Admiral Hipper

Last-modified: 2021-03-17 (水) 14:07:30

1939年 ドイツ帝国 重巡洋艦 アトミラール・ヒッパー級

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ドイツツリーの高ティア重巡洋艦。日本では英語読みのアドミラル・ヒッパーという呼称が一般的。
防御力こそ薄弱だが、戦艦主砲に匹敵する射程を持つ高精度高貫通の主砲を装備している。また、換装前提ではあるが日巡に次ぐ強力な魚雷兵装も有している。

かつては性能が噛み合っておらず、その使いにくさからプレイヤーではなくAIが乗っている確率が高いという有様だったが、度重なる救済措置強化により巡洋艦の中でも汎用性が高い優秀艦となった。
アップデートVer.2.00.026にてモデリングが一新され、さらに観測機も搭載できるようになった。ちなみにリモデル後は艦型がそれまでの三番艦プリンツ・オイゲンに近いものから竣工時のヒッパーのものになっている。

他画像

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体力増加+8%の効果のある迷彩を装備した状態。ヒッパー級3番艦であり、幸運艦として知られる『プリンツ・オイゲン』に施されていたもの。
勿論この迷彩を装備したからと言って弾に当たりにくくなったり爆弾に耐えられるようになるわけではない


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Ver.2.00.025までのモデリングおよび迷彩。錨鎖の位置などが実際とは異なっている。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1939国家ドイツ帝国
艦種重巡洋艦対潜×
耐久値24310(22100)戦闘成績(BR)315
無装甲排水量(t)8929無装甲速力(kt/h)39.7(34.2)
基準排水量(t)12429最大速力(kt/h)35.1(30.3)
最大排水量(t)18210最大舵角41.0(38.0)
可視距離(km)10.3(9.8)絶対視認距離(km)-
アンロック費750000S購入費用58000S
1250G

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部1.51.51.530
舷側部2.42.42.430

搭載武装

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
60口径 20.3cm SK C/34 連装砲79033.515629788200/200
60口径 15cm SK C/25 三連装砲59025.76815785200/200
55口径 15cm SK C/28 連装砲59022.010812885200/200
副砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
65口径 10.5cm SK C/33 連装砲21017.76104720400(AA)/400
55口径 15cm SK C/28 単装砲59021.958.58397840/40
45口径 15cm Tbts KL/45 単装砲59023.18.58466560/60
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
53.3センチ G7e T3 三連装魚雷34507.560101183018
533ミリ 四連装魚雷 Type G7e T23300146010122378
533ミリ 三連装魚雷 Type G7e T3330014601092378

艦載機

機種名称耐久攻/防航続時間
(sec.)
巡航速度
(km/h)
海面視界
(km)
空中視界
(km)
機体重量
(t)
格納庫容量装備火力装備重量
(kg)
水偵Ar196 A-5610325/4759853119.53.73120220lb 爆弾600100

※最大搭載数3機、パイロット数3名。

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
砲塔旋回装置(主砲旋回速度+11%)電波探信儀(理想発見距離+6%)ビルジキール(安定速+10%)側面装甲帯(被雷ダメージ-12%)
照準システム(主砲射撃精度+10%)精密探信儀(強制発見距離+8%)新型艦首(旋回抵抗-10%)排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%)
主砲装填装置(主砲装填時間-10%)警戒管制機(スキル『広域探知』アンロック)変速機(加速性能+10%)排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%)
魚雷動力装置(魚雷速度+20%)×舵輪(最大舵角+8%)傾斜装甲(装甲HP+10%)
××ボイラー(巡航速度+16%)船体強化(HP+10%)

立ち回り方

基本的に単独行動には向いていない。味方艦に随伴しつつ、敵駆逐艦・巡洋艦の排除を狙おう。
連携が非常に重要となってくるため気心の知れた相手と小隊を組んで出撃するのが理想だが、ソロで出撃する場合は味方の戦艦などから付かず離れず砲雷撃支援をするように動くと戦闘を有利に運びやすいだろう。
長距離雷撃もこなせる日巡や、防御力が高く殴り合いに強い米巡のつもりで立ち回ると活躍できなかったり敢え無く轟沈してしまったりするので挙動には注意が必要。
実は現状で一番ヒッパーと運用方法が似ているのは、イギリスツリー中ランク巡洋艦のヨークである

