Vickers Medium Mk. I

Last-modified: 2017-06-06 (火) 16:57:11

GB01_Medium_Mark_I.png

Tier 1 イギリス 中戦車

公式ページ

スペック

車体

HP130
車体装甲厚(mm)6/6/6
最高速度(km/h)24
重量/最大積載量(t)11.75/12,2
本体価格(シルバー)0
修理費(シルバー)0

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
Cruiser III
(180/3,800)
UC2-pdr
(150/3,900)
Medium I
(0)
Vickers Medium Mk IAVickers Medium Mk IA*Vickers Medium Mk. II
(175/3,500)
Cruiser I
(40/3,000)
Vickers Medium Mk IA**Loyd GC
(150/3,900)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
Vickers Medium Mk. IArmstrong Siddeley V80QF 3-pdr Gun Mk. IVickers Medium Mk. IVickers Medium Mk. I13090
105AP
APCR
HE
38
66
23
50
50
65
900
2G
0
12
2.90
0.44
396/6/635260
Vickers Medium Mk IAArmstrong Siddeley V815 mm Machine Gun BESAVickers Medium Mk. IA*Vickers Medium Mk. I130250
110AP279360175.75
2
0.56
416/6/635260
Vickers Medium Mk IA*Armstrong Siddeley V8 SCQF 6-pdr 8 cwt Mk. IIVickers Medium Mk. IA*Vickers Medium Mk. IA*140250
110AP
APCR
HE
45
57
29
70
70
95
6035
2G
22
13.33
2.29
0.51
418/8/835280
Vickers Medium Mk IA**Armstrong Siddeley V8 SC15 mm Machine Gun BESAVickers Medium Mk. IA*Vickers Medium Mk. IA*140250
110AP279360181.13
2
0.56
418/8/835280

解説

時期は不明だが、名称が「Vickers Medium Mk.I」から「Vickers Medium Mk. I」に変更された。
イギリス戦車ツリーの起点となる戦車。
Tier1の戦車は、撃破されても修理代がかからないのがポイント。
Tier1ただ二つの内の一つの中戦車であるにも関わらず全周装甲6mmと余りにも薄く、HPは多いが機関砲を搭載した戦車の近距離からの全弾命中でほぼHPを失うか破壊されてしまう。それを補うのがTier1で一番のダメージを持つ本車両の強みを活かす事である。特に高い視認範囲を持つドイツ軽戦車Leichttraktorから視認範囲を得られれば先制攻撃。上手く行けばワンサイドゲームに持ち込めるだろう。
ただライバルであるソ連軽戦車MS-1のダメージは装甲が薄い本車両にとって、とてつもない威力の為、注意が必要となる。
照準時間と精度に関してはこのTier帯ではソ連、アメリカといい勝負なので左程不便を感じるわけでもないが、ドイツ製戦車を中心に戦っているプレイヤーからすれば長い照準時間と精度に戸惑う事も多いだろう。
そこでTier1は戦車の基本である操縦、射撃を求める者も多いが、本車両は余りにも薄い装甲と中戦車なのであまり高くない隠蔽率の為、なるべく発見されずに味方から視認範囲を確保してもらい、MS-1と共に敵を倒す役割を得る事になるだろう。
しかし本車両の本領発揮は最終パッケージであるVickers Medium Mk IA*パッケージを確保してからである。
主砲のQF 6-pdr 8 cwt Mk. IIに搭載出来るHE弾の攻撃力が非常に強い事である。貫通力も29と登場Tierを明らかに間違えているTier2のアメリカ駆逐戦車T18を除けば十分上位Tierにダメージを与えられるTier1の最終兵器と言っても過言ではないが、榴弾故のクセの強い弾道と装填時間がネックとなるが、榴弾の使い方に慣れているプレイヤーにとってはあまり語るべきではないが、初めて榴弾を使いたいプレイヤーにとってはここで慣れるのも一つの手ではある。
もっとも課金弾であるAPCR弾を数発持ち込むか、敵の視界範囲外から榴弾を上手く当てられればあまり脅威ではないが。
手放す気が無いのなら余分なクレジットで拡張パーツである迷彩ネット、双眼鏡を装備して隠避率を下げたり、視認範囲の確保を得られる経験をしておくのも悪くない。
上位Tierへの攻撃を考え、前述のVickers Medium Mk IA*パッケージを選択するのが最善であろう。

