Tier 8 日本 中戦車 (課金戦車)
スペック
HP | 1,420 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 45/35/25 |
最高速度(km/h) | 55 |
重量/最大積載量(t) | 34/37 |
実用出力重量比(hp/t) | 16.8 |
本体価格(ゴールド) | 7,400 8,800 |
修理費(シルバー) |
パッケージ
STA-2 (7,400G) |
STA-2 Black Edition (8,800G) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
STA-2 | Mitsubishi DL10T | 90 mm Rifled Gun | STA-2 | STA-2 | 1,420 | JAN/GRC-3Z | |||||||
570 | AP HEAT HE | 212 275 45 | 240 240 320 | 50 | 380 11G 240 | 8.45 2.10 0.37 | 44 | 70/60/35 | 44 | 380 | 720 |
解説
- 概要
Tier8日本課金中戦車。
Imperial Steelに先駆けて追加された。
PC版と違いマッチング優遇があるためTier9までとしかマッチングしない。
2016年11月には「戦車生誕100周年記念」として、性能は同じでありながらEXP ボーナスが75%にまで引き上げられた「STA-2 Black Edition」が実装された。
STA-1の主砲と砲塔を61式戦車の車体に搭載したような外観を持つ。
- 火力
- 90 mm Rifled Gun
STA-1の中間砲と同じ砲。
通常弾の貫通力は212mmとTier8中戦車の中では高い部類であり、同格の重装甲戦車相手ですら正面からの貫通を期待できる。
格上相手には流石に厳しいが、プレミアム車両である事を活かして課金弾のHEATを多めに撃つ事も視野に入れたい。
もちろん傾斜装甲や空間装甲に弱いというHEATの弱点も考慮してしっかりと狙撃する必要がある。
ただし、どの弾種でもこのTierにしては弾速がやや遅く(多くの戦後戦車のAPよりおおむね1割ほど初速が遅い)、その分山なりの弾道を描く。
Tier8~10あたりの中戦車に乗り慣れていると、遠距離の移動目標への偏差射撃の勝手が異なるため注意しよう。
とはいえ、-10°も取れる俯角や砲塔旋回の速さも相まって、Tier8課金戦車としては非常に扱いやすく仕上がっている。
STA-1と同様に仰角が+13°と、戦前戦車の+20°と比べ狭いことに留意する必要がある。STA-1の中間砲90 mm Rifled Gunと比較すると、貫通力・ダメージをそのままに発射速度・照準速度が向上しており、砲性能のみで言えば上位互換となっている。
STA-1の最終砲90 mm Gun Type 61と比較すると、AP貫通力・精度が僅かに低い代わりに発射速度・照準速度で優れている。
- 90 mm Rifled Gun
- 装甲
紙装甲なので、撃たれない立ち回りを心がけよう。
車体正面を抜かれるとエンジン及び操縦手に当たるので注意。
また出火確率も高くなっている点にも注意。
軽戦車の攻撃や榴弾にすら貫通されてしまう程度であり、自走砲や大口径砲を持つSU-152、KV-2等から直撃を受けようものなら致命傷は免れない。- 車体
正面装甲は45mmに傾斜を加えたものであり、このTierでは全く頼りにならない。
これまで同様、被弾はそのままダメージになると考え、射撃から隠れる場所を常に意識して行動するべきだろう。 - 砲塔
前面でも70mmとペラペラだが、まともな形状をした防盾がついている。
STA-2の防楯は最厚部124mmで、裏に砲塔装甲のある外枠部分に限っては傾斜も加わると合計200mm程度の装甲厚となり、同格の通常弾を正面から防いでくれる可能性がある。
とはいえ、面積的には開口部や防盾外の方が広く、あくまで「運が良ければ」程度の信頼性なのであまり期待しないでおこう。
- 車体
- 機動性
最高速度は55km/hと日本戦車ではEdelweissに次ぎ単独二位を誇る。