主砲

20.3cm連装砲、15cm連装砲・三連装砲の合計3種類から選択可能だが、15cm連装砲は重量以外性能面がイマイチなので基本的には推奨できない。
威力重視の20.3cm連装か、手数重視の15cm三連装かという選択になる。

  • 20.3cm連装砲 SK C/34
    連装砲なので最大まで積んでも四基八門と控えめで、火力自体は重巡主砲としては平均的。発射速度も特段優れているわけではない。
    しかしその最大射程は戦艦並みの33キロ。また貫通力と精度が非常に高いのが特徴で、中口径主砲ということもあり他国の巡洋艦では貫通できないような厚さの装甲でも抜いてくれる時がある(さすがに10インチ以上になると厳しいが)。弾速もかなり速いため、他と比較すると偏差射撃も行いやすい。
    ただし、あまりに精度が高すぎて弾がばらけないため、偏差が狂っていると敵艦に全く命中しなくなることも。
  • 15cm三連装砲 SK C/25
    独軽巡Nurnbergのものと同一の高貫通15cm砲。
    装填速度が速く射角も広く、三連装砲なので手数も稼げる。単発威力では20センチ砲に及ばないが、絶え間なく弾を撃ち込み続けることで特に甲板装甲の薄い戦艦に対しては単艦で大打撃を与えることも可能になった。最大射程も26km弱と軽巡主砲としては充分である。
    一方でやや小型の砲ゆえに遠距離の相手を狙う場合には着弾まで時間がかかり、偏差を取るのが難しいのが欠点。
    また、速射性能の割に搭載できる弾数が少ないため弾数調整が難しいという問題もある。

副砲・対空

副砲は片舷3基ずつ搭載可能。
史実装備は高角砲兼用の10.5cm連装砲。対艦用としては威力と精度が低すぎるため駆逐艦相手でも放火程度にしか役に立たないが、手動対空に対応しているのはこの副砲のみである。航空機に対しても相当量を叩き込まないと撃墜は望めないが、高角砲で射撃できるだけでも観測射撃に対する牽制にはなる。
ドイツ艦御用達の15cm単装砲も副砲として選択可能ではあるが、こちらは対空射撃ができない。門数の問題もあり、装備する意味は薄い。

魚雷

三種類から選択可能。
ただし史実装備である三連装魚雷は射程距離7.5キロと短いにも関わらず重量が非常に重く(基本搭載弾数の関係もあるが)、さらに雷速も遅いと産廃気味である。至近距離での戦闘になった際には役に立ってくれるが、いくら堅固なドイツ艦とは言えヒッパー級は重巡洋艦、H39H級後期型のような使い方はできない。
より高性能であり、ティルピッツグラーフ・シュペーと同様の射程14㎞の三連装/四連装魚雷が搭載可能なので、こちらの装備を推奨する。どちらを積むかは重量や攻撃力との兼ね合いも考えつつ好みで選ぼう。四連装魚雷を装備した場合は、中距離以内限定だが日本巡洋艦に次ぐ強力な魚雷弾幕を張ることができる。

装甲

購入時の仕様変更前のデフォルト状態では甲板装甲1.5インチ、舷側装甲2.4インチと軽巡洋艦並みの紙装甲だった。この状態でもドイツ特有の装甲強度により近距離戦では意外に耐えたり弾いたりしてくれることもあったが、装甲の耐久値そのものは高いとは言えないようで、同格巡洋艦の斉射2~3回で完全破壊されてしまう。
装甲重量は然程嵩張るわけでないので弩級戦艦並みの排水量目一杯まで積めばかなり硬くすることは出来るが、機動性の低下が著しいため余り推奨は出来ない。ほどほどにしておくのが吉。