史実

1918年の第1次世界大戦後間もない頃、イギリス軍のJ.F.C.フラー大佐が来るべき世代を指向した論文「作戦計画1919」を発表しましたが、この論文において新世代戦車に対する要求が明確に語られており、これに従ってイギリスは新型戦車の開発を再開することとなりまた。
その結果、完成したのがヴィッカーズ・アームストロング社が第1次世界大戦後初めて開発した戦車のヴィッカーズNo.1戦車およびNo.2戦車で、1921年に開発が始められたこの戦車の形状は、第1次世界大戦中に開発されたMk.Bホイペット中戦車に類似しており、車体中央部に車長用キューポラを備えたドーム型砲塔を搭載していましたが、これはイギリスの戦車として初めて全周旋回可能な砲塔でありました。

No.1戦車とNo.2戦車の違いは、No.1戦車が7.7mmオチキスM1914重機関銃3挺をドーム型砲塔のボールマウント式銃架に装備したのに対し、No.2戦車は砲塔に3ポンド(47mm)戦車砲と、これに加えて4カ所にボールマウント式7.7mmオチキスM1914重機関銃が砲塔前面と左右側面、そして対空用として上面にそれぞれ搭載されており、さらに車体左右側面にもボールマウントを設けて7.7mmヴィッカーズ重機関銃を装備するという重武装が施されていました。
一見すると強力そうには感じるものの、実際には射撃の視界や操作性などの問題も多く、この面では難があったことは否めないと言えます。
車体は矩形の車体を採用しており、車体中央部に全周旋回式の砲塔を搭載し、ギアで制御された砲俯仰装置を装備していました。
履帯は、車体側面にサスペンションを取り付けて車体の外側に張り出すというその後の戦車と同様のレイアウトを採っており、各転輪はコイル・スプリングを介して支えられ走行時の衝撃吸収が図られていたものとなっていましたが、実際には故障が多く、車軸の折損などの事故は絶えなかったそうです。
1921~22年にかけて試験が行われたものの、機械的信頼性に欠けたため、制式化には至らずに終わってしまいます。

Mk.Iは30両が生産され、1924年からイギリス陸軍に配備が開始されました。
1924年には改良型のMk.IA軽戦車が製作されており、生産台数は50両とも言われています。

なおMk.I/Mk.IIシリーズは当初は軽戦車に分類されていましたが、後にさらに小型の軽戦車が登場したために、中戦車に分類が変更されるようになりました。

J.F.C.フラー大佐は、「作戦計画1919」において機甲戦が今後の陸上戦闘の主体になり、航空部隊との連携が不可欠になると説いていましたが、イギリス陸軍はまったく理解の外にあるとして、戦車は歩兵の支援であるべきと旧態依然の保守的な考えを崩しませんでした。
皮肉にも、これに賛同してフラー大佐の論ずる所を参考に、機甲戦の基礎と「電撃戦」を持って、イギリスに示したのは、後にフランス戦で対峙したドイツ軍を戦車戦を以って勝利に導いた立役者、ハインツ・グデーリアンその人だったのでした。
これには、さしものイギリス陸軍も考えを改めなければならないのでしたが、時既に遅く、実行に移せたのは、ダンケルク撤退で大打撃を受けたその後になってからと言う、泥縄的状況でした。

パッケージ名の「*」
イギリス戦車のパッケージ名にII*やMk.IIIC*など、「*」の付くモデルが登場します。
これは、スターと呼ばれる改修や改造したものを表す記号で、イギリス軍や火器がしばしばこの表記を型式に使用しています。
改修を重ねるとMk.IV**の様にスターが列なりますが、大抵3つ以降は大型アップデートとして、型式表記を繰り上げしたり、アルファベットを追加しています。

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