいこう。
現行の環境ではTier5LTの多くには特殊マッチングが適用されているためこのTierに限っては偵察役が不在と言える状態となっている。その穴はMT・TDまたは格下LTが埋める必要が出てくるわけだが、M7は視界・無線・機動力に秀でているため、その代役として充分な性能を有している。M5 Stuartと比べて隠蔽率は下がったものの、より車体旋回が早くなったため走り偵察がやりやすくなり、プレイスタイルによってはこちらの方が観測ダメージを稼ぎやすくなっている。
また格下LTよりはHPや砲性能に恵まれているため、必要に応じて攻撃に出ることもできる。無線範囲が広いおかげで戦況の把握もしやすく、突出した敵戦車の始末や迂回路を駆け抜けての側面攻撃も得意とする。
以上から、本車特性は基本的には偵察役に適している。しかしLTの時にはできなかった遊撃もこなせるポテンシャルも秘めている。偵察中でも常にミニマップを気にして、見えている敵の数から布陣の穴がないかを探り、前に出るべきと思ったら積極的に行こう。形勢不利になったとしても足があるので逃げ切りやすい。ただし退路を塞がれて挟み撃ちにされると非常にもろいので、逃げ道は常に考えにいれておくこと。
性能比較
- 他Tier5MTとの主砲性能比較
(俯角/仰角の数値はPC版wikiより引用)
戦車名 / 主砲 貫通力
(mm)ダメージ 発射
速度DPM
(AP)照準
時間精度 俯角/仰角 AP 金弾 HE AP 金弾 HE M7 / 75 mm Gun M3 L/37 92 127 38 110 110 175 15.79 1737 2.00 0.46 -8°/+18° M7 / QF 6-pdr Mk. III 106 170 - 75 75 - 26.09 1957 2.09 0.43 -8°/+18° M4 Sherman / 76 mm Gun M1A1 128 177 38 115 115 185 14.29 1643 2.29 0.43 -12°/+25° M4 Sherman / 105 mm SPH M4 L/23 - 102 53 - 350 410 6.67 - 2.29 0.55 -12°/+25° Pz.Kpfw IV Ausf. H? / 7.5 cm KwK 40 L/48 110 158 39 110 110 175 15 1650 2.29 0.38 -10°/+20° Pz.Kpfw IV Ausf. H / 10.5 cm KwK 42 L/28 64 104 53 350 350 410 7.5 2625 2.29 0.55 -10°/+20° Pz.Kpfw. III/IV / 7.5cm KwK 40 L/48 110 158 38 110 110 175 13.95 1535 2.29 0.38 -6°/+17° T-34 / 57 mm ZiS-4 112 189 29 85 85 95 26.09 2218 2.29 0.34 -8°/+20° T-34 / 76 mm S-54 125 156 39 115 110 165 10.53 1211 2.90 0.40 -8°/+26° Type 3 Chi-Nu / 7.5 cm Tank Gun Type 5 124 155 38 125 125 175 12 1500 2.29 0.37 -10°/+15° Type T-34 / 57 mm 55-57FG 112 189 29 85 85 95 26.09 2218 2.29 0.34 -5°/+25°
比較してみるとM7の主砲の性能で見るべきところはほぼ無いと言える。照準速度がやや早い程度か。
- 機動性・偵察性能比較
(隠蔽率の数値はPC版wikiより、重量の数値は公式戦車辞典より引用)
戦車名 エンジン出力
(hp)最高速度
(km/h)旋回速度(°/s) 重量
(t)実用出力重量比
(hp/t)視認範囲
(m)通信範囲
(m)隠蔽率 車体 砲塔 静止時 移動時 発砲補正 M7 460 60 48 46 23.25 19.78 380 745 0.2972 0.2228 0.2799 M4 Sherman 460 48 37 37 31.00 14.84 370 615 0.2572 0.1928 0.2597 Pz.Kpfw IV Ausf. H? 440 40 32 44 25.53 17.23 350 710 0.2942 0.2207 0.2087 Pz.Kpfw. III/IV 585 55 36 53 24.92 23.48 320 710 0.2800 0.2100 0.2471 T-34 ※ 480 56 40 49 28.64 16.76 350 525 0.2914 0.2186 0.2663 Type 3 Chi-Nu 300 39 34 36 18.82 15.94 350 550 0.2796 0.2097 0.2597 Type T-34 500 55 42 48 28.75 17.39 350 525 0.2914 0.2186 0.2663
※ T-34のエンジン出力は初期エンジン搭載時のもの
こちらはうって変わってM7がトップでない項目の方が少ない。
砲が弱くとも加速と車体旋回速度もよいため、接近戦に強いことが分かる。
主砲選択アンケート
どの主砲を良く使ってますか?