機動性

史実準拠の装甲厚状態で30ノット、ボイラーを搭載すると35ノットを発揮可能。速度面では巡洋艦としてはかなり高速である。
ボイラー性能が高いため、優先して開発するようにしよう。
舵角は必ずしも大きいわけではないが、舵の効きが早く加速も良いため数値以上に旋回しやすく感じられるだろう。ただし装甲をガチガチに固めて速度が落ちれば、当然ながら挙動は鈍くなる。

航空兵装

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他のドイツ艦同様にアラドAr196を艦載機として運用可能。
3機搭載可能。1機ずつの運用となる。
戦闘力は高いが、イタリアのRe.2000-Cや日本の瑞雲などには不利。また、視界が狭いので観測射撃をする場合は深入りに注意しよう。

総評

かつては火力面では平均程度ながら同格巡洋艦の装甲を問題にしない高い貫通力と長射程を持つ高精度主砲、対して自身の装甲は紙とかなり攻撃面に寄ったピーキーな性能をしていた。この状態でも使いこなせれば敵視界外からの砲撃で戦艦を削ったり、巡洋艦・駆逐艦狩りをこなせる能力は充分に持っていたため、前線を張る戦艦の補助や護衛などサポート面に重点が置かれたある意味巡洋艦らしい巡洋艦と言えた。積極的に戦艦を狙える日巡がおかしいだけ
現在は砲兵装・雷装ともに装備の選択肢も増え、さらにレーダースキルと観測機の恩恵もあり、単純なサポート役に留まらない攻撃的な活躍も可能。
高ティア帯を見回すと雷装に振った日巡、砲撃に特化した米巡の中間的な存在となっており、全体的に高いレベルでバランスが取れたかなり使いやすい重巡洋艦に仕上がっている。


歴史背景

ヴェルサイユ条約破棄後、再興されたドイツ海軍が建造した唯一の重巡洋艦。列強の海軍軍縮条約に倣い、その条約級重巡洋艦の基準を雛形に、一部それを凌駕する性能が盛り込まれた。そのシルエットはシャルンホルスト級戦艦に酷似。また、のちに就役するビスマルク級戦艦とはさらに似ているが、いずれも意図的なもので、敵を混乱させるのが目的だった。このような「トリック」が仕組めたのも、ドイツ海軍の再興が一気に開始されたおかげで、同時期に並行して各艦級の設計と建造が行えたからだといえる。ネームシップのアドミラル・ヒッパー以下同型艦5隻が起工され、リュッツォウと命名されていた1隻は進水後、ソ連に売却されて未成に終わった。またザイドリッツと命名された1隻は、就役せずに自沈して終戦を迎えた。性能的に優れた級だったが、ノルウェー攻略のヴェーザーユーブンク作戦に参加したブリュッヒャーは、重巡洋艦が得意とする広漠たる洋上ではなく、その機動性を発揮できない沿岸の水路で陸上防衛施設と交戦して撃沈されるという不運に見舞われた。だがアドミラル・ヒッパーとプリンツ・オイゲンは第二次世界大戦を生き残り、前者は着底状態で終戦を迎え、後者は核実験に使われて沈没した。

【同型艦(全5隻)】
●ネームシップ:アドミラル・ヒッパー
1937年2月竣工
1952年解体
●2番艦:ブリュッヒャー
1935年8月竣工
1940年4月9日沈没
●3番艦:プリンツ・オイゲン
1936年4月竣工
1946年12月座礁後沈没
●4番艦:ザイドリッツ
1936年12月竣工
1945年4月自沈
●5番艦:リュッツォウ
1937年2月竣工
1940年11月未完のままソ連へ売却


コメント

  • バトルでは (ホーム画面でもよくなるが) 必ず画面がぐちゃぐちゃになる。海面テクスチャが崩れてるみたい。こうなると極端に重くなる (ホーム画面でこうなると乗組員すら乗せられない)。設定で解像度を云々…なんて意味なし。何故…?シャルンでもよくなったしz43でもたまになるからドイツ系だと画面ぐちゃぐちゃになり易いのか? -- 2018-09-03 (月) 20:31:32
    • ユダヤ人の怨念でしょ -- 2018-09-03 (月) 20:59:34