エンジンもSTA-1と同等のものを搭載しており、最終状態のSTA-1より履帯性能が良いぶん加速力も高い。
履帯の旋回速度もそこそこ優れており、小回りが利いて扱いやすい。
- その他
隠蔽性はSTB-1と同等でSTA-1よりは低いが、中戦車としては悪くない値におさまっている。
視認範囲は380mと同格の中では低い部類に位置する。
- 総論
日本中戦車らしい高い攻撃力と俯角に、日本中戦車らしからぬ高い機動性を併せ持つ中戦車。
簡単に言えば、経験値・クレジット収支・収束性能・最高速度が高くなった代わりに、隠蔽・視界範囲が低下したSTA-1。
STA-1と同様に装甲は弱いため、マップの地形を把握し、ハルダウンなど常に地形を味方につけた立ち回りを心がけよう。
史実
61式戦車は陸上自衛隊の戦車で、それまでアメリカ軍から供与されていたM4中戦車などに替わる戦後初の国産戦車です、その試作モデルであるSTAは、本ゲームにおいてなぜか一次試験で不採用になったモデルが使用され、採用された方が課金戦車になるという謎の選択がなされています。
戦後、アメリカから警察予備隊を経て陸上自衛隊に供与されていたM4A3E8やM24軽戦車では、ソ連のT-34/85に対してすら不十分なこと、アメリカ人と日本人の体格差によりペダルに足が届かないなどの操作が不便な事もあり、1952年頃から研究が開始されました。
(ちなみに、操縦手は立って操縦して、シフトチェンジは足で蹴らないとまともに動かせない、装填手は拳骨で押し込まないと入らないなど、欧米人との体格差による設計の違いは不便極まるものでした。)
1953年には国内で機甲戦闘と普通科(※1)への直接支援の両方に使用でき、敵主力戦車を撃破できる火力を最優先とし、水田を突破できる不整地踏破能力と、鉄道輸送による戦略移動手段を持つ戦車という構想がまとまり、1955年4月の主要装備国産化に関する日米共同声明を受けて、同年6月に国産開発が決定しました。
朝鮮戦争中に米軍から供与された火力では、ソ連戦車に対して充分でない事が分かり、また、M26系の中戦車の修理を行っていた関係で、ある程度の技術は習得していたことから、陸幕が予定していた76mm砲搭載20t戦車ではなく、90mm砲搭載25t級戦車(IS-3に対抗)を開発することにしたそうで、更に十分な装甲防御力を得るため、全備重量を35tにアップして開発を進めました。
90mm砲はM47パットンを参考に開発していたりします。
まず、STA-1からSTA-4まで4種の試作車を製作しますが、その間にかなり外見が変わっていて、エンジンも水冷や空冷を試したり、トランスミッションをトルクコンバータ、チト式、機械式と変更したり、転輪数を減らしたり、履帯を組み立て式ウェットピンから鋳造一体ドライピンに変えていったりと各所に苦心の跡が伺えます。
特に、主砲後座力25t(射撃時に後退した砲の反動を駐退機が吸収する力を後座力という)を支えきる設計にも苦労したといわれます。
STには三菱重工業製の新型空冷ディーゼルエンジンが搭載されることになっていましたが、この時点ではまだ完成していなかったため、第1次試作車には替わりに同社製の船舶用液冷ディーゼルエンジンDL10T(出力550hp)を車載用に改修したものが搭載されていました。
STA-1は一次試作車のプラン1で、1956~57年に完成しました。
車高を低くしていますが、競作でSTA-2に負けて採用されなかったそうです。
STA-2は一次試作車のプラン2で、1956~57年に完成しました。
当初案をそのまま採用しており、競作でSTA-1に勝ち二次試作車に進みました。
STA-3は二次試作車のプラン1で、1959~60年に完成しました。
STA-4は二次試作車のプラン2で、1959~60年に完成しました。
車長用キューポラを全周旋回銃塔にしていました。
これに、小改良を加えて1961年4月に61式戦車として制式化されました。
STAは61式戦車試作型として、本車は土浦武器学校附属資料館に展示されています。
(※1)自衛隊は名目上、軍隊ではないとしているので、歩兵科を普通科と呼称しています。 そのため、階級なども自衛隊独自の呼称を使用しています。