史実
M7中戦車は、当初、M3軽戦車スチュアートに代わる軽戦車、T7軽戦車として開発されました。(本ゲーム中で登場するT7コンバットカーとは別種です)
これは、1940年のフランスでの黄作戦の戦訓から、M2A4軽戦車・M3軽戦車の火力と装甲が不十分であると判明したため、これらの後継となる軽戦車として1941年1月からロックアイランド造兵廠で開発が開始されました。
まず、完成したT7軽戦車は、鋳造製の砲塔と車体を持ち低姿勢の車体は被弾経始を考慮していました、最大装甲厚38mmとなっています。
主砲は53.8口径37mm戦車砲M6で、副武装は7.62mm同軸機銃、7.62mm車体前方固定機銃、7.62mm対空機銃1挺ずつ装備しています。
エンジンはR975EC1またはR975EC2空冷ガソリンエンジン(350馬力)で、パワーパック方式をとっていてレールの上に取り付けられており、整備や交換が容易でした。
トランスミッションはハイドロマティック式、サスペンションは改良型VVSSで、スプリング2個と転輪2個を組み合わせたボギーを片側2組配置していて、誘導輪は接地式で後方に、起動輪は前方にありました。
この組み合わせで、最大時速48.3km/hを発揮しました。
2両が試作されましたが、初号車は車体が溶接構造でした。
当初は主砲には37mm砲が予定され、M3中戦車のものに似た砲塔が搭載される予定でしたが、北アフリカ戦線における戦訓から、37mm砲ではドイツ軍戦車に対してまったく威力不足であるとされたため、武装強化型のT7E2が作られました。
足回りはM3軽戦車に類似したものが使用されていて、上部転輪3個と短いスカートを装備していました。
砲塔は高さを抑えてあり、車長用ハッチは砲塔右に、装填手用ハッチは左に配置していて両開き式で開閉を行います、砲塔両側面には近接防御のために、車内からライフルやマシンガンで射撃できるガンポートも付いていました。
主砲は57mmT2(イギリスのQF6pounder MkIII 57mm戦車砲のライセンス生産版)で、副武装として主砲同軸、車体前部、砲塔上部に7.62mm機銃(M1919A4機銃3挺か、M1919A4機銃3挺+M1919A5機銃1挺)を搭載していました。
車体は良好な避弾経始が付き、装甲厚は車体前面38mm、側面32mm、砲塔前面51mm、側面38mmで、戦闘重量22.7tでした。
1941年12月から開発されて1942年に完成、しかし、制式化されたM7軽戦車は主砲が38口径75mm砲M3に強化した結果、車重が20t超と予定より増加したため、重量規定に従いM7軽戦車からM7中戦車へと種別変更されました。
砲塔は油圧旋回式で、全周旋回にかかる時間は15秒。 ベンチレーターは砲塔に1基、車体に4基装備されていました。
57mm砲から変更された経緯は、「57mm砲であってもドイツ軍戦車に対しては威力不足であり、陣地攻撃用の砲としても不十分」と判断されたために、更にM4中戦車と同じ38口径の75mmM3戦車砲になったとされています。
このM3戦車砲を搭載するために、砲塔が再設計されています。
エンジンはM3中戦車とほぼ同じ、コンチネンタルR975EC2/C1空冷星形9気筒ガソリンエンジン(350馬力)となりましたが、最大時速48.3km/hを発揮と、試作車で使用されたR795シリーズと同等でした。
制式化されたM7中戦車は、インターナル・ハーベスター社で3,000両を生産する予定だったのですが、装甲厚が砲塔前面51mm、他は32~38mmとM4シャーマンに比べ薄く、M3軽戦車と同系統の履帯のため車重に比べ幅が狭く機動力に欠け、中戦車としては能力不足ということで、1943年2月までに7両が引き渡されただけで量産はされず、M7のエンジンを重量増に合わせてフォード製V型8気筒エンジンを積んで強化したM7E1も作られましたが、同年7月に開発が打ち切られました、M7の計画自体は1943年末にはすべて中止になってしまいました。
そもそも、軽戦車として作られたものがいろいろ盛り込み過ぎた挙句、重量過多で名目上の中戦車に引き上げられた為に、要求に対する性能が中途半端にならざるを得ないのは仕方のなかった事でした。
アメリカ陸軍では本車の設計を踏まえて、「主武装を75mm砲とし、機動性を第一とし装甲防御力は二の次とする」新たな軽戦車の開発を行い、これがT24(後のM24軽戦車)として後に開発されることになりました。
少数生産されたM7は、戦後に順次処分されて行きましたが、数両が現存し、1両がメリーランド州アバディーンのアメリカ陸軍兵器博物館に展示されています。
ゲーム中では、当初史実に準じて中戦車になっていたものが、軽戦車へ戻されるという謎の変更を受けています。
コメント
- HPや通信範囲が向上している最終パッケージで、貫通に優れる QF 6 pounder Mk. III を使うことが出来ない。パッケージ制の弊害が出てしまっている残念な戦車。まぁ、この戦車を使い続ける人は少ないとは思うが・・・。 -- 2014-08-12 (火) 17:33:58
- お尻のかわいさでこいつに敵う戦車はいないだろうな -- 2014-09-22 (月) 16:36:58
- たまに上手い人が乗っていてチャーフィーのように偵察と狙撃の両方でおそろしい戦果をあげてくる・・・。非力な砲も、T49のような紙装甲TDにとっては充分脅威なので、下手なLTよりも動くのでナメてかかってはいけない。 -- 2014-11-21 (金) 01:53:34
- いつの間にか最終パッケージでも6-pdr砲が選べるようになってたのね -- 2015-02-26 (木) 22:24:17
- 史実に無い -- 2015-08-21 (金) 20:36:25
- 砲を載せるんならどちらかと言えばMatildaの2ポンド砲のが良かった感もある -- 2015-08-21 (金) 20:38:09
- 参考資料の誤記で57mm砲がおそらく75mm砲と間違えたものになっていたのを発見、修正しました。 申し訳ない。 -- その他史実編? 2015-10-04 (日) 11:00:19
- 史実に無い -- 2015-08-21 (金) 20:36:25
- 久方ぶりに触ってみたけど、最終パケで6ポンド砲使えるようになったら随分扱いやすくなったな。ちょっと軽戦車みたいな動きで煽って6ポンド砲をチクチク刺していくとかなり稼げる。 -- 2017-02-17 (金) 12:31